宇治市炭山スタディーツアー 【炭山窯元まつり2013】に参加しました!

みなさま

お世話になります。RSY事務局松永です。

京都府宇治市炭山区で10月19日(土)に開催された「炭山窯元まつり2013」に行ってきました。今回は、「炭山窯元まつり2013」のイベント運営のお手伝いの他、スタディーツアーとして炭山町内会役員の方から現在の状況やその後の活動等をお聞きしてきました。

 

2012年8月中旬、京都南部豪雨水害によって宇治市炭山地区は家屋・陶芸工房の浸水被害や主要道路が土砂崩れによって通行止めになる等の被害にあいました。発災後、炭山町内会では災害対策本部を立ち上げ、被災家屋のニーズ調査やボランティア受け入れ、また行政からの支援情報やボランティアの活動報告等を掲載した「炭山通信」を住民に配布する等の活動を行いました。RSYでは、なごや防災ボラネット・震災がつなぐ全国ネットワークとの連携のもと、災害ボランティア活動資器材の提供、ボランティアバスの運行による人的派遣等を行い活動しました。また、復旧・復興応援として「炭山窯元まつり2012」に参加、イベントのお手伝いや足湯を行いました。去年の活動の様子はコチラ→【宇治市・京都南部豪雨水害報告・第1報

 

 

さて、以下今回のスタディツアーの報告です。

10月19日【土】、炭山では明け方に雨が降り、炭山窯元まつり2013は屋外での開催だったため、お客さんが少なくなることが懸念されていましたが、無事雨も上がり、多くの来客がありました。陶器の激安市や陶芸の無料教室、うどん等の販売も行っていました。

 

昨年同様、RSYはイベント運営のお手伝いで、駐車場整理等を行ってきました。

 

 

そして、スタディーツアーの目玉である、「勉強会」を炭山町内会ご協力のもと開催致しました。勉強会の内容は、2012年京都府南部水害の被害状況や発災直後の町民内での対応、町内会で災害対策本部を立ち上げた経緯やその後の対応、炭山の地域性などをお話頂きました。

 

 

以下、炭山町内会防災担当K氏のお話です。

 

宇治市炭山区は、山間の集落で、南北に細長く集落の中心を志津川が通り、160世帯(300名以上)が生活をしている。醍醐寺の炭を焼いていたため「炭山」という地名が付けられた。40年前、廃村寸前まで追い込まれたが、清水焼の陶芸家が炭山に移住し立て直した経緯もあり、炭山では外部の人を受け入れやすい文化がある。

2012年8月14日未明の記録的な大雨により、炭山では府道など市内へ続く3本すべての道路が土砂崩れ等で通行止めとなり数日の間孤立した。大量の雨水が川を流れ、護岸が削られるなどし、また山からの泥水が家屋に流れ込み床上・床下浸水被害が多数発生した。炭山区の北(上炭山)と南(下炭山)の境目の山で土砂崩れが発生し、その下を流れる志津川に土砂が流れ川を塞ぎ、行き場をなくした川水で周辺一帯が深さ1m程の池となった。そのため、北と南と行き来ができなくなり、また被災により携帯・PC等の通信手段が一切絶たれてしまったため双方の状況がわからなかった。

被災初日・翌日は、住民総出で道路の片付けを行った。三日目からは、区長を中心に災害対策本部を立ち上げ、以降は被災状況の把握・行政との調整・ボランティア受け入れなどの活動を行った。毎朝、上炭山7組、下炭山7組の組長が集まり被害状況把握や住民の要望等を共有した。夜の本部会議では情報の共有や行政へ住民からの要望を伝えた。「炭山通信」という災害支援情報誌(道路復旧状況や要望への回答等)を作成し翌日の朝に各戸へ配布し、住民に周知した。

元々、行事など「地域でなにかをする」ことが多かった。行事として、秋・夏祭り、小学校の運動会は全校生徒が30名程しかいないため、住民の多くが一緒に参加して競技を行う。そういった取組が重なり地域の団結力を生むきっかけになったのではないか。

炭山にある、山の構造は下から岩盤・土・木となる。山の所有者はすべて外部の人間で、木々の間伐等の手入れはされていなく、伸び放題となっていた。生え過ぎた木々の重みと豪雨の雨が重なったことにより、岩盤の上を滑って土砂崩れが多発したことがわかった。このことから里山の会(住民14名で構成)を作り、木の間伐を行うなど、山の手入れを行っている。

 

その他、教訓を活かした炭山の減災・防災への取り組みは、

①炭山MLリストの作成

災害情報(道路通行止め等)を住民に周知する。また、高齢者でメールが使えない人については各組長さんに共有し個別訪問等で対応する予定。

※大雨で道路が通行止め(80㎜規制)になり孤立状態になるなど、インフラについては依然として不安定な状況が続いている。

②ハザードマップ作り

2日間ワークショップを行い住民30名が参加した。炭山の地図に、2012年の被害状況や60年前の災害時の情報を記し危険個所を考え、その他、次の災害に備え、重機を所有している人(オペレーターを含む)、チェーンソーを持っている人、井戸がある場所、災害時に電波が入る場所、電気工事者等も地図に落とし込んだ。来春には防災マップが完成する見込み。

③要援護者リストの作成

④炊き出し資器材の確保・予行練習

2012年の水害で行政からの弁当に依存してしまったため、今後災害があった場合は町内会で炊き出しを行えるように、資器材の確保、その後炊き出し練習を行う予定。

 

2012年の水害の教訓から、次の災害の減災・防災へ炭山町内会はいろいろなことに取り組んでいました。前区長Wさんが「災害に向き合っていかなければいけない」と話していたように、災害大国日本では、災害(水害・地震等)を止めることはできませんが、被害を少なくすること、起きる前、起きた後の減災・防災への活動が一番重要なんだと再認識させられました。

 

■ツアー参加者の声

・講演を聞き、被害状況や水害後の対応等の話が住民から直接聞けてたことが貴重だった。また、昨年のボランティア活動後に陶器を頂いた。どの陶芸家の作品かわからなかったが、今回のスタディーツアーで作者とお会いすることができてよかった。

・自由散策で窯元を回った際に、「去年、お手伝いしてくれたボランティアさんじゃない?」と覚えていてくれたことが嬉しかった。

 

■住民の声

・2013年8月に砂防壁が出来た。40㎝程の配管を取り付けているため、多少の雨水や土砂は大丈夫だと思う。今後の水害への心配が和らぎ、ホッとしている。市の予算が付き、来年には炭山林道の整備が完了する予定。去年の泥だし後、床下に消毒液をまいたが、時間の経過とともに今まで見たことない虫が出てきたことがあった。

・住民だけじゃなにもできなかった。ボランティアに助けられたありがとう。

・去年土砂崩れのあった箇所が台風18号の影響で、上方が崩れ出した。

 

 

 

 

【募集・10月19日(土)】宇治市炭山スタディーツアー

みなさま

お世話になります。事務局松永です。

昨年8月中旬、京都南部豪雨水害によって宇治市炭山地区は家屋・陶芸工房の浸水被害や主要道路が土砂崩れによって通行止めになる等の被害にあいました。発災後、炭山町内会では災害対策本部を立ち上げ、被災家屋のニーズ調査やボランティア受け入れ、また行政からの支援情報やボランティアの活動報告等を掲載した「炭山通信」を住民に配布する等の活動を行いました。RSYでは、なごや防災ボラネット・震災がつなぐ全国ネットワークとの連携のもと、災害ボランティア活動資器材の提供、ボランティアバスの運行による人的派遣等を行い活動しました。また、復旧・復興応援として「炭山窯元まつり2012」に参加、イベントのお手伝いや足湯を行いました。⇒【昨年の炭山活動報告

昨年の炭山窯元まつり2012の様子⇒RSYブログ京都新聞

 

炭山町内会から「今年もイベントのお手伝いをお願いできないか?」と相談があったため、今年も炭山窯元まつり2013のお手伝いに行きます!今回はイベント手伝いだけの活動ではなく、町内会防災担当桑村氏より、町内会で災害対策本部を立ち上げた経緯や災害対応、また水害時の被害状況等をお話頂く場を設けています!

 

★スタディーツアーのポイント★

・炭山の事例(被災状況・現在の様子・町内会での活動等)を住民から直接聞くことができる!

・窯元まつり2013の運営手伝い・現地散策(ろくろ無料体験・清水焼きの陶器がお得な値段で購入できるかも?)

・活動後は、宇治市で抹茶・茶そばを堪能しよう!

 

 

スタディーツアーに参加頂ける方を以下の要領で募集致します。

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日時:10月19日【土】8:00~20:00(日帰り)

場所:宇治市炭山

内容:スタディーツアー(炭山町内会防災担当桑村氏による講演・勉強会)/炭山窯元まつり2013イベント手伝い、周辺散策

移動:炭山⇔名古屋間 車移動

参加定員:5名程【先着順】

参加費:3,000円(※昼食・夕食代は含まれておりません。各自実費)

 

▼当日 スケジュール

7:45 名古屋事務所集合・参加費の支払・自己紹介等

8:00 宇治市炭山に向けて出発

10:00 炭山着

10:00~12:00 イベントお手伝い(交代で自由散策)

12:00~13:00 昼食・休憩

13:00~15:00 イベントお手伝い(交代で自由散策)

15:00~16:00 町内会防災担当桑村氏より講演会・勉強会

17:00 宇治市内で食事

18:00 名古屋へ向けて出発

20:00 名古屋事務所着

※昼食は名古屋⇒炭山の移動中に購入します。(炭山地区内にコンビニ・飲食店はありません。)

※天候により、内容が一部変更する場合があります。

※出発場所(当法人名古屋事務所:名古屋市東区泉1-13-34 名古屋建設業協会2階)

 

★お申し込み方法★

氏名・連絡先(携帯番号)・メールアドレス、件名に「宇治市炭山スタディーツアー参加申し込み」と明記の上、メール(info@rsy-nagoya.com)にてお申し込み下さい。

締切日:10月18日(金)18:00まで

 

★お問い合わせ★

【RSY名古屋事務所】

TEL: 052-253-7550 (月~金 10:00~18:00)

FAX: 052-253-7552

Email: info@rsy-nagoya.com

(件名に「宇治市炭山スタディーツアー問い合わせ」と入れて下さい)

炭山窯元まつりに参加しました

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

8月末に発生した京都府南部豪雨水害では、宇治市炭山地区に向けてのボランティアバス派遣、ならびに支援金等のご支援ご協力を賜り御礼申し上げます。

 

炭山地区では日に日に復旧が進み、この度「炭山窯元まつり2012」を開催することとなり、RSYからも車一台を出し窯元まつりに参加をしました。炭山地区の元気な姿を多くの方々にみていただこうと、地元の炭山陶芸青年会が主催するお祭りです。終日天候にも恵まれ、地元炭山地区、京都府内から家族連れやお孫さんを連れたご高齢の方など、老若男女問わず多くの方が来場され、終始賑やかな雰囲気の中開催されました。

おまつりでは、炭山の陶房の方々が、茶碗や湯飲みなどの陶器を販売。また、陶房の方に教えていただきながらのろくろ体験。素敵な景品があたるスタンプラリー。炭山の陶器で味わう甘味や宇治茶など、楽しい体験どころ、たべどころ、見どころもたくさんあり、参加したボランティア、スタッフとも素敵な一日を過ごさせていただきました。

20近くの陶房の方々がお店を出され、あれも気になる、これも気になると足を止めながら、皆さん楽しまれていました。来場者からは、「一度拝見した陶器も、もう一度見るとまた違った色合いに見えて、ついつい手が出てしまうのよ」そんな声も聞かれました。

RSYでは足湯コーナーを設置し、おまつりに参加いただいた方々の足を温めさせていただきました。他にも、駐車場の誘導などのお手伝いや陶房の方々と交流をさせていただきました。

 

お店を出されていた陶房の方に、二ヶ月経った今のお気持ちや当時の様子を改めてお聞きすることができました。

・もうすぐ二ヶ月経つけど、まだ雨の予報を見ると、また水に浸からないか不安でしょうがない。本当にドキドキしてしまうの。
・陶房と自宅、両方被害にあった。自宅の裏には、土砂が積みあがってしまって、土だけでなくて大きい石もたくさん混ざっていた。どこから流れてきたの?っていう大きなものも。水の勢いって恐いね。あんな大きなものを動かすんだから。
・本当にボランティアには感謝している。となりの地区までは、行政とかの支援もすぐに届いたんだけど、炭山までは一週間近くかかった。それまでは自分たちでどうにかするしかなくて、地域で助け合いながらやっていたけど、みんな本当に疲れてしまって、そんな時にボランティアが来てくれて、心も身体も救われた。今度何かあったら、私も絶対ボランティアする!

・陶房の床は足首あたりまで水に浸かってしまった。納期もあるので、早くキレイにして仕事を始めたかったけど、同じ炭山の中でも水道が使えない場所があると聞いて、最低限の水しか使わなかった。申し訳なく思ってね。水道が開通したと知らせを受けて、ようやく陶房をきれいにすることができたんだ。
・水害後、自宅近くに今までなかった水の通り道ができたの。自宅の裏手の山に沢があるらしくて、土砂でせき止められて流れが変わったのだと行政の人が教えてくれた。10年以上ここに住んでいるけど、沢があるなんて初めて知ったのよ。また同じように大雨があると恐いわね。

炭山地区へ向かう道中では、道路脇のがけ崩れや電柱が倒れていたりと、二ヶ月前と変わらぬ姿がところどころにありました。ひとりひとりのご自宅や仕事場の復旧は進み、日常の生活に戻ってきたけど、雨が降ると不安という言葉も聞かれました。

そのような中でも、一歩一歩今回の水害と前向きに向き合いながら進まれている姿が感じられ、陶房の方々や地元の方々の笑顔が、それを物語っているように思いました。

宇治市・京都府南部豪雨水害【第8報】

みなさま

震災がつなぐ全国ネットワーク・NPO法人レスキューストックヤード事務局@浦野です。
京都府南部豪雨水害で甚大な被害がもたらされた、宇治市炭山地区へ、震つなからの
派遣要員として現地入りしている松永(RSY)よりレポートがありましたので報告します。
松永は、31日午前中で活動を松田に引き継ぎ、大分へ戻りました。被災地は少しずつ落ち着きを取り戻しておりますが、今週の土日で一気に片付けを進め
たいという意向もあります。RSYボランティアカーもあと3名の座席が空いております。

特に土日の週末のボランティア数が少ないため、関西方面の方、ボランティアの受け入
れ体制が整っているうちにぜひ足をお運びください。
※炭山地区まで個別の移動手段を確保できる方は、アクセス等情報提供できますので、
RSY浦野携帯(090-8731-0014)までご一報ください。

※なお、今回のスタッフ派遣は「震災がつなぐ全国ネットワーク」に対する日本財団の助
成金によって成り立っています。

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▼8月30日のボランティア活動

今日までのニーズ(新規ニーズを含む)13件の内、訪問5件、完了4件。
参加ボランティア人数は17名(チームレスキューを含む)でした。
▼活動報告
現地での活動が実質最後になるので、住民の方へ挨拶まわりと、足湯のことを話そうと住
民のお宅へ伺いました。しかし平日のお昼ということもあり、不在が多かったのですが、お
仕事中だったAさん(陶芸家)に足湯のことを伝えると「ぜひ、いかせていただきたい!」と
おっしゃっていました。そして「若者のボランティアにすごいパワーをも らった」と笑顔で仕
事をしていました。
▼ボランティア保険
今週の日曜日までボランティアセンターは開設されています。そのため社協さんがいらっしゃ
るので、社協が用意したボランティア保険に現地にて加入することは可能です。
▼現地の様子
本日、散水車が来て道路の洗浄をしていました。29日の災害ゴミ撤去と合わせて、町全体
が復旧に向かっているなと目で感じれるようになりました。そして災害対策本部で話題とな
ったのは「法律相談」のことでした。住民のニーズや道路の状態などがひとまず落ち着いて
次のステップに移行しているのではないかと感じられます。
▼今後の参加ボランティア団体
31日 新宮市社会福祉協議 会 約20名
9月1日 日赤 5名(ボラセン内部の手伝いではなく、外作業を行う予定)、熊野3名(増員を検討中)
9月2日 レスキューストックヤード、被災地NGO恊働センター、上町台地、NVNAD(20名程度)
▼今後のボラセン

社協:日曜日(2日)で一旦、炭山サテライトを終了します。
その後は宇治市社協で個別にてニーズ対応します。

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ボランティア活動支援金のお願い
現地までの交通費、資器材の運搬等、長期的なボランティア活動実施には
資金が必要です。私たちの活動をご支援ください!【郵便振替】
郵便振替00920-7-75997
加入者:震災がつなぐ全国ネットワーク
※いずれも通信欄に「近畿水害」とご記入ください。
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浦野愛
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F
TEL:052-253-7550 FAX:052-253-7552
Mail urano@rsy-nagoya.com
Web http://rsy-nagoya.com/

宇治市・京都府南部豪雨水害【第7報】

みなさま

震災がつなぐ全国ネットワーク・NPO法人レスキューストックヤード事務局@浦野です。
京都府南部豪雨水害で甚大な被害がもたらされた、宇治市炭山地区へ、震つなからの派遣要員として現地入りしている松永(RSY)よりレポートがありましたので報告します。※なお、今回のスタッフ派遣は「震災がつなぐ全国ネットワーク」に対する日本財団の助成金によって成り立っています。 

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◎8月29日(水)
・活動したボランティア:27名

・前日まで残っていたニーズ17件の内、訪問6件、完了5件

今になって床下や屋外の泥かきのニーズがちらほら上がっているも、ボランティアの数も減少しているので、ニーズをすべて完了させるまでにはもう少し時間がかかりそうです

◎8月30日(木)
▼本日のボランティア報告

・今日までの11ニーズに対してボランティア36名(熊野レストレーション:きこりの技術がある方3名を含む)で活動。
・うち継続5件、完了4件。
▼本日の活動報告
今日は熊野レストレーションのAさんと副区長さんと一緒に炭山地区を廻りました。事前に「炭山通信」にて、熊野レストレーションが来ることと「二次災害を考えて、不安な箇所はないか?」と広報してもらっていました。そのときに出たニーズ約10件を今日は見て回りました。Aさん曰く、「炭山地区の森は岩盤の上に土、その上に木が生えている状態。そのため木が大きく育ち重くなったことと豪雨にて土がぬかるんだことも併せて、山すべりが起こった。」とのこと。炭山地区や周辺に里山保全の団体がなく、森の木々が好き放題育っているので、今後「間引き」などを行わないと、また別の箇所で山滑りが起こる可能性があるとのことです。二次災害に向けて、緊急性があると判断されたのが3か所あり、今週の土曜日にそこを作業してもらうことになっています。
▼今後の炭山地区に入るボランティア(予定)
30日 チームレスキュー(一応、30日まで活動期間) 約10名
31日 和歌山県新宮(しんぐう)市社会福祉協議会 約20名
9月1日 熊野レストレーション 木こり3名
9月2日 震つな(KOBE足湯隊、RSYボラバス最大6名)
※震つなスタッフ/松永~31日まで、松田31日・9月2日
▼今後の災対本部、ボラセン
本日の災害ゴミ撤去後、ミーティングで町民、宇治市社協、RSY松永、支援Pと協議しました。現在のニーズもすべて完了とはできていませんが、ニーズが減少傾向にあるということ、現在のニーズと9月2日(日)までのボランティアの入り具合を考えた結果、宇治市サテライトボランティアセンターは9月2日(日)までとなりました。今後も細かいニーズは上がってきそうですが、その場合宇治市社協が個別にて対応するようです。炭山地区災害対策本部は、いつまでという期間はまだ決まっていません。
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ボランティア活動支援金のお願い
現地までの交通費、資器材の運搬等、長期的なボランティア活動実施には
資金が必要です。私たちの活動をご支援ください!【郵便振替】
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加入者:震災がつなぐ全国ネットワーク
※いずれも通信欄に「近畿水害」とご記入ください。
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【募集を締め切りました】宇治市・京都南部水害支援ボランティア募集(9月2日)

※募集を締め切りました。ご協力ありがとうございました。

みなさま

お世話になっております。

震災がつなぐ全国ネットワーク・NPO法人レスキューストックヤード事務局です。

先日、京都府南部豪雨水害で甚大な被害を受けた、京都府宇治市炭山地区に向け、ボランティアバスを運行する旨ご案内をさせていただきました。皆さまのご協力もあり、25日26日とも30名近くの方々にご参加いただき、支援活動を行うことができました。ご協力に御礼申し上げます。引き続き、今週末9月2日(日)、宇治市へのボランティア第3陣を出すこととなりました。 

現地では、ボランティアのニーズも地元住民やボランティアの協力のもと少しずつ完了してきており、あと一歩のところまで来ています。
現地の様子は、RSYブログ「宇治市・京都南部豪雨水害1報~6報」をご覧下さい。
住民の方の「生の声」が掲載されています。
皆さまのご協力お待ちしております。
よろしくお願いいたします。
===============以下募集要項
●活動期間
・第3陣:9月2日(日)
●募集定員(定員に達しました)
・5名(先着順となります)
※5名を超えた場合、お断りさせていただく場合がございます。
あらかじめご了承ください。
●活動内容
・炭山地区でのニーズによる(泥だし等)
※RSYブログで情報発信しております。現地の様子を一度ご確認ください。
・名古屋から運んだ資器材の搬入出
●応募条件
・心身ともに健康な方
・趣旨に賛同し、ボランティア保険(天災プランBまたはC)に加入済みの一般市民(大学生も歓迎、ただし未成年の場合は保護者の同意書が必要)。
掛金は自己負担(地域によって違いますが300円~1000円ほど)。
※ボランティア保険の詳細については下記HPをご覧ください。
http://www.f5.dion.ne.jp/~mihama/V2-hoken.htm
※原則として事前の加入を必要としますが、どうしても当日までに手続きの取れない方は、当日の受付も可能です。
●参加費
一般:2,500円、学生:1,250円
※当日受付時に参加費をお支払いください。おつりのないようにお願いいたします。
●集合時間、場所
・6:50にRSY事務所集合
※アクセスマップ http://rsy-nagoya.com/web/access
●応募方法
・下記のメールフォームからご応募ください
https://docs.google.com/spreadsheet/embeddedform?formkey=dDdBQy1Hbm53NDRmU3dJbk1qSmVrbHc6MQ
●日程
【9月2日(日)】
6:50  RSY事務所集合
7:00  名古屋発
9:30  炭山地区着
10:00~12:00 活動
12:00~13:00 昼休憩
13:00~15:30 活動
15:30~16:00 資器材積込
16:00~16:30 着替え・休憩等
16:30 炭山地区発
19:00 名東倉庫着(名古屋・資器材倉庫)
19:30 名東倉庫発
20:00 RSY事務所着・解散
※道路渋滞等で突発的なスケジュールの変更が考えられます。目安としてお考えください。
※道中はRSYスタッフが同行します。
●注意事項
・遅刻厳禁です。
・受付時に加入済みボランティア保険の控えをご提示ください。学生の場合は、学生証もあわせてご提示ください。
・出発前にボランティア保険(天災プランBかC)の加入を済ませてください。どうしても出発前に手続きができない場合は、当日の加入も可能です。
・道中の食事は自己負担です。必ず事前に購入、もしくは途中のサービスエリアで購入してください。
・必須の持ち物(自己調達)
・当法人発行の水害ボランティアマニュアルを参考に、以下のものをご持参ください。
http://rsy-nagoya.com/rsyimgold/common/pdf/suigai-manual.pdf
・着替え(長袖のTシャツなども作業時のけがを防ぐため必要です。汗をたくさんかくこと
が予想されるので多めにもってくることをお勧めします)/帽 子/水筒(飲み物)/タオ
ル/使い捨てマスク(できれば防塵)/汚れてもよい丈夫な靴/長靴/雨具/軍手/
ゴム手袋/ゴーグル/除菌ウェットティッシュ/昼食・軽食(冷蔵庫が無く、暑さが予測
されるため、生ものは避けてください)
・あると便利な持ち物(自己調達)
・安全靴(ステンレス入り)/うがい薬/日焼け止め 

●支援金のお願い
現地までの交通費、資器材の運搬等、ボランティア活動実施には経費がかかります。
私たちの活動をご支援ください!

【郵便振替】
郵便振替00920-7-75997
加入者:震災がつなぐ全国ネットワーク
※いずれも通信欄に「近畿水害」とご記入ください。

宇治市・京都府南部豪雨水害【第6報】

みなさま

震災がつなぐ全国ネットワーク・NPO法人レスキューストックヤード
事務局@浦野です。
京都府南部豪雨水害で甚大な被害がもたらされた、宇治市炭山地区へ、震つなからの派遣要員として現地入りしている松永(RSY)よりレポートがありましたので報告します。

※なお、今回のスタッフ派遣は「震災がつなぐ全国ネットワーク」に対する日本財団の助成金によって成り立っています。

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ボランティアの人数は31人でした。現在まで残っているニーズ17件中、本日は9件訪問し完了が3件、そしてほぼ完了の見込みがあるのは5件でした。今日新に3件のニーズを受けています。

昨日までの僕の現地での活動内容はニーズ調査やその把握、マッチングなどでした。ボラセンの体制も整ってきたので、この仕事を今日はすべてボラセン(社協)に任せました。

そこで本日は、今後の足湯の活動も視野に入れ、住民の方と少しゆっくりお話をして、現在の状況など聞いてきました。

また、毎日夜に行っている地区災害対策本部の昨日のミーティングでは、地区内の高齢者の話が出ました。直接的な被害がなくても、水害により強いストレスがかかっているのではないかということです。社協職員が見回り訪問をしているとのことですが、こういう方たちのお宅の場所を伺い、直接足湯にお誘いするという方法もあるかも知れません。

(住民の声)
○陶芸家Aさん 住宅と仕事場の床下浸水被害/仕事場にて会話泥だしなどの作業はひとまず落ち着き、今日からは9月11日の納期が迫っている仕事を急ぎでやっているとの事でした。Aさんの奥さんは、「昨日も泥だし、仕事、家事がありすべて終わったのは夜中の3時、最近あまり寝れてないんだよー」とおっしゃっていました。納期のこともあり今後もあまり寝らずに仕事を行うのではないかと少し心配です。

○陶芸家Bさん 仕事場の浸水被害/仕事場にて会話
泥だし等は少し落ち着きました、と言いながら「お盆前までの仕事をこれからやんなくちゃ」とBさんの奥さん。まだ余裕がない様子でした。

○陶芸家Cさん 住宅の床下浸水、仕事場被害/住宅にて会話
床下の泥だしも終わり、落ち着いていた様子。しかし「自営業なんでねー。やった分しか食えない。やらなきゃ来月くいっぱぐれる。」とおっしゃっていました。

○陶芸家Dさん 被害無し/仕事場にて会話
ニーズや被害はDさんからはありませんでしたが、仕事場を通りがかった際にお話することができました。「自分は仕事場も家も被害はなかったのだけど、他の人が被害に合い、仕事もできない状態になっていて、被災された人に声をかけずらかった。」とおっしゃっていました。

今日僕が感じたことは、住民のみなさんは仕事もやらなければいけなく「休んでいる暇はない。」と今は気を張っているように見えることです。しかし、疲労がピークなのは確実です。一呼吸おいてもらうために足湯の活動が必要だと思っていますが、どのタイミングで行うかが難しいところです。今後は、町や住民の状況(陶器の納期)や現在のニーズなどのバランスを考えて足湯の計画を立てていきたいと思います。

▼今後の動き
○震災がつなぐ全国ネットワーク
・KOBE足湯隊による足湯ボランティア検討中
・RSYスタッフ(松永~31日まで、松田31日・9月2日)
・RSYボランティアカー運行(9月2日)

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ボランティア活動支援金のお願い
現地までの交通費、資器材の運搬等、長期的なボランティア活動実施には
資金が必要です。私たちの活動をご支援ください!【郵便振替】
郵便振替00920-7-75997
加入者:震災がつなぐ全国ネットワーク
※いずれも通信欄に「近畿水害」とご記入ください。
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宇治市・京都南部豪雨水害【第5報】

みなさま
震災がつなぐ全国ネットワーク・NPO法人レスキューストックヤード事務局@浦野です。
京都府南部豪雨水害で甚大な被害がもたらされた、宇治市炭山地区へ、震つなからの派遣要員として現地入りしている松田(RSY理事)、矢野(NPO法人とちぎボランティアネットワーク代表)よりレポートがありましたので報告します。
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本日、名古屋発ボランティアバスの1日目の活動が終了しました。名古屋から17名、宇治から12名、スタッフ5名の計34名が、NVNAD、被災地NGO恊働センター、とちぎボランティアネットワーク、チームレスキュー、また、地元京都災害ボランティアネットのみなさまとともに、土砂かきやニーズ伺いのためのおしぼり隊、陶器片付けの活動に入りました。幸い天気にも恵まれ、地区の中でも一気に片づけが進みました。

今回急な呼びかけにもかかわらず、参加してくださった皆様、暑い中おつかれさまでした。

※なお、今回のスタッフ派遣は「震災がつなぐ全国ネットワーク」に対する日本財団の助成金によって成り立っています。
▼炭山地区災害ボランティアセンターの様子
・これまで地区独自で実施していたボランティアの受け入れ・マッチングの作業を、宇治市災害ボランティアセンターからのスタッフがサポート。
・外部からの支援団体、災害VCが共同で用意した資器材やテント、ボランティア用飲料水等を利用しボランティア受け入れ体制も整った。
・運営は比較的スムーズ。 理由としては、地元住民が外部支援者の受け入れを拒まない、一緒にやろうという姿勢があった。
大量のボランティア受け入れに慣れた宇治市災害VCのスタッフが3・4人応援に入った。
・ニーズ調査(全戸)住民と外部支援者が終えており、模造紙に一覧表になっていた。(後にホワイトボードに転記して共有しやすくされていた)
・災害ボランティアリーダーも多く、各団体が組織的に人を集めており、まとまりよく活動できた。 
▼25日の活動/26日の活動の見込
・全体のニーズ25件/うち完了8件/全体のボランティア NVNAD+震つな・IVUSA・天理教・チームレスキュー・一般 総勢約80名
・ニーズは、土砂かき、床下清掃、屋外土砂かき、陶器片付け等。完了するニーズがある一方、本日入ったおしぼり隊の御用聞きにより、新たなニーズ(特に床下清掃)が4,5件新たに上がってくる。
・26日は約100人のボランティアが入る。明日以降も人手のいる床下清掃等に優先してボランティアを投入。それ以降は、団体が2,3ずつくらい。完了の見込みはまだわからない。
▼住民の声
・(下記写真)本当はここは、ぎっしりお花を植えて、ガーデン風にしていたのよ。何もなくなっちゃったけど…。
・今までは作業しながらも途方に暮れてたけど、ボランティアが入ってくれて、先が見えた気がする。
・東北の方の気持ちが少しわかった。でも、東北に比べれば、ね…。(自分を納得させる様子) 
・私たちのところは大丈夫、自分たちでできる。もっとひどいところに行ってあげて。もし、それで手が余っているようなら、お願いできたらありがたい。
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ボランティア活動支援金のお願い
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加入者:震災がつなぐ全国ネットワーク
※いずれも通信欄に「近畿水害」とご記入ください。

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宇治市へのボランティア用資器材積み込みました

皆さま、お世話になっております。スタッフ関口です。

集中豪雨による水害で大きな被害の出ている京都・宇治市へ向けて、ボランティア活動用資器材を24日、ボランティアさんの協力を得てトラックに積み込みました。

急なお呼び掛けにもかかわらず、スタッフ合わせて11名が名東倉庫に集合。一輪車15台、角コップ、剣スコップをそれぞれ50本、デッキブラシを100本…といった具合に数をそろえました。

トラックは事務局でレンタルした2トントラック。通常より小さいため、積み方を工夫して収めました。ちょうど日陰ができて直射日光は浴びませんでしたが、汗だくになりながら全員で力を合わせて作業を終えられました。ありがとうございました。

資器材を積んだトラックは25日朝、ボランティアバスとともに名古屋から宇治市へ向かいます。まだ台風シーズンでもあり、すでに資器材を提供していた九州からの返却もあるなど、今後もこうした出し入れが必要になります。皆さまのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

宇治市・京都南部豪雨水害【第4報】

 

みなさま
震災がつなぐ全国ネットワーク・NPO法人レスキューストックヤード事務局@浦野です。
京都府南部豪雨水害で甚大な被害がもたらされた、宇治市炭山地区に繋がりのある「日本災害救援ネットワーク(NVNAD)」からの応援要請のもと、震つなからの派遣要員として8月20日より現地入りしている松永さん(RSYボランティア)よりレポートがありましたので報告します。
(8月23日の報告)
▼住民の生活状況
・世帯数:130、人口330名
・浸水被害エリアと、土砂崩れエリアに分かれ被害が分散
・現在地区独自で災害対策本部を設置し、ニーズ調査、ボランティアマッチング、派遣、行政支援等に関する情報提供等を行っている。
・数日前までボランティアのほとんどが地域の中高生。地区役員の中に教師がおり、学校への呼びかけや「炭山新聞」の制作・配布に当たっている。
・「炭山新聞」は、毎日発行されており、住民からの行政による復興支援に関する疑問や地区のボランティア情報等が掲載されている。弁当の配布時などに、被災世帯を中心に配布されている。
・水道、電気は復旧
・プロパンガス世帯は復旧しているが、都市ガス世帯は不通。不通世帯は入浴など親戚やご近所、銭湯などで対応
▼復旧活動状況
・ニーズ件数25件(対応完了4件、未対応9件、継続11件、放棄1件(手作業では対応できないため))
・道路や被害家屋の木の伐採なども課題
・被害の度合いに応じて、粘土質の泥、水分を多く含むササラらの泥、土砂崩れの土砂の3つのタイプの泥N分かれる。粘土質の泥が非常に扱いずらい。
・住民で床板をはがし、床下の処理を行っている家屋もあるが、処理・消毒の方法が周知徹底されていないため戸惑いの声もある。
・山間部のため、はちにさされる危険性もあり、長袖・長ズボン・ぼうしの装備は必須。
・2基の重機が活動可能。しかしオペレーターが不足。
・災害VCよりニーズ調査、地区と今後の応援体制の検討がなされた。
▼住民の方々の様子
・KOBE足湯隊やNPO法人チームレスキューによって、住民らと共にニーズ対応を行っているが、「ボランティアさんが一生懸命やって下さっているのに、俺たちが休んでいられない」と一緒に作業する姿が見られる。支援が頑張る心を支えているとも取れるが、『申し訳ない』という想いから作業に加わる気持ちも読み取れる。水害から1週間以上が経ち、体の疲れもピークであると思う。土日の活動では、まめに休憩を取る、住民の方とゆっくり話す部隊と作業部隊を分け
る等、住民のペースにできるだけ合わせた配慮が必要。
・今の住民の気持ちを支えているのは「土日になれば、沢山のボランティアさんが助けに来てくれる。それまで頑張ろう」という気持ち。ボランティアへの期待が高まっていると感じる。
▼今後の支援体制
〇震災がつなぐ全国ネットワーク
・NPO法人とちぎボランティアネットワーク:24日~26日
・KOBE足湯隊:21日~25日
・被災地NGO恊働センター:25日
・NPO法人レスキューストックヤード:~26日
※26日以降の体制は調整中
〇他団体との連携
・日本災害ボランティア救援ネットワーク(NVNAD)25日~26日
・IVUSA・ひのきしん隊(宇治市災害VC経由)25日~26日
・NPO法人チームレスキュー(RSY団体会員)23日~
・各団体のネットワークから呼びかけられた個人の方々(数名)
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