新燃岳噴火災害について[第 26 報]

皆様
RSY事務局加藤です。
本日2月27日の活動報告をさせていただきます。
本日はみどり災害ボランティアネットワークの岡田氏、他1名と一緒に活動しました。
今日は、第7報でご紹介した灰降ろしをお手伝いして足湯をさせていただいたお宅を再度訪問した。昨日お電話し、また高原に来ていることを伝えると、ご近所の方にお声かけしてくださったので、足湯セットをもって再訪することとなった。
前回は一面屋根から降ろした灰で覆われていた庭先も、「少しずつ片づけたの。」とおっしゃるとおり、だいぶきれいに掃除をされていた。もともとガーデニングがご趣味とのことだが「クリスマスローズが枯れてしまって…。酸性に弱いらしいのよ。」と残念そうだった。その方の呼びかけでご近所の方がぞくぞくと集まり始め、みなさんに足湯をさせていただいた。
皆さん声をそろえて言っておられたのは、「ボランティアはお願いしても派遣されてこない。」「うちはもう待てないから業者にお願いすることにした。7,000円なら安い方だと思う。」「待って待ってやっっっと屋根の上を降ろしてもらった。」などといった話だった。また昨日まで小林市で行われていた牛の競りに行ってこられた方の話では、「去年より7万くらい値上がりしてる、口蹄疫で全頭処分した市町村があるからね。大変だよ。」とおっしゃっていた。他にも「リウマチだから動かすと痛くて。でも、こんなときだから作業しないといけないのよね…」など、無理をして頑張っている方が多いことも改めて実感した。


みなさんに暖まっていただき、最後に「全国から応援しています!」というメッセージを込めて、神戸からのまけないぞうと、RSYより氷砂糖(中日本氷糖提供)をお渡ししてきた。
午後からは、都城市・夏尾地区で灰の除去作業をお手伝いした。何度か繰り返しお伝えしているとおり、都城市の山田・夏尾の地区は特に降灰がひどい。以前より何度か足を運んでいる山田のお寺さんより、夏尾地区のお宅を紹介していただき灰の除去作業をお手伝いさせていただいた。この地域は大きな道路はずいぶん作業が進んでいるが、歩道や小さな生活道路、家の周り、畑などまだまだ作業が進んでいないという状況が未だ続いている。
今日訪問したお宅でも、80代の旦那さんの方は「午前中公民館の方の作業に行っていて、くたくた。ちょうど休んでたところ。もう歳だから…」とおっしゃっていた。私たちは、庭の花壇のところのほんの少しのスペースの片づけを手伝った。奥様と少しお話をしながら作業を進める中、「世の中こんなことがあるなんて嘘みたい。最初は空から石が飛んでくるなんて夢かと思った。」「寝ても覚めてもこのことが頭から離れない。」などとおっしゃった。屋根の灰降ろしについても「業者に頼もうかと思ってたら、遠くにいる息子がボランティアを頼んでくれて助かった。」今日私たちがお手伝いしたほんの少しのスペースだけで土嚢袋10袋くらいにもなった。10cm以上積もっているからまだまだ終わらない。その隣には屋根から降ろした灰が山のように溜まっている。「花も木もかわいそうだから…。」と、枝のところを少し掘ってあげていた。
一般のボランティアは屋根の上の作業はできないが、それ以外にもお手伝いできることはまだまだ沢山ある。よそ者が入ってきたときに、高原のお寺さんや山田のお寺さんのように地元に根付いた「寺」という存在が、我々を住民の方につないでくださることは、とても頼もしく、ありがたい。
その後、都城市・山田の灰捨て場に、袋に詰めた灰を捨てに行ってきた。前回私が灰捨て場を訪問したのは、第9報(2月10日)だったので、それから15日以上が経っている。前回来たときよりもずっとずっとたくさんの灰が集まっていた。奥の方から積まれていたが、今はかなり手前まで迫ってきている。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
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