中越・KOBE 足湯隊 レポート 10

事務局です。
被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
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        「中越・KOBE足湯隊」レポート 10
       能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
昨日は、足湯第2陣が神戸に到着する前に、2本の現地レポートを出させて頂きま
した。その後、午後10時頃無事足湯隊は神戸に帰ってきました。以下に今回はじめ
て足湯に参加された神戸学院大学のKさんのちょっとユニークなレポートを紹介しま
す。
なお、「足湯隊」の活動は今後も継続しますので、引き続きのご支援よろしくお
願いします。また、4月11日18:30より神戸市婦人会館(湊川神社西)で、2回(3/30
縲鰀31、4/7縲鰀8)の活動報告会を開きますので、こちらも是非ご参加下さい。
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(4月8日の報告)
今日も門前と穴水に分かれて行動することに。穴水組は午前中、被害のひどかっ
たと言う穴水駅の近くを見て回った。
道路の亀裂やゆがみが目立っていた。住宅の審査は済んでいたようで、赤(危
険)、黄(要注意)、緑(調査済)とそれぞれの色の紙が貼られているのが見られた。傾
いている家も多く、解体作業も進められていた。朝から雨が降っていたため、湿っ
た木のにおいや埃っぽさが漂っていた。どうしても阪神大震災が思い出された。神
戸の場面を重ねるように、ガレキ等の山となった元々家だったものを見た。その周
りに住んでおられる方々にお話も聞きながら、住宅やお店が並ぶ町を一回りした。
その後に行った廃材仮置場はトラックが行き来し、運びこまれた物で大きな山が
できていた。警備のおじさんが「雨が降ってきたから慌てて」作ったという、棚
(?)とトタン(?)を組み合わせたオリジナルミニ小屋が素敵だった。
午後からは昨日も行かせてもらった「キャッスル真名井」へ。昼間は家の片付け
などで宿泊施設にいらっしゃる方が少なかったけれど、何人か昨日に続いて来てく
ださる方もいた。その中のご夫婦は午前中回った地域にお家があり、家のそばでお
話を聞かせてもらったお二人だった。初めての足湯で、特に話が思いつかなくて戸
惑っていると、おじさんの方から話しかけてくださった。「あんたどこから来
た?」神戸です。と答えた。「神戸の地震は火が出たから…」と言われ、私は家の
周りにも火事があったことや家の壁にヒビが入った事などを話した。「ああ、やっ
ぱりな」と頷きながら聞いてくださった。やっぱりと言うのがとても印象的で、地
震が起こったその結果に納得しようとしているかのように見えた。
まったく聞役を果たせず、むしろ話を聞いてもらってしまい反省ばかりだと思っ
た。けれど会話だけがコミュニケーションではないのがさすが足湯だとわかった気
もする。黙々と手や腕をさする、黙っておられるのでどうかと尋ねると、「気持ち
いい、問題ない」と答えてくださった。よく使い込まれたような固い手が少しの間
でも楽になるのが、その人にとって良いことなのかと思った。それならそれで良
かった。もちろん本来の目的からは外れているけれど…。
             (足湯隊第2陣 神戸学院大3回生kさんより)
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