みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
RSYは昨日に引き続き、つながりのある方々と連絡をとり情報収集を行っています。
現地の被害が広域にわたって拡大しており、ライフラインの寸断や冬場の気温低下をふまえ緊急性が高いと判断し、明日3日より浦野・稲垣他、ボランティア2名を派遣することにしました。穴水町は2007年能登半島地震で支援に関わり、その後も長きにわたり深く交流を続けてきた地域です。
震災がつなぐ全国ネットワークメンバーも各自のつながりを頼りに現地入りされています。交通事情など随時情報共有しながら、私達はまず穴水町社会福祉協議会のHさん、ボランティア連絡協議会会長Tさんを目指し、寒さ対策・衛生用品等の生活物品の提供と温かい汁ものが届けられるよう炊き出しの準備をして向かう予定です。
以下、被災された方々の声です。
●石川県穴水町
・Sさん(酒屋店主)
ほんとに…とにかく店のものも全部倒れて何から手をつけてよいか分からないです。もう店はダメかも知れない絶望感の中、今は店舗兼住宅で家族で身を寄せています。もう..呆然自失という感じで…来てもらえるのはありがたいですが、道路の通行止めが多いので到着できるかどうか..とにかく今は何も考えられないですが、またお知恵をお借りすることがあると思うのでよろしくお願いします。(写真はご本人のFBより転載させて頂いています)
・Hさん(RSY団体会員/穴水町社協職員)
広い建物はどこも避難所に使われていっぱい。社協も物が散乱していますが片づければなんとかスペースとして使えるかもしれないと思って。携帯の電源もいつ切れるか分かりません。応援に来てもらえるならすごくありがたい。
・Tさん(RSY会員/穴水町ボラ連会長)
車中泊から一夜明け、徒歩で自宅に戻りました。蔵と作業場がもうダメです。家族の無事は確認できました。知り合いの家が全壊し知人が家屋の下敷きになりましたが何とか救助されました。穴水全域に被害が及んでいます。もう…とてもひどい…電気ガス水道は全て機能していません。携帯電話は太陽光パネルで充電しましたがもうすぐ切れると思います。でもドコモは全然つながらないので今公衆電話からかけています。今は町内を歩き、罹災証明申請のため写真を撮るよう声をかけてまわっています。
●石川県珠洲市
・Sさん(行政関係者)
市内の避難所には既に4000人~5000人が溢れています。道路が通れないので行政職員も駆けつけられないんです。だから区長さんたちが地域の方々と協力して避難所の運営に当たられていると思います。報道も入れていないので分からないかもしれないけれど、亡くなった人も多く、自衛隊とご遺体の安置場所について相談しています。..もう何から手を付けていいか分からないです、本当に….
●石川県輪島市
・民宿店主(RSY定宿)
ガソリンがないので全ての車中泊者はとても不安がっています。電気や水道も使えません。私たちは自衛隊の駐屯地で車中泊をさせてもらっています。メインの国道は隆起陥没しているので、いちいち進めるか確認しながら車を動かしているという状況。民宿は外壁が崩れ、屋内はものが散乱し足の踏み場の無い状態です。先ほど食料だけ取りに戻りましたが、とにかく余震の恐怖との闘いでした。もう一度大きいのがきたら今度こそダメになるのではないかと思っています。
●石川県小松市
・Mさん(中海町住民/2022年の水害で支援)
大津波警報が発令されて、公民館の前の川が、津波が遡上してくると怖いと思い裏山に車で逃げました。一人ぐらしの高齢者にも声をかけてみんなで逃げました。少し落ち着いたころに自宅に戻ったけど、いつでも逃げられるように家族みんなで身を寄せ合っていました。何度も余震が襲ってきて。本当に怖かった。でも町民の皆さんにも怪我もなく、地域も落ち着きを取り戻しています。
●富山県高岡市
・Nさん(RSYスタッフ友人)
職場の拠点の一つの給排水が壊れて水浸しになりました。施設利用者を他の拠点に移すなどして自分も施設に宿泊しました。自宅に戻ったら家のなかはぐちゃぐちゃ。幸い屋根の被害はないようです。でも門柱や灯篭も大きな被害がありました。特に門柱は倒れたら危ないので早くなんとかしないとと思っています。知人が経営している七尾市の認定こども園の被害もひどい様子でしばらく休園もよぎなくされるかもと言っていました。
今回の現地入りについて、余震への警戒を含め地震の地殻変動学の専門家である
鷺谷威教授(名古屋大学減災連携研究センター)よりコメントを頂きましたので
ご紹介します。
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能登半島の地震、ここまで大規模な地震が起きるとは正直思っていませんでし
た。活発な余震が起きているのはその通りで、一般的には、M7.6に対してマグ
ニチュードが1小さい(M6.5程度)の余震が起きることは想定しておく必要が
あり、そうなると場所によっては震度7相当の揺れになる場合もあります。
また、震源域の東部延長(佐渡側)や西側にも破壊が広がっていく可能性も否
定はできません。雪があまりなさそうなのは幸いですが、いずれにしても冬季
の日本海側は大変厳しい気候条件です。どうぞ十分気をつけて活動なさってく
ださい。
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