中越・KOBE 足湯隊 レポート 20

RSY事務局・清野です。
被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
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       能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
吉椿さんの「つぶやき」2回目です。
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「吉椿雅道のつぶやき縲恃登編1」
 門前西小学校の避難所(すでに閉鎖)で出会ったUさん(60歳男性)。避難所を取り仕切っている若手(?)の元気なおじさんである。海岸線沿いの鹿磯(105世帯238人)という集落に生まれ育ち、長年勤めた役場の仕事の退職を目前に地震に遭った。「これが最後の仕事や。。」と複雑な思いをこぼす。地震一週間後に避難所で初めてお会いした時、僕をマスコミの人間と勘違いして、ぶっきらぼうに「夜9時以降の取材はダメだ!」と言われた。足湯のボランティアをさせていただきたい旨を伝えると「それはいい、ばあちゃんが多いから喜ぶぞ。」と言って、一見強面なその表情が緩んだ。その会話から能登での「足湯」が始まった。
 だが、いつも避難所で走りまわっていた元気なUさんが、「自分ちの片付けをしなくちゃいかんが、何かやる気が起きない」と最近よくつぶやく。これは、東洋医学的にいう「腎虚」という状態で極度の心身にかかるストレスによって腰(腎臓)に力が入らなくなる。
 高齢化のかなり進んでいる被災地では担い手である数少ない中高年男性の負担や疲労が気になる。