新燃岳噴火災害について[第 10報]

皆様
RSY事務局加藤です。
2月11日の活動報告をさせていただきます。
今日は、8日ぶりの噴火があった。急いで外にでると、噴煙が空高く舞い上がり、風が強かったせいで、わずか数十分の間に一気に移動していった。昨日の雨で道路や田畑はだいぶ湿っており、山田地区を通ると山積みにされた灰も湿って重そうだった。
外は晴れていたため、高原のお寺さんは「灰が舞わないから今日こそ掃除を頑張ろうという人が多いのでは」と言っていた。
今日の主な活動は、被災地NGO協働センターの吉椿氏と、高原のお寺さんの紹介で都城市山田町にあるお寺を訪問し足湯を行い、継続している避難所での足湯の活動を行った。今日からは神戸から車で来た3名のボランティアも加わった。
■山田町のお寺での足湯
特に降灰のひどい山田町にあるお寺で足湯をさせていただいた。噴火直後の写真を見せてくださったが、大きな寺の屋根と屋根の間に灰がたまって大変だったとのこと。
灰の片づけのため、この日は鹿児島のお寺や葬儀屋さんが手伝いにきていた。
ちょうど住職さんの


同級生だという方がお寺を訪問し、お話を聞いた。「会社の屋根の灰降ろしをして8mの高さから落ちた。途中で木にぶつかったから命は助かったけど。会社からは「たいしたことないだろう」と言われて、(月曜にケガをした)水曜日から仕事に行き始めた。立ち上がる時と、寝るときが痛い。腹は打撲だと言われたが、背中の検査をもう一度してもらう。こんな状態だから家の片づけができない。まだ屋根の灰降ろしが途中なのに…」。
■避難所での足湯(4日目)
昨日は自主避難に来ている方が多かったが、今日は静かだった。避難所では毎日自主的に夜になるとモップがけを始める人たちがいる。毎日顔を合わせるようになる「掃除終わったらいくわ~」という男性もいる。その方からは、「昼は仕事で夜帰ってくる。普段はどんぶり2杯のご飯を食べるけど、避難所ではおにぎり2個とお味噌汁だけ。働いて帰ってくる若い衆は足りない。高齢者も若者も子どももまったく同じなのはおかしいじゃろ。」「花堂の方では、台風の時や豪雨の時でも川がすれすれまで水でいっぱいになる。一度は氾濫したこともある。これから灰が降ったあとに台風の時期がきたら大変だ。絶対大変なことになる。地図でみるだけじゃわからんけど、地元の人は知っとる。」など。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。