新燃岳噴火災害について[第 18 報]

皆様
RSY事務局大谷です。
本日2月19日(土)の報告をさせていただきます。
■活動内容
10:00~14:30 正定寺周辺民家の灰の除去(前日の続き)
        ※軽トラ3台分、2トンダンプ2台分
14:30~16:00 買い出し、周辺調査等
17:00~18:00 瀬田尾地区民家(光明寺檀家)訪問
※ミーティングは食事、休憩時に行う
■状況
・国道や県道の車道はほぼ灰の除去は完了している。歩道も徐々に除去されているように感じる。しかし、一本入った生活道路は手つかずで灰に覆われている。住民がやるしかないというイメージだ。
■見たこと
<山田地区灰捨て場にて>
・軽トラがひっきりなしに入ってくる。
・高齢のご夫婦がトラックから灰を降ろしていた。
・灰山にショベルカーが乗っていて、灰を山積みしている。
<瀬田尾地区民家にて>
・1回目の噴火直後の噴石を見せていただいた。(拾って保管していた)大きいものだと3センチくらいある。今は1センチくらいのものがごろごろ転がっている。尖っていて黒いものが噴石。
■聞いたこと
<山田地区 正定寺周辺民家にて(70代男性)>
・精神的に参っちゃう(この言葉は何度も言われていた)
・庭をきれいにしてもらえただけで気持ちが楽になったわ
・過疎化で近所に若い人がいない。さみしいよ。若い力もないし、近所も同じように灰がたくさんあるから「どげんしよう」と思っていた。来てもらってありがたいよ。
・家の中も灰がひどくてざらざら。歩くと足跡がつくほど。


・家の中にいても灰が目の中に入ってごろごろする感じがある。眼科に行ったら傷が付いていると言われた。
<同(70代男性・上記の男性を訪ねてこられた近所の方)>
・中学校の時に噴火があったけど、こんな噴火は初めて。音もすごいしね。
<正定寺 住職>
・正定寺の境内から50トン以上の灰を除去した。
<山田地区灰捨て場にて (60代男性)>
・本当に腰が痛くなっちゃうよ。
・何度も往復している。
・休んでる暇がないわ。
<瀬田尾地区民家にて(80代女性)>
・初めての噴火の時は窓が揺れて、風かと思った。外に出ても風は吹いてないし。次の日の朝、新燃岳から黒い煙が出ていて噴火と気付いた。硫黄のにおいもしていた。
・本当に怖かったよ。初めのころは、着替えを両手に持って、家の中をうろうろするばっかり。
・真っ赤な煙が出ていて、きのこ雲で原爆みたいだった。
・山の色も噴火前と違うもんね。灰色になってる。
・家の中も灰がすごくて、掃除機で吸ったら、2回目につかった時には壊れてしまった。
・一面灰が舞っていて前が見えなかった。雨が降っておさまった。
・噴石でビニールハウスに穴が開いた。
・石が降ってきたから頭を抱えて家の中に入った。
・昨日の噴火は音がしなかったので気付かなかった。
■感じたこと、気づいたこと
・山田地区で前日に作業させていただいたお宅を再訪問した(再訪問する約束をしていた)。前日に比べ、親密にいろいろお話してくださったことが嬉しかった。知っている顔がまた来たということに安心されたのかなと感じた。やはり目の前の一人の人に深く寄り添いたいと改めて感じた。
・突然「足湯させてください」と訪問しても、それは難しいと思うので、今までに足湯をさせていただいた方に、顔をつないでいただきながらやっていくということも考えたい。
・昨日の噴火で、山田地区にも降灰があった。今は風が吹く向きが北から南で都城市に降灰している。春になると逆に南から北に向かって風が吹くので、小林市方面が降灰するのではないかと思う。
・マスクをしている住民が少ない。住民から聞いた話によると、噴火直後はもっと灰で覆われていたとのことなので、そのころから比べると、灰の舞が少ないのでマスクをしないのかと感じる。灰の人体への影響を正しく認識しているのか、また正しい情報を知る手段はあるのかと思った。
・瀬田尾で噴火当初の大きな噴石を初めて見せていただき、これが降ってくるのは、本当に怖いと思った。噴石は先も尖っている。21日(月)にこのお宅で作業させていただく予定。ヘルメットの着用の重要性を感じた。
■明日の予定
・山田地区 正定寺周辺にて活動
・足湯
※この報告書に対するご意見・ご要望をお聞かせください。活動の参考にさせていただき、それに対して、何らかのアクションを取りたいと考えています。
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