みなさま
RSY事務局です。
長野県南木曽町での水害から1週間が経ちました。
RSYでは7月12日より、長野県南木曽町に向けた支援活動を実施しています。
RSYの会員、又はRSYが加盟している、なごや災害ボランティア連絡会、三遠南信のネットワークからの協力を得て、『レスキュー南木曽応援隊』として、日々10名前後のボランティアが供給できるよう独自で調整を図っておりましたが、現地からの希望で、17日(木)以降は一般ボラの派遣は中止し、RSYと繋がりのあるボラセンサポートメンバーのみに切り替えることになりました。
よって、以下は中止といたします。
(今週の『レスキュー南木曽応援隊』の活動)
・17日(木)災害救援ボランティアせとより1名派遣
・18日(金)恵那防災研究会(代表者・RSY会員)より10名派遣
★16日(水)は、RSYよりボランティアバスを運行し21名が参加しました。
ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。
★『レスキュー南木曽応援隊』
主体:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
協力:なごや災害ボランティア連絡会/碧南防災ボランティア連絡会/恵那市防災研究会/災害救援ボランティアせと
(ボランティア活動実数)
・登録者数:166名(稼働実数:午前148名・午後147名)
(住民・活動の様子)
床上10cmの被害のあったお宅へお手伝いに入った。家主に話を聞くと「水害発生前にようやく家の改修を終えたばかりだったのに、こんなことになってしまって本当にがっかりしている。水害の日から1日も休まず作業しているけど何とか頑張らなければ。でもボランティアさんのおかげで、今日中に床下の消毒と石灰の散布が完了できたから少しホッとした。食事は近くのコンビニで済ませている。周辺に飲食店もないし、そこを利用するより仕方がない。たまにはいいが、連日コンビニ弁当が続くとしんどくなる」とのこと。ボランティアが冷たいウェットティッシュをお渡しすると、とても喜んでおられた。石灰を家の周辺に撒くよう言われたが、どうやってやればよいか分からないとのことだったので、乾いた地面に散布ししばらく放置しておくことをお伝えした。石灰をぬれたままの地面に散布したり、散布後に風で舞わないようにと上から水をかけようとする方もおり、正しい使い方が周知されていないと感じた。
事業所にお手伝いに入った。被害はひどく、深刻な状況であると感じた。事業主の方から「ボラセンはいつまで開いているのか?もっともっと人手が欲しい。でも、うちは事業所で一般家屋が優先されていることもあり、仕方のないことだがなかなか要望もいいにくい。アルバイトを雇ってでも何とかして人手を確保したいぐらいだ」と疲れた表情でお話しされていた。
発災から、悪天候時以外はほぼ休まず作業に当たっている方が多く、「食欲が落ちてきている」との訴えが聞かれ初めました。連日近隣地区を中心に、沢山のボランティアも入っていますが、泥かきなどの見えやすい作業は終息に向かいつつあるものの、床やサッシ、家財道具等の細々とした掃除が残っています。一度泥のついた床は何度磨いても、茶色い汚れが浮き出て、家のあちこちに散乱した細かな砂利は、何度はいても取り除けず完全にきれいにはできません。
泥かきは目に見えて目の前の物が無くなっていくので「進んでいる」と感じますが、変化の少ない細かい作業は続けているうちに気が滅入ってきたり、本当に元の状態に戻せるのか不安なって、途方にくれてしまいます。
こういう時こそ、一人ひとりのペースに合わせて、ゆっくり一緒に作業できるボランティアが求められると感じます。
また、事業所の復興は町全体の復興に直結するため、沢山の人手こそ確保できれば、柔軟な対応も可能になると感じます。
1か月後、3か月後、半年後に襲ってくる心身の変化は、過去の災害でも繰り返されてきました。ボランティアが動いているうちは地域も活気がありますが、いなくなると途端に心細くなる、「夜眠れない」「なんとなく体がおかしい」「やる気が出ない」という訴えが出始めたのも、この頃でした。
さらに泥かきが終了したら、床板を貼り直し、畳を入れ直し、家財道具を整理しなければなりません。
この時期にもお手伝いが必要になってきて、住民の生活再建にはまだ多くの時間を要します。
RSYでは、今後も地元社協と連絡を取りつつ、フェーズの移り変わりに応じたお手伝いとしてできることを検討していきます。
住民の方々の不安が軽減され、1日も早く希望を持って生活できるよう応援していきたいと思います。