新燃岳噴火災害について[第 11 報]

皆様
RSY事務局加藤です。
2月12日の活動報告をさせていただきます。
今日は朝から雪がちらつく天気で、道路もスリップ注意の案内がでている地域があった。山も雪をかぶっており、風も強く吹き荒れ、午後高原のお寺では「眼が痛い~」と言いながらボランティアがゴーグル・マスクを着用して灰の清掃作業を行っていた。
今日は朝から高原駅から皇子原公園の方面の様子を見に行った。駅には、高原の野菜や肉などの食品、お茶を販売するお茶飲み場のような役割をも持つ売店がある。噴火が始まり、一旦は営業を休止していたが、住民からの要望も強く、今は営業を再開している。お店に近づくと中から女性の楽しそうな笑い声が聞こえた。「高原の名産は?」の答えには、「人柄、それからおいしい空気とお水よ」と笑顔で答えていただいた。噴火した夜に激しい音と赤く染まる山が見えて恐かった、ずっと揺れていて地震だと思ったという話や、灰降ろし作業がなかなか進んでいないという話を聞いた。
女性たちの話では、高原では、ホウレン草・


大根・里芋が多く栽培されており、有機栽培も多いそうだ。今回の噴火によって、ホウレン草などの菜っ葉を中心に打撃を受けて、野菜も値上がりしているという。口蹄疫もあって、牛肉の値上がりも重なり、打撃は大きい。
私たちがお店でお話をうかがっている間にも、地域の方々が品物をもって集まってきており、パンや豚肉を納品しにこられていた。また買い物に来る方も現れ、地域の人が集まる場にもなっていた。
皇子原公園や狭野神社の周辺を訪ねてみた。このあたりは避難勧告により避難されている方の自宅がある場所だ。ひとけが少なく、ひっそりと静かだ。神社も灰が積もっており、屋根の上も雨で少し流されたがそのまま固まっていた。
先日灰の除去のお手伝いと、出張足湯をさせていただいた一人暮らしのお宅の男性にであった。「自分のところはあの日にだいぶ作業が進んだ。その恩返しに今日は自分がボランティアで作業している。」とのこと。とっても素敵な笑顔でお話くださっ
た。
避難所での足湯(5日目)はお寺さんの同行なしで入ったが、「今日も足湯来ました~」と声をかけると、「今日もお願いね~」という方々が出てき始めた。初日に出張足湯をした男性の方も表まででてきてくださった。少しずつ、足湯の活動が避難所で定着してきた気がする。来週月曜日からは神戸の足湯隊も加わるので、出張足湯も含めて、なかなか休めていない人のところまで、行きたいと考えている。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。