RSYは、8月27日より佐賀県にスタッフ・ボランティアを派遣し、28日より本格的な支援を開始しました。
以下、活動報告です。
★私たちは、佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)が提示している県外支援者のガイドラインに従って現地入りしています。
佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)のHP
https://peraichi.com/landing_pages/view/spf20180901/
RSYの活動(1)
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おもやいボランティアセンター(おもやい)は、一昨年の被災時に民間のボランティアセンターを開設しており、2年間被災者の復興に寄り添い続けてきた信頼関係から、「あそこなら、支援や情報がえられるかもしれない」と頼りに立ち寄る住民が途切れることがありません。
また、おもやいがこれまで丁寧に紡いできた全国の支援者からも、物資提供の申し出や情報提供などが相次でいます。
★藤井(RSY専門職スタッフ・訪問看護師)レポート
おもやいのスタッフに同行して、在宅避難の血圧や健康状態を確認をしました。
5軒9人の在宅避難者を訪問し、大半の方の血圧が普段より高めでした。
水害発生から2週間が経ち、疲労が溜まって来ているのと同時に、ストレスによる血圧上昇も懸念されます。
挨拶もそこそこに、この2週間余りの体験を矢継ぎ早にお話される方もおり、とにかく話を誰かに聞いてもらいたい、という切迫した心境であることがうかがえました。
過去の災害を振り返っても、この時期は、気を張り続けることに体が悲鳴を上げる時期であり、少しでも、心配な症状のある方には、かかりつけ医への受診を勧めました。
しかし「大丈夫だから」と、気丈にふるまい、また作業に戻る方もあり、それは、今にも折れそうなギリギリの心を、必死に奮い起こし立て直そうとする姿にも見えました。
また、床板を自力で剥がし、根太がむき出しになっていたお宅では、根太をつたって戸締りをしに行った奥さんが滑って落下し、あざをつくっていました。
私たちもこれまで、西日本豪雨の際の関市や令和元年東日本台風災害の長野市でも同じような事故を見てきました。中には、骨折や裂傷などの大けがをされた方もいました。
おもやいスタッフの話では、このような事故を防ぐための応急処置として、コンパネを敷けば、家の中を安全に行き来できるようになるということです。
●おもやいでは、スマートサプライを通じてコンパネ募金を開始しました。
https://smart-supply.org/projects/omoyai-202108
他にも、被災地で必要な物資も掲載しています。これは、遠くからでもできる支援です。ぜひともご協力お願いします。
【被災者の声】
・ちょっと片付けると動悸がするんだ。だから、休み休みやってる(70代前半男性)
・自分で板を剥がして、冷房を強にして乾かしている。できることは自分でやるんだ。(70代男性)
・一昨年の水害から今日でちょうど2年経つんだよ。ちょっと早く、また来ちゃったなぁ(70代男性)
・(片付け作業の傍で)わたしちょっと休むわ(60代女性)
・一昨年に続き、また今年も被害にあった。もう情けなくて、情けなくて・・・。涙(70代男性)
・朝は「今日は頑張るぞ」と思うんだが、お昼を過ぎる頃には、疲れちゃう。ご飯も食べたくなくなって、ごろっとしてしまうんだ。電子レンジを届けてもらったけど使い方がわからん(80代男性)
・2年前も被災して、だいぶ金かけて直したばかりだったのに。もう引っ越そうかと思っている。
★椿(RSYプロジェクトスタッフ)レポート
おもやいの事務所で、物資の配布をお手伝いしました。
物資には、靴、衣服(Tシャツ、女性下着、大人用オムツ、乳幼児オムツ、離乳食、食料、飲料、タオルなどがあり、ひっきりなしに地域の方がいらっしゃいました。
10月に3人目の出産を控えた方や、生後1ヶ月の赤ちゃんのご家族など、土曜日ということもあり、お父さんも一緒に訪れる家族も多かったです。
男性は「何をもらっていけばいいかわからん」と呟くのと対照的に、女性はお買い物感覚でじっくりと品定めする姿もあり、ちょっとした気分転換の場にもなっているようでした。
【被災者の声】
・(保育園の制服を着た、ちびっ子兄弟を連れた家族)被災した家庭のために、先生も被災している中、直後から園を開けてくれましたが、登園した子どもたちは少なかったです。(30代女性)
・車を2台避難させましたが、その先の道が冠水していたので、2台ともダメになっちゃった。軽トラを借りられたので実家と行き来ができるようになって、生活はなんとか継続できています。(40代女性)
・一昨年も被害に遭い、今回も。前回”学習”したから、水が引いてから出すものは出して、床掃除してなんとか生活はできているけど、2度目のことでつらい(50代女性)
・一昨年も水に浸かり1階の電化製品がダメになって、また今年も同じで電化製品の購入になる。がっかりです(50代女性)
RSYの活動(2)
JVOAD避難生活改善に関する専門委員会メンバーの常務理事浦野は、内閣府とJVOADの連携事業として取り組まれている、避難生活支援アドバイザーの派遣制度の一員として同委員の辛嶋氏(PBV)と共に現地に派遣されています。今後避難所の長期化が見込まれる大町町と武雄市を中心に、「中長期支援に向けた避難生活環境アセスメント」を実施。SPFメンバーらと避難所を巡回して、今後の課題と改善方法をお伝えしながら、当メンバーらが伴走しつつ、現場で改善に取り組めるよう行政と調整しています。★浦野レポート
【8月28日訪問先】
大町公民館:14世帯24人
大町町総合福祉保健センター美郷:9世帯11人水害から2週間余り経っていますが、食事はアルファ化米やカップラーメンなどが中心です。グリーンコープ生活協同組合さがからバナナや納豆、野菜ジュースなどが届けられているものの、健康を維持するために必要な栄養素が摂取できているとは言えない状況でした。
そこで、公民館の調理室を使って婦人会がおにぎりや煮物などの炊き出しを調理していました。以降も、食生活改善推進員や外部支援者による炊き出しが予定されているようです。コロナ禍でも安全に炊き出しを行うためのルール化と共に、本来、避難生活の食事は、災害救助法の中で賄えるという仕組みがあるため、これらを最大限に利用できるよう、町をサポートしています。
また、寝具は簡易ベッドと、急性期用の日赤救援物資安眠セット(キャンピングマット、枕、アイマスク、耳栓、スリッパ、靴下など)と座布団が一部配布されているにとどまっているため、疲労の積み重ねが心配されます。
明日は、武雄市の4つの避難所を巡回する予定です。
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震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)
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種村(RSY震つな担当スタッフ)と松井(プロジェクトスタッフ)は、
大町町に入っている震つな会員の活動現場3カ所を回りました。
(風組関東、レスキューアシスト、ピースボート災害支援センター・PBV)
技術系専門ボランティアの活動現場が主なこともあり、住民の声も家屋保全に必要な機材(送風機など)を借りたいといった内容が多いようです。
一昨年にも被災した方は、片付け方などに経験がある一方、「罹災証明なんて、申請してもあまり役立たない」といったあきらめムードも見られます。
また、一昨年は被災しなかった住民は、初めての経験で何から手をつけたらよいのか
途方に暮れている方もあり、資機材や情報の提供の仕方にも工夫が要るようです。
(震つなより詳細報告別途)———————————————————————–
RSY活動支援募金にご協力ください!(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
ラムのために活用致します。
<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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00800-3-126026
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