皆さま
お世話になっております。スタッフの関口です。
今年度のRSY(セブン-イレブンみどりの基金助成)事業「防災の森づくり 川づくり」の現地講習会の参加者を募集いたします。
近年の水害被害拡大の要因とされる「山の荒廃」の問題に防災NPOの立場からかかわれないかと企画した事業で、6月のシンポジウムを皮切りに7月の里山見学、8月の近自然河川工法の勉強会と続き、先日はCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の周辺会場で展示も行いました。
そして、いよいよ岐阜の里山に入って、実際に「粗朶(そだ)」の生産体験をします。
粗朶は広葉樹の木を束ねたもので、日本では昔から薪の材料のほか、河川工事の基礎にも使われてきました。里山の木は適度に人が手入れをすることで健康な状態を保ちます。一方、今ではコンクリートが当たり前の河川の護岸整備も、昔ながらの自然素材を利用することで安定する面もあります。つまり粗朶の活用は山と川を同時に守る伝統的な知恵なのです。ところが、現状は山・川の手入れをする農家や職人が減少し、伝統は途絶え、山も荒廃が進んでいます。
今回、全国でも数少ない粗朶の生産者が残る岐阜県で、地元の業者や研究機関の協力を得て粗朶づくりを体験させてもらうことになりました。ぜひ、この機会に山や川の現状を体で知り、上流と下流のかたとの交流を通して新しい防災について考えてみませんか。
日程、概要などは以下の通りです。
日時:11月13日(土)
9:30 RSY事務所前集合、貸し切りバスで名古屋出発
11:00 岐阜県立森林文化アカデミー(名古屋以外のかたはこちらに直接集合可)
11:00-12:00 オリエンテーション
12:00-12:30 昼食(各自持参)
12:30 バスで岐阜県関市の粗朶生産現場へ移動
13:20-15:00 粗朶づくり講習
15:20 アカデミー経由でRSY事務所へ(17:00着予定)
参加費:RSY会員は無料、会員以外のかたはバス代・保険代として1,000円を当日お支払いください。
お申し込み:参加者全員の氏名、住所、連絡先(電話、)をご記入のうえ、メール(info@rsy-nagoya.com)、またはファクス(052-253-7552)で1週間前までにお申し込みください。
※動きやすい格好に長靴(できれば軽登山靴)、昼食をご持参ください。ノコギリ、軍手などの道具類はRSYで用意いたします。
※当日の天候によって変更、中止する場合があります。
※12月5日(日)にも第2回現地講習会として、さらに上級の粗朶づくり体験を予定しています。追ってご案内いたします。
どしどしご応募ください。よろしくお願いいたします。