震つな事務局・清野です。
被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
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能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
吉椿さんの「つぶやき」3回目です。
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「吉椿雅道のつぶやき縲恃登編3」
慣れない集団生活や人目にさらされるプランバシーのない生活、避難生活が一週間もすると様々な疲れが出てくる。そこで暖かいお湯に足をつける。それだけで気持ちがいい。そして中越や関西から来た学生たちに手を触れられながら何気ない会話を交わす。時には笑い声も聞こえてくる。そして足湯を通じて交わされる会話の中にはたくさんの情報がつまっている。
3週間後の今でも避難生活を送っている深見の集落の方に足湯をやりながら沢山のお話を聞いた。「深見の8割が元、船員なんだよ。ほら、そこのおやじも船乗りさ。今は、皆、退職して年金暮らしだよ」、「ほとんどの家には2,3人乗りの伝馬船を持っていて、食べる分を獲って残りは輪島の朝市や金沢に売っているんだ」と話してくれる。「深見にはなあ、雪割草の群生地があるんだ。山道を一時間くらい歩けば見れるぞ。きれいだぞ。」と自慢げに語るお父さん。未だ避難勧告で地域に戻れない深見の人々。足湯をやりながらお話を聞くと孤立した集落の姿が少しづつ見えてくる。被災者と呼ばれる前までどんな暮らしをしていたかがうかがえる。「暮らし」を「想像」してみる事の大切さに改めて気づかされる。