新燃岳噴火災害について[第9報]

皆様
RSY事務局加藤です。
2月10日は被災地NGO協働センターの吉椿氏と、都城市山田町にある灰捨て場での灰降ろし作業や避難所での足湯などの活動をしましたので、報告させていただきます。
■都城市山田町にある灰捨て場
山田町の灰捨て場には、次々に袋詰めにしたり、そのまま山にして積んだりした軽トラックやバンが集まってきていた。老夫婦が二人で何袋も持ってきていたり、会社や施設からきている人たちも多い。灰が降ろす度に空気中に舞い、作業を終えるころには真っ白になる。「一日に何度も」「今日で3日目」「この数日間でもうここに11回来た」など先の見えない状況の中で、袋から出す、トラックから降ろすという地道な作業がひたすら繰り返される。お勤めの方々は「本来の仕事はできない。社員数十人が灰降ろしにかかりきり」「自分の仕事はできない」とこぼしていた。老夫婦からは「これでもやっと屋根の上が終わっただけ、まだ家の周りは全然手をつけていない」という声をきいた。
■避難所での足湯(3日目)
避難所の様子が前日と違った。昨日から住民のみなさんが心配していた雨が夕方から降り始め、段々と雨脚を強めている。避難勧告はまだでていないが、自主避難に来ている方が多かった。「息子と牛は家におるけど、私ら夫婦は避難してきた。土石流が心配」という70代女性や、「今日は雨で心配だから、家族で避難してきた。犬がまだうちにいるの。外だから…」と泣きそうな顔になった小学校2年生の女の子もいた。
足湯を始めて数日経ったこともあり、「オレは常連や~」「昨日はよう眠れたわ~」と言って来


てくださる方や、母親を連れ出して来てくれた方もいらっしゃった。
畜産が町の主力産業のひとつでもあることもあり、競り場に避難させている牛がいる方の何人かから昨日に引き続き話を聞いた。「今日の会議で牛は13日に役所が用意した場所に移すことにきまった。本当はうちにつれて帰りたいけど、みんなで一斉避難しているから自分だけうちに動かすことはできない。役所が用意したところはお金かかるから…。」
継続して灰降ろしの作業については、「うちは息子夫婦もおるし、人にはお願いしんと自分たちでやっとる。牛舎もあるからなかなか終わらんけどね。」「自分のところはまだ何もしとらん。毎日よそのうちの手伝いにいっとる。今日も屋根にのって作業したけど、本瓦はようすべる。あぶないわ。」「うちは灰につぶされた。精神的につらい。肉体的にも金銭的にも…。」「まあ、自分でぼちぼちやるわ。」などの声をきいた。
今後、足湯などの活動からお聞きした住民の方々の声などを役場やボランティアセンターに届けていくことにしている。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。