新燃岳噴火災害について[第 15 報]

皆様
RSY事務局加藤です。
2月17日の活動の報告をさせていただきます。
今日は昨日から高原に入っている震つなの交替メンバーであるとちぎボランティアネットワークの柴田氏とレスキューストックヤードの大谷への引き継ぎを中心に行った。私たちとは別の動きで、神戸の足湯隊はお寺さんの紹介で6軒のお宅を訪問した。
第7報・第13報でご紹介した男性とお会いした。写真が趣味で、噴火の記録写真や、先日一緒に灰の除去作業をした際に撮っていただいた写真をわざわざ渡してくださった。この方は、山登りの仲間と一緒にボランティア活動を行っており、今週末もまた
活動をするつもりだと語った。「ほとんどが一人暮らしのお年寄りのお宅。一緒に足湯もできるといいね。」「まだ屋根の灰降ろしは5割くらいしか終わってないらしい」などとおっしゃった。実際この後ボランティアセンターの担当者に確認したところ、全(約)200件のうち、まだ終わっているのは100件とのことだった。
先日、高原町のボランティアセンターに私たちが聞いた”つぶやき”を届けたが、今日は都城市のボランティアセンターにも届けることにした。都城市のボラセンでは、ニーズのほとんどが灰の除去作業であり、それが今一番優先するべき事項になっている。降灰のひどい夏尾・山田地区では、今週末にも100~200人のボランティアが入る予定だと聞いた。


屋根からの転落事故も20件以上が発生しており「今、本当に屋根にのぼる必要があるのか」という課題に対しての専門家の知識もあれば参考にしたいという声があがっていた。また「屋根を降ろしたら・家の周りが片付いたら終わり」ではなく、生活道路(電動カーが動けなくなり、高齢者が家に閉じこもるケースも有)の問題や、家の周り・街全体の景観が気になることへの対応、今後心配される豪雨対策についても、課題としては上がっているそうだ。足湯についても、ぜひ一度ボラセンの運営側の方にも見に来ていただけないかとお声掛けをしてきた。
本日足湯隊の3名は、6軒のお宅訪問を行っていた。お寺さんの紹介で事前に連絡をいれていただき、自分たちで車で移動し、片付けのお手伝いや足湯、またお話をしてきている。中には避難所の足湯でお会いした方のお宅もあったと聞いた。詳しくは、足
湯隊から報告をもらってから紹介したいと思う。
名古屋に戻る前に、避難所の足湯にいつも来てくださっていた狭野に暮らすM家を訪ねた。山野草をネットで販売しているというお宅で、お邪魔してみると、大切な商品にも灰がかぶってしまっていた。雨のせいもあり、黒く重たく覆いかぶさって見えた。「もうこれは売れんよ」と。
また15日に避難勧告全面解除となるまで長期間避難所生活をされたこともあり「もう避難はいいわ」「今度の避難場所は土石流が心配。だってうちの方が高台にあるんだよ。」などのお話もされた。小学一年生の女の子は、私たちの到着を外で待ってくれていた。実際に会うと恥ずかしがっていたが、最後には大きく手をふっていた。
不安を抱えながらの避難勧告解除だ。特に雨が降ると心配が絶えない。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。