みなさま
いつもお世話になっております。RSY事務局です。
8月3日からの大雨、台風14号、15号と続き、 各地で被害が広がっています。
RSYは、8月末から毎週、石川県小松市の中海・ 中ノ峠地区に通い、生活再建
のためのお手伝いを継続しています。
第4陣は台風襲来により、やむなく中止となりましたが、 9月26日~28日の第5
陣は16名のボランティアさんに参加頂き、無事活動できました。
以下、常務理事・浦野からの報告です。
私たちの活動は、日本財団「令和4年8月大雨被害に関わる支援活動」助成金により実施しています。
1.あったかごはん食堂
食の提供を介して、住民の方の生活状況を把握し、 支援から取り残されていた
り、 困りごとを上手に伝えたりできない方々へのサポートを目的に開催 してき
た「あったかごはん食堂」。今回の派遣で全8回(1,100食) を数えました。
おいしい食事が、心身の健康を守ると共に、 心と心の距離をも近づけてくれる
大切なツールとなっていることを実感しています。
今回のメニューは、「さっぱりきつねうどん&味おにぎり」と「 ぷりぷり玉子
の親子丼」。いずれも各150食すべて完売しました。
デリバリー部隊も活躍し、「出汁の味が身体にしみた」「 手の込んだ料理が全
然できていなかったから、ほんっとにおいしかった」と大好評。 いつもなが
ら、おいしい料理を提供して下さった、「 碧南防災ボランティア連絡会」の皆
さんに、心から感謝致します。本当にありがとうございました。
2.看護師による健康相談
第1陣の派遣から、気になる方のカルテを作成し、 市社協や介護課、地域包括支
援センターの皆さんと共有しています。 経過観察によって状態の変化が捉えや
すくなり、 地域での見守りの強化や介護保険制度へつながった事例もありまし
た。また、体調が悪いのに遠慮してしまい、 ボランティアに作業を頼めないケ
ースもあり、 看護師チームが掃除や生活環境の整備のお手伝いをさせて頂きま
した。
3.足湯ボランティア
1か月の訪問で、足湯の常連さんもできてきました。 お気に入りの入浴剤を選
び、温かいお湯に足をつけながら、 ゆっくり心の内にある言葉をお話下さいま
す。日々の頑張り、復旧作業での悩みや疑問、趣味や家族のこと、 健康状態な
ど話題も様々。表情や言葉の雰囲気から、 少しずつ生活が落ち着いてきている
様子もうかがえました。今回も、 被災地NGO恊働センターさんと一緒に取り組
みました。
4.家屋の清掃
「あったかごはん食堂」のチラシ配布や、 これまでのつながりの中で、「家族
でボチボチやっているけどなかなか進まない」 という細かい清掃をお手伝いし
ました。このような作業は、 これからもしばらく続くため根気勝負。ボランテ
ィアがお手伝いできるうちは少しでも手を休めて頂ければという気 持ちで取り
組みました。
5.「被災者生活支援関係者会議」への参加
小松市社協さんにお声がけ頂き、介護課、地域包括支援センター、 外部支援者
が一同に会して、お互いの活動状況や悩み、 課題解決のための意見交換を行い
ました。特に、要配慮者については、市の関係機関による、 きめ細かい見守り
や訪問が継続されていました。また、 私たちの提供した情報にも丁寧に目を通
して下さっていて、 この分野の支援スキームが確立されていることも分かりま
した。
今後は、ハイリスク予備軍(グレーゾーン)への働きかけと共に、 生活困窮世
帯への公的サービスへのつなぎ、 そこからこぼれる方々への民間によるサポー
ト、細かい清掃や簡易修繕の継続的なサポートの必要性、 越冬支援、疲労や喪
失感による心身の健康被害、 被災格差による人間関係のぎこちなさ、ニーズが
揚がりにくかった国府地区の孤立感などの課題を共通認識すること ができまし
た。
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被災者の声
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被災者の声
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・さっき病院からかえってきたところ。 この間もらった東海豪雨で生き残った
という水仙の球根、その日のうちに早速植えたのよ! ちゃんと頂いた日も書い
て。冬になったらきれいに咲いてくれるかしらねぇ? 被災している、していな
い、被災が重い、軽いなど、それぞれの事情があるでしょ? 地域の中でもそれ
でギクシャクすることがあって。 ちょっと気が塞ぐことがあったけど、ボラン
ティアの皆さんの顔を見てお話したらすっとしたわ。 ちょっと元気になった。
よかった。本当にありがとう。(70代・女性)
※ 水仙の花を大切に育て下さっているNさんにもお会いできました!
・娘から「お母さん、 なんだかおかしいから病院行った方がいいよ」と言われ
たので、今日頭のCTとかとってきたの。 脳には特に異常はないって言われて、
過労みたいよ。病院に行くのも一仕事よ。 床上浸水で今床下を乾かしているし、
修繕も入ればしばらく住めないなと困っていたら、 近所の人が良くしてくれて、
その人の持ち家を無償で貸してくれることになったの。 まずはそれで助かった。
娘がテレビとか電化製品を買おうとしているんだけど、 私は本当に良いものを
厳選してよく考えて買いたいの。 その代わりいいものを選ぶから長いこと大切
に使っているのよ。でも娘はすぐ買うって。 意見が言わないのよねぇ。。
(70代・女性)
・調子?んー、疲れた。カーテンを新調したから、 昨日一部取り付けていたん
だよ。ニトリで全部はかってもらって。色にもこだわりがあって、 庭のある縁
側の方は緑色のカーテンにしたくてさ。 廊下も床板に隙間があって寒くなるか
らフローリングマットを買ってきたんだ。 でも廊下に置いてあるものをどけた
りしなきゃなんないから大変なんだよ。 医者には行って薬をもらったよ。喘息
があるからそれが少しでちゃって。 今は2時間ごとに目が覚める感じで、医者に
眠剤をもらったけど怖くてのんでないんだ。 台所の下の泥かきと乾燥は終わっ
たから、今は普通に使えてる。 でも手の込んだ料理はしてないよなぁ。今日は
申し訳ないけど、ごはん持ってきてくれるとたすかるなぁ。 ありがとう。
(80代・男性)
・(足湯参加者)ここに来るとホッとするわ。
・お寺の境内と母屋が被災しました。中規模半壊。 まだ細かい作業は続くけど、被災者生活再建支援金やお寺の支援金等で、 リフォームの見通しを立てることができてひとまずホッとしました。水害後、 暑い中十分に水分も取らずに動き続けていたせいか、脳梗塞になってしまって。 少し言葉が出なかったり、麻痺もあったけど、今朝銀行で書類を書いたが、 文字がしっかりかけたんです。回復していることを実感できてよかった~。(60代・男性)
・中ノ峠町のバス停横にある「中ノ峠物産販売所」は、
6.10月以降の取り組みについて
床下浸水の被害がありながらも、 これまで地域の支援拠点となっていた「中海
公民館」が10月から修繕に入る関係で、以降は、 住民の方の駐車場スペースを
お借りし、11月まで「あったかごはん食堂」を継続します。
「ボランティアさんの数が少なくなって心細い」「 まだ修繕が終わらないうち
に冬に入る。どう乗り越えていけばいいのか」 という声も聞かれているため、
北陸学院大学のT先生と連携し、 地元のボランティアの方々を中心に、息長く
生活再建に関わっていけるよう、 RSYもささやかながらお手伝いを続けます。
★今後の派遣スケジュール
・第6陣:10月20日(木)~21日(金)
・第7陣:11月3日(木)~4日(金)
・第8陣:11月17日(木)~18日(金)
★この取り組みは、日本財団様からの助成金、生活協同組合連合会アイチョイス様からの寄付金を頂き、行っています。
#日本財団
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、 被災者への生活支援プログラ
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