静岡県西伊豆町水害支援【7月21日報告】

みなさま

RSY事務局です。
震つな事務局長・松山から7月21日の活動報告、RSYスタッフ・高木から住民の声が届きましたのでお知らせします。

水害発生から4日が経ち、高齢化が著しい地域での地元の方々の疲れの色は日に日に増しています。また、22日から平日のため、ボランティアの数の不足が懸念され、さらに消防団の組織的な活動が終了したことから、ボランティア本部へのニーズの増加が想定されています。今後は平日のボランティア確保が課題となっています。※RSYでは被災地支援を支える活動として「マンスリーサポーター」を募集しております。
詳しくはコチラ⇒http://rsy-nagoya.com/rsy/blog/2013/07/rsy_monthlysupporter.html
ご協力お願いします!=============================

■西伊豆町災害ボランティア本部
7/21のボランティア活動者数 216人(6団体および個人)
※全体の必要数はおよそ300人
ニーズ総数 38件(朝の段階では20件、追加で18件)
活動件数 38件(完了15件 継続23件)
活動内容:浸水による家屋内外の土砂撤去など
活動時間:8:30受付~15:00を目途に活動終了→活動報告

朝一番のボランティアの数が前日よりも明らかに少ない状況でした

※ボランティア本部のブログはコチラ⇒http://blog.goo.ne.jp/nishiizu-saigaivc

■状況
・宇久須地区は安良里地区の被害とは異なり、拳大の石交じりの砂が大量に家の敷地内に流入。多いところでは50cm以上堆積していました。
被害を受けた地域の高齢化率はとても高く、地元の方で作業しているのはほぼ全てが高齢者。70歳過ぎの女性もスコップを持って土砂撤去をしていました。

・夏本番となり、観光業が書き入れ時の西伊豆ですが、今回の水害が観光そのものも影響することはあまりないだろうとのことでした。
親戚が観光関係に従事している方も多く、この時期でなければ親戚の応援を受けられたであろう方々も、自分達だけで復旧作業をしなくてはならないお宅が多くあるとのことでした。

・水害発生から4日。高齢化が著しい地域での地元の方々の疲れの色は日に日に増しています。
明日(7/22)からは平日のため、ボランティアの数の不足が懸念され、さらに消防団の組織的な活動が終了したことから、ボランティア本部へのニーズの増加が想定されています。

被害の大きかった安良里地区のサテライト機能を重点的に改善したことで、活動への不具合を随分とスマートにすることができました。
このサテライトは、RSY高木さん、JPF佐藤さんが前日から引き続き担当。佐藤さんが気仙沼での災害ボランティアセンター運営経験を活かし、様々な調整を臨機応変に行なってくれたことにより、前日の課題であった多くのことがかなり改善され、混乱も最小限になっていました。

・前日大勢活動していた消防団や町役場職員は、安良里地区以外に移ったようで、安良里地区は昨日とは随分活動者や重機の数が明らかに減っていましたが、活動そのものが大掛かりな土砂撤去から細かい箇所の対応に変化していたことが影響していたと思われます。

■住民の様子(7/20~7/21)

7月20日(土)、21日(日)に静岡県西伊豆町安良里(あらり)地区サテライトにて活動。
19日(金)から家族、親戚総出で作業を行っている自宅がほとんど。地域として高齢世帯も多く、高齢夫婦お二人で作業されている姿を見ると、声をかけずには入られなかった。
実際にお声を聞くと、泥出しや家財の運びだし拭き掃除など重労働であり、足腰の痛みを訴えられる方もおられた。また、床上浸水のお宅では、水を吸った畳の運び出しもあり、人手と力が必要な様子が見受けられ、畳上げを途中手伝った。近所の方に気になるからと連れられたお宅では、ご高齢のお父さんと息子さんが二人で住まわれていた。周りのお宅にはボランティアが入り作業が進んでいたが、そのお宅では二人で土に埋まった家財を泥まみれになりながら袋に入れ、家の中に積上げていた。中には、遠慮やどう声をあげていいかわからず、声が出せない住民もまだまだいるのではないかと感じる。また、必要性があり被害の大きい地区を重点的に活動したため、少し離れた地域では声が聞けていない住民もいるのではないかと思う。そして、自身も被災し疲労がたまっていながらも、他人の家を心配する姿に地域のつながりを感じた。

住民の声:
・50年近く住んでいるが、今までにこんなことは経験がない。
台風の時に水嵩が増したことはあるけど、まさか溢れるとは思わなかった。(70代・男性)
・80歳になる母と二人暮らし。玄関に泥が溜まっていたから、床下もたぶんダメだと思う。
母は介護ベットで寝ているから、ベットもどかさなければ床下も見えないし、どうしようか迷っていた。(50代・女性)
・どうしようか迷っていたけど、近所の人が「大丈夫?お願いすれば手伝ってくれるよ」と、声かけてくれたから助かった。(60代・女性)
・自分の家は無事だったけど、お祖母ちゃんの家が安良里にあって被害にあった。
19日に家族総出で片づけたけど、安良里でもまだ大変な家があって、何かしたいと思って手伝いに来たの。(10代・女性)
・二人でずっと片づけていてもう足腰が痛い。夜は湿布を貼って休んでいる。(70代・男性)
・母が住んでいて、今は体調が悪く病院にいて不在だったのが幸いだった。
家の様子が気になって今日は来たけど、床下と玄関、家の周りに予想以上に土砂が溜まっていて驚いた。
今日中に何とか片づけたいから、人手がほしい。(60代・男性)
・畳ってこんなに重いのね。若い力がないと動かせなかったわ。(70代・女性)
・あなた地元の子?安良里には「高木さん」が多いのよ。(70代・女性)
・食器が泥まみれになってしまった。まだ使えるから洗って使おうと思うけど、数が多くてなかなか進まない。座りっぱなしだし大変だわ。(80代・女性)
・家のものがほとんど使えなくなった。テレビも冷蔵庫も何もかも。
タンスも運ばないといけないけど、家族で男は自分ひとりだから。なんとかしたいけど。どうにかならんかね。(60代・男性)
・親戚総出で手伝ってくれている。皆疲れているだろうに・・・。ありがたいね。
でも、無理はさせられないから。明日(22日(月))からどうしようねえ。(80代・女性)
・となりの部屋も床下に泥が溜まってるけど、こっちの部屋が終わらないととなりもできないから、まだまだ時間がかかりそう。(70代・男性)

 

   
※本写真は、住民の方の了解を得て撮影した、7/20.21の様子です。
=============================【ご参考】
山形県南陽市災害ボランティアセンターのfacebookページができています。
https://www.facebook.com/NanyoSaigaiVC