大雨に関する情報について [第5報]

皆さま
お世話になります。RSY浦野です。
真宗大谷派研修委員会メンバーに同行し、山陽小野田市で活動を行っている大谷
より18日(日)の報告が入りましたのでお知らせします。
これらの報告をもとに、山陽災害ボランティアセンターを拠点に活動している松
田は、特に被害が大きく支援が届きにくくなっていると思われる上流地域にも支
援がつながるよう地元の方々と共に体制作りを検討しています。
■活動内容
*午前中→地元の方1名同行していただき、厚狭川上流辺りの被災地域の調査。
    ボランティアセンターの案内チラシ配り。
                
*午後→午前中の調査の結果、被害が大きかったところに水・お茶を配布。その
際、市からお弁当が配布されているが、足がなくて取りに行けないという意見を
聞く。必要個数をあらかじめ伺い、その分のお弁当を持って再度訪問し、配布。
また、新たに発見した被害の大きい区域を発見。お話を伺う。上記同様にお弁当
配布。
※配布した水(1,5L 6本入り)×9箱、お茶(500ml 24本入り)×9箱、お弁
当25個 ランダムに配布
*夜→RSYから送られてきたボランティア活動資器材の積み下ろし作業(総勢
12名)
■調査で分かった被害の大きいところ
・郡(こおり)→半壊約5,6件(件数不確定)
・石ざや(火薬町の先)→堤防が壊れている
・松ヶ瀬(厚狭川の上流)→被害が大きいうえに、被災者の方の精神状態も心配
■地域の情報:
[山陽災害ボランティアセンターの活動状況]
・本日のボランティア受付 個人86名 団体17・218名 計304名
・本日の対応ニーズ 84件、424人で対応。
・正午位から徐々に水が復旧し始めた。始めは泥水だが、流し続けると水になる
との被災者の声。
・橋が真っ二つに折れている
・川に車が沈んでいる
・線路の下の土がごっそり抜けおちている
・堤防が崩れている
・道路が割れている
・電柱が傾いている
■印象的だった被災者の言葉
○(60代女性)(午前中に伺った意見)
給水は1日に2度来ている。自分は大丈夫だが、近所の方で足の悪い方がいらっ
しゃるので。
○(石ざや 40代男性)
16日の朝8:00頃から一気に川の水かさが上がり、堤防が崩れてどばっと水が
入った。家の中のものはひっくり返った。
○(石ざや 80代男性)
・11年の時の水害で車がだめになったから、水がきはじめたらまず車を動かした。
・家に水が入りだしたとき、怖いという感覚はなかったが、それよりも、後の掃
除が大変だなと思っていた。
・お風呂は入れず。トイレは、お風呂の水をためていたので、それを使っていた。
・畳の下の泥が気になる。外にしみだし始めた。
○(石ざや 80代女性) 
・1からやり直し。
・大切なものは全部流れていったけど、今はもう諦めた。
・2,3日裏の畑に行っていない間にキュウリがすごく大きくなってしまった。
・市にお弁当を取りに行ったら、1家族3つまでしかもらえなかったと言ってい
たよ。
 
○(石ざや 80代男性)
3年前胃がんの手術をしたので、少し動くだけでしんどくなってしまう。
 
○(松ヶ瀬 70代女性)
・見放されたと思っていた。
・助けの要請を出したが、「街の方が大変だ」と言われた。
・去年も水害が来て、さらに去年は娘がなくなり、今年またこんなことになっ
た。何で毎年毎年…と思う。でも頑張るしかない。
・この辺りの老人はヘルパーさんが施設に預けた。
・畑のところで水が渦を巻いていた。
・自分と家族は上流に避難できた。しかしご近所の方で、母子2人暮らしの家庭
があるが、その2人は避難することができなかった。どうしてあげることもでき
ず、「怖かった」と抱きつかれた。
・ほんとに怖かったよう。
・じわじわ水が上がってきて怖かった。でも水が引いて行くのも怖かった。自分
がそこに吸い込まれていくような気がした。
・水はまだ通っていないので、川から引いている。(午後16:00頃)
・車3台流れて行ったらしい。そのうち1台は実費で引き揚げろと言われたらしい。
・気が立っていてよく眠れない。
・70年生きてきてこんなことは始めて。
・電気がつくことが救い。
・川に挟まれているから両側からの水が怖かった。
・厚狭の状況もひどいと思うが、こちらは比べ物にならないくらいもっとひどいよ。
 
○(松ヶ瀬 50代女性)
・見捨てられたと思っていたから、生きた心地していない。
・報道で「対応が早かったからよかった」と言っていたけど、納得できないよ。
 
■そのた現状、感じたこと
・2階建ての家の方は2階で寝ている。1階建の家の方は、親戚や友人の方を
頼って、そこで寝させてもらっているという方が多かった。
・市から配布されるお弁当は今日が最後。行列ができていた。
・やはり孤立してしまっているところがあり、松ヶ瀬以外にも、まだ孤立してい
るところが実はあるのではと心配になった。
・ご近所同士を気にしあったり、心配しあったりしていると感じた。
・松ヶ瀬でお話を伺った女性は話すにつれて、涙目になってお話ししてくださっ
た。怖かったのだろう、被害状況を知ってもらえず、動いてもらえず悔しくて悲
しかったのだろうと感じる。
・松ヶ瀬のかたは口をそろえて「見放されたと思った」とおっしゃっていた。
  
■19日(月)の活動予定
広島県庄原市の大谷派2寺のお見舞いに行く予定。