【募集4月分、GW分】現地活動ボランティア(令和6年能登半島地震)

みなさま

レスキューストックヤード事務局です。

能登半島地震発災から、3か月が経とうとしています。
未だ厳しい避難生活を続けておられる方の疲労は、募るばかりです。
RSYは、継続して支援を行っております。
そこで、4月も以下の日程で、各陣、ボランティアを募集します。
(地元社会福祉協議会からの依頼に基づいています)
こちらが登録フォームです。

活動場所:穴水町さわやか交流館プルート(町社協事務所併設:穴水町字大町ト3番地3)を中心とした町内指定・自主避難所、山間地域の小規模集落など

活動内容:避難所の環境改善、住民による避難所運営のサポート全般、在宅・車中泊避難者への聞き取り・物資等提供、足湯&サロンの運営、看護・福祉ニーズの高い要配慮者への対応(健康チェック、生活環境の整備、話し相手、清拭等)、炊き出しデリバリー等

日程:

28陣:3月30日(土)~4月3日(水)
29陣:4月2日(火)~4月6日(土)
30陣:4月5日(金)~4月9日(火)
31陣:4月8日(月)~4月12日(金)
32陣:4月11日(木)~4月15日(月)
33陣:4月14日(日)~4月18日(木)
34陣:4月17日(水)~4月21日(日)
35陣:4月20日(土)~4月24日(水)
36陣:4月23日(火)~4月27日(土)
37陣:4月26日(金)~4月30日(火)
38陣:4月29日(月・祝)~5月3日(金・祝)
39陣:5月2日(木)~6日(月・祝)
出発/帰着場所:RSY事務所前(名古屋市東区泉1‐13‐34)
9:30出発 20:00帰着(交通事情によります)
【留意点】:
・健康に不安のある方は、ご遠慮ください。

・現地での宿泊は、町内のご厚意でお貸しいただく一軒家となります(当面の間)。
・寝袋を持参してください。(3月15日時点。電気有、水道有)
・長靴が便利です。 
・飲料水は、現地調達できます。持ち物には不要です。
・食事は、現地のコンビニやスーパーで現金での購入が基本となります。
・補食や嗜好品等は各自で持参願います。

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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。

【クレジットカード決済】
https://congrant.com/project/rsy/7651
【郵便振替でも寄付を募集しております】
ゆうちょ銀行
ゼロハチキュー支店 089
当座 0126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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RSY令和6年能登半島地震への対応(第9-2報)被災者のつぶやき

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。第9報以降は足湯や在宅避難者の個別訪問等でお聞きした被災者の「つぶやき」を中心に順次ご紹介致します。これら一つひとつの声から個別に必要なお手伝い、全体として対応が必要な生活課題を整理し、できるところから対応を進めています。震災から2か月が経ち、様々な心情が交錯する穴水町の今をご覧下さい。

#日本財団災害支援

(2024/2/13 女性・70代)
白内障手術したけど良くならない。主人は癌で亡くなった。孫が金沢に住んでいてお風呂はそこで入っている。小学生の孫は穴水に住んでいるが、お父さんが役場務めなので昼夜のご飯はここに食べに来ることもある。ご飯はやっぱり温かいのが良い。お菓子やカップラーメンは好きではない。

(2024/2/13 男性・40代)
親子で避難所に来ています。新聞の販売所で働いていて、1月3日から仕事をしてる。家は、屋根が雨漏りがひどく、最近ブルーシートを掛けてもらえだけどまだ住める状態で無いので困っている。

(2024/2/13 男性・70代)
家はもうダメだねぇ。でも珠洲は前の地震で、家を建て直してローン借りて、また今回も潰れたからもう借金まみれだね。炊き出しはあまりないけど、プルートで食べたそばが美味しかった。アルファ米ばかりで飽きた。

(2024/2/15 男性・70代)
足湯は3回目。俺は、バカだからそんなに落ち込まずにいられてるなぁ。こんな状況、笑ってないとやってられないや。1ヶ月間避難所で生活していて、その時はよく夜起きていたけれど、今は自分の家に戻り、夜7時には寝ちゃうくらいぐっすり寝られてる。自分で屋根を直したがためにリ災の申請はおりたけど(中規模半壊)、お金が出ないと言われた。業者にやってもらわないとダメなんだね。自衛隊の入浴は3回くらい行った。でも時間が短いからあまり行かないなぁ。

(2024/2/15 女性・90代)
足湯は3回目で毎回楽しみにしている。この避難所も前はもっと人がいたが、だいぶ人数が減っている。仮設住宅の申し込みをしているが、当たらないのではという不安がある。生まれてからずっとこの地域にいるので離れたくはない。初めての足湯のときにプレゼントされたベストと帽子を大事にしている。

(2024/2/15 女性・80代)
足湯が来ると聞いて嬉しかった。避難所から家に戻っているが、1人で暮らしていると考えが内向き、マイナスになってしまう。今後この避難所が閉鎖となったら足湯も行われなくなるのか?足湯の場でおしゃべりをできることがありがたいので、今後も続けて欲しい。昨年10月に夫、兄を立て続けに亡くしてどうして良いか分からなかったが多くの人と話していると頑張ろうという気持ちになる。

(2024/2/16 男性・60代)
家が全壊の判定で、林業センターに避難してる。以前は町場で寝泊まりしていたが、2月からこちらに来て林業センターの方が生活はしやすい。でも、明かりがあると寝れない時がある。近所の人と一緒に生活していて仲良し。これから2年は仮設に住んでその後どうしよう。どこに行けばいいんだろう。

(2024/2/16 女性・70代)
地震が来てから3回場所が変わっている。元から不眠気味だったが、周りの人の音やいびきで眠れず睡眠薬を飲んでいる。地震の時は、家にいてとても怖かったが、一瞬止まったタイミングで家の外にでて、車で丘まで上がった。その後車中泊になった。家は、半壊の判定だったが家を壊して金沢市の仮設に入る予定。娘の家が目と鼻の先で近くに住めるので嬉しい。そうとでも考えないと前向きに考えないとやってられない。

(2024/2/16 女性・70代)
足を1月中旬に骨折した。1週間前に歩いていいと言われ今日は自宅と買い物など色々行って来た。2007年の能登の地震で全壊になった。今は、災害公営住宅に住んでいたが、家がめちゃめちゃで水が通らなかったので避難所にいる。公営住宅に住み続けたいから何とかして自力で掃除をしたが、壊れた冷蔵庫は出すことができずまだ家においている。いつかボランティアに頼みたいが、もっと助けが必要な人がいると思うのでもう少ししてからにしようと思う。

(2024/2/16 女性・80代)
震災前に子供に金沢で一緒に暮らそうと言われ、暮らしたが難しく家に戻って来たら、地震にあってしまった。自分の運命を呪いたい。家は猫が出入りできるほど、壁に隙間が出来てしまい悲しい。家はもうダメだと思う。足湯は勿体無いくらいだ。

(2024/2/16 女性・70代)
土砂が家の中に入ってきた。近所の人が助けてくれた。(腰の手術をしたのであまり歩けないので)でも腰は良くならない…脊柱管狭窄症。もう楽しいことはない。これまでずっと能登で暮らしている。出たことがない。昔は総合病院の食事を作っていた(100何十人分)朝も早くて遅番で夜も遅くて、もう1回勤めるのは大変なので無理。手が温かくなってきた。ありがとう。あなたのお母さんも大事にしてね。

(2024/2/16 男性・80代)
ここから2kmくらいのところに住んでいる。牛乳とかヨーグルトとか食べたい。食事は味が濃くて…でも食べんとな。元日は大変だったな。家内は昨年亡くなったわ。病気でな。くつ下なんか履かせてもらったわ(笑)妻にもそんなことしてもらったことないわ(笑顔)

(2024/2/16 女性・20代)
小学校に用事があって、ついでにおばあちゃんを見に来ただけです。おばあちゃん、足湯をしてもらって嬉しそう。私も看護学生なのでよくわかります、家は半壊、赤紙、でも自分達が寝る位は大丈夫。お父さんは仕事で帰ってこないから、家に男手がなくて困ってる。(ニーズ調査を話したら)一回、社協さんに電話したら、赤の家には入れないからと言われて終わった。確かに危ないのほわかるけど、黄色や緑色の家は片付いて行くのに、赤は何もできない。家は壊して建て替えるのだけど、それにも大事なものは残したいから運びたいけど、男手がないから。今はおじいちゃんがやってくれているけど、おじいちゃんもかわいそうで。

(2024/2/16 女性・60代)
避難所では夫を小さい頃から知っているお隣さん達と仲良くやっている。家は全壊状態で娘から記念写真やアルバムは取り出したいと言われたけど別に取り出さなくていいよと話す。グチャグチャなので難しい状況であるし、やる気が出ない。取り出しても整理したくない。

(2024/2/16 女性・40代)
中学生の娘がいる。もう受験の時期だから心配。学校は1月半ばから再開。小・中・高が同じ学舎になっている。娘はオンラインだと質問ができないということで、毎日学校に行っている。地震後は土砂で車が出せなくて苦労した。土砂をどかすことができて、やっと車を取り出すことができた。車体はボロボロだが運転は問題ないので、車が使えるようになってから生活の幅が広がった。輪島の親戚の家にも行ける。職場の輪島も被災。保育の仕事をしているが、そちらの職場の再開の目処は立っていない。

(2024/2/17 女性・80代)
阪神淡路大震災と去年の地震、これで3回目、これ以上地震にあいたくない。子供は離れていて一人で暮らしている。

(2024/2/17 女性・80代)
手足が温いとゆっくり眠れるからうれしい。それ以外は言ったらだめだと思う。

(2024/2/17 女性・70代)
二次避難所へ行くといいよという人もいるけれど、こちらなら周りの人がいて助けてくれるので、二次避難所へ行きたくない。そんなところへ行ったら、お父さんを世話する私もお父さんも、一番初めに倒れてしまうわ。だから私たちはここにいることにした。

(2024/2/17 女性・80代)
穴水が好きでここにやってきた、息子たちは東京にいる。地震があって生きていることは伝えたがそれ以上は何も言っていないし、言いたくない。隣の人も家が壊れて住めなくなっているが、声をかけても知らん顔されている。穴水には友達がいなくて私は一人ぽっちなの寂しいわ。

(2024/2/17 女性・40代)
汚い足で申し訳ないです。足がカサカサになってきてる。非常ベルのテストをやっていて、もうびっくりするの。夜になると、入口にあるジェットヒーターが消えるので、消えたあとがとーっても寒くなって、トイレに行きたくなるのがいやー。だって暗いし足元あぶないし不安。

(2024/2/17 女性・40代)
家族は父と二人なんです。でも父はここでは全く無理なので、急遽施設に行きました。なのでここには私一人なんです。周りの方がとてもよくしてくれるので、何も困っていることはありません。

(2024/2/17 女性・70代)
美容院をやっていたんだけど、もうやれないわ。75歳になったしお金をかけて店をやっても仕方ないしね。でも近所の人があんたとこしかないから、やめんどってと言われると・・・でもやったとしてもカットぐらいかなあ。年末に忙しくて自分の頭をやらなかったの(白髪染め)そしたら地震でしょ、もう忙しくてもやっときゃよかった(笑)子供が帰ってきたからおせちを作ったでしょ、丹波から豆を送ってくれたからそれも作ったし、売ってるおせちは子供が食べないのよ。お正月だから折角おせち作ったのにぜーんぶだめ。おせちとお餅を食べたからお昼は食べずに、夜でいいよねって話していたのに・・・こんなことになるなら食べときゃよかったぁとみんなで後悔したよ。

(2024/2/17 男性・70代)
私が住んでいた地域では16人が亡くなった。この避難所には150人避難してきて、初めに来た自分が窓を割って入ったんだ。毛布を各自に渡し、自分は外で火を焚き、暖をとり過ごした。

(2024/2/18 女性・50代)
静岡県富士宮市出身、磐田市や浜松市に知り合いがいっぱいいる。安否確認を表す黄色いハンカチを使った防災訓練などをしてきた。穴水に来て防災士になってみんなに”黄色いハンカチ”などを取り入れた防災訓練をしようと何回も言ってきたけど、全然受け入れられなかった。何年たっても私らはよそもんで、言うことなんて聞いてくれん。今度のことも黄色いハンカチの訓練をしとったら、無駄に時間を使うことなかった。

(2024/2/18 女性・不明)
娘が名古屋にいて電話してくれる。家は代々続く古い家で、自分の代でつぶしてしまっては申しわけない気持ちを持っていたが、娘が「お母さんの体が一番。家はつぶしていいよ」と言ってくれたことが肩の荷が下りて楽になった。

(2024/2/19 女性・70代)
人生の中でこんあことが起こるなんて思ってもいなかった。寝泊まりはここでしているが、日中、家の片づけに行く。だけどどこから手を付けていいのかわからない・・。みんなで協力しているから頑張れる。

(2024/2/19 女性・70代)
昨年、右手の腕を手術した。今お風呂は近くの病院へ入りに行っている。しょっちゅうは行けない。シャワーが入り口にあるがしっかりとお湯につかりたい。ミシンの会社で働いて3人の息子を育てて税金も納めてきた。誰も褒めてくれないから、自分で褒めている。今回の被災は3回目。1回目は阪神淡路。2回目は平成19年能登を経験。

(2024/2/19 女性・70代)
昼間は家に居て片づけをしている。2-3時間片付けて周りを見ると全然片付いていないので気が滅入ってしまう。それでも、今日は穴水中学校で炊き出しのお餅を食べる事が出来たのでうれしかった。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第8報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
能登半島地震から2月が過ぎました。

RSYは1月3日から石川県穴水町へスタッフ・ボランティアを派遣し、これまで1~20陣が活動にあたっています。また、藤田医科大学も穴水町へ医療・事務系教員や学生を安定的に派遣し、RSY看護・福祉チームも連携しながら被災された方々の命と健康を守って下さっています。

他にも、認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク、真如苑SaRV、一般社団法人男女共同参画地域みらいネットなども私たちの活動に参画下さり、毎日1日15~20名が活動を共にしています。1~2月の間にのべ905名(1月べ318名、2月のべ587名)もの方々がRSYを経由して穴水町に駆けつけて下さいました。

被災地では宿泊施設の被害も大きく、ボランティアの受け入れが進まない要因の一つになっていますが、私達は穴水町社会福祉協議会が運営する学童(現在は震災のためお休み中)の施設を開放頂けたことで、これだけのボランティアを受け入れることができました。しかし3月25日から春休みに入ることもあり、施設は子どもたちにお返しし、私達は別の拠点で活動を継続できるよう準備を進めています。

一方で、穴水町社協は1月10日から「穴水町災害ボランティアセンター(災害VC)」を立ち上げ、被災された方々の様々なニーズに対応されています。私たちもこの活動に加わり、町、社協らと三位一体となって被災者一人ひとりの困りごとや不安にあらゆる角度から関わっていけるよう情報共有や課題解決のための場づくりに努めています。

私たちが現地でこのような活動を継続できるのも、皆様からのご支援のがあってこそであり心から感謝申し上げます。

それでは2月の活動レポートです。尚、第9報では足湯や在宅避難者の個別訪問の際にお聞きした心情や生活の中でのお困りごとなどを「つぶやき」に集約してお届けします。どうぞご覧下さい。

#日本財団災害支援

1.穴水町の被災状況
・死者20名
・全壊494、半壊1,425、一部損壊2,094  計4,013
・避難所数:21か所・366名
・ライフライン:
電気:個別案件を除く停電は解消
水道:上水道は断水解消、下水道は引き続き復旧作業を実施
(ただし水道管やエコキュートの破損により今だ断水中、ボイラーの破損でお湯がでず入浴できない、浄化槽が破損・隆起しトイレが流せないなどの生活課題は多数継続中)
※ガスは町内ほぼプロパンのため特に問題なく使えている模様。

・仮設住宅:川島第1仮設/2月29日15世帯、川島第2仮設/3月6日18世帯、合計33世帯が入居済み。(町は500戸建設予定)

・穴水町災害ボランティアセンター:1月10日から開所し、3月8日までに3,154名のボランティアを受け入れ、1,020件のニーズに対応しています。家屋の清掃やがれき撤去、災害廃棄物の運搬のみならず、罹災証明書の申請に必要な被害写真の記録、小規模避難所への炊き出しのデリバリー、病院や買い物への送迎、生活再建に関する相談会の開催など、RSYをはじめ他団体と連携しながら、作業系・生活支援系メニューにバランスよく取り組んでいます。
2.RSYの活動
避難所の環境改善・運営、統合サポート
町は上下水道の復旧をきっかけに避難所の閉所や統合を進めています。統合した避難所の中には、震災直後からこれまで避難先を何度も転々とされた方もいて、度重なる環境の変化へに戸惑い疲労の色がにじみます。

転居先で少しでも安心して快適に暮らしが営めるよう、受け入れ時に寝床、トイレ、食事、衛生環境などを整え、入居者と施設管理者、行政職員らと共に運営の役割分担などを話し合い、入居者同士のコミュニケーションの機会を増やすと共に、運営が軌道に乗るまでお手伝いしています。

●避難所閉所周辺地域の個別訪問
避難所が閉所となり対処された方の中には、「漏水でいくら待っても工事業者が来ずまだ水が出ない」「みんなが帰るという中で、いつまでも甘えてちゃいけない」「一人で赤紙(応急危険度判定「危険」の表示)の家に戻るのは不安だけど他に行き場ない」などの声が聞かれています。自主避難所では運営リーダーの疲弊も重なり結果的に閉所に至るケースもありました。

そこでRSYは災害VCと連携し、2月6日より自主避難所周辺地域を中心に個別訪問を続けてきました。地域を巡回してみると食事や入浴、移動、心身の健康状態、制度の申請、家の片づけ・修繕などに課題を抱える方々も数多くありました。

3月8日、これらの活動を通じて把握した気になる方々について、子育て健康課、住民福祉課、災害VC、RSY・藤田医科大学が顔合わせをし、初めて個別ケース会議を開きました。従来の制度で対応できるものは確実につなぐとしても、福祉サービスの停止等も重なり制度ではまかないきれないお困りごとが山積しています。互いの役割を確認し補完し合いながら継続して一人のお困りごとに対応できるよう、今後も定期的にこのような場を開催することが合意されました。

また、穴水町は国から石川県が受託した「高齢者等把握事業」を活用し、3月5日からまだ実態が把握できていない在宅避難者の全戸訪問を行うことになりました。これまでの取り組みから、私達もこの動きを手伝うこととなり、今後は町社協や民生委員さんと共に個別訪問を継続していきます。

●仮設住宅の入居支援
町社協の声かけにより、民生委員やRSYボランティアが集会場等に常駐し、仮設住宅での新生活ができるだけスムーズに切れるようお手伝いをしています。住民からはこれまで下記のような相談が寄せられ、ボランティアが手伝ったり関係機関につなぐなどして丁寧に対応しています。

・家財道具の搬入を手伝ってほしい
・IHが上手く使えず調理ができない
・洗濯機の使い方やテレビの配線の仕方が分からない
・ゴミの出し方が分からない
・鍵が上手く開けられない(プレハブのため開閉がスムーズにいかない)
・壁に釘を打ち込んでもよいのか?
・結露がひどい
・車が2台あるが駐車場が1台しかもらえておらず困っている、バイク、自転車はどこに置けばよいか?
など

また、新生活応援グッズとして、県(冷蔵庫・洗濯機・テレビ)、町(布団や食器、調理用具などの日用品)、民間(電子レンジ、ホットカーペット、炊飯器などの小物家電)が支給され、手厚い支援が提供されています。いずれも申請が必要なため、滞りがある場合はサポートも行っています。

●避難所・仮設住宅での足湯ボランティア
足湯は震災当初から被災者とボランティアのコミュニケーションツールとして継続している大切な活動です。2月は16カ所の避難所・仮設住宅で活動し、のべ499名の方々の足を温めてきました。足湯の「つぶやき」には、長期化する避難所生活へのストレス、人間関係、今後の住まいやお金、心身の健康、介護・子育てに関する心配ごとなど、様々な心情や生活課題が現れています。一方で、ようやく生活に慣れ、親しい人も身近にできて安心して暮らせているという声も聞かれています。
(2月の活動先)
・向洋小学校(2月25日に住吉公民館に転居)
・プルート
・乙ヶ崎集会所(現在は閉所)
・光琳寺保育園(現在は閉所)
・のとふれあい文化センター
・旧兜小学校
・曽福集会所
・小又コミュニティセンター(現在は閉所)
・中居南集会所
・農林センター
・穴水中学校剣道場
・岩車集会所
・下唐川集会所
・朱鷺の苑地域交流センター(現在は閉所)
・河内集会所
・川島第一仮設住宅

●RSY看護・福祉チーム
避難所・個別訪問・仮設住宅で気になる方については、藤田医科大学の看護・理学療法士の先生方と共に個別のカルテを作成し、常時20~30名に対して継続的な訪問・見守り・健康チェック等を行っています。また先日は災害NGO結さんからの協力で訪問入浴カーを運行し、震災後思うように入浴できていない高齢者等のお手伝いもさせて頂きました。

●穴水町福祉関係者打合せ(三者定例協議)
毎週火曜日に、町・社協・RSY他外部支援団体が顔を合わせ、活動中に気になったことや課題について検討する場が設けられています。

特に、温かく栄養価の高い食事の提供については、災害救助法を活用して町が穴水町飲食店組合に委託。「セントラルキッチン」という名称のもと、管理栄養士が献立を作り質の高い食事が提供されています。またサブキッチンについてはこれまで穴水町の食を支えて下さっていたオーガニックコネクションズの関連企業が受託。いずれも食材は町のスーパーから調達、調理・配送は町に住む失業者の方々を中心に雇用し、町に全てのお金が落ちる仕組みになっています。両者合わせて600食~800食程度を目標に毎夕飯を提供しています。RSYボランティアも毎日サブキッチンのデリバリーのお手伝いをしています。

3.RSYを通じて穴水町にご支援を届けて下さった皆さん
●真如苑SaRV
これまでに沢山の寝具(布団・敷パット)、下着類、に使用雑貨などのご提供を頂いています。また足湯ボランティアや炊き出しなど、その時々に必要なものを私達に確認し人・物を中心に素早く確実に支援をつないで頂き、被災された方々の心身の健康が保たれる一助となっています。

●中部土木株式会社
被災地では仮置き場までの災害廃棄物の運搬や引っ越しの手伝いなどのために、頑丈で小回りの利く軽トラが大活躍します。災害VCで車両が足りずとても困っていたところ、中部土木株式会社より無償貸与頂きました。毎日現場で元気よく町中を走り回っています。

●ガッツレンタカー
令和3年8月豪雨の際にもRSYにレンタカーを無償貸与頂き、今回もご協力頂いています。足湯に個別訪問、お食事のデリバリーなど毎日休みなく運行しています。

●ラッシュジャパン
心がパッと明るくなる楽しい化粧品を展開されているラッシュさんより、石鹸やスキンケアセットなどをご提供頂きました。日ごろの家事や仕事を一生けん命頑張っておられる町や社協の職員さん、女性たちを中心にお届けしました。

●社会福祉法人てとろ「てとろ明倫保育園」
私たちが事務所を置く名古屋市東区の保育園。今回は子どもたちが沢山の募金と温かい応援メッセージのついたチョコレートを託してくださいました。「募金は家を失った方や食事に困っている方を支えている人達に届けて欲しい」という願いがあったので、穴水町社協とオーガニックコネクションズの皆さんにお届けしました。

●認定NPO法人セカンドハーベスト名古屋
仮設住宅の新生活応援やボランティアと入居された方々とのコミュニケーションツールとしてお米やレトルト食品などすぐに食べられる食材を提供下さいました。皆さんプレゼントを手に取ると「うわぁ!すごく助かる!」と笑顔。その後の会話も弾みました。

●株式会社カラフルコンテナ
電気ポットや掃除機などのご寄付を頂きました。RSY拠点の環境整備や仮設住宅集会所等で活動させて頂いています。

その他、北海道をはじめRSYとゆかりのある皆様が各地から手土産等を持って沢山来訪頂いています。皆さんの応援でスタッフ・ボランティアも支えられています。本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します!

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第6報)足湯のつぶやき

皆様

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは1月3日から石川県穴水町に拠点を置き活動を継続しています。
今回より、町内に開設されている指定・自主避難所での足湯や、在宅等避難者の個別訪問の際に被災された方々からお聞きした生の声を順次お伝えします。

【1月20日~31日の足湯のつぶやき】

(女性・70代)
・(応急危険度判定では)緑色ですが、家の中に亀裂があります。余震が不安で毎日3時間くらいしか寝られていません。夫に呼吸器疾患があり、大勢の人と一緒に入る自衛隊風呂に行くことが難しく、ストーブでお湯を作って身体を拭くなどしています。水がでないため、食事も作れず、お弁当を買って食べています。パンなどの食品がもらえるならいただきたいと思って避難所に来ました。

(男性・70代)
・今まで何があっても血圧だけは正常なのが自慢だった。でもここ数日血圧が170くらいになっている。避難での生活は自分ではストレスを感じているとは思わないが、知らず知らずのうちにストレスを感じているのかも。

(女性・70代)
息切れがしてしんどい。足腰も痛くてもう限界。90代の母親を老々介護して、聴覚障害の弟もいて…。母は自宅に帰りたくて、もう3回も避難所から脱走している。自宅は雨漏りしていて、修繕にお金をかけても家族全員高齢なので、いつまで住むかわからず難しい。仮設住宅を申し込んだとしても、自宅の損壊度からして優先度が低くなると思う。2次避難が新聞の一面で大々的に広報されていて、早く2次避難したいとフリーダイヤルに電話をしたけど、30回かけてもつながらなくて、本当に腹が立った。もう限界だし、遠方の親戚を頼って自主的に2次避難をすることに決めました。
(男性・40代)
妻は避難所で人に合わせて生活するのが難しいと、一人で在宅避難をしている。子どもは避難所にお友だちもいるため、今のところは楽しんでいると思う。最初はここの避難所に赤ちゃん連れの避難者もいたが、赤ちゃんが夜泣きをすることもあって、どこに行かれたか分からないが、出て行かれていった。

(男性・70代)
自分のうちでゆっくり寝たい。(避難所の)窓ガラスが割れて、(雪が降ったので)ふさいでいる。昼は家に帰っている。毎朝焚火をする。当番みたいになっちゃった。お風呂は今までに2回入った。

(男性・70代)
ここは海がすぐ近くだけど能登島があって津波の被害はなかった。
地区の家屋のほとんどが赤紙。自分の家も傾いた。地震保険には入っていたけど保険金がどれだけ出るかわからず家をどうするか…。お風呂は金沢に一度だけ入りにいった。

(女性・80代)
朝は家で主人の分と二層洗濯機をまわして昼からここにきておしゃべり。右足は15年前の事故でけがが残っているそれまでは病院に行ったことはなかった。まさかこんな目に合うとは(この足湯を)一生忘れないと思う。普段演歌を歌って活動しているけどこんな状況ではできない。

(女性・70代)
10月に主人をなくして大ショック。家もリフォームしたばかりなのに。それでこの地震、気負いすぎないようにでも沈んでばかりじゃダメ。自分で楽しみを見出したり人と話すことで発散しないと。
2月29日80歳の誕生日だし頑張る。幸せになってね。話いっぱい聞いてもらっちゃってごめんねありがとうね。息子三人だから女の子と話すのうれしい。

(男性・70代)
部屋の中が温まりすぎて寝れていない。でも雨風しのげているのにそんなわがままは言えない。孫がオーストラリアに留学に行ってて、心配しているが家はもうだめなので来るなと言っている。

(男性・30代)
本当にボランティアには感謝しています。窓のプチプチとかも張ってくれたり寝袋も今朝届いた。ほかの避難所はわからないけどここはめぐまれているほうだと思います。
(女性・80代)
いつもは畑をしているが今年はできない。やることがない。でも避難所では快適に過ごしている。

(女性・60代)
大変だよ本当に大変。来てくれるあなた方も大変だよね。でも(こうやって足湯をしてくれることが)幸せだ。字を書くから指固いでしょう。幸せだねえ。こうやっていっぱいもらえてありがたい。(配った服を見て)色がいいね伸びて後ろが長くて。着てみようかな。

(男性・60代)
すこしたってこの避難所に来た。会社を退職してからゲートボールのグループに入ってやっていた。グループとはみんな別々になってしまった。にぎやかなところはあまり好きじゃない 朝夕プルートのなかを歩いている。必要なものなにもない(声がつまる)。自分の生活にもどりたい。

(女性・80代)
この時期は畑をしたり編み物をしているの こたつに入ってね。編み物はかぎ針でチョッキや靴下を編んで近所の人や孫の子にあげたりするのが楽しみ。ちゃんと着ている写真が送られてくるとうれしい。ここではできないけれどね 何もすることがないから。今日は足湯をしてもらってお嬢様みたいな気分。

(女性・70代)
はじめは眠れなかった。靴下はあるかい 洗濯が回らなくてこれともう一枚しかないごめんね。あ、ごめんねじゃないね。ありがとう。

(女性・60代)
最初避難したときはみんな同じだったけど少しづつ人もいなくなり自宅に帰っていく人もいた。やっと落ち着いた分、自宅に帰った人たちからいろいろ言われる。聞き流しているけれどつらい。水が通っていないのが一番きつい。

(女性・80代)
今まで風呂に入れなかった。足湯で気持ちいい。背中ふいてもらって良かった。

(女性・30代)
子供は小4男子小1女子 今日から学校が始まったので子供がとても喜んでいた。避難所だと子供が安心するのでいる。自宅は夫が一人で暮らしている。仕事があるので 寝るだけだし。2月から仕事のシフトが決まっているけどどうなるのかな。学童も始まっていないのに預けるところもない。。仕事どうなるのかな。

(女性・80代)
(腕のあざを見せて)きたないでしょう。こんなのできちゃって血管同士が中でぶつかってできた。昨日からだを拭いてもらって気持ちよかった。においのもとは実は脇じゃなくて背中だって。ラジオで言ってただから背中拭いてもらってよかった。息子夫婦と一緒だったけど(もう大丈夫だと思って?)いなくなっちゃった。息子の一人は旅館で料理長。孫二人は看護師。こんなに足湯を靴下まではかせてもらっちゃってありがとうねえ。

(女性・60代)
今でも揺れてる感じがしてペットボトルを見るけど。(もみほぐしは)人のぬくもり、人肌を感じる。昨日は親せきのところを手伝っていてお風呂にはいれなかった。今晩はよく眠れそう。

(女性・80代)
手のきれいさなら私も負けてないよ(隣を見て)。散髪もしてもらった。日々が淡々と過ぎていく。なにもしていない。

(女性・80代)
食べ物何でも食べる、卑しいの88歳。兄は遠慮して高齢で迷惑がかかるといって車中泊。素早く脱ぎ機できないからお風呂は入らない。

(女性・40代)
子供は小学3年生。子供は足湯に来ないと言っていた。友達と遊んでいるお風呂に入れないのが大変。家は大丈夫だった前は物資を持ち運び入れたり何かと動いていたが今はボランティアさんもいるし落ち着いてきてすることがない。とても揺れて怖い思いをした。

(女性・80代)
孫にやってもらっているみたい。孫が3人。ひ孫もいるよ。みんな金沢でここには誰もおらん。正月に来てたら大変やった。いつもは畑をしたりして動いているけど、何もできんくなって自分の食べる物だけだけどすることがなくなってボケてしもうが。

(女性・80代)
体は丈夫でかぜもひかない。昔は病気をしたけど今はどこも悪いところもない。食事の好き嫌いもなく何でも食べれるよ。ここはそんなことも言えんしね。夜は寝れんね。昔は喫茶店に長いこと勤めていた
長いこと勤めていたんだ。

(女性・70代)
みんながんばってるからね。3、40年住んだ思いれのある家。たまに見にいく。大切なものを取りに入りたいど入れない。取れない。糸組したい、今は寝て起きてだけの生活。

(女性・30代)
いろはす、よしもと、赤い大きな橋が好き。TV、ユーチューブをよく観る。お話楽しかった。また来てね。

(女性・80代)
どこに相談したらいいか分からない。ずっとここにおらせてもらっている避難所でもあるし。

(女性・80代)
日中動いていないから眠れていない。家は雨漏りしていて避難所にいるしかない。お風呂は一度も入っていない。みんな地元の人ばっかりじゃないから。

(女性・70代)
片付けの手伝いを頼んでいたので声掛けに応じなかったけど、来なさそうなので出てきたらまだ足湯をやっていたのでお願いしたいと思った。お風呂は2,3日に1度親戚の家のを利用しているが、自分の家で入るようにできないので本当にはリラックスできていない。足湯とマッサージでリフレッシュできた。

(男性・70代)
隣の家が傾いて自宅に倒れてきている。相談しても誰も来ない。もう一人の方;応急危険度判定・黄色。生活家電(冷蔵庫・テレビ・洗濯機・レンジなど)ほとんど壊れて使えないので、プルートに来てかりている。買い換えたいが、年金生活なので。罹災証明のことを聞いたら、手続きはやったが、それがいつ効力を発揮するのか・・。待つしかないのか。。。”

(女性・80代)
家は緑の判定だったけど、家の中はぐちゃぐちゃ何から手を付けたらいいかわからない…泣家の裏には崩れそうな山があるから安心して生活できない。”

(女性・50代)
義理の父が自宅で寝たいと言ったから、倒れたものをどかして父はベッドで寝て、息子と私は車中泊をした。義理の父を1人にできないので日中も自宅に戻らず集会所にいる。休養施設になっていたフェリーに食事とお風呂に行った。自宅で寝たい、少人数といえど夜中目が覚めたら寝付けない。

(女性・70代)
夫と二人暮らし古い家をリフォームしたばかりで泣くになけない。今日は家の片づけをしていて急いで来た。足湯を楽しみにしていた。早く家を壊してくれたらすっきりする。悲しくてたまらないが早く前を見て夫と進みたい。

(女性・30代)
服を選んでいる時に声をかける。お父さんのLLサイズが無い。女性のスウェットが無い。洗濯ができないので生理用品の紙パンツ式があるといい。それは以前にもB&G体育館に言ったがかわらない。若い人はこういうのご欲しい。

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【お知らせ】RSY令和6年能登半島地震 第1回 活動報告会

お世話になります。RSY事務局です。
能登半島地震発災から、1か月以上が経ちました。
被災地では未だ、日常生活とは程遠い生活がつづいています。
RSYは1月3日から、穴水町に向かい活動を開始し、
日々、変化する被災者の状況に対応するため動いております。
現地での活動に参加してくださっている方々、
街頭募金のボランティアに参加してくださっている方々、
そして、物資や資金の寄付をしてくださっている方々に
これまでの活動をご報告するとともに、共にこれからの支援について考える時間を持ちたいと思います。
フォームでのお申込みをお待ちしています。
<RSY能登半島地震支援活動報告会>
・日時:2月17日(土)17:00~19:00
・場所:名建協1階会議室(RSY事務所のある建物の1階)、Zoomによるオン
ラインのハイブリット開催
・内容:
1.これまでの活動報告
2.RSY活動協力者からの報告
3.質疑応答
・参加費:無料
【申し込み】
下記のフォームにご入力下さい。
なお、現地活動ボランティア(3月分)を募集中です。
こちらのブログで、詳細ご確認の上、お申込みください。お待ちしています。
【問い合わせ】
RSY事務局
電話:052-253-7550

RSY令和6年能登半島地震への対応(第5報-1)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
能登半島地震から1か月が過ぎました。

RSYは1月3日から石川県穴水町へスタッフ・ボランティアを派遣し、これまで1~10陣・36人が活動にあたってきました。今後も当面は4泊5日のペースで安定的にボランティアを派遣できるよう調整中です。

また名古屋をはじめ、栃木、神戸、大阪、長野、佐賀、静岡など、RSYと繋がりのある団体・個人が全国各地から駆け付け、私たちと活動を共にして下さっています。

(現地での連携団体/順不同)
・なごや防災ボラネット
・藤田医科大学
・オーガニックコネクションズ
・認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク
・一般社団法人日本福祉協議機構(JWCO)
・真如苑SaRV
・一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと
・情報支援レスキュー隊 /IT DART
・被災地NGO恊働センター
・一般社団法人おもやい
・大阪大学
・日本財団
・NPO法人飯田市ボランティア協会
・認定NPO法人静岡県ボランティア協会  など


災害発生から1か月が経ち、穴水町の電気はほぼ復旧、上下水道も順次回復してきました。また、学校や仕事も再開し被災された方々の生活状況も少しずつ変化しています。

しかし一方で、衣食住がままならない状況は今だに続き、在宅介護サービスの停止や自主避難所の運営リーダーの疲弊、小規模避難所の閉所と統合、これに伴う在宅等避難者の増加など課題はまだまだ山積し、なかなか末端まで支援が行き届かない状況に、私たちも焦りともどかしさを感じています。

避難生活の長期化による災害関連死や深刻な健康被害、孤立や孤独感に陥る方々を一人でも少なくしたい。そんな共通の願いを胸に、行政には災害救助法を迅速かつ適切に運用して頂き、地域と民間の力で補完し合いながら、一人ひとりの大切な命と暮らしをつないでいかなければと切に思います。以下、報告です。
1.穴水町の被害と動き
●避難所
・避難所数:30か所、911名
(うち、行政職員の常駐があるのは7か所)

●ライフライン
・電気:ほぼ復旧
・上下水道:中心部より順次復旧
※RSYが事務所機能を置くプルートは汚物も流せるようになりトイレ機能が回復。昨日洗濯機が設置され洗濯も可能に。
・食事:キッチン環境や食材入手、過労による意欲の減退などが背景にあり、炊き出し等外部からの食事支援は非常に喜ばれている。
・入浴:自衛隊や民間の仮設風呂、仮設シャワー等が設置され稼働中。

●災害廃棄物
・1月18日より穴水港「あすなろ広場」横に仮置き場を設置(9:00~15:00まで)

●学校の再開
被害が大きかった校舎については、中学校に高校、小学校が間借りするなどして、順次再開中。

●公的支援制度
・罹災証明書の発行:中心部にある大町・川島地区から順に申請・即日発行中。
・応急仮設住宅の入居申し込み:延長し2月16日締め切り。
・みなし仮設住宅:県内にある不動産仲介業者の斡旋で賃貸された物件が対象。入居後の申請もOK。2世帯以下6万円、3~4世帯8万円、5世帯以上11万円以下まで補助。
・緊急応急修理制度:屋根や外壁の補修等など最大5万円まで補助。延長し2月29日締め切り。
・応急修理制度:被災区分に応じて日常生活に不可欠な最小限度の修繕が可能。6月20日締め切り。
・被災者生活再建支援金制度:半壊以上の被害ある世帯に支給。1月24日から受付。

●要配慮者
・子育て健康課が、保健師を中心に障がい者世帯、75歳以上の高齢者世帯を順次訪問。健康問題を抱える方などを把握し、1.5時避難所および2時避難所につなぐなど対応中。
2.RSYの活動
●避難所の環境改善・運営、統合サポート
町内の指定・自主避難所を対象に、土足禁止、受付、掲示版、ゴミ箱、物資コーナートイレの動線確保等、基本的な生活環境の整備や企業から提供頂いた簡易ベッドや寝具、衣類等の搬入、統合先への引っ越しの手伝い等を行っています。「動ける人は動こう!」を合言葉に、避難された方々と担える役割を相談しながら、掃除やゴミ回収、水汲みなどに一緒に取り組み、運営が軌道に乗るまでをお手伝いしています。

また、避難所や避難所を支援拠点として利用している在宅等避難者の正確な把握を行うため、町と連携し「避難者情報シート(避難者名簿)」の作成にあたっています。入力作業およびパソコン、プリンター、Wi-Fi設置等の事務局機能の環境整備には、IT DARTの全面的なバックアップを頂いています。

 

●温かい食事の提供
これまでの災害では、行政支援として、直後はパンやおにぎり、2週間程度経つとお弁当が支給されるのが常でしたが、現在に至るまでカップラーメンやアルファ化米、パンの缶詰、レトルト食品などの配給が続いています。

そこで、RSYは災害発生当初行っていた炊き出しを、オーガニックコネクションズ(オーガニック素材でつながるシェフや農家さんから成る支援グループ)に引き継ぎ温食提供を継続して頂いています。現在はRSYが事務機能を置くプルートに仮設キッチンを据え、15~16か所の避難所に平均900食を提供。民の力で命をつないでいる状況に変化はありません。

しかし数日前より、各避難所から食材のみ災害救助法の枠組みで地元スーパーに発注できるようになりました。とはいえ多くの避難所では50~60代の女性たちに調理や配膳の役割が集中し、「疲れ果ててこれ以上できない」と悲痛な叫びも聞かれています。作り手の確保の課題が解決しなければ十分な食の改善は見込めないと考えられます。

このような状況を受け、RSYはオーガニックコネクションズと共に、災害救助法を運用し仮設キッチンの増設や調理人の現地雇用(失業者の雇い上げ)、各避難所へのデリバリーを町の事業として位置づけるよう働きかけています。

●RSY・藤田医科大 看護・リハ・福祉チーム
RSYの活動に賛同頂いた31名の看護・福祉専門職の方々がLineグループでつながり、「RSY看護・福祉チーム」として後方支援や現地での活動に参加頂いています。また、藤田医科大学より、看護・リハビリテーションの専門職の先生方も派遣頂いており、血圧測定や健康相談、お風呂に入れない方への清拭、排便や口腔ケア等の健康指導、杖やシューズなどの介護用品の提供、感染症対策など、質の高い支援が展開されています。日本福祉協議機構(JWCO)の皆さんは、2日間・のべ13名で町内の被災した福祉施設の環境改善に当たって頂きました。

 

●足湯ボランティア
温かいお湯にゆっくりと足をつけ、一対一の関わりで生まれる対話を大切にする足湯ボランティア。足湯を通じてこぼれ出た「つぶやき」から、被災された方々の心情やお困りごとを読み解き、様々なケアにつなげるためのコミュニケーションツールとして取り組んでいます。これまで16カ所の避難所でのべ310名の方々の足を温めてきました。

温かいお湯に足を浸けた瞬間ホッとして涙を流す方、ふぅ~と深いため息をつく方、満面の笑顔でお話される方など様々な表情や心情を垣間見せて下さいました。他の避難所からは評判を聞きつけて、「ぜひうちでもやって!」とリクエストも頂いています。

(足湯実施避難所)
・プルート
・穴水中学校(剣道場)
・乙ヶ崎集会所
・朱鷺(とき)の苑地域交流センター
・光林寺保育園
・諸橋公民館
・中居地区活性化施設(中居南センター)
・向洋小学校
・河内(かわち)集会所
・丸山 あすなろファーム
・宇留地集会所
・下唐川集会所
・穴水町役場⇒林業センターへ転居
・グループホームふきのとう
・旧兜小学校
・曽良集会所

●公的支援制度の説明会
罹災証明書申請・発行に先立って、町は応急仮設住宅の入居申し込みを受け付けています。これに伴い、緊急・応急修理制度、みなし仮設の入居、被災者生活再建支援金の申請に関する情報も提供されています。しかし、主な発信媒体がホームページか役場の窓口であることや、制度の中身が分からないことで戸惑う声も多数ありました。一人ひとりの異なる生活課題に対し、丁寧な解説に加え、申請書の作成やこれからもらえるお金と再建にかかえる費用の見立て、今後の選択肢の具体的な提示などの伴走者が必要となります。町は特設相談窓口を設けていますが、ご高齢の方も多く「何をどう聞けばよいかすら分からない」と戸惑う方も少なくありません。RSYは穴水町災害ボランティアセンターと共に、3つの避難所を訪問し、制度の説明会を開催しました。今後も住民の声に応じ、巡回することを検討しています。

(説明会開催場所)
・プルート
・光林寺保育園
・梶・波志借集会所


●町・社協・RSY等の3者会議
1月中旬より、毎週火曜日17時から町、社協、RSY・藤田医科大学での3者会議を開催しています。関係機関の取り組み状況や現状の課題を共有し、実現に向けて解決策を話し合う建設的な場となっています。

第5報-2では、足湯や活動中に触れた被災された方の声を中心にレポートします。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第4-2報)

みなさま

RSY事務局です。

RSYは現在、石川県穴水町に看護チームを含む第3陣を派遣しております。私達が拠点を置く避難所・プルートには、3日前から災害派遣ナース3名が常駐しており、RSY看護チームと共に避難者の居住マップ、コロナ・インフルエンザ等感染症者や発熱者への対応、要配慮・体調不良者カルテの作成、衛生用品の物品チェック、上水道の復旧に合わせた手洗い環境の整備、更衣室の設置などを行っています。避難者の中には血糖値の急上昇や心筋梗塞のお薬がきちんと飲めていないなど、持病の悪化も見られており、随時医療チームやモバイルファーマシーなどに繋いで対応しています。個人の状況を特定し記録すると共に、施設管理者、社協らとも随時情報を共有すべく運営者ミーティングも開催されています。

また、別のチームは小規模の自主避難所や集落を訪問し、穴水町災害VCと共に現状把握に努めています。3日前に到着したとちぎボランティアネットワークの協力で開始した足湯ボランティアを含め、被災された方の声をご紹介します。

【乙ヶ崎集会場】

現在20名の方が避難。ほとんどが高齢者で60代の区長と女性3名が世話役として支えています。女性たちからは「1週間は何とか家にあるものを持ち寄り頑張ってきたけど、もう限界。料理を作る余力がない。在宅で避難されている方の分も含めて60食を分けてもらえないか」と涙を浮かべながら切実な訴えがあったため、プルートから毎日昼食を提供しています。物資も十分に届いていない状況だったため、災害VCから市役所につなぎ、自衛隊による定期的な物資補充のルートを整え、要配慮者には段ボールベッドを設置しました。集会場は屋根の被害がひどくところどころにたらいが置かれ、落ち着かない状況ではありましたが、達磨ストーブで暖を取り、畳敷きの部屋に布団を持ち込み、皆さんが肩を寄せ合って生活されています。このような規模の避難所が複数あると考えられるため、巡回範囲を拡大し、状況把握に努めます。

【グループホームふきのとう】

18名が生活する知的・精神障がい者のグループホームに、約50名の地域住民が避難されています。職員10名が入れ替わりで対応し、近所の方が食材提供や食事づくりの手伝いに来られています。主任のYさんからは「オール電化のため電気の復旧と共に温かく栄養価の高い食事がなんとか提供できています。掃除はみんなでやっています。でもボイラーの破損でお湯が出ない。施設の概観は軽度の被害のように見えるかも知れませんが、至るところにひびが入り、復旧までに大掛かりな修繕が必要だと思います。障がいのある方の中には地震直後は不穏になる方もいました。でも今は全体的に落ち着いた雰囲気です。職員の中には全壊した者もいて施設に避難しながら利用者・地域の方々のケアに当たっています。足の悪い方が一人いるので簡易ベッドが欲しい。また避難所の中が乾燥するので加湿器もあるとありがたい。」というお話を聞きました。取り急ぎ段ボールベッドとお米30㎏を提供しました。

 

地域の方から「支援が必要な集落がある」との情報。下記2地区にて現地調査実施。炊き出しや生活物品の提供を行っています。

【根木地区】

「ここは従来30世帯程の集落だが、現在は25世帯が在宅避難しています。最初の1週間ぐらいは冷蔵庫のもので生活していたけど、もうそれも尽きて食べ物に困っています。だから食事の提供が頂けるならありがたい。私の家は古いので梁が落ちて来るのではないかと余震の度に恐怖におびえています。長男が震災で錯乱した犬に足を噛まれて大けがをしてしまった。孫と遊ぶことが唯一の楽しみだったのに福井に避難していて会えない。さみしい。災害泥棒もちらほら出てきているみたいなので気を付けなければと思う。」(区長より)→ガスボンベの提供と炊き出しのデリバリーを開始。

【志ヶ浦地区】

「簡易水道を利用してトイレを流している。各家庭に浄化槽があるので対応できている。今はカップ麺でしのいでいる。15世帯は在宅避難しており、日中は5~6人が残っているので炊き出しがもらえるとありがたい。余震が怖いので車庫にテントを張ってねている人もいる。LPガスなので食材があれば自分たちで調理ができる人もいると思う。(自衛隊の仮設風呂の利用が始まったことを伝えると)それは知らない人が多いと思う。保険や罹災証明書の再申請に写真がいるということも知らなかった。地域の人にも伝えておく」(区長より)→炊き出しのデリバリー開始。

 

【被災者の声・プルート】
●40代・女性
輪島からやっとたどり着いた。もう体中泥だらけで。あの炊き出し私たちも頂いていいの?おばあちゃんと息子を連れてるんだけど、1週間まともなものを食べてなくて。焼き肉丼、高校生の息子がすごく喜んで食べました。ありがとうございます。

●70代・女性(避難所で調理ボランティアをしてくれている被災者)
家の裏は土砂が入って玄関は壊れて扉が外れてます。家の下によその家があるんだけど、次に揺れが来たら崩れて下の家に迷惑をかけるんじゃないかと気が気じゃない。揺れるたんびに大丈夫かと思って朝昼晩家を見に行っているの。息子たちは遠くにいて心配して電話するけどまだ来れてません。私は口下手だから、最初はお話する人もいなくてじってしていたけど、炊き出しのお手伝いをさせてもらって私で役に立つならなんでもしたいって思って。ここで沢山の人と話せるのが嬉しいです。

●40代・女性
プルート近くに家があります。自宅は傾いているがなんとか立っている。家にはおばあちゃんと子供が二人います。電気がつくのでご飯は自分たちで作れます。家族にご飯を食べさせてすぐに高校生の娘と一緒に避難所にボランティアに来ています。

●80代・女性
電気がつかず真っ暗。地震が来て「高台に行け!」と言われたのですぐに移動しました。何時間か過ごしてプルートに避難。大勢の人の中で一晩寝たけど全く身体が休まらなかった。家の被害はあるけど寝る場所が確保できるので戻りました。電気と水はまだ来ていないのでプルートに炊き出しをもらいに来ています。懐中電灯と電池は食器戸棚に入れていたけど、全部倒れたので持ち出せなかった。

●70代・男性
応急危険度判定は黄色。ブロック塀が土砂に押されて倒れかけている。これを直すのにはきっととてもお金がかかるだろうね。家も注意して入れと言われているけど、土砂災害が怖いので、プルートにいる。明るい時に自宅に戻って片づけています。当分の間はここの暮らしかなぁ。
●80代・女性
応急危険度判定は赤。もう入らないでと言われても、やっぱり中のものは持ち出したい。だから昼間こそっと行って取り出している。土台が歪んで隆起しているのでもう住めない。老後のこと考えたらとても建て直す気にならない。建て直すにしてもいくらお金があっても足りない。国がもっと沢山だしてくれないかなぁ。

●70代・女性
前回の地震の際に家を建て直したけど応急危険度判定は赤だった。もう娘のところにいくしかないか。行政はいいね、ラベルをぺたぺた貼っていくだけだけだもの。後のこと考えるとこちらは不安で仕方ないのに。。。

●80代・女性
応急危険度判定は赤。周辺の家も同じ。直後に何も持ち出せなかったので昼間ちょこちょこ帰っては持ち出している。震災前から書き溜めて日記を取り出したいんだけど、息子から家には入るなと言われちゃって。想い出の品物なので取り出したいのにね。夜中4回以上トイレに行く。目が見えないので凝固剤で色々やらなくちゃいけないのが大変。

●30代・女性
小学生の子どもがテレビをつけていると地震のことばっかりなので、「嫌だ、地震は嫌だ」と頻繁に言ってます。

●30代・女性
小学生の子二人の母。プルートに来てしばらくはよかったけど、子どもが「ここにいるのはもう嫌だ!」と言って、食欲も落ち、ぼーっとしていることも増えて明らかに様子がおかしくなってしまって。岐阜の旦那の実家に帰ることにしました。

●70代・男性
愛犬が揺れる度に走り回ったりおびえている。いつもプルプル震えているよ。とにかく普通じゃないね。

●20代・男性(アトピー性皮膚炎)
薬の空き箱を指定の薬局に持って行ったら薬の提供をしてもらえるってきいた。人が一杯いるところでは塗れないから薬は家に帰って塗っていました。

【足湯ボランティア/とちぎボランティアネットワークより報告】
●80代・男生
応急危険度判定は赤。もう引っ越さないとだめかな。自分は老人会の会長をしている。大病3回したけど治ったから、地域に貢献したいって心が生まれたんだ。

●80代・女性
夫と避難してます。手足が冷えて冷たい。右肩が動きにくいけど寝床のスペースが狭くて身体がのばせないのが辛い。

●70代・女性
お父さんは人工透析のため町外の病院で入院している。でもかえって安心。足が乾燥しているけど病院に行けない。背中かゆい。爪切りがない。応急危険度判定は赤なので物も取りにいけない。

●80代・女性
娘が金沢に住んでいるのでお風呂はお入りにいった。先のことは分からないけど、友達が多くいるこの土地を離れるのは悲しい。

●70代・男性
以前はリハビリの仕事していた。今後は仮設住宅に行こうと思っている。娘と孫が近くに住んでいるから地元を離れるのはつらい。

●80代・女性
何から何までやってもらってありがたい。でも余震が怖い。

●80代・女性
1/1の夕に地震があり揺れがひどかった。毎日家に戻っても何から手を付けていいかわからないまま、家とプルートを往復している。

●80代・女性
家も全部潰れた、納屋もみんな。これから家立ててもダメだし、子ども所に行くしかないか。昨日の自衛隊の風呂で生き返った。

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RSY令和6年能登半島地震への対応(第4-1報)

皆様

お世話になります。
RSYは1月3日から石川県穴水町にスタッフ・ボランティアを派遣し、避難所や災害ボランティアセンターの運営サポートを行っています。現在は、RSYスタッフ1名、ボランティア5名の計6名(うちRSY看護チーム3名)が活動しています。以下現地からの報告です。

1.穴水町の被害
(情報元:1月12日16時現在/石川県発表、穴水町HP、穴水派遣スタッフより)
●最大震度6強(災害救助法、被災者生活再建支援法適用)
●人的被害
・死者20名、家屋被害約1000棟
●避難所
・避難所数:45か所、1,876人
・孤立集落:なし
・石川県が、孤立集落や要配慮者等を対象に、被災地外にホテル・旅館等を確保し2次避難所として搬送する仕組みを整備。穴水町からも30~40名が移動中。
●ライフライン
・水道:断水中(本日より一部の地域で上水道が稼働するも下水処理場の被災により排水禁止状態)
・電気:一部の地域で停電中(他地域では通電火災が発生)。通電世帯はオール電化の場合調理や暖房等の使用が可能に。
・ガス:ほぼLPガスのため使用可能。(ただし住民からガス漏れ箇所などがあるなどの報告もあり注意喚起が必要)
●医療等マンパワー
・他市町行政職員、医療・看護・福祉専門職がチーム編成され、避難所等を巡回
・一部の避難所では災害派遣ナースが24時間体制で数日駐在
・モバイルファーマシー(移動薬局)により一両日中に薬の供給が可能。
●通信
・インターネット回線、携帯電話での通話は大体問題なく利用できている。
●入浴(自衛隊による仮設風呂)
・公立穴水総合病院15時00分~21時00分まで
・旧兜小学校15時00分~18時00分まで(女性)18時00分~21時00分まで(男性)
・住吉公民館(シャワーのみ)10時00分~15時00分まで
●ゴミの回収
1月11日(木曜日)より家庭のもえるごみに限り通常通り収集を再開。
●罹災証明書
町は穴水町すべての住家(居住のために使用している建物)を対象に被害認定調査を行い、罹災証明交付の準備のできた地区ごとにご案内。罹災証明は申請時に即時発行予定。
●ブルーシート
町は一人2枚限定で配布中。

2.RSYの支援体制
1月10日より穴水町社協が災害ボランティアセンター(災害VC)を開設。RSYはその中の「生活支援チーム」として、指定避難所プルートの運営支援を中心に、自主避難所および在宅避難者の多い集落にも活動範囲を広げ、ニーズ調査、食事・物資提供などを行っています。また、屋根のブルーシート張りのニーズが既に40件程寄せられていますが、マンパワーの確保に時間を要することや断続的な余震により即日対応の体制は取れていません。

現在私たちは、社会福祉協議会が管理する学童施設を外部支援者の宿泊所として、また、プルートのいち室を事務スペースとしてお借りしています。全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)からの紹介で情報支援レスキュー隊「IT DART」からWi-Fiやパソコン、プリンター等をご支援を頂き、拠点機能も整いつつあります。

(1)食事の提供
プルートにキッチン機能を据え、200人の避難者並びに4か所の自主避難所・集落にデリバリーするセントラルキッチン的な役割を果たしています。常に温食、栄養価の高い食事が維持できており、1日700食を提供。避難者の心身の健康維持の助けになっています。

避難者の中から常時3~4名が調理チームに加わり、地域からほうれん草やキウイなど食材の提供の申し出も頂いています。燃料や足りない食材・調味料等は随時RSYの寄付金から捻出させて頂いております。その他にも単発での炊き出しの申し出も増えています。

<プルート調理担当協働団体>
・チームnao(仮称)(毎朝・夕食担当)
・慈済 (Tzu Chi)(毎昼食担当14日~)

<食材提供者/RSYを経由して提供して下さった団体>
・真如苑救援ボランティアSaRV中京(食材等の提供)
・アンティークノエル (Antique’ Noël)(食材等の提供)
・新潟県刈羽村住民有志(水、灯油、野菜などの提供)


(2)プルートの環境改善
施設管理者と避難者らと共に役割分担をし、できるところからトイレ、寝床、衛生環境の改善・維持を図っています。役割に慣れてきた方も増え、これが生活のリズムづくりと避難者同士のコミュニケーションの機会にもなっています。

・プルート内トイレ清掃(1日4~5回程度)
・屋外仮設トイレ水汲み・清掃(1日2回程度)
・ゴミの回収・整理(1日1回)
・廊下や居室の掃き掃除(1日1回)
・軽作業(トイレ用新聞折りなど)(1日1回)
・食事の配膳(1日3回)
・物資の運搬・整理など)(随時)

また、新たに入居される方の居室の調整や名簿の作成・整理も行っています。名簿入力作業はIT DARTからご協力頂き大変助かっています。

(3)要配慮者への対応
プルートに設置されている福祉避難スペースや自主避難所、集落にいる要配慮者の把握と段ボールベッドの設置等、生活環境の改善に努めています。

また、RSY看護チームが体調不良者や要介護者のカルテを作成し、巡回する医療チームにすぐ情報提供ができるよう体制を整えてきました。10日には被災地NGO恊働センターの仲介でマットレスを提供頂き、導入することができました。

コロナ・インフルエンザ罹患者は感染症専用スペースを整え対応していたところ、12日より3日間災害ナースが24時間体制で派遣されることになりました。これを機に、震災から2週間にしてようやく施設管理者や社協職員もしばしの間自宅に戻り身体を休めることができています。


(4)足湯ボランティア
11日よりプルートで足湯ボランティアを開始しました。震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)の加盟団体でRSYとも親交の深い「認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク」から2名がサポートに入っています。足湯は凝り固まった心や身体をリラックスして、安心して心の内を吐露できる場づくりの一つ。被災された方の心情や気になること、心配なことなどをつぶやきとして一つひとつ丁寧にひろい、次の支援に確実につながるよう対応していきます。毎回10名を超える方が利用し、新たなコミュニティができつつあります。


3.今後の課題
震災から2週間が経ち避難者の表情にも疲れの色が濃くなっています。しかし、温かい食事の提供とそれぞれ役割を持ち、できることを協力し合う雰囲気も芽生え、プルートでは今のところ大きなトラブルは出ていません。ライフラインの復旧で自宅に戻る方、避難所間の移動やこれまでの自宅・車中泊での生活に限界を感じ新たに避難所にいらっしゃる方がおり、まだまだ落ち着かない状況です。また、プルート以外の避難所の食事・環境改善や在宅避難者等の把握・対応も急がれます。

以下、今後改善・対応が必要な生活課題について掲載します。

・避難者名簿の整備
・居住スペースの土足禁止化
・流水、せっけん手洗い環境の整備(感染症予防の注意喚起)
・簡易ベッド、寝具の導入
・衣類等の安定的配布(洗濯環境の整備)
・入浴支援(自営隊のお風呂が利用できない方へのフォロー)
・生活不活発病防止プログラムの実施
・罹災証明書の申請支援(書類作成、写真撮影、制度説明など) など

町全体の支援に関する課題や今後取り組むべき内容の共有・相談の場として、1月16日に町主催で町・災害VC・RSY等外部支援者の3者会議が開催されます。避難所、食と栄養、在宅支援などのテーマに対し、どのように3者が連携協働していけるか検討する予定です。

尚、上記活動中 にお聞きした「住民の声」は、第4報-2でご紹介致しますので是非ご覧下さい。

4.RSYスタッフ・ボランティア今後の派遣予定
・第4陣:1月15日(月)~19日(金)RSY浦野・稲垣、ボランティア調整中
・第5陣:1月18日(木)~23日(月)RSY森本、ボランティア調整中
・第6陣:1月22日(月)~27日(土)RSY浦野・稲垣、ボランティア調整中
・第7陣:1月27日(金)~31日(水)RSY浦野(継続)、ボランティア調整中

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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。

【クレジットカード決済】
https://congrant.com/project/rsy/7651
【郵便振替でも寄付を募集しております】
ゆうちょ銀行
ゼロハチキュー支店 089
当座 0126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

【報告】募金いただきました(名古屋建設業協会様の互礼会会場にて)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

本日、名古屋建設業協会様の互礼会会場にて、令和6年能登半島地震の支援金募金にご協力いただきました。

協会会員には災害時に道路啓開を行っている会社もある中、RSYの活動に共感いただき、多くの方からご支援いただきました。

ありがとうございました。大切に使わせていただきます。

募金総額 211,220円(速報値)

 

【報告】街頭募金2日目終了しました

皆さま

お世話になります。RSY事務局です。

本日、栄三越ライオン像前、松坂屋前にて、街頭募金2日目を実施いたしました。

午前31名、午後32名のボランティアに協力いただき、562,800円の募金を賜る事ができました。

昨日の報道で街頭募金を実施していることを知り、募金や差し入れを持って駆けつけてくれた方、飛び入りでボランティアとして協力いただいた方が沢山おり、昨日以上の募金を賜る事ができました。本当にありがとうございました。

 

明日も街頭募金は実施いたします。少しの時間でも構いませんので、皆さまのご協力をお待ちしております。

 

 

・3回目:1月8日(月)10:00~12:00/13:00〜15:00(RSY事務所集合組は9:30)
※事務所から現地まで、募金箱やパネル等の運び出しがあります。可能な限りご協力をお願いいたします。

※13:00〜参加のみご希望の方は直接現地へ集合して下さい。

【実施場所・その他】
・名古屋市栄三越ライオン像前
・内容/令和6年能登半島地震 被災地支援活動募金
・連絡先/090-5000-8386(RSY林)

ご協力いただける方は、以下の申し込みフォームから参加表明をお願いいたします。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe1rzxiVwYfGyVTlPPxi77gVAH_nk_vqIJCrZz3Ubj-LEZeKQ/viewform
当日飛び込みも大歓迎ですが、ご一報いただけると幸いです。
※大雨・洪水・暴風・大雪いずれかの警報が出ていたら中止とします。