【21報】九州北部豪雨に関わるRSYの支援活動について

みなさま

 

お世話になっております。RSY事務局です。

10月28日、大分県日田市のひちくボランティアセンターが大鶴振興協議会の共催で、「みんなで大鶴交流会」を開催しました。RSYも企画準備等のサポートをさせていただきました。

日田市大鶴地区では、被災もあり年度内のイベントを自粛しましたが、中にはこうして住民同士みんなで集まりたいと話す方もいました。そこで住民やボランティアの交流を目的に、日田を応援する支援団体が企画に協力し開催に至りました。当日はあいにくの雨天のため、大鶴公民館内での開催となりましたが、住民約300名にご参加いただき、子どもたちも多く参加するなど大盛況でした。自治会長から、「自粛ムードが強いが、子どもたちが楽しんでもらう企画は入れてもらいたい」と子ども縁日を合わせて開催し、支援団体にも協力いただきながら、子どもたちは射的やミサンガづくりなどを楽しみました。

特に地元企業で、コープおおいたさんと日田市民生協さんが焼肉やドリンクなどを提供いただき、住民は食事をしながら交流を楽しみました。

 

 

日田市は、全壊45棟、大規模半壊31棟、半壊237棟、床上下485棟と大きな被害がでました。応急仮設住宅の建設はなく、民間のアパート等を仮住まいとするみなし仮設住宅の入居が約60世帯あります。大鶴地区内にアパートが少なかったため、その対象者は大鶴を離れ市街地で生活されています。自治会長を通じて、みなし仮設住宅の方に企画のチラシの送付や連絡をし、また日田市の補助金を活用して自宅から会場までの道を送迎をするなど、大鶴を離れた方々も参加しやすいように準備が進められ、当日はその方々にも参加いただくことができました。

みなし仮設住宅の方は「引っ越したこともあり、こうした支援の情報はなかなか届かない。引っ越した先は自宅も狭く、地域のつながりもない。環境が大きくかわってしまったからか、お母さんが最近黒っぽい服装しか着なくなった。やっぱり気心知れた方がいる大鶴がいいね」と話していました。環境の変化が気持ちに影響し体調を崩す方もいるので、今後の支援の必要性を感じました。

みなし仮設の方は地域に点在し、支援が届きにくいことは先災地でも課題となっていて、今回は受付の際に承諾いただいた方には今後情報発信等、支援ができるように名簿づくりも行われました。

 

 

子どもたちも「雨が続いているから外であんまり遊べない。今日も雨だけどみんなで遊べるから楽しい」と、室内で友達と楽しそうに走り回る姿が印象的でした。住民も「おー、○○さん!ひさしぶり」と会話する住民もいて、久々の再会を喜ぶ姿も見られました。

復旧・復興に向けて、まだまだ時間がかかりますが、一呼吸置くためにもこうしたお楽しみ企画も必要だと改めて感じました。