RSY令和6年能登半島地震への対応(第30報)

※私たちの活動は、皆様からのご寄付、並びに日本財団「令和6年能登半島地震(2024年1月発生)に関わる支援活動」、赤い羽根共同募金「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」からの助成金を頂き実施しています。

 

★「穴水→名古屋子ども交流ツアー」を開催しました!

令和6年能登半島地震から1年半以上が経過し、穴水町では災害公営住宅の建設も始まり復興に向けた取り組みが少しずつ進んでいますが、ここで暮らす子どもたちは今でも様々な場面で我慢をしながらの生活を続けています。

そんな子どもたちに普段の生活から離れて思いっきり楽しんでもらいたいと、昨年に続き「穴水→名古屋子ども交流ツアー」を開催しました。

昨年は小学4年から6年までの児童を対象に実施しましたが、今回は小学4年、中学2、3年の児童・生徒を優先的に対象とし、更に、昨年のツアーに参加して今年も行きたいという子もOKとしたところ、小学4年から中学3年まで合わせて75人の子どもたちが参加してくれました。

 

★ある保護者の言葉に

ツアーの開催前、参加を予定している子どもの保護者説明会をボラまち亭で行いました。その際、ある保護者の方からこんなお話を伺いました。

「地震後、自営でやっている仕事が忙しくなってほとんど休まずに働いているので、子供をどこにも連れて行ってやれなくて、こんなツアーに参加させてもらえるのは本当にありがたいです。子供も旅行に行けるので本当に喜んでます。」

さらに伺うと、「私も仕事を手伝うことはあるけれど、ほとんどは主人が一人でやっていて、全然休まず働き続けているので体のことが心配で…」

この保護者のように、震災によって生活が一変してしまった方々が、無理を押しながら地震前の日常を取り戻そうと努力している姿が思い浮かび、物心両面の支援の継続が不可欠だと改めて感じさせられた言葉でした。

 

★いざ、名古屋へ!

8月25日朝、子どもたちを乗せた観光バス3台は一路名古屋へ向けて出発。

高速道路の通行止めで到着が予定より少し遅れましたが、無事名古屋に到着。

最初の観光先は名古屋港水族館です。

バスが到着すると、これから3日間、それぞれのグループを引率してくれる大学生ボランティアが出迎えました。

初対面のお兄さん、お姉さんのアテンドに初めは少し緊張しながらも、次第に打ち解けて、仲間と一緒にイルカショーを見たり、お土産を探したりしながら時間一杯まで楽しみました。

 

次に向かったのは真宗大谷派名古屋別院。1日目の宿泊先です。

大きな本堂に上がり、ご輪番やRSY栗田代表、ご来賓から歓迎を受けました。

 

そしてお待ちかね、夕食は子どもたちの大好きなバーベキュー。

お寺のボランティアの皆さんや食材を提供してくださった生協の皆さんによるもてなしでみんなお腹いっぱいになるまでお肉を頬張りました。

穴水から子どもたちが来るということで、能登から名古屋近郊に広域避難されている方々や中部石川県人会の方もお越しくださり、130人を超える大人数で賑やかなひと時を過ごしました。

 

初日のイベントは盛り沢山で、バーベキューの後は地下鉄に乗ってテレビ塔の夜景鑑賞に向かいました。

地下鉄に乗るのが初めての子も、引率の学生に切符の買い方を教えてもらい、自分で切符を買って地下鉄に乗りました。

テレビ塔の展望台では、賑やかな名古屋の街並みをしっかり目に焼き付けました。

 

お寺に戻った後は入浴、就寝の準備です。小学生も中学生も一緒の大部屋に布団を敷き詰め、子どもたちは大はしゃぎ。消灯時間をしばらく過ぎて、ようやく寝静まりました。

 

2日目、始まりはお朝事から。

まだ眠い目を擦りつつ本堂へ。たくさんのお坊さんが整然と並び読経を始めると、子どもたちも神妙な面持ちでお参りをしていました。

生協さんが用意してくださったサンドイッチを朝食にいただいた後は、子どもたちがこのツアーで一番楽しみにしていたナガシマスパーランドへ。

 

名古屋でも37℃近くまで気温が上がったこの日、ナガシマスパーランドも朝から汗が噴き出るほどの暑さになりました。でも、引率の学生やサポートする看護スタッフの心配などお構いなしに子どもたちは大喜びの様子。

ナガシマ自慢の絶叫系コースターに挑戦するグループもあれば、そういうのはちょっと苦手という子も。それぞれ思い思いの乗り物などを満喫、1日中遊び倒しました。

 

そして夜は名古屋クラウンホテルに宿泊。

夕食会では名古屋めしに舌鼓を打ちながら、お楽しみ会で盛り上がりました。

能登半島地震で愛知県に広域避難され、支援活動を通じてレスキューストックヤードとの関わりができた方のご親族から「何かお役に立てることがあれば」とのお申し出をいただいたのですが、その方はプロのマジシャン。ボランティアでマジックショーをしていただけることになったのです。

次々に繰り出されるマジックに子どものみならず、学生やスタッフも釘付けになりました。

続いてビンゴ大会。景品の名古屋土産をゲットしようとビンゴカードを見る子どもたちの目は真剣です。栗田代表の司会進行で会場は大盛り上がりでした。

ビンゴ大会で景品を貰えなかった子どもたちも手ぶらでは帰せません。名古屋観光コンベンションビューローの職員さんが会場に駆けつけ、名古屋のグッズがたくさん入ったお土産を全員にプレゼント。

夕食後はそれぞれの部屋に戻り、仲の良い友達同士、集まって話をしたりゲームをしたりと、思い思いに名古屋の夜を楽しく過ごしました。

 

3日目、ツアー最終日の観光先は東山動物園です。

この日も朝から気温がグングン上がり暑い1日になりました。

動物たちも暑さでちょっとお疲れ気味の様子。

引率の学生に疲れが見えるようになってきても、子どもたちの元気は全く変わりません。時間一杯まで園内を周り最後まで楽しんでいました。

 

楽しかったツアーもいよいよ帰路に着く時間。

引率してくれた大学生ボランティアとは動物園の駐車場でお別れです。

動き出したバスに手を振って見送る学生やスタッフ。

3日間ずっと一緒だったお兄さん、お姉さんたちと別れるのが寂しくて涙ぐむ子どもも。バスの中で学生あてのメッセージを書いたり、ツアーの後でお手紙を送ってくれた子もいました。

 

わずか3日間のツアーでしたが、夏休みの思い出として子どもたちの記憶に残るものになってくれたらと願っています。

(報告:穴水拠点スタッフ 山田)

 

 

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