新燃岳噴火災害について[第56報]梅雨の季節

みなさま
RSY事務局の加藤です。
新燃岳噴火からまもなく5ヶ月が経とうとしています。最近は大規模噴火もなく落ち着いているように思いますが、梅雨入り後はザーザーと強い雨が続けて降るなど、土石流を伴う水害を心配する声が聴こえてきます。また最近は噴火はありませんが、火山性地震が多いようです。
6月16日には都城市・えびの市で避難勧告が、高原町では避難準備情報がだされました。高原町のみなさんからは「雷の音が空振かと思ってヒヤっとした」「このところで一番降っている。最悪なのは水害プラス土石流…」という声を聴き、名古屋でも緊張感が高まりました。高原町では、人的被害はなかったものの、所々で土砂崩れがあり通行止めになったようです。この日の18時05分には、4月18日以来の噴火(小規模)があり、町は久々に硫黄臭くなり、わずかですが降灰も確認されています。避難準備情報が解除され「何もなくてよかった。空振りに終わっても、こうして当たり前のように生活できることに幸せを感じます。でもい
つまた大きな噴火があるかわからないな…」とおっしゃっていました。
都城市では、本日未明に向けて大雨の予測で、避難勧告がだされました。
さて、先日、2月にお宅の灰掃除をお手伝いした方よりお便りをいただきました。お花が大好きというお一人暮らしの女性で、当時「今年はもう花は咲かないと思う…」と悲しそうでしたが、なんとお庭にはたくさんのバラが咲いたそうです。とっても素敵な写真付きのお便りで、災害がご縁ですが、お便りを受け取った時はこうしてつながっていることに感動しました。写真を撮られたのはお向かいにお住まいの写真がご趣味の男性。お二人とも相変わらず仲良くしているのかな、などと想像し、私自身が元気をいただきました。
そんなみなさんを訪ねて来月には一度高原町を訪れるつもりでいます。
また帰ってから報告をさせていただきます。
★2月7日~3月29日に高原町に常駐して行った支援活動のレポートはこちら↓
http://localhost/~hayashimasaki/wordpRSY/2011/
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◆土石流による避難勧告基準
【都城市】
避難勧告発令:1時間20ミリ以上の雨量が予想される時
避難準備情報発表:勧告の発令が予想される時
【高原町】
避難勧告発令:
24時間の先行雨量が100ミリに達し、1時間の雨量20ミリに達したあとも、1時間20ミリ以
上の雨量が予想される時
避難準備情報発表:
24時間の先行雨量が100ミリに達し、1時間20ミリ以上の雨量が2時間以上継続すると予
想される時
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※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。