【第19報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支​援活動について(6月24日)

みなさま

平成28年熊本地震において、レスキューストックヤードは御船町を中心に活動を継続しています。
また、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)への協力としては、熊本県内で活動するNPO団体と県、国と頻繁に情報交換を行い、県内避難所の実態調査や環境改善、その他、支援の過不足を補い合う活動しています。RSYでは6月3日に第1回現地報告会を実施致しました。以降、23日までの活動をまとめましたので、ご覧下さい。

 

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▼御船町:(活動しているスタッフ:浦野、中西、浦中)
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■避難所集約に伴う避難所自主運営に関する支援
小中学校の再開に伴い、6月10日より避難所の集約が始まりました。避難所内環境整備や、自主運営に向けた役割分担を無理なく行えるよう、施設管理者である熊本YMCA、御船町らと共に、住民の方々と一緒に取り組みました。係決めに少し時間がかかりましたが、お互いにできることを協力していこうという思いが共有されていました。

避難所集約となる日までにも、避難開始以来、布団を干していない方もみられたため、半ば強制的ではありますが、衛生状態の確保を目的に布団干しの活動も行いました。
住民の方からは「虫がいるかも」「ぶつぶつができている」などダニの疑いがあるような発言もあったため、定期的な布団干しの提案を行いました。

 

■山間地域への支援

5月15日以降、5ヵ所の山間地域にて生活再建のための相談会(主催:日本災害復興学会)を開催しました。現行法や支援制度では対応できない案件も多くあるようで、ボランティアの依頼にも関わる応急危険度判定に関する相談が多くみられました。
また、困りごとが起きていないか、体調不良などないかを確認しつつ、田代地区を中心に訪問活動を行っています。在宅避難をされている方々への「集う場」をつくるための炊き出しやサロン、お茶会も行っており、住民同士が不安な想いや今後の見通しについて共有できる場としての車座トークも開催しています。
避難所での活動の申し出があった炊き出しやマッサージについても、山間地域に出向くことで、避難所ではなかなか聴く機会のない在宅避難の方々の生の声を聴いて、今後の活動につなげるようにしています。

山間地域では、屋根のブルーシート張りについての要望が多く聞かれます。高所作業ということから危険が伴うため、ボラセンではブルーシート張りのニーズを受け付けていません。他の市町村でも同様と思いますが、屋根に上がりブルーシートをキチンと張れる方の人手が圧倒的に不足しています。

★住民の声
・(避難所でない地域での炊き出し会場にて)おいしか。お弁当もぜんざいも全部おいしか。今日は来てよかったたい。明日もあるって言われたばってん、毎日来るのは悪か。今日はほんとによかった。(70代女性)

 

■応急仮設住宅入居支援

6月18日、町主催の仮設住宅入居者説明会にて過去の被災地支援の経験を活かした「仮設住宅の住まい方」についてお話をさせていただきました。工期の遅れによる1週間程度の入居時期の順延があり、被災者のもどかしい思いが伝わってきます。
仮設住宅の入居にあたっては災害救助法に基づいた最低限の炊事道具(まな板、包丁、ナベ、お玉など)の支給はありますが、東日本大震災のような家電セットはなく、入居される方の経済的負担も大きくなっています。
RSYでは「あったかお味噌汁プロジェクト」を立ち上げ、仮設住宅入居者向けにお椀とお箸をセットにし、温もりのあるメッセージカードを添えてプレゼントする企画を進めており、6/23に第1弾(59世帯160人分)を名古屋から御船町に発送しました。詳しくは別メールまたはレスキューストックヤードの活動報告ブログをご覧ください。

★住民の声(仮設住宅入居者説明会での質問より、→以降は役場側の回答)
・電話を敷きたい。できるか。→携帯電話を推奨。個人で引きたい場合は個人負担と。
・照明はあるか。→室内灯、玄関灯、屋外灯、すべてある。
・アンペアはどのぐらい?→30A、それ以上になる場合は各自電力会社に連絡して個人負担。
・3Kに入居予定だがエアコンが1台しかない。もらえないのか。また穴をあけてはいけない、という話だがほかの部屋に設置可能か。→基本は各世帯1台。増設の穴あけは可。
・仮設はペットNGとのことだけど、あの周辺には野良猫が多い。どうなるのか。→野良猫については対応する。

 

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▼御船町:RSY関係でのボランティア支援(団体・個人)
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■LUSHジャパン様(5月第3週から6月第2週まで)
5月後半から6月半ばまでの毎週末、避難所や青雲市場などでハンドマッサージをしてくださいました。ハンドマッサージには女性だけでなく男性にもとても喜ばれ、ホッとできる時間づくりに尽力いただき、延べ100人以上の方にマッサージを受けてもらうことができました。また、子ども向けの企画として石鹸で作った粘土で遊ぶ子ども支援も行ってくれました。
大変な避難生活の中、ホッとする時間と空間をつくれたことで、被災者の方々との距離縮まり、様々な声を聴く機会にもなりました。

★住民の声
・クレア(ショッピングセンター)が空いてないから気分転換したくても映画を見たり買物したりすることもできない。吐き出す場所がないのよね。だから今日ここに来たのよ。よかった、ありがとう。(60代女性)
・家は住めないことはないけど壊れている。家の裏ががけで怖いけん、私はもう安全なところに引越ししたい。でもお父さんが、離れるなんて絶対だめって。ずっとこの土地で生きてきたんだから離れられんって。(40代女性)

・LUSHってあのLUSH?わー、使ってます。東京から来てくれたの?そんなに遠くからありがとうございます。とっても気持ちよかったです(50代女性)

 

■いたばし総合ボランティアセンター:神元幸津江さま(6/3~8)
主に、避難所集約のサポートをしていただきました。

 

■東北学院大学生・引率宮本先生(6/4~5)
南阿蘇村での活動予定でしたが、雨天により活動中止となり、御船町の避難所支援の活動をお手伝いいただきました。当初、片付けやガレキ撤去など作業中心の活動を想像していたようですが、交流や場づくりを目的とした活動の趣旨への理解をいただき、子どもたちの遊び相手などに積極的に関わってくれました。

 

■NPO法人災害ボランティアネット・柳河文昌様(6/14~15)
ワゴン車ではるばる野菜ラーメン(300食)とけんちん汁うどん(150食)を持参し、避難所や山間の集落にて提供していただきました。同時に九州のお寺の坊守さんグループのひやしぜんざいも提供していただきました。
野菜たっぷりあっさり醤油味のラーメンは「今まで食べた炊き出しのラーメンの中で一番おいしかった」と大好評でした。

★住民の声:「今まで食べた炊き出しのラーメンの中で一番おいしかった」(男性)・「うまい」と言って2杯食べる方、3杯食べる方もいた。・「祭りが中止になっているから、かき氷を食べる機会がなくなっていた。かき氷が食べられてうれしい。またぜひこちらの方に来てください」(小さい子どもづれのお母さん)

 

■音つむぎネット・石田音人様(6/17~18)
町内3カ所(スポーツセンター、南田代集会所、福祉避難所)で胡弓による演奏と歌のミニコンサートをしていただきました。
演奏を聴きながら涙を流される方もいらっしゃり、知っている曲になると誰ともなく鼻歌や歌声が聞こえてくるなど、被災者に一時の安らぎと癒しの時間をつくっていただきました。

★住民の声:「いい音を聞かせてもらってありがとうございます」「胡弓をやっていたんです。主人にも聞かせたかった。本当にありがとう。」「地震でうちの三味線と胡弓が破れて壊れてしまったんです」

 

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▼活動支援金募集
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いただいた寄付金は、あったかお味噌汁プロジェクトをはじめとした、被災者のみなさんが当たり前の「日常生活」を取り戻すために、使わせていただきます。
お椀やお箸の名古屋からの輸送代、サロン活動のための備品などに役立っています。ありがとうございます。

<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
https://kessai.canpan.info/org/rsy/donation/
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。

<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。

<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。