RSY・8月3日からの大雨への対応について<石川県小松市>(第8報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

RSYは、なごや防災ボラネットや碧南防災ボランティア連絡会の皆さんと協働し、8月3日からの大雨で被災した、石川県小松市中海町・中ノ峠町での活動を継続しています。

これまで、「あったかごはん食堂」と称した炊き出しを通じて、住民の方々の生活状況の把握や、社協や市へのつなぎ役を担いつつ、地域の皆さんとの関係を温めてまいりました。10月20日~21日にかけて実施した6回目の訪問となる今回は、8名のボランティアさんが参加し、住民の方からは「また会えたね!」「ずっと楽しみにしていたよ!」という再会を喜ぶ言葉も聞くことができました。

水害から間もなく3か月。町全体の雰囲気は落ち着きつつありますが、その分、本当に困っている方がより見えにくくなっていく心配もあります。小松市の災害ボランティアセンターは閉所しましたが、家の修繕がまだ完了していない世帯や、健康問題に不安を感じる方もいるため、地域包括支援センターや市長寿介護課の方々が要配慮者宅を個別訪問したり、後から出て来るニーズに関しては、市社協が丁寧に対応されていました。

私たちの活動は、日本財団「令和4年8月大雨被害に関わる支援活動」助成金により実施しています。

 

以下、6陣ボランティアさんのレポートです。

★「あったかごはん食堂」の様子

今回は、これまで会場となっていた中海公民館が修繕のため使えないということで、公民館の世話役となっていたMさん宅の駐車場スペースをお借りし、3名の住民の方と一緒に運営することができました。

メニューは、これまでも被災各地で評判の良かった「やさい一杯の中華丼」。料理長のKさんが、前日に、碧南防災ボランティア連絡会メンバー4人を集めて材料を切って、お肉も炒めて持ち込んでくださったので、八宝菜は炒めるだけで、早くに準備できました。また、りんごは、2019年台風19号水害で被災した豊野区のりんご農家さんよりご寄付頂きました。

Kさんが綿菓子の機械を持ってきてくれたので、何人かに自分で作ってもらいました。ご自身で作られた方が「何年ぶりかしら?」「面白い!」と楽しげでした。メンバーに「巻き方が、上手ですね」と言われて喜んでいらっしゃいました。

ひとりで取りに来られない方については、活動に参加して下さった、地域包括支援センターの方が届けて下さり、生活状況や健康チェックなどのきっかけにもなったようです。また、被害のひどかった中ノ峠町や赤穂温泉にも約20食お届けしました。

会場には、足湯&カフェコーナーも設置。11月3日~4日に予定している次回7陣は、皆さんからのリクエストにお答えして、「豚汁とキノコの炊き込みご飯」に決まりました!

★住民の声

・うちは平屋なの。今までも強い雨が降ると早めに避難をしていたので、今回も降り方がおかしかったから、早めに避難したから、恐い思いはしなかったです。でも、避難のときに、お隣にも声をかけたんだけど、まだいいと言われて。。。お隣は、2階に避難して難を逃れたけど、車は水没してしまったと言ってました。(70代・女性)

・床上1 mのところまで水が来て大変だった。加賀友禅の高い着物をそのために捨ててしまったの。こんなことになるなら、娘や孫に渡しておけばよかった。それが後悔の種です(70代・女性)

・キノコ(しばたけ)を取りにいって、販売所に持って行こうとおもったんだけど、水害で計量器がながれちゃったことに気づいて、今日買い行ってきたの。使う時にないものがに気づくから、毎回大変。でも、家の修繕は12月ぐらいには目途が立ちそう。今、知り合いの家を借りてるんだけど、自分の家に帰れるのは嬉しい。(70代・女性)

★ボランティアの声

・2日間と短い時間では有りましたが貴重な経験が出来、少しでしたがお手伝いなったなら参加させて頂き良かったと思っています。昨日のビラ配りでは、「食堂を待っていましたよ、ありがとう」と言って下さる方も多く見えましたので嬉しく思いました。その反面で家の復旧が進まないとか、まだ台所が使えないとか、もう寒い時期に入るから心配と聞くと返す言葉も見つからず、そうですねとうなずくしかなく…本当に、被災された方と向き合うのは難しいなと感じました。東北震災以降のボランティアやコーディネータの経験は有りましたが、今回、改めて喜んでもらえることは何かを考える貴重な体験になりました。(ボランティアFさん)

・中ノ峠町の入り口にある物産店が再開したそうです。住民の女性3人が運営していました。岩魚のプールが被災して困っていたものの、水は別の水源から運べるようになったそうです。レストランもオープンして、外のテラス席に二組のお客さんがいました。集落真ん中あたりの流出した橋の周辺で、復旧作業が行われていました。川の向こうに住む住民の方によれば、橋がかからないと車が入れず除雪に支障があるとのこと。集落の一番奥に、新しいスピーカーや黄色灯も設置されており、復旧の様子がうかがえました。ただ、側溝は泥が9割ほど詰まっていたため、また大雨が降った時に心配だなと思いました。(ボランティアIさん)

※この活動は日本財団からの助成金、生活共同組合連合会アイチョイス様からの寄付金により実施しています。

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