宮城県七ヶ浜町報告【第118報】「七の市商店街一周年応援隊」RSYボランティアバス57陣活動報告

皆様

お世話になっております。RSYボランティアきずな館 郷古です。

昨年12月に活動した57陣の活動報告をさせていただきます。

RSYボランティアバス57陣は、「七の市商店街一周年応援隊」 の名のとおりに初めから終わりまで商店街のお手伝いがメインの活動となります。
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「七の市商店街」は2011年12月11日にオープンして、早一年が過ぎました。
七の市商店街とは?(七ヶ浜復興応援サポータープロジェクトのブログ))
店主さんたちはこの一年を振り返り、来年も一致団結して七ヶ浜町のために、商店街のお客さんのために、自分たちの未来のために、「七の市商店街」として頑張っていこうと誓い、毎月行われている町の朝市「七の市」に合わせて、「七の市商店街一周年イベント」 を開催することにしました。

「ボランティアの減少に伴い、商店街のお客さんも減っている」
これはなにを意味するものなのか。
「本来、誰のための、何のための商店街なのか」
店主さんたちは薄々感じてはいたこの問題を真剣に考えるときが来たのです。
まずは横の並び一致団しよう!とのことで七の市商店街のユニフォームを作ったり、のぼり旗を作ったり、新メニュー考えたり、イベント開催の時にはイベント団体や太鼓演奏チームなど招致したり、商店街にとって一番身近な人である「町民」が利用しやすいような仕組みを作り始めました。

一周年を迎えるにあたり、お客さんに対して店主の自分たちができることはなんだろうか?
イベント開催日(2012年12月24日)の2ヶ月前・・・10月から月2回のペースで店主さんたちはミーティングを行い準備してきました。

結果、店主さんたちは豪華景品が当たる大抽選会や復興夢パンダ展示、民謡ショー、各種無料試食コーナーなどいままでない、とても大きなイベント会場を作り上げました。
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一方、RSYボランティアバス57陣は、 一周年イベント開催日の前日より七ヶ浜に入り、事前準備から当日の運営まで行いました。写真で振り返ります。

七ヶ浜町-菖蒲田浜もボランティアさんのおかげできれいになりました。手作り看板七の市商店街一周年-前夜MTの様子
「七ヶ浜ってどんなところ?」を実際に車で回り見てきました。
菖蒲田浜は広範囲で瓦礫が打ち揚げられた場所でしたが、ボランティアさんのおかげでほとんど取り除かれました。町が目指している「海水浴場の復活・海開き」のために今後も定期的にビーチクリーンを行っていくそうです。
その他に一周年イベントで使う手作り看板作成や一周年イベント直前MTに参加をし「店主さんたちのこれからの想い」を聞き、「明日を成功させよう、盛り上げよう」と一緒に誓いました。

獅子舞も登場!七の市の風景作った飾りは即展示!会場を彩りました。

ボランティアさんにお礼状を書こう!貴重な本物のパンダの剥製展示会七ヶ浜産の魚も販売!

イベント当日は会場設営(テント設営・お客さんの座るテーブルやイスの配置)から、
各自担当したブースの運営やお客さんにアンケートを取りながら商店街を手伝いました。
その中の愛知県安城市の野菜販売は「七の市商店街」では定番!大好評!(完売しました!) 
その他のブースである「ボランティアさんにお礼の手紙を書こう!」(担当:浜を元気に!七ヶ浜町復興支援ボランティアセンター)や復興夢パンダ(本物の剥製)の展示(担当:菅原動物病院/福住町内会)、七ヶ浜の魚販売(担当:鈴政丸(ぼっけパーティーなどでRSYも何度もお世話になってます))も大盛況でした。

しかし、お客さんが口々に言うのは「抽選会って何時から?」
そう、お客さんが待ち望んでいたのは午後からの大抽選会なのです。
以前に七の市商店街にイベントや視察などで一度足を運んだ方から、
「一周年おめでとうございます。イベント当日は残念ながら足を運べませんが、抽選会の景品になるようなものを送るので是非使ってください」
と、いろんなものを提供していただきました。
その全国津々浦々の品が送られてきたことによってとても豪華となり、皆さんの目を引く抽選会となったのです。
商店街の会長さんも三味線の演奏で盛り上げてくれました!大抽選会の会場は大賑わい!

一枚一枚読み上げられていく番号・・・当たって喜ぶお客さん、次に当たらないかなと見つめるお客さん・・・
57陣メンバーは当選番号照合や商品渡しで大忙しです。その抽選会は2時間にも及びました。反省する点も多くあったのですが、無事終了しました。

57陣メンバーが帰る前に店主さんたちにご挨拶に伺ったところ、
七の市商店街のお魚屋さんである佐藤さんは「ボランティアさんたちと会うのが楽しみだよ。また来てね」と声を掛けてくださりました。
七の市商店街会長の星さんからは
「この一周年イベントがこうやって無事終わったのも今まで支えてくださった全国の皆さんのおかげです。もちろん今日もいてくれたあなたたちもだよ。本当にありがとう。これからも宜しくお願いします」とお言葉をいただきました。

助け合いジャパンさんの情報レンジャーで取材を受けています。こちらも合わせてどうぞ!】
七の市商店街/一周年の動画←
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【57陣メンバーの中で「初めて東北に来た」と言う方もいましたが、終わってみての皆さんの感想を聞きました】
・「ここでの体験を通し、被災地と言うと七ヶ浜がでてきて、連想して住民の方・・・というか商店街の星さんや佐藤さんという個人名がが見えてくる。今まで見えなかったところが見えてきて、ぐっと距離が近くなりました。」

・「七の市商店街の7店舗という少ない復興商店街の長所と短所が分かった。店主さんたちが言っていた「七ヶ浜町民の憩いの場にしていきたい」というのは半分成功していると思う。お客さんがもっと利用しやすくするためにと、店主さんたちの努力する姿は応援したくなります。」
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漠然と「被災地支援」というのではなく「誰かのために」ではなく、
「今現場で起きている問題を知ってもらい、「あの人のために」、「あの場所のために」自分ができることを考えれる/行動できる人」
そんな人が増えるような環境づくりを行って生きたいと思います。
その点では、57陣の皆さんは商店街のイベントを通じて理解していただけたと思っています。
RSYボランティアきずな:郷古
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RSY七ヶ浜町支援ボランティアバスの【2月-59陣】と【3月-60陣】のバスの受付が開始されています!ぜひご参加ください
※3月のバスは予定として、七の市商店街のイベントお手伝いはプログラムに含まれておりません。七の市商店街へは2月のバスを是非どうぞ!
・【2月-59陣】のバス詳細・申し込みは→こちら
・【3月-60陣】のバス詳細・申し込みは→こちら

今年度の名古屋から七ヶ浜へのボラバスも残りわずかとなっています。
RSYの活動拠点であったきずな館も3月に閉館となるので、これを機に来て見ませんか?
【もちろんRSYが七ヶ浜町の支援から手を引くということではございません。これからもずっと応援し続けます!】

今後とも宜しくお願いいたします。