大雨に関する情報について [第4報]

皆さま
お世話になります。RSY浦野です。
本日「なごや災害ボランティア連絡会」のメンバーら16名のご協力により、山陽
災害ボランティアセンターにボランティア活動資器材(一輪車、デッキブラシ、
高圧洗浄機、バケツ等4tトラック1台)を搬出しました。先ほど松田より「21時
頃無事到着」との報告がありました。搬出作業にご協力頂いた皆さま、ありがと
うございました。
また、真宗大谷派研修委員会メンバーに同行し活動を行っている大谷より昨日17
日(土)の活動報告、松田より本日18日(日)の活動報告が届きました。長文に
つき恐縮ですが、以下の通りお知らせします。
現地では、連日の清掃作業による心身の疲れ、復興に向けて徐々に突きつけられ
ていく現実、上流地域の被害状況など、被災された方々の声から具体的な課題も
見えてきているようです。
[7月17日(土)]
○活動場所:厚狭(あさ)駅東側
○活動内容:厚狭駅東側中心の家一軒一軒ローラー方式で回り、チラシ配り(チ
ラシは13:00より同社協にてボランティアセンター開設、連絡先が書かれたもの)
○地域の被害状況:
山陽小野田市→厚挟駅周辺が1番被害が大きい(床上浸水約600戸、床下浸水約240戸)
○チラシ配りの際にお話しした中で印象的だった言葉
・孫が朝8時の段階で学校から帰ってきた。親は仕事に出ていて、「水が足まで
来ていてこのままでは戸が開かなくなる」と携帯に連絡した。間一髪で家の中に
いた子は外に出され、避難できた。(70代女性)
・食料品店のものはすべてダメになって、大型冷蔵庫は倒れた。(70代同女性)
・記録用の写真を撮りたいが、カメラがないのでとれない。→(後日大谷がこの
方に写真を送ります。)(70代同女性)
・母の好きだったアートフラワーが全部だめになってしまった。(40代女性)
・お金もなくて死にたくなっちゃうよ。朝まで泣いてたんだよ。(70代男性)
・腰が悪いから腰に来る(80代女性)
・母(80代)が一人で暮らしていて、今朝佐賀から来た。近所の方が手伝ってく
れている。(40代女性)
・家までの道が細い道なので、そこにすり鉢状に大量の泥が溜まっている。(50
代夫婦)
・扉がびくとも動かない。少しずつでも物が出せたので、やっと少しほっとして
いる。(30代女性)
・3,4日お風呂に入っていない。住むところもなくて困っている。(60代女性)
・ボランティアセンターができたときいてほっとした。店、車庫、住んでいる家
が被害にあったので、住んでいる家が後回しになっている。家は、畳が浮いたま
まで新聞紙を敷いてある。(50代女性)
○その他現状、感じたこと
・ほとんどのご家庭が、物を外に出す作業、床板はがしをしていらっしゃった。
・断水しているので作業が進まない。井戸がある家はそこから水を出している。
どぶで物を洗っている姿をよく見ます。
・最大で1メートルくらい浸かった。
・ボランティアセンターがいつまで続くのか不安がられる声が多い。
・道路に大量の家具やものが出されていますが、まったくと言っていいほど土嚢
を見ない。
・夕方くらいから消毒が入り、消毒のにおいがするようになった。どろのにおい
は比較的しない。
・お声かけをすると、ぶわっと被害の状況やお気持ちをお話しされる方が多かった。
・子どもからお年寄りまで、炎天下の下ずっと作業をしていらっしゃり、おから
だが心配になった。また、車庫にテーブルを置いて休憩していらっしゃる姿や、
ブロックにずらっと並んで座って休憩していらっしゃる姿をよく見た。→一息つ
ける場所の提供ができたらいいなと感じた。
[7月18日(日)]
■資機材について
連休初日の渋滞で当初の見込みより遅れましたが、本日午後9時に無事到着し、
地元山陽災害ボランティアセンタースタッフ約10名で積み下ろしをしました。
■松田の動き
本日は、ボラセンを離れて、地元ボランティアのAさん、真宗大谷派より派遣さ
れているHさんたちとともに、できるだけ町中から離れた集落の様子を見に行
くことにしました。Aさんの案内で、標高の低い場所を目指して動くことができ
ました。
○訪ねた場所
・中心街から車で10分ほど離れた河口の集落
・厚狭川の上流
○現場で聞いた声(Hさんたちの報告も含む)
(河口の集落にて)
・ボランティアのことは知らなかった。ここには市の人も来ない。
・床上まで全部浸かった。わやじゃね。
(上流の集落にて)
・市内がひどいのは知っているが、ここはもっとひどい。水が渦を巻いて、
 竹藪が動くのを見た。
・去年の水害のときもここは被害にあった。またこんな目にあうなんて。
・見放された。ここには誰も来ない。弁当の配給も知らない。
・片づけは親せき筋でぼちぼちやっている。
→この集落には、今日まで行われた市の弁当を持って、Hさんたちが再度
 訪れました。センター長もこの集落のことを気にかけているので、明日
 消防団の動員がかけられれば、まとまって行ってもらうことも考えている。
■被災地の様子
・午後より徐々に通水開始。これでお風呂に入れるとの声多数。
 詳しくは山陽小野田市のHP参照。
・避難所は1箇所(らしい)。
■感想
・うずもれた集落というのが確実にあることが感じられた。センター長さんが
 幸いにもそういった集落の存在を大切にする方なので、ニーズの有無に関係
 なくそうした集落に人を派遣することも考える。
・お一人暮らしのお年寄りには、今のところ地域の目がよく行きとどいている
 印象。
・Aさんの「お友達」は足の悪い方、目の悪い方も多いので、明日以降Aさんに
 会えたら、そういう人を再訪することも考える。
・ボランティアセンターのミーティングで、撮ってきた被災地の写真を見せて、
社協スタッフにも現状を知ってもらいました。
・もしサテライトテントを開くなら、上流の集落(松ヶ瀬といいます)がいいの
では無いかと思う。
■訂正
第3報にて報告した被害のひどかった地域の名称のに誤りがありましたので、訂
正致します。
・誤:千町(せんまち)
・正:千町(ちまち)