新燃岳噴火災害について[第 16 報]

皆様
RSY事務局大谷です。2月16日(水)より、24日(木)までの予定で、とちぎVネット柴田氏と活動に入らせていただいております。本日17日(木)の活動報告をさせていただきます。
■活動内容
・9:00~ 引き継ぎ・顔合わせ
・10:20~ 高原市社協と面会
・13:00~ 都城市社協と面会し、16日までの足湯で出たつぶやきをまとめた書面を渡す。
・15:30~ Mさん(避難所にて足湯初期から参加して親密になった方)と面会、顔合わせ(足湯隊合流)
・21:00~ ミーティング
■状況
・一日しとしととした雨が続いた。
・都城に避難勧告、高原に避難準備情報が発令される。
 (光明寺さんの回覧板情報→10:30高原町 99世帯、214人、1事業所34人に避難準備情報発令、21:00頃には解除)
■見たこと
・高原町に比べて都城市の方が灰が積もっている量が断然多い。歩道は灰で覆われてしまっている。
・光明寺の会館の雨どいが灰の重さで落ちた。
■聞いたこと
<都城市社協にて>
・避難勧告が出ても、次の日には解除され、その繰り返しで度重なる移動が難しくなっている。
・南九州は雨が多いので土石流が心配との声が出ている。


・社協職員が現地に入って聞き取りなどをしている。被災者の要望はほぼすべて灰の除去を何とかしたいということ。少しでもいいから早く片付けたいという気持ち。
・灰の除去は隣近所がやっていると、自分の家もやらなければならないという心理が働き無理してしまう。結果、20人近く屋根から落ちている。
・社協としては、灰の除去はもちろんのことだが、「今」本当にやらなければいけないことは何かを把握したい→その意味で、つぶやきの書面はありがたい
・「今」やらなければならない支援の一つとして車いす、電動車いす等を使われる方が、歩道が灰で覆われているために、移動ができない状態になってしまっている。そのことにより、家に閉じこもってしまっているという問題がある。
・自治公民館が根付いている地域。班長さん同士の連絡があるため、高齢者や障害者、ニーズを発信できない人が取り残されてしまうことがないような仕組みはある。
地域でやろうという特色がある。
<Mさん宅にて>
・小学校1年生の娘さん(先遣隊メンバーととても仲良し)がいる。「娘はとても社交的だから、将来今回してもらったようなボランティアをやってほしいし、やれるんじゃないかな」とお母さん。娘さんは避難所でもムードメーカー的な存在で、踊ったりされていたそう。高齢者からは「こんなに笑ったのは久しぶりだわー」と言ってもらえたりしていた。
・「避難所では眠れなかった」とお父さん。4,5回は起きてしまっていて、噴火があると窓ガラスが揺れ、反射的に外に出て新燃岳を確認してしまう。
・山野草を栽培しているお宅。すべて灰がかかってしまった。珍しい山野草がたくさんあり、その中の「クリスマスローズ」は咲くまでに3年かかったのに、咲いたら灰がかかってしまった。土が酸化してしまっているから駄目だ。
・送り迎えは保護者がついていくことが決まりになっている。
・避難所が閉ってみんな(先遣隊メンバー)に会えなくなってしまうのが悲しかった。
・今後避難する時は公民館へということになったが、近くの公民館は川の近くで土地が低い所にあるから心配だ。
■感じたこと
・本日1日中雨。夜から強風(霧島おろしと呼ばれている)→灰が乾いていたらかなりの量が舞っていたと思われる。
・灰の重さで雨どいが落ちたりしている。その下に人がいたら、大きなけがになってしまう。灰の除去作業が急がれる。
・足湯を経験された方は、口をそろえて「よかった」と仰る。やはり、被災者にとってほっと一息つける瞬間なのだと感じるし、なかなか言えなかった心の声などが吐き出せる場なのだなと思う。明日以降足湯に入らせていただく予定。被災者が安心できる時間を作ってあげたいし、そのような存在になれるよう、丁寧に傾聴していきたい。
■明日の予定
・足湯個別訪問
・山田地区の灰捨て場訪問(→お手伝いとニーズ調査)
・小林地区調査
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