【第2報】津波注意報・七ヶ浜の状況について

みなさま

RSY事務局です。
昨夜南太平洋のトンガ沖で発生した海底火山噴火について、東日本
大震災以降、RSYも支援に関わっている、宮城県七ヶ浜町の津波の
影響、住民の皆様からの声について、続報です。

今回の影響で、仙台港で70㎝の津波到達が予測されていたことから、
七ヶ浜町にも津波注意報が発令されています。RSYにより、住民の
皆様から、今回の津波注意報による影響について聞き取りをしたと
ころ、以下のような声をお聞きしました。

「注意報の発生を受けて、避難所を開設することになった。けれど
も、避難しにくる人が誰もいなかったため、朝8時には閉所した。
花渕の港には東日本大震災後、しっかりとしたゲートが作られたの
で、あまり心配がいらなかった。町の中央にある国際村と中央公民
館は、今現在も避難所を開設している。」
(花渕浜M・Sさん 男性)

「今日はちょうど、新しく町に整備された『ながすか多目的広場』
で、七ヶ浜の新海苔のフェアを行う日だった。夫が観光協会の役員
をしていて昨日から準備でばたばたとしていたが、安全確保のため
イベントは中止となった。海の様子は、高台から眺めてみたところ、
いつもどおりの穏やかな松島湾といった感じ。愛知県も海に面して
いるので心配していました。」
(吉田浜店舗Kさん 女性)

「私は仙台港近くのホームセンターでパートをしているんだけど、
津波注意報の影響で今日は臨時休業になってしまった。
夫が消防団員なので何度か見回りに出たが、特に被害の情報は入っ
ていないみたいです。」
(菖蒲田浜K・Sさん 女性)

「今夜、漁に出る予定だったが待機中になった。漁港に行って、防
潮堤から海を見たら、湾のところどころで渦が巻いていて、潮も速
い感じだった。漁船の移動まではしていないけど、ヘリコプターも
たくさん飛んでいて、消防も厳重体勢になっている。津波に関して
は、舐めてかかってはいけないという教訓があるので、慎重に行動
していこうと思う。」
(菖蒲田浜漁師N・Sさん 男性)

今回の津波注意報については、七ヶ浜町では今のところ大きな影響
は見受けられないようですが、2011年の東日本大震災での教訓を受
け、迅速な避難所の開設や安全確認のための、イベント・漁業関係
の判断がされているようでした。

愛知県沿岸部でも、引き続き津波注意報が発令されております。
津波警報・注意報が出ている間は海に近づかず、引き続き、安全な
場所で避難を続けて下さい。

津波注意報・七ヶ浜の状況について

RSY事務局です。
昨夜南太平洋のトンガ沖で発生した海底火山噴火の影響を受け、2011年東日本大震災で12.1mの津波被害を受け、RSYも支援に関わっている、宮城県七ヶ浜にも津波注意報が発令されています。
今回の影響で、仙台港で70㎝の津波到達が予測されていたことから、東日本大震災で大きな被害を受けた菖蒲田浜地区の災害公営住宅に住むWさんと連絡を取ったところ、「今のところ大きな変化はないが、七ヶ浜では避難所が開設され、災害公営住宅の自治会長が詰めている。私は、住宅で独りで心配な方に電話をかけたり、個別訪問をして、避難所が開設されたことを知らせ、何かあればすぐに避難するよう声がけをした。」ということです。
七ヶ浜の皆さんはじめ、沿岸部の多くの地域の方々は、夜中で周囲も真っ暗中、突然の津波警報・注意報発令に、震災当時の記憶が揺れ戻されて、眠れぬ夜を過されたことと思います。しかし、各地ではWさんの事例のように、地域で助け合いのもと、素早い避難や声かけが行われており、10年前の教訓を活かそうという地域の方々の姿勢に、改めて私たちが学ぶべきことも多く見られました。
津波警報・注意報が出ている間は海に近づかず、引き続き、安全な場所で避難を続けて下さい。これ以上被害が拡大しないことを祈りつつ、RSYは引き続き、状況把握に努めていきます。