新燃岳噴火災害について[第 22 報]

皆様
RSY事務局大谷です。
本日2月23日(水)の報告をさせていただきます。
■活動内容
8:30~9:30 椎茸農園Fさん訪問
9:45~10:00 高原ボランティアセンター見学
10:00~11:30 デイサービス みやま園にて足湯(14名)
14:00~14:30 椎茸農園Fさん訪問、お話を伺う
15:00~16:00 山田地区 正定寺周辺 歩道灰除去作業
■状況
昼から雨
■見たこと
・高原で歩道を電動車いすで移動される方を2名見た。(やはり、高齢者にとって、電動車いすは移動手段なのであろう)
・小学生はよくマスクをしているが、中学生くらいになると減る。
・高原ボランティアセンターに、マスクが入った段ボールが山積みにされていた。(配る予定等は検討中とのこと)
・椎茸農園を見せていただいた。椎茸の傘に灰が入りこんでしまっている。触っても砂っぽい感じがあった。全部にではないが、ビニールシートがかぶせられていた。
・小林地区を視察したが、本当にほぼ降灰はない。降灰があったところは、灰の除去が終わっていても、土の部分等、除去しきれなかった灰が残っている箇所はある。しかし、小林地区はそういった跡も見られない。
■聞いたこと


<みやま園にて ※ほぼみなさん同じようなお話をしてくださったので、まとめて>
・噴火は52年ぶりでその時は、土石流だけで灰は降ってこなかった。こんなのは初めて。
・噴火の時は、家で娘と居たので怖くなかった。(みやま園にいらっしゃったという方もいた)家の片づけは娘がやってくれた。
・また噴火があるかもしれないから油断ならないね。
・家で育てていた葉物は食べている。
<椎茸農園Fさん(70代ご夫婦)>
・椎茸に灰がかぶり、それは全部捨てた。
・出荷して、盲腸炎などになったら困るから商品としては出せない。
・今はビニールハウスをかぶせて、椎茸が育つのを抑制している。
・椎茸の傘にかかった灰は、ひとつずつハケで払った。しかし、木についていた灰が落ちてきて、また灰がかぶる。ハケで掃いて、また木から灰が落ちて…の繰り返しを3回やった。
<山田地区にて灰の除去をされる業者の方>
・依頼はたくさんあって、追いついていない状態。
・今日は除去量が多く、4トントラック12台分の灰を除去している。
<ホームセンター従業員>
・ブロワーはよく売れる。1日10個くらいは売れていると思う。
<銭湯にて(70代女性)>
・家で野菜を育てている。出荷するわけではないからチンゲン菜とか葉物でも洗って食べている。
・お布団も干せないからつらいよ。
■気付いたこと、感じたこと
・椎茸農園Fさんのお話を聞かせていただいた。やはり、盲腸炎など、出荷した後の消費者の健康等が気になるようだった。Fさんのところで採れた椎茸(灰がかぶっていないもの)を分けてくださり、夜に食べさせていただいた。肉厚で本当においしい椎茸だった。ひとつひとつハケで灰を掃ったと仰っていた。一生懸命育てられた大切な大切な椎茸なのだろう。葉物でも、洗って食べていると仰られる方も何人かいらっしゃる。商品として市場に出荷はできなくとも、「捨ててしまう」ということではなく、なんとか農家さんに収入があるようにならないものかと思う。
・ボランティアセンターで大量のマスクを見た。コンビニのように、利用者が多い場所で無料配布できないものかと思った。
■明日の予定
・みやま園にて足湯(明日まで)
・椎茸農園再訪問
※この報告書に対するご意見・ご要望をお聞かせください。活動の参考にさせていただき、それに対して、何らかのアクションを取りたいと考えています。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
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