宮城県七ヶ浜町報告【第38報】顔を合わせて、声を聴くこと

皆さま
お世話になっております。きずな館事務局の清水です。
第32陣(8月31日―9月6日)の活動報告をご紹介いたします。
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今回、私たちは足湯、オープンカフェ、物づくり、名古屋カフェ、浜の再生プロジェクト、七ヶ浜の方との交流会、ボランティアセンターでの活動などを行い、最終日に今回の活動で一番印象に残ったことをマイスポットとして発表しました。
その中でも多くのボランティアが感じたことをピックアップして紹介します。
◆被災の現実に接して感じたボランティアの感情~ボランティア前と後のギャップ~
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誰もがテレビなどのメディアを通じて被災地を見たり、被災者の声を聞いているでしょうが、直接見たり、被災者に寄り添って聴く言葉から感じるものは比べものにならないくらい心深くに響きます。
・震災の話を直接聴いてみたいと思っていたが、
 いざ聴いてみると自分は何と答えて良いのか分からず、
 言葉に詰まってしまった。
・レゴブロックで遊んでいる子どもに「何作ってるの?」と聞いたら、
 「工事現場」「ブルドーザー」と答えが返ってきた。
 子どもにとっては重機が身近にあることを寂しく感じた。
・浜に流された家財や家の木片を見て、津波の被害の大きさや七ヶ浜で知り合った方々が
 体験されたことの重大さを感じてショックだった。
・津波で流されてしまい、まだ持ち主の所に戻っていない写真やアルバム、トロフィー、寄せ書きなどがあり、
 大切な思い出が無くなってしまったと思うと、胸が詰まる思いがした。
・被災した家の片付けをしていると、
 その家の持ち主がとても切なそうに家を見つめているので胸が痛くなった。
・その家の人が生活していた証しである思い出を一緒に一つ一つ片付けることができ、
 嬉しいような悲しいような、うまく言い表せない気持ちになった。
◆七ヶ浜の方との出会いと再会~きずな~
ボランティアが接する七ヶ浜の方々は皆さん良い人ばかりで、その人たちと親交を深め色々なお話を聞けるのはとても貴重な経験です。また、ボランティアバスリピーターにとって、以前に知り合った方と再会し元気な顔を見られるのは最高の喜びです。今回もそんなエピソードがありました。
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・前回来たときに足湯をやらせて頂いた方が今回の足湯の時にも
 来てくれて、顔を覚えてくれていたのが嬉しかった。
・今回、七ヶ浜に来ることをスタッフから聞いて、
 会えるのを楽しみにしてくれていた。
・前回来た時にマイスポットとしてお母さんとの2ショット写真を選ん
 だが、それをコピーして家に貼ってくれている。
・住民の方も何度も七ヶ浜に来てくれる人のことを嬉しそうに
 話してくれた。
・親しくなった方に七ヶ浜の案内をしてもらい、その人の優しさや温かさ、
 生まれ育った地元に対する想いを感じることが出来た。
など、住民の方との新しい出逢いや繋がりができ、それが「きずな」に成長することはボランティアにとっても、住民の方にとっても嬉しいことなのです。
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32陣のメンバーもこの出逢いを大切にし、七ヶ浜に帰って来たり、手紙のやりとりをしたりと、これからもずっと七ヶ浜の町を、七ヶ浜の人たちを想い続け、ともに前へ歩んでいこうと思っています。
(報告:六鹿)