新潟・福島豪雨【第3報】

皆様
栗田です。震災がつなぐ全国ネットワークメンバーのハートネットふくしまさんからの報告を転送します。雪掘りボランティアは今でこそ各地で実施されていますが、ハートネットふくしまでは、10年以上も前にすでに実施されていて、震つなメンバーも数多く参加しました。そこでお世話になった金山町や只見町が今回の浸水被害を受けました。
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みなさま
ハートネットふくしまの中村です。
東日本大震災での活動お疲れ様です。
7年前の「新潟 福島7・13豪雨水害」を思い起こさせるような雨が降り続き、今回は福島県内でも大きな被害となってしまいました。昨日から、只見町、金山町、三島町等の情報収集を行い、只見町へ入るルートが確認できましたので、本日(7月31日)只見町での活動を行ってまいりました。
7月30日の状況
今朝4時くらいまでは、辺り一面川のように流れどうなるかヒヤヒヤでした。
道路はあちこち土砂崩れがあり、孤立した地域へは自衛隊の救助要請がされました。
橋なども通行止めのところがあります。
夜中のにも小学校の体育館へ避難するように放送されていた地域もありました。
今は雷が時々鳴りますが、雨は落ち着き溢れていたあちこちの用水路や普段は小さな川の水は引きました。
電気と水道が止まってますが、町内放送でそうなる恐れがあるので飲み水の確保を・・・とあったので、できる限りの準備はしました。ばあちゃん達も、こんなことは初めてだと言っていました。
(只見町 なるなるさんより)
「雪おろし体験ボランティア」で14年間お世話になっている方々の家も。
今回の水害で一番被害の大きな地域にあり、電話で確認したところ、背の高さまで水が上がり朝から片付けを始めているとのことでした。午前中に一度着信がありましたが、その後つながらなくなり、夜になって、疲れた様子で「ああ。さっきね。ハートネットさんに助けてもらうしかないと思ってSOSしようと思ったのよ・・・」と笑っていました。
7月31日
今日は、焼けるような日差しの中での作業となりました。
只見町只見では数十件の家が床上浸水で泥をかぶっています。
背丈ほど・・・ではなく2メートル近い高さまで水が上がったようです。
粘土のようにドロドロの土と乾燥して風で舞う砂ぼこり、水害特有の臭いも出ています。
今日は日曜日でしたので、親戚や知人の力も借りて片付け作業をしていました。私達もお世話になっている2軒の家を中心に近隣数件の片付けのお手伝いとお昼の炊き出しを行ってきました。
堤防が決壊し家が流された地域もあります。
炊き出しの豚汁とご飯を持って行くと、泥だしの手を休めて増水した川の中ほどを指さして「あの大きな石がある辺りに堤防があって、この家の後ろはずーっと畑があったのに、ぜ~んぶ川になっちゃったねぇ~。ここにはもう住めないよ。」話してくださいました。
明日(8月1日)ボランティアセンターが立ち上がるそうです。
家の中の泥を出さないと、このお天気で固まってしまいそうです。人手は足りていません。私達も東日本大震災の支援と平行して、県内の水害支援に入ろうと思っています。「雪おろし体験ボランティア」に参加されたみなさん。只見町や金山町(金山町に入るルートは確認できていません)も助けてください。
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