みなさま、いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局の槙島です。
ご報告が遅くなりましたが、昨年度全4回開催しました“きずな号で七ヶ浜を学ぼう”の第4弾海苔すきをしよう!を3月19日(土)に開催いたしました。
七ヶ浜に住んでいると海苔はとても身近なものですが、七ヶ浜の海苔といえば皇室献上品になるほどの逸品。
今回はそんな自慢の海苔がどのように作られるのか、海苔すき体験、工場見学をさせてもらうため、松ヶ浜の星のり店さんへ。
おいしい海苔を作るためには・・・
「海だけがきれいでもだめなんです」と博士の言葉にすかさず「なんで?」と子ども達は質問をし、真剣にお話を聞いていました。
「雨が降って山から川へ、川から海へ。いろんな栄養をたくさん含んで海へと流れていきます。
自然は全部繋がっているから、ちょっとぐらいいいか、とゴミを捨てたり汚したりしないでね。これが海苔博士からのお願いです。」
と、貴重なおはなしを聞いた後はみんなの楽しみにしていた海苔すきについて。
まきすの上に木枠を乗せて、海苔を流し込むと海苔が四角になります。
乾きやすくするために特製の脱水機でしっかり脱水。脱水できたら乾燥させて完了です。
流れがわかり、コツをつかんで枚数を重ねるごとにどんどん上手になり、「これ僕がやったやつだよ!」と自分のすいた海苔を嬉しそうに眺めていました。
海苔すきが終わったら昼食です。
今回は特別に水切りした生海苔を、炊きたて熱々ご飯に乗せてバターとわさびと醤油をたらり!この時期だけの贅沢な食べ方に「うまーい!」と一人で3杯おかわりする子もいるほどでした。
食べ終わったら工場見学。今回手漉きをした海苔ですが、今は機械がやってくれます。
型に流し込まれ、水を切り、2時間かけて乾燥して出てきます。
決められた枚数で束ねられて出てくる海苔に「海苔を半分にしているのになんでやぶれないんだろう」「この機械はどうなってるの?」と子ども達も前のめりになって見ていました。
焼き海苔はパリパリしていますが、焼く前の板海苔はしっとりしているから折っても破れたりしないんですよね。
博士に質問して、「いつも食べてる海苔ってこうやってできてるんだね」とまたたくさん勉強になりました。
昨年5月から始まった「きずな号で七ヶ浜を学ぼう!」
この企画を通して、七ヶ浜の子ども達が自分の暮らす町の魅力を体験し、今では自分で釣りに出かけたり、魚、海苔、わかめなど七ヶ浜の名産物に興味を持つ子も増えました。
震災以降、海は「危ない場所、こわい場所」というイメージがありましたが、海に囲まれたこの町で暮らす子ども達が、このような活動を通して海を「楽しい場所、大切な場所」と感じ、以前のように身近な場所になることを願っています。
今年も町民の方とともに考えながら、少しずつでも続けていければと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【参加者の声】
・海苔を型に入れるのが難しかった。(中2女子)
・工場の中はすごく暑くて、機械は大きくてすべてが自動でビックリした。(小5男子)
・海苔が最初は水と混ざっていて、それを型に入れて乾かすなんて知らなかった。(小5男子)
・生海苔を初めて食べたけど、なかなか食べられないので食べることができてよかった。とてもおいしかった。(小5女子)