みなさま
RSY事務局です。
足湯講習会DVD&NHKナビゲーション(RSY七ヶ浜での活動紹介)DVDのミニ上映会を行います。RSYのボランティアバスで七ヶ浜でのボランティアに参加される方・一度参加された方はもちろん、事務局ボランティアの皆さん、初めてRSYの活動を知った方、いつも応援して下さっている皆さん、どなたでも気軽にお立ち寄りください!
このような機会を今後定期的に設けたいと思っています。運営に関わってくださるボランティアさんも同時募集中です。
日時:
◆5月14日(土)10:30~
◆5月21日(土)10:30~
いずれも1時間半~2時間程度です。途中退室可。
内容:
◆「被災地で行っている”足湯”って?」
被災地NGO恊働センター(神戸)で行われた足湯講習会の様子を紹介するDVDをご覧いただきます。足湯の効果、足湯ボランティアのこれまでの被災地での活動など奥深い”足湯”について代表の村井雅清さんが語られています。その後は、中越・KOBE足湯隊による足湯の実演も行われています。RSYでも七ヶ浜に支援に入った直後から足湯を行っています。
◆「RSYが行う七ヶ浜でのボランティア活動って?」
4月23日に完成したプレハブ施設「ボランティアきずな館」をボランティアの拠点として活動しています。ブログでも様々な取り組みをご紹介していますが、NHKさんによる同行取材が行われ「ナビゲーション」という番組(4月15日放映)で、RSYが拠点にしている七ヶ浜でのボランティア(第3陣・ 4/7-11)の活動の様子が紹介されました。その映像をご覧いただきます。
場所:RSY事務所
※特に申込は必要ありません。
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★現地で活動するボランティア募集中です!
【募集】宮城県七ヶ浜町支援ボランティア第 11陣、第12陣、第13陣、第14陣
詳しくは以下をクリック
http://localhost/~hayashimasaki/wordpRSY/2011/05/11121314.html
※未成年の方で参加を希望される方向けの保護者の同意書を用意しました。こちらも上記ブログ記事よりダウンロードしてご覧ください。
★土曜日はメッセージ募金も行っています!
【募集】東日本大震災の街頭募金( 5/14<土> )
詳しくは以下をクリック
http://localhost/~hayashimasaki/wordpRSY/2011/05/-514-1.html
★ボランティア活動支援金にご協力を!
郵便振替またはクレジットカードでもボランティア活動支援募金をお願いしています。
【1.郵便振替】
口座番号 00800-3-126026
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「東日本大震災」とご記入ください。
【2.クレジットカード】
VISA又はMastercardをお持ちの方は、1口2,000円より、こちらのURLから寄付して頂けます。
https://www.canpan.biz/products/list.php?category_id=84
※上記のページから「寄付」をお選びください。
※団体へのメッセージ欄に「東日本大震災」とご記入ください。
月別アーカイブ: 2011年5月
【募集】宮城県七ヶ浜町支援ボランティア第11陣、第12陣、第13陣、第14陣
皆さま
いつもお世話になっております。
このたびの東日本大震災におきまして、当法人が名古屋からの支援を続けている宮城県七ヶ浜町で「足湯」や家屋の片付けなどの活動をしていただけるボランティアを、以下の要領で募集いたします。大型連休が終わり、ボランティアが激減してしまっています。ふるってご応募ください。
【募集】宮城県七ヶ浜町支援ボランティア第11陣、第12陣、第13陣、第14陣
1.活動期間
・第11陣:5月20日(金)~5月24日(火)※定員を超過したため、応募を締め切りました。
・第12陣:5月23日(月)~5月27日(金)※定員を超過したため、応募を締め切りました。
・第13陣:5月26日(木)~5月30日(月)※定員を超過したため、応募を締め切りました。
・第14陣:5月29日(日)~6月2日(木)※定員を超過したため、応募を締め切りました。
2.申込締切
・第11陣:5月15日(日)午後11時59分(翌16日中に連絡がなければ選外です)※定員を超過したため、応募を締め切りました。
・第12陣:5月17日(火)午後11時59分(翌18日中に連絡がなければ選外です)※定員を超過したため、応募を締め切りました。
・第13陣:5月20日(金)午後11時59分(翌21日中に連絡がなければ選外です)※定員を超過したため、応募を締め切りました。
・第14陣:5月23日(月)午後11時59分(翌24日中に連絡がなければ選外です)※定員を超過したため、応募を締め切りました。
3.募集人員 各陣20人ずつ
4.応募条件
・心身ともに健康な方
※20歳未満の方は【保護者向け】未成年者のボランティア活動参加承諾書.docの提出をお願いします。
・お風呂に入れないなどの不自由にも耐えられる方
・出発場所(当法人事務所:名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階)に当日朝8時までに来られる方
・帰着後にアンケートにご協力いただける方(今後の活動に役立てます)
5.参加費 一般:7,000円(移動費5,000円、宿泊費500円×4泊)
学生:4,500円(移動費2,500円、宿泊費500円×4泊)
6.保険
お住まいの市町村の社会福祉協議会で「ボランティア保険」(地震や津波によるケガも補償する「天災プラン」BかCを推奨)の加入手続きをしてください。掛金は自己負担(地域によって違いますが300円~1000円ほど)。加入を証明する書類のコピーを出発の2日前までにFAXかメールの添付画像でお送りください。出発時に未加入の方は参加をお断りします。
7.申し込み方法
メールフォームからのお申し込みに限ります。
現在申し込みは受け付けておりません。
8.日程と活動内容
1日目 8:00 当法人事務所集合、受付
8:10 事務所内でミーティング
9:00 事務所前をマイクロバスで出発
20:00ごろ 七ヶ浜到着予定
※食事は各自道中のSAでとります。
2日目~4日目
終日、ボランティア活動(避難所での足湯や家屋の掃除、がれきの片付け、仮設住宅への引っ越しの手伝い、戸別訪問によるニーズの掘り起こし、きずな館運営のお手伝いなど)
5日目 9:00ごろ 七ヶ浜出発
20:00ごろ 事務所前到着予定、解散
※食事は各自道中のSAでとります。
9.滞在場所
・〒985-0802 宮城県七ヶ浜町吉田浜字野山5-9、屋内ゲートボール場スパーク七ヶ浜内
「ボランティアきずな館」
・2階建てプレハブ/畳敷きの宿泊室あり(30畳2室、布団なし)/水道、電気あり(ただし余震によって止まる可能性あり)/風呂なし/トイレ仮設/食材・飲料水あり(朝・昼はおにぎりやカップラーメンなど、夜は参加者で炊き出し)
10.必須の持ち物
・寝袋/5日分以上の着替え/防寒着(朝晩はまだかなり冷えます)/洗面用具/使い捨てマスク/汚れてもよい丈夫な靴/作業用の厚手のゴムや革の手袋/自分用の食器(おわん、茶わん、コップ、はしなど)
・支援物資なども積み込みますので、荷物はできるだけコンパクトにまとめてください。紛失や盗難に対して当法人は責任を負えません。すべての荷物に名前を記入するなど自己管理を徹底してください。
※必須ではありませんが、上記以外の格好については水害ボランティアマニュアルを参考にしてください。また、安全靴(ステンレス入り)やうがい薬をお持ちの方はご持参いただくとよいかと思います。
七ヶ浜へ心を込めて「うるうるパック」袋詰め
皆さま、お世話になっております。
東日本大震災の被災地支援の一環として、子どもたちに学用品などを贈る「うるうるパック」の袋詰め作業を7、8日の両日、名古屋大学環境総合館のホールなどをお借りして実施しました。
「うるうるパック」は当法人をはじめとした全国のNPOや企業のネットワーク組織「災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(通称・支援P)」が災害発生のたびに企画しています。
今回は当法人が支援している宮城県七ヶ浜町の小中学生約2000人を対象に、日本経団連や東海地方の企業に提供を呼び掛けたノートや鉛筆などの学用品類と、被災地である仙台市の業者などを通じて購入した弁当箱などの日用品類の計4000セットを袋詰め。合わせて運動靴や園児用のクレヨン、おもちゃ類なども七ヶ浜へ送り届けるために仕分けしました。
作業には愛知県を中心とした約30の企業関係者と一般ボランティアが2日間で延べ約250人も参加、手際よく物資を袋詰めしてくださいました。一つ一つに手間ひまと思いのこもったパックは、4tトラックいっぱいに積み込まれ、七ヶ浜に向けて出発しました。
現地ではボランティア滞在拠点「きずな館」を中継して、町内5つの小中学校の生徒に順次配られる予定です。子どもたちに喜んでもらえれば幸いです。
ご協力、ご支援いただいた多くの関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
>>「うるうるパックfromなごや」の報告とお礼
【募集】東日本大震災の街頭募金( 5/14 )
皆さま
RSY事務局です。
RSYでは毎週土曜日に名古屋栄で活動支援に関する街頭募金を行っておりますので、そのためのボランティアを募集します。
今回の募金活動では、
1.ボランティア活動支援金募金
2.支援の輪の拡大の広告塔としての役割
3.被災地への支援メッセージを集める「メッセージ募金」
を行います。
時間を追うごとに関心が薄れていってしまいますが、まだまだ長期的な支援が必要となっております。
ご協力よろしくお願いします!!!
日程は下記の通りです。
———-ボランティアで参加していただける方へ————-
◆募金実施日時 :
5月 14日(土)14:00~16:00
◆集合場所 :
現地集合の方 ⇒名古屋栄三越ライオン前に14:00集合
備品の持ち出し可能な方 ⇒事務局に13:30集合
初めて街頭募金に参加される方 ⇒事務局に13:00集合
◆街頭募金申し込みフォームからお名前・ご連絡先(電話・メール)をご連絡ください。
https://spreadsheets.google.com/viewform?hl=ja&formkey=dEZmNEFDWjdvWjRPQjQ1WlQweG81LXc6MQ#gid
※街頭募金に初めて参加される方は事前説明を実施します。募金開始1時間前にレスキューストックヤードの事務局までお越し願います。
(初参加でもお時間の都合が付かない場合は、現地に直接来ていただいてかまいません)
※13日の18:00までにお申し込みください。
◆RSY事務所アクセス:
http://rsy-nagoya.com/rsy/access
☆これまでの街頭募金活動は下記の通りです。
日時 参加人数 募金額 応援メッセージ数
03月17日(木)16:30~18:30 50人 444,888円
03月18日(金)16:30~18:30 40人 321,876円
03月19日(土)14:00~17:00 50人 314,503円
03月20日(日)14:00~17:00 60人 380,201円
03月25日(金)16:30~18:30 17人 56,370円
03月26日(土)14:00~16:00 23人 74,919円 19
03月27日(日)14:00~16:00 23人 64,411円 54
04月09日(土)14:00~16:00 27人 65,821円 61
04月10日(日)14:00~16:00 20人 53,833円 47
04月16日(土)14:00~16:00 25人 108,463円 83
04月30日(土)14:00~16:00 18人 47,871円 93
05月07日(土)14:00~16:00 11人 20,252円 66
述べ人数:364人、募金総額:1,953,408円
※場所はいずれも名古屋栄三越周辺の大津通り・久屋大通り
【問い合わせ】特定非営利活動法人レスキューストックヤード
〒461-0001名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階
Tel 052-253-7550 / Fax 052-253-7552
Mail info#rsy-nagoya.com(#を@になおして送信してください。)
————————————————————
また、下記の通り、郵便振替またはクレジットカードでも
ボランティア活動支援募金をお願いしています。
【1.郵便振替】
口座番号 00800-3-126026
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「東日本大震災」とご記入ください。
【2.クレジットカード】
VISA又はMastercardをお持ちの方は、1口2,000円より、
こちらのURLから寄付して頂けます。
https://www.canpan.biz/products/list.php?category_id=84
※上記のページから「寄付」をお選びください。
※団体へのメッセージ欄に「東日本大震災」とご記入ください。
東日本大震災の街頭募金12日目
皆さま
本日は東北地方太平洋地震の「メッセージ募金」12日目を行いました。
今回の募金活動ではボランティア総勢11名で人数が少なかったこともあり、いつもより少し長い14時から16時半まで名古屋栄三越前で実施しました。
本日は宮城県七ヶ浜町でボランティア活動を行った人が4人参加し、被災地で見聞きした経験を交えて声掛けを行っていました。
本日もたくさんのメッセージ・ボランティア活動支援金を集めることができました。
本日の募金合計金額は20,252円でした。また、66件の応援メッセージを頂きました。
ご協力いただきましたボランティアの皆さま、募金して頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
今後も引き続きメッセージ募金を予定しています。
また、レスキューストックヤード事務局での作業ボランティアも併せて募集しております。
ご協力よろしくお願いいたします。
●ボランティア活動資金とは?
宮城県七ヶ浜町報告【第17報】仮設住宅入居者説明会の開催
皆さま
5月6日(金)10:00より、第1次募集で入居される115世帯に対し、仮設住宅入居者説明会が開催されました。
この説明会は、町・七ヶ浜町災害ボランティアセンター・ボランティアきずな館の連携のもとに実現されました。3者で行った事前打ち合わせの際、「初めての仮設住宅の住まい方や心の持ち方について、不安を感じていらっしゃる方がいると思う。過去の被災地での体験者の話を直接聞くことで、少しでも今後の先の見通しを持ったり、安心材料に繋がるのでは」と提案したところ、「必要だと思うので、ぜひに」とのことで、町・災害ボランティアセンターもすぐに同意して下さいました。
今回は、2004年新潟県中越地震の被災地である川口町田麦山地区より3名、2007年能登半島地震の被災地である穴水町より1名の方がおいで下さいました。この2つの地域は、RSYが発災直後から支援に入らせて頂いたところで、現在も住民の皆さんとの深い交流が続いています。「七ヶ浜の皆さんのためにぜひ力を貸して欲しい」とお伝えしたところ、「私たちで役に立てるならぜひ」と二つ返事で了承して下さいました。
6日(金)10:00頃、入居対象となる115世帯の方が来場しました。
ライフラインの申し込みや入居手続きに関する事務連絡の後、社会福祉協議会より、引っ越しボランティアの申し込みについて説明がありました。
今回は自衛隊が車両や梱包、運搬のサポートをしてくれることになっており、ボランティアセンターも自衛隊と連携しながら住民の皆さんをサポートしていくことをお話されました。また、申し込みが無かった場合でも、入居開始から約1週間は、毎日10名程度のボランティアを仮設住宅集会場に派遣し、急に人手が欲しくなった時や相談等、随時受け付けられる環境を整えることになりました。
その後、町より「ボランティアきずな館」やRSYについて、「何かあった時には災害ボランティアセンター(社会福祉協議会)と連携しながら皆さんを応援してくれる方々です」と紹介して頂き、住民の皆さんへの周知に繋がったことを非常にありがたく思いました。
11時より約30分という短い間でしたが、田麦山・穴水町の皆さんが以下の内容についてお話して下さいました。
(田麦山地区住民・Mさんの話)
・仮設住宅は非常に狭く住みにくい。仮設というだけあって、構造上2年が限界だと思う。2年ぐらい経つと、基礎が沈下したりして建物の痛みが目立ってくる。
・夏は暑く、冬は寒い。おそらくクーラーは1基しかついていないと思うが、部屋が複数ある場合は蒸し風呂状態になるので追加購入が必要。冬は結露がひどくなると思うので、壁に断熱シートを張るなどの工夫がいる。
・とにかく収納が狭いので、上に物が収納できるようなラック、100円ショップでも買えるカゴなどを駆使したらよいと思う。
・義捐金の配分など、行政からの公的支援に関する情報が沢山くると思うので、常にそれを自分から取りにいくというつもりで情報に敏感になることが大事。使える支援は積極的に使えるよう考えておくべき。
・ただし、高齢者等については、口で丁寧に説明するなどの配慮が必要だと思うので、互いに助けあるコミュニティづくりが大切になる。
・最終的に復興に向けて頑張らなければならないのは自分たち自身。田麦山では震災後の冬に祭りなどを開催し、「みんなで頑張ろう!」という機運を高めたりした。
(穴水町住民・Tさんの話)
・仮設住宅は壁が薄いので、隣の音が非常に気になると思う。穴水でもそれがもとでトラブルに発展した事例も。特に小さな子どもがいる家庭は隣への迷惑が気になると思う。壁に発砲スチロールを張って音を吸収するなどの工夫が必要。
・早く地域の中に、区長さん、班長さんを決めた方がよい。行政からの大切な情報がまんべんなく届いたり、住民の要望が吸い上げられるようなパイプ役が必要。
・住宅に入ってから、絶対に引きこもったりしないようにしてもらいたい。集会場があるので、頻繁に顔を出して人の繋がりを作ることが、後の暮らしやすさに繋がってくるはず。
・自分は仮設住宅の時期は1週間に1回の個別訪問、2年後に仮設が解消されて、公営住宅に移ってからは、1月に1回のペースで訪問活動をしていた。震災から4年経ってはじめて「やっと落ち着くことができたよ」と話す高齢者の言葉を聞き、相当我慢してきたのだと改めて実感した。
・集会場を中心に、お茶のみ会や手作り教室などを実施したり、殺風景な仮設のプランターに花を植えたりと、みんなで顔を合わせて取り組める企画を考えられるとよいと思う。
・ただし、ボランティアさんもありがたいが、あまりに頻繁に来られると疲れてしまうという面もあると思う。うまい距離を測りながら、互いが無理のない関係でいられると良いと思う。
田麦山・穴水の皆さんの写真や優しい語らいで、住民の方が理解できるように配慮下さり、時折大きくうなづく住民の方の姿が印象に残りました。最後に、穴水町の皆さんが七ヶ浜を応援したいと、タオルでベビードレスを象った手拭きタオル「ホットちゃん」を、全ての世帯にプレゼントして下さいました。穴水町の皆さんの想いが、ホットちゃんにのって、確かに住民の皆さんの手に届けられました。
説明会終了後は、RSYボラバスメンバーによる炊き出しを食べながら、田麦山・穴水の皆さんと、個別に相談・交流できる時間を取りました。仮設住宅での生活もさることながら、被災当時のお話をされる方も多く、互いの経験を話し合ったり、情報交換する姿が見られました。
今後は5月20日、30日と第2次、3次入居の日程も決まっているので、引き続ききめの細かい情報提供ができるよう応援していきたいと思います。
宮城県七ヶ浜町報告【第16報】浜のクリーン大作戦
皆さま
「海と共に生きる町」である七ヶ浜町は、その名の通り7つの浜から成り立っています。七ヶ浜という名は、明治9年(1876年)、「浦役場設置の条例(海辺の船が出入りする地に浦役場を置くことが義務付けされたこと)」で、それまでの浜の名で呼ばれていた「湊浜(みなとはま)」「松ヶ浜(まつがはま)」「菖蒲田浜(しょうぶたはま)」「花渕浜(はなぶちはま)」「吉田浜(よしだはま)」「代ヶ崎浜(よがさきはま)」「東宮浜(とうぐうはま)」の七つの浜を統合して『七ヶ浜』としました。
特に「菖蒲田浜地区」には、日本で3番目に古い海水浴場である「菖蒲田海水浴場」があります。年間10万人の観光客が来る人気スポットですが、今回の津波で漂流物が散乱し、大変荒れた状況になっています。他にもサーファーに人気の小豆浜海岸、外国人避暑地のある表浜海岸を始め、人々の憩いの場となっていた場所が大きな被害を受けてしまいました。
「浜の復興は町の復興に直結する」という町長の言葉にもあるように、町のシンボルである浜を蘇らせることが、町の元気に繋がると考え、5月1日、七ヶ浜町災害ボランティアセンターのプログラムとして『私たちのきれいな浜を蘇らせよう!浜のクリーン大作戦』が実施されました。
今回取り組んだのは、「小豆浜」。当日、このプログラムのリーダー役である地元ボランティアの方が、参加者に向けて以下のメッセージを伝えました。また、小豆浜の歴史や魅力についても合わせてお話下さいました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下メッセージ
「うみ・ひと・まち」……これが七ヶ浜町。
この美しい景観の中で生活し、新鮮な魚介などを「ひと」は「うみ」から享受しつづけてきました。しかし、今回の大震災により海への恐怖から「もうこの町には住めない」と考える方も多くいます。「この町にまたとどまりたいという気持ちをよみがえらせたい」そんな想いがきっかけで、この取り組みが生まれました。ガレキの重なる無残な浜の一か所でもきれいになれば、七ヶ浜の美しい海を思い出してもらえるきっかけになるのではないかと考えたのです。
そして、今回の大震災がなければ訪れることがなかったかも知れない多くのボランティア(ひと)は、ボランティア活動を通じて、今日まで地元の方に関わってきました。関れば関わるほど、一緒に美しい町、美しい浜を取り戻したいと思いが強くなっていくのではないでしょうか。外部から来たボランティア(ひと)と町民(ひと)が一緒に七ヶ浜町について学び、協力し合う場を頻繁に持つことで、七ヶ浜町を息長く応援したいと思う「ひと」増やしていくための第一歩なることを願っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大きな漂流物やガラスの破片など散乱している恐れもあり、砂浜に入ることはできませんでしたが、砂浜に隣接する歩道や公園の掃除を約70名で行いました。
★歩道:左・活動前→右・活動後
皆さんの協力で、1日がかりですっかりきれいになりました。
★公園:左・活動前→右・活動後
お家の一部だったと思われる木の破片、生活用品など沢山の漂流物を見て、「ひとつひとつが、一人ひとりの財産だったんだなぁ・・」と思うと胸が痛みました。しかし、ボランティアの手によって、少しずつ一か所にまとめられ、きれいになっていく様子を見ながら、地元の方が「やっぱり人の力は本当にすごい!」と感無量の表情を見せて下さったのが印象的でした。
最後に今回、活動に参加された皆さんにアンケートを取りました。回収できた35人中、ほとんどが町外からの参加でした。
以下がアンケート結果の一部です。
○ボランティア活動に参加する前に感じていた七ヶ浜町のイメージ
・「七ヶ浜町」という場所自体を知らなかった。(多数)
・自然が豊かで静かなきれいな浜辺
・海の恵みのある地域
・サーフィンが盛ん、海産物がおいしい
・漁師の町
・津波のひどい被害を受けている地域
・想像もできなかった
・ガレキなどが散乱している
○浜のクリーン大作戦に参加しての感想
・公園に家が流れ着いていて驚くとともに、きわめて生活感のあるものが本当に沢山落ちていて、何だか悲しくなった。日常が壊される情景を目の当たりにしてショックを受けた。被災された方とお話をするにつけても、とても大変さが伝わった。
・「自然の脅威」という言葉があるが、その意味を初めて知った。
・想像以上にきれいな状態になったので、充実した。
・予想以上にがれきが散乱していて、家が津波で簡単に流されてしまったことが想像できて、すごく津波の恐ろしさを感じた。でも、自分一人の力は小さいけれど、みんなと協力して、少しでも片付いたのでよかった。
・正直、朝来た時はものすごく大きいがれきなどがあって片付けられるのか心配だったが、目につくところは大体きれいになったのでよかった。
・今日取り組んだ地域は、海岸のほんの一部でしかないので、これからも継続してボランティアしていきたいと思った。
・美しくなった七ヶ浜町を必ず見に来たいと思った。必ず元に戻れると感じた。
・作業中、公園の中に流された家の家主が通りがかり、ボランティアが見つけた写真をお渡しすると、大切そうに持ち帰られていたことがとても印象的だった。活動に参加する意義を改めて感じることができ、自分がお手伝いできる喜びとやりがいを実感した。
・とにかく、海と共に生きている町だと思うので、浜をきれいにできてよかった。
・人の力のすごさを感じた。今度サーフィンしに来たいと思う。
・1日の作業が終わる頃には、地震前の海浜公園の姿が目に浮かぶようだった。きれいになって、町が復興した時にはまた来たい。
など
○活動を通じて感じた七ヶ浜の良いところ、好きなところ
・海が近い
・人が温かい
・景色が良い
・範囲が狭い分、コミュニティが小さいのは一体感があってよい。これだけの範囲にこれだけの観光スポットがあるのはすごい
・町民がボランティアに協力している
・気軽にこれる
・桜、海、山が調和している
など
アンケートでは、活動を通じて地元の風景や地元の方々と触れることで、七ヶ浜の魅力を発見したという意見が多くありました。このような活動を通じて、七ヶ浜の応援団がもっと沢山広がっていけばと思います。次回は表浜海岸あたりを6月ぐらいにお掃除できたらいいなぁ・・という声も上がっています。今後も継続的にこのような活動を行っていく予定ですので、ぜひ皆さんもご参加下さい。
宮城県七ヶ浜町支援報告【第15 報】「たべさいん」プロジェクト
皆さま
RSY浦野です。
宮城県七ヶ浜町に今月23日に「ボランティアきずな館」をオープンしてから、約10日が経ちました。RSYボランティアバスを含め、毎日50名~60名近くの宿泊者が利用しています。
また、毎日オープンしているお茶のみ喫茶には「毎日来るわね~」という言葉通り、常連さんもできました。毎日15名程の方々が立ち寄って下さいます。
さて、今回は「たべさいん」プロジェクトのご紹介です。
この取り組みは、七ヶ浜町在住の地元ボランティアKさんの発案により始まりました。
避難所生活が始まって間もなく、独自で傾聴ボランティアとして活動されていたKさんは、80歳を超えるお年寄りが、「他に食べるものがないから仕方が無い・・」といいながら、カップラーメンをすする姿を見て、大きな衝撃を受けました。「せめて今まで毎日食べていたであろう漬物やおひたしを食べさせてあげることはできないのだろうか」と考え、近所の協力を得て野菜を集め、週に数回、サラダやおひたし、お漬物、果物などを持って避難所に届けていらっしゃいました。
避難所の食事は、朝と夕方の2回。基本的には当番制で、避難所で生活されている住民が協力し合いながら作ります。しかし、一回の食事は約400食もあるため、あまり手のかかる料理をつくることはできません。また、当番制とは言え毎日の食事作りは相当な負担もかかります。
しかし、最近は炊き出しボランティアが多く現地に入っているため、昼食を中心に、たまの夕食も外部の炊き出しボランティアが賄うこともあります。
メニューは多岐にわたりますが、ここ最近で私が覚えているのは以下の料理です。
・唐揚げ弁当
・韓国料理(チヂミ・プルコギなど)
・ラーメン
・インドカレー
・きりたんぽ
・焼きそば・ソーセージ・カンガルーの肉
・たこ焼き・やきそば
炊き出しにはいつも行列ができ、子どもや若者、働き盛りの方々には大人気ですが、70代以上の高齢者はかなりキツイ内容です。喫茶に来るお年寄りも「いつも魚や野菜ばっかり食べてたからねぇ。脂っぽいものは食わんね(たべられない)。」と口々におっしゃっていました。きずな館には厨房もあるので、何とかしたい・・と考えていたところ、たまたまKさんがきずな館を訪ねて下さいました。Kさんの「野菜と調理をするところさえあればもっとちゃんと続けられるのに・・・」という最後の一言で、今後の連携のイメージがすぐに頭に浮かびました。
まず第一に、これまでRSYも支援してきた宮崎県・新燃岳噴火災害で、被災した農家さんから「私たちも東北の方々に何かしたい」とご提供頂いた食材の一部を、この活動に提供する。第2に、Kさんの所属する『七ヶ浜婦人とくらしを考える会』ともう一つの地元ボランティア団体『ゆいの会』さんがきずな館の厨房で料理を作り、地元と外部ボランティアで一緒に避難所にお届けする。
この構想をKさんにお話ししたところ、「すぐやってみよう!」と、その日のうちに4~5名のボランティアさんが集まり、新玉ねぎと人参のマリネやキュウリと大根などの漬物などがあっと言う間にできました。
その後、地元ボランティアさんが避難所のお年寄りに届けたところ、涙ながらに「嬉しい」と喜ばれたそうです。
また、まだ新燃岳の新鮮な野菜が沢山あったため、避難所である中央公民館(生涯学習センター)におすそ分けをしたところ「こんなに新鮮な野菜は本当にありがたい」と、食事を作っていた方々の表情が一瞬でパッと明るくなりました。
七ヶ浜町では、町としての物資の受け付けは終了となっているため、なかなか新鮮な野菜が入りにくくなっているとのこと。それだけに、新燃岳の野菜は「とってもありがたい」と大変喜ばれました。今後も安定的な提供ができるよう、調整する予定です。
そんなわけで、ボランティアきずな館での新しいプロジェクトとして、「たべさいんプロジェクト」が立ちあがりました。「たべさいん」という方言は、「どうぞ召し上がって下さい」という意味だそうです。
避難所にいるお年寄りにとって、この活動は生命線と言っても言い過ぎではないと思います。健康を維持するための食事はもちろんのこと、それ以上にお料理に込められた「まごころ」と、配る方々の「笑顔」は、間違いなく沢山のお年寄りの心の支え・救いとなっていることでしょう。
震災支援・お役立ちリンク
皆さま
お世話になっております。
東日本大震災の支援活動に際して参考となるサイトを2つ紹介いたします。
1つは気象庁が震災関連情報として立ち上げたポータルサイト。この中に
・被災者・復旧担当者支援の天気情報
とあり、被災地ごとに最新の気象情報を見ることができます。
例えば、RSYが支援に入っている宮城県七ヶ浜町の天気は次のようなデータ。
・復旧担当者・被災者向け気象支援資料(宮城県七ヶ浜町)
大型連休や土日の短期間に被災地入りする予定のボランティアさんは事前に気象情報もチェックして、持ち物や服装などを再確認してください。
もう1つは名古屋大学辻本研究室所属のクリスヨシトさんが作成されたサイト。
・ききょうやこうぼう
ボランティア活動に際しての心構えや必要なものなどが書かれています。
その他、おすすめのリンク先があれば情報お寄せください。随時紹介させていただきます。
【事務局便り】第 5 回 RSY サロン with 有識者パートナーと第 16 回おしゃべり食堂のご報告
遅ればせながら…4月23日に開催したRSYサロンとおしゃべり食堂のドッキング企画についてのご報告です。
RSYサロンでは、名城大学都市情報学研究科の柄谷友香先生に東日本大震災の報告をしていただきました。研究者として現場に入る際、バスを利用して移動し、隣に座られた地元の方とお話する時間を大切にしている、といったことからも、先生の親しみやすいお人柄が伝わってきました。被害状況や、避難所の様子、受け入れ体制の混乱など、今回の災害は何が新しいのか、これまでの災害と何が違うのか、大至急進めねばならない事項もある一方で今回の災害像をしっかり見据えた上で復興計画等々に関わっていく決意も語られました。
お話の詳細は、後日報告書をアップする予定です。
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その後は2階に移動して、おしゃべり食堂を開催しました。史上最大(!?)の全33名の参加申込があり、RSYの事務所がこれぞまさに食堂!という雰囲気に包まれました。今回もRSYのお母さんたちが、腕をふるって美味しいお料理をたくさん作ってくださいました。
今回のメニューは…
・餃子
・焼きそば
・そばめし
・ちらし寿司
・肉じゃが
・ごぼうの炒め物
・笹かま
・キムチ
・しめサバ
・白菜・きゅうりの漬物
・リンゴのコンポート
・カンパンを使ったケーキ
・りんご
途中、NHKさんによる同行取材による「ナビゲーション」という番組(4月15日放映)で、RSYが拠点にしている七ヶ浜でのボランティア(第3陣・4/7-11)活動の様子を参加者全員で観ました。その後、2陣、3陣で現地で活動をした方と、日本財団のROADプロジェクトの足湯隊として石巻で活動された方、それぞれから現地の様子や、活動を通して感じた事などをお話いただきました。その後も、みなさんそれぞれにできる支援など活発な意見交換が行われ、時間はあっという間でした!
最後に…
メッセージ募金を行っているチームBボランティアのお二人から、募金活動の紹介が行われ、柄谷先生始め、参加者の方にもメッセージを書いてもらいました!毎週土曜日に行っている募金活動、お時間にご都合つく方は是非ご協力ください!
□次回は…5月7日(土)に行います。詳細は以下をクリック↓
http://localhost/~hayashimasaki/wordpRSY/2011/04/-57.html