能登半島地震【第26報】

浦野です。お疲れ様です。松田より穴水町災害対策ボランティア現地本部での活動状
況について報告が届きましたのでお知らせいたします。(2007.4.23現在)
○本日の活動
■仮設住宅応援プロジェクト会議(第3回)
「仮設住宅引越し作業に向けての準備」
1.引越し応援パック作成
○パック袋詰め
・タオルについては昨日(22日)社協在庫分を5枚ずつ組んで袋詰め済み。
・残りの物品は24日、25日で仕分け、袋詰めを行う。
・パック45個は、26日の説明会時に配布する。
2.仮設住宅新生活応援グッズ
○チラシ作成
・地元の方が「作業はできなくても何かお手伝いがしたいな」という気持ちを表すた
めの応援パックだということが伝わるような文面にするよう話し合われた。
・配布範囲は、ボランティア連絡会の関係者とした。
○パックするもの(チラシに記載)
バスタオル・石鹸・カレンダー・箱ティッシュ・耳かき・トイレットペーパー・つめ
きり
○パック作業日については未定(仮設入居の頃、4月30日を目安。)
3.引越しお手伝いボランティア
○募集チラシ
・主として下記の3つの仕事があり、期間ごとに主な仕事が異なる事を明記。それぞ
れができる仕事があるときにボランティアに来ていただけるようにした。
?4/27縲鰀29 引越しニーズの調査
?期間中随時 荷造り準備の応援、掃除など
?5/1縲鰀6 引越し作業、荷物の積み下ろしなど
・車両の提供も同時に募集
・チラシの配布先は、ふだんからボランティア活動に参加している団体さん宛て(老
人会や各種のサークルなど)とし、申込も団体を通じて日付ごとの人数を報告してい
ただく形をとった。
・チラシはボランティアさんの手で印刷、3つ折、郵送を終了。
○入居者の方に配る「依頼票」
・26日の説明会時に、ボランティアの依頼票をお配りし、後日希望やニーズを調査し
ながら訪問回収する。
・遠方に避難されている入居者の方は、できるだけ説明会時に希望を伺う。
・避難先と荷物の在処が必ずしも同じではない(特に応急判定赤紙のお宅)ため、住
所とは別に荷物の在処を書いていただく。
■避難所廻り
・今日は、定期的にみまもりを行っている高野さんに、地元の真言宗の院王寺の若い
お坊さんが助っ人として加わってくださいました。今後は地元のお寺を拠点として、
避難所や仮設住宅、在宅の被災者の方への足湯マッサージを行えるよう企画を検討
中。
■今日のニーズ
・新たな申し込みはなく、昨日依頼があった障子の張替え、冷蔵庫の運搬を行いまし
た。引越し前の静けさといったところ。ボラ連会長さんの顔が広く、適材適所にボラ
ンティアさんを派遣しています。
(感想)
 週が明けていろいろな人の出入りがありましたが、穴水町のボラ連の方々はまるで
朝のお話会に集まるようにセンターに顔を出してこられます。他のボランティアの方
や私と世間話をしながら封筒やパック詰めの作業をゆっくりのんびりと行いました。
ボランティアさんたちが話してくれる穴水のうまいもん話には涎が出ます。牡蠣、ク
チコ、今はいさざ(しらうお)などなど。四季それぞれこれでもかとおいしいものが
でてくるのですね。(ただの食いしん坊レポートですみません。)
■活動している地元ボランティアの声
先日よりご紹介している北国新聞に掲載された穴水町ボランティア連絡協議会会長の
松田さんの手記の最新版が届きました。
【4月24日北国新聞掲載】
わが町では、能登半島地震で倒壊した家屋の撤去作業が進められている。一瞬の自然
災害によって、多くの人が嘆き悲しむ恐ろしい出来事が発生した。お年寄り夫婦や一
人暮らしの家庭が多く、恐怖と戸惑いで精神的ダメージは計り知れない。だから、心
の復興を支えるボランティアの必要性を実感した。町のボランティア協議会で、「心
細さ、不安、心のよりどころがない」の悩みにどう対処するべきかを問いかけた。圧
倒的に多かった意見は、被害を受けた近所や友人、知人に優しく励ましの言葉を掛け
る「声掛け活動」の推進であった。私たちの老人会に所属する会員のうち、25%の40
数世帯が家屋調査で「危険」「要注意」のラベルを貼られた。内部の被害は全世帯で
ある。これからの課題は山積している。行政の支援はもちろんだが、一人ひとりが支
えあって生きる工夫と努力が復興の鍵になると考える。「無理せず、優しくお互い支
えあって頑張りましょう」と声を掛け、心の復興に貢献したいものだ。