みなさま
RSY事務局・浦野です。
2月9日(月)18:30~20:00、RSYの事務所がある名建協1階会議室にて「2014年度災害被災者支援活動報告会」を実施しました。当日は遠くは兵庫県・静岡県・三重県、近くは愛知県武豊、知多、名古屋市内から総勢25名が参加し、各スタッフからの報告に熱心に耳を傾けてくださいました。
(1)代表栗田より挨拶
1年間の活動を支えて下さった皆様への感謝のまずは感謝申し上げます。今年度発生した台風や集中豪雨水害は、気象状況から来年度以降も続くと思われます。また、日本は都市直下型地震や南海トラフ巨大地震も切迫しています。このことからも、1年の活動を振り返り、次の被災地支援へ生かすためにも、皆さんから忌憚のないご意見やアドバイスを頂きたいたいと思います。
(2)2014年度に発生した災害の全体像
RSYが事務局を努める、震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)・事務局長の松山が、RSYが支援に関わった被災地について報告しました。RSYでは、なごや防災ボラネットや震つなと共に、ボランティア活動資器材の提供、ボランティアコーディネーターの派遣、被災者支援プログラムの実施などを行いました。関わった地域は以下の通りです。
●資器材提供のみ
・徳島県阿南市、海陽町、日高市(台風12号)
・徳島県那賀市、阿南市、海陽町、四万十町(台風11号)
・静岡市清水区(台風18号)
●スタッフ派遣+資器材提供+支援プログラムの実施
・長野県南木曽町(台風8号)
・兵庫県丹波市(土砂災害)
・広島県安佐南区(集中豪雨)
・広島県安佐北区(集中豪雨)
・長野県白馬村(地震)
(3)RSYの被災者支援活動方針
常務理事・浦野より、被災地での活動方針について以下の説明をしました。
1.被災者の声に基づいたニーズ把握、支援プログラムを実施する(一人ひとりの小さな声にも耳を傾ける)
2.発災後間もなくから生活支援プログラム(陶器市、炊き出し、サロン活動など)を実施する
3.地元のキーパーソンと繋がる(活動が地元に残り、息長く応援し、学び合える関係作りを目指す)
4.NPO支援窓口を設置する(支援の抜け・落ち・漏れ・ムラを防ぎ支援の行き届かない人を出さない)
(4)被災地支援活動報告
担当スタッフが、各地での活動詳細について報告しました。
当日配布した報告書を、PDFファイルにまとめましたのでダウンロードの上、ご覧ください。
(5)ボランティア活動支援募金報告
2014年度の緊急支援に対する寄付金は787,596円となりました。(うち街頭募金は167,701円)現在までに、ボランティアバス運行(南木曽町)、復興支援イベント運営(海陽町)、炊き出し支援(丹波市)の実施と、スタッフ移動・荷物運搬費を合わせて535,506円を使用しており、残金は2月、3月に行う白馬村へのボランティアバス運行費に当てさせて頂きます。
(6)参加者との意見交換
・(質問)被災地で多くの団体が活動するようになったが、「NPO支援窓口」の一本化に賛同し協力・連携する団体ばかりではないのでは?
⇒(回答・松山)現状は、独自の活動を展開している団体は、独自で連携団体を見つけるので、被災地の一括した情報は特に必要ないと考えるところもある。しかし、被災地側とすれば、支援団体の俯瞰情報があることで、各団体の特性や代表者がより見えやすくなり、支援者への安心感とニーズマッチングがしやすくなるとの声もある。両者の意見をどうつなぎ合わせていくのかが今後の課題。
・(感想)NPO支援窓口の実績から、被災地支援には、建築業者や重機等が扱える専門家との連携も重要であることを知った。日常の準備としても地域でネットワークを広げる参考になった。
・(感想)平成26年も日本全国に多くの大規模自然災害の被害があり、毎年多くの被災者が生まれ、支援が必要となるのでRSYの存在感が益々高まっていると感じた。また、RSYと全国の災害救援ネットワークが強固に連携されている様子が良く理解でき、大変心強く思った。災害時の情報収集、現地災害ボラセンとの信頼関係を築くことの重要性、顔の見える関係の現地協力者がより有効な支援をスムーズに行うために必要であることを教えて頂いた。
●終了後は、懇親会を開催しました!
東北支援の一環として、南三陸町「さとうみファーム」さんから取り寄せたラム肉で、ジンギスカン鍋しました!お酒やデザートなど、それぞれ持ち寄りで気が付けば22時・・・。でもこういう時間がお互いの人となりを知り、繋がりを深くさせるんですよね。楽しいひと時でした。
最後に、今年度、マンパワーや、物心両面において被災者支援活動を支えて下さった皆様に心から感謝致します。今年度の反省を活かし、今後も「災害から一人ひとりの命を暮らしを守れる支援」を目指してスタッフ一堂、一丸となって取り組んでいきます。
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