炭山窯元まつりに参加しました

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

8月末に発生した京都府南部豪雨水害では、宇治市炭山地区に向けてのボランティアバス派遣、ならびに支援金等のご支援ご協力を賜り御礼申し上げます。

 

炭山地区では日に日に復旧が進み、この度「炭山窯元まつり2012」を開催することとなり、RSYからも車一台を出し窯元まつりに参加をしました。炭山地区の元気な姿を多くの方々にみていただこうと、地元の炭山陶芸青年会が主催するお祭りです。終日天候にも恵まれ、地元炭山地区、京都府内から家族連れやお孫さんを連れたご高齢の方など、老若男女問わず多くの方が来場され、終始賑やかな雰囲気の中開催されました。

おまつりでは、炭山の陶房の方々が、茶碗や湯飲みなどの陶器を販売。また、陶房の方に教えていただきながらのろくろ体験。素敵な景品があたるスタンプラリー。炭山の陶器で味わう甘味や宇治茶など、楽しい体験どころ、たべどころ、見どころもたくさんあり、参加したボランティア、スタッフとも素敵な一日を過ごさせていただきました。

20近くの陶房の方々がお店を出され、あれも気になる、これも気になると足を止めながら、皆さん楽しまれていました。来場者からは、「一度拝見した陶器も、もう一度見るとまた違った色合いに見えて、ついつい手が出てしまうのよ」そんな声も聞かれました。

RSYでは足湯コーナーを設置し、おまつりに参加いただいた方々の足を温めさせていただきました。他にも、駐車場の誘導などのお手伝いや陶房の方々と交流をさせていただきました。

 

お店を出されていた陶房の方に、二ヶ月経った今のお気持ちや当時の様子を改めてお聞きすることができました。

・もうすぐ二ヶ月経つけど、まだ雨の予報を見ると、また水に浸からないか不安でしょうがない。本当にドキドキしてしまうの。
・陶房と自宅、両方被害にあった。自宅の裏には、土砂が積みあがってしまって、土だけでなくて大きい石もたくさん混ざっていた。どこから流れてきたの?っていう大きなものも。水の勢いって恐いね。あんな大きなものを動かすんだから。
・本当にボランティアには感謝している。となりの地区までは、行政とかの支援もすぐに届いたんだけど、炭山までは一週間近くかかった。それまでは自分たちでどうにかするしかなくて、地域で助け合いながらやっていたけど、みんな本当に疲れてしまって、そんな時にボランティアが来てくれて、心も身体も救われた。今度何かあったら、私も絶対ボランティアする!

・陶房の床は足首あたりまで水に浸かってしまった。納期もあるので、早くキレイにして仕事を始めたかったけど、同じ炭山の中でも水道が使えない場所があると聞いて、最低限の水しか使わなかった。申し訳なく思ってね。水道が開通したと知らせを受けて、ようやく陶房をきれいにすることができたんだ。
・水害後、自宅近くに今までなかった水の通り道ができたの。自宅の裏手の山に沢があるらしくて、土砂でせき止められて流れが変わったのだと行政の人が教えてくれた。10年以上ここに住んでいるけど、沢があるなんて初めて知ったのよ。また同じように大雨があると恐いわね。

炭山地区へ向かう道中では、道路脇のがけ崩れや電柱が倒れていたりと、二ヶ月前と変わらぬ姿がところどころにありました。ひとりひとりのご自宅や仕事場の復旧は進み、日常の生活に戻ってきたけど、雨が降ると不安という言葉も聞かれました。

そのような中でも、一歩一歩今回の水害と前向きに向き合いながら進まれている姿が感じられ、陶房の方々や地元の方々の笑顔が、それを物語っているように思いました。