物資荷受無事終了いたしました

みなさま
 いつもお世話になっております。RSY事務局の藤田です。
 お知らせをしていました名建協での物資荷受第二弾ですが、今日も無事に終了することができました。本当にありがとうございます。
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 今回は急なお願いだったこともあり、おいでいただけなかった方から「協力したかったけど時間が作れなくて行けなかったよ。」「この時間だったら行けたのに。」というお言葉を頂きました。私共の配慮が足りずご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。しかし、ご協力の意思を頂いただけでも本当に感謝しております。
 11日と今日ご協力いただいた方に、何故協力してくださるのかを聞いてみました。すると、「ありがとうといってもらえると嬉しいからね。」「あんたたちが頑張っているからだよ。」という言葉をいただき、思わず涙が出てしまいました。
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 11日・16日の両日来てくださった方、時間の作れる時に来てくださった方、時間がない中で荷物一つでも運びに来てくださった方、来ることはできなかったけど協力の意思を示して下さった方など、ご協力の形は様々でしたが、名古屋のボランティアさんの頼もしさを感じずにはいられません。
 また、RSYがこんなに素敵な方々と一緒に活動させていただいていることを実感し、本当に嬉しく思いました。
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 被災地への支援はみなさまのお力添えなくしては成り立ちません。またこのような機会があれば、みなさんにご支援ご協力していただければ幸いです。
 
 今後ともよろしくお願い申し上げます。

第1回作業部会のご報告

7月5日(土)19:00~21:00RSY事務所にて、中国・四川大震災支援のため
の、第1回作業部会を行いました。
今回は、被災者支援RSYスタッフ浦野と常務理事松本を含め、10名の参加があ
りました。
また、阪神・淡路大震災の被災者復興支援の一つで ある「まけないぞう事業」
として取り組んでこられた増島智子さん(元・被災地 NGO恊働センタースタッ
フ)をゲストにお招きし、具体的な活動内容や、そこでの学びなどについて詳し
くご紹介頂きました。
増島さんのお話から、一本のタオルから生まれた「まけないぞう」は、間違いな
く、被災された方々と、応援したいと思う方々の気持ちをつなぐ「メッセン
ジャー」としての役割を担っていたことをが分かりました。また、その気持ちや
行為が、互いに生きる勇気と元気を与えていたことも知りました。
このしくみは、今回の支援のキーワードとなっている『思いを馳せる・忘れな
い・気持ちを届ける』ことを、具体化するためにとても参考になる事例であると
感じました。
□今後の取り組みについての意見交換
増島さんの話を含めて、今後作業部会として取り組んでいけそうな取り組みにつ
いて、参加者より以下の意見が出されました。
[コンセプト]
・被災地を忘れない、風化させないための日本での機運作り
・被災地からのメッセージを発信→痛みの共有、元気の共有(復興に向けた動き
を伝える)
[具体的な方法]
・募金活動
・四川観光ツアー
・モノを介しての日本からの応援メッセージの発信
※なるべく日常から使えそうなものに、メッセージ性のあるものを加えると喜ば
れるのではないか。そのために、中国の生活文化などをリサーチする必要あり。
・定期的なシンポジウムの開催
・継続的な現地情報の発信→ブログなどを利用
・四川の特産物(竹・ザーサイ)の販売
・今回の地震で豚が300万頭死んだ。酪農・農家の生活の建て直しに役立つ仕事
の手伝い
色々と意見は出ましたが、まずは小さな動きでもよいので何か取り組んでみなけ
れば支援のイメージがつかみきれない、という意見もありました。以前から提案
されている、「パンダの手拭タオル」も引き続き候補に入れつつ、次回は、活動
内容の絞込みと、取り組みの見通しについて話しを詰められればと考えております。

くりこま耕英復興プロジェクト[第 4 報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
第3報でお知らせしました7月2日の訪問の記録がまとまりましたので、お届けいたします。当日は、室崎日本災害復興学会長、木村社会安全研究所長のほか、チーム中越、震つな、そして宮城県災害復興支援士業連絡会の方々らが参集し、地元住民ら約50名の方々と2時間を超える議論が交わされました。
いまだ避難指示が続き、数回の一時帰宅が許されたばかりの地域です。現実の壁と将来の不安についての意見が相次ぎました。本当に難しい課題ばかりですが、室崎先生の「地域が一丸となって、将来の自分たちの絵を描くこと。それを外部も応援すること。」を一歩一歩積み重ねていくしかないようです。震つなとしても、次回の応援訪問を練りたいと考えています。
※記録の必要な方はお手数ですが、事務局info#rsy-nagoya.com(#を@に変えてご送信ください)までご一報ください。
その際に本文中に7月2日訪問の記録希望の旨をお書きください。
■支援金を募集しています。
郵便振替口座:00920-7-75997
加入者名:震災がつなぐ全国ネットワーク
または
郵便振替口座:00800-3-126026
加入者名:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
*いずれも通信欄に「岩手・宮城内陸地震」と明記ください。

田麦山の下水汚泥発酵処理工場建設について

皆様
栗田です。お疲れさまです。
2004年新潟県中越地震であいち中越支援ネットワークとして支援し、現在も交流を続けております川口町田麦山の小高地内に下水汚泥発酵処理工場の建設が計画されようとしています。地元田麦山の方々にとっては死活問題ということで、有志が集い、「反対署名」を集められています。
あの地震で筆舌しがたい苦しみを受けながら、しかし「開墾した先達や次代を担う子どもたちのためにも今一度奮起しよう」と、地震で壊れた家や田畑を興し、日本一うまい米を作り続けられていることは周知の通りです。これからも大いなる自然を守り続け、また地域の絆を益々深めたいと願われている田麦山の多くの方々がこの計画に困惑しておられます。当方は、「反対署名」に自らの名を連ねることで、微力ながら応援したいと思っております。賛同いただける方は、以下の要領でお応えください。
・当方事務局info#rsy-nagoya.com(#を@に変えてご送信ください)まで氏名・住所をお知らせください。
 (本文中に田麦山下水汚泥発酵処理工場建設反対の旨をお書きください)
・氏名・住所はパソコン入力でOKです。
・締め切り7月13日
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下水汚泥発酵処理工場建設の反対にご協力ください

下水処理場から発生する汚泥の処理工場を小高地域に建設する計画が進んでいる事をご存知でしょうか。
(昨年、津南で住民の反対署名から建設を断念した経緯があります)
 私たちは「田麦山を守る会」を発足し、田麦山には必要がないということで反対の意思を表明しました。
 この建設を阻止するためには、多くの方々からの協力が必要です。
建設予定地:川口町大字田麦山字南原地内(小高地内)
         (小千谷(池の平)および魚沼(明神)に隣接する地域)
買収面積:60,000㎡(建物面積20,000㎡・・幅40m×長さ250mが2棟)
       (県内最大の処理施設になります)
反対の理由
1.自然環境の破壊が進みます
  ・事故により、汚水が河川に流れ込みます
  ・汚水の流出が有った場合は河川が汚染されます
   (近隣水田への汚染物流入・・小高・西川口等々)
   (魚野川や信濃川へ流れ出したらどうします)
2.計り知れない風評被害が発生します
 ・川口の農産物が売れなくなる。
 (危険らしい所の食材はいらないと敬遠され  私たちの作った米や野菜が売れなくなる。死活問題です。)
 ・観光や交流の敬遠が発生する。
3.大型トラックの通行により生活環境が悪化します
 ・交通事故の危険性が増大します
  (年間300日稼動し1日50台のトラックが出入りをするらしい 
   もちろん川口を通過する。騒音・ほこり・臭いも発生する。)
4.周辺地域に悪臭がする可能性があります
 建設予定地区より離れた方々は、一見影響は無いように見られますが広い範囲に影響を与える事は間違いありません。
5.問題がいっさい無いなら、200Km圏内から経費をかけて、豪雪地の人里離れた所に建設をする必要はありません。
6.田麦山の将来とこれからの人達に汚点を残すことはできません。
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くりこま耕英復興プロジェクト[第3報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
土曜日に引き続き、日曜日も一時帰宅が実現したようです。
その際摘み取ることができたいちごは300kgとのこと。そのままの出荷は無理なので、ジャムにするそうです。さっそく「へた」をとる作業をボランティアとともにされました。イワナは当分水流の管理とえさやりを続け、しばらく様子を見るとのことです。「身を削ってやせ細ったものはとても商品に出せない」と、さすがは養殖のパイオニアです。すぐにでも売って…としないところに、この地区の方々の生き様、プロの魂を感じざるを得ません。
名古屋のある支援者から「イチゴ食べたい」と早速メールをいただきましたが、それ以上に現地では応援メールや電話が相次いでいるそうです。7月2日に現地入りしますので、ジャムの「震つな枠」が確保できるか聞いてきます。無理だろうけど。
また相生のど根性大根 http://www.geocities.jp/daruma001jp/dokondaikon.html
にあやかって、「くりこま・ど根性いちご・ジャム」という名の提案も秘かに提案しようかと思っています。なにせ、復興はまだ緒に就いたばかりです。来年のいちごも飛ぶように売れるよう、そして私たちはこのことを忘れず、息長く復興を応援したいと思っています。
■支援金を募集しています。
郵便振替口座:00920-7-75997
加入者名:震災がつなぐ全国ネットワーク
または
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加入者名:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
*いずれも通信欄に「岩手・宮城内陸地震」と明記ください。

くりこま耕英復興プロジェクト[第 2 報]

皆様
栗田です。お世話になります。
朗報です。本日、耕英地区の一時帰宅が許可されました。41世帯一人ずつ、41人が自衛隊のヘリで約1週間ぶりに我が家に戻ることができました。イワナも元気だったようです。イチゴも少し摘み取れたようです。早速冷凍保存し、いずれジャムにされる計画です。何より、帰りのヘリから降りてこられた住民の表情は、最高の笑顔だったそうです。
ただし2世帯は地区内道路の損壊が激しく、自宅には入れなかったようです。とても残念ですが、あせらないで、道路の復旧を心待ちにしていただきたいと願っています。
さらに、明日もあさっても一時帰宅できるそうです。市の理解と自衛隊の協力、そして地区が一丸となって勝ち得たものだと感動しています。イワナもさらに元気なって欲しいですね。もっとたくさんのイチゴが摘み取れるといいですね。そして、最後は陸路が復旧して、みんなで戻れるといいですね。
■次回訪問の予定を第1報でお知らせしましたが、何と室崎先生(関西学院大学教授・日本災害復興学会会長)も参加していただけることになりました。少し長い目で「復興とは何か」について、住民と膝をつき合わせて懇談するつもりです。
■支援金を募集しています。
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くりこま耕英復興プロジェクト[第 1 報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
岩手・宮城内陸地震の件、こちらではめっきり報道が少なくなりましたが、栗原市耕英地区の「くりこま耕英復興プロジェクト」を支援していきたいと思っております。
この地区は報道で大きく取り上げられた駒の湯温泉があり、41世帯、100名程度の小さな地区です。現在は陸路が寸断(復旧まで1ヶ月かかる見込み)され、自宅に戻れないまま、避難生活を余儀なくされています。また、日本のパイオニア的な存在のイワナ養殖(3軒)とイチゴ農家(10軒)は、その状態すら確認できないまま、死活問題となっています。
同地区に「くりこま高原自然学校」があります。校長の佐々木豊志氏は、地元区長や振興協議会長らとともに地震当日から、被災者でありながらその支援や対応に尽力され続けています。(詳細はブログ参照) 
http://blog.canpan.info/master_kkns/daily/200806/14
この佐々木氏と懇意のある支援者のご縁で、6月24日と25日の両日、中越復興市民会議・稲垣氏、日本財団ご担当者らと、現地を訪ねました。長引く避難生活に、当然ながら肉体的にも精神的にも疲労がかなり深刻です。特にご高齢の方が心配です。あるイチゴ農家の方は、「あの時は助かったと思ったが、今は生き地獄だ」と語られました。しかし一方で、地区の全住民が再び耕英の地に戻り、再生復興することを最終目標に掲げ、「全員で山に戻ろう」と結束されていました。
このたくましい姿に敬意を表するとともに、このプロジェクトを応援したいと考えました。日本の国土の7割は中山間地です。東海・東南海・南海地震で孤立集落が2000箇所という予測や、活発期に入ったといわれる日本の地震事情を考えますと、今回の取り組みがいかに重要であるかはいうまでもありません。被災者にしっかりと耳を傾け、時には現実にぶち当たりながらも、結果として明るい復興への光を被災者とともに感じ、ともに喜び合えるような支援活動が展開できればと考えております。
引き続き、皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
■次回の訪問(住民との懇談会)
日時:2008年7月2日(水)16:00~2時間程度
場所:くりこま伝創館(栗原市栗駒岩ヶ崎松木田79)
内容:過去の災害における復興の事例紹介と各種制度や支援策についての懇談
参加者::木村拓郎(社会安全研究所)、上村靖司(長岡技術科学大学)、稲垣文彦、栗田暢之、その他、宮城の弁護士から応援参加あり(詳細は調整中)
■支援金を募集しています。
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*いずれも通信欄に「岩手・宮城内陸地震」と明記ください。

岩手・宮城内陸地震[第10報]

皆様
浦野です。24日(火)夜に名古屋に戻ってまいりました。
入れ替わりで、25日(水)午後より、黒田裕子さん(阪神高齢者・障害者支援
ネットワーク代表)が入られ、地元社協さんと一緒に避難所ケア・環境整備につ
いてサポートされております。
○現地の様子
・被災された方からのボランティアニーズも日に日に増え、地元ボランティアさ
んを中心に、お手伝い下さる方も多くなっています。
・県社協ルートから、市社協本体のサポートに南郷町社協Nさん、日野災害ボラ
ンティアネットワークYさん、にいがた災害ボランティアネットワークRさんも
入れ替わりで応援に入り初めています。また、市社協内でも支所との連携をとり
つつ、避難所等できめ細かい対応ができるような体制も整ってきました。
○緊急ボランティア会議の開催
・24日(火)午後より、地元ボランティア団体を対象に実施されました。
・会の目的は、①社協のこれまでの動きの報告②被災された方が抱える課題の共有
③「自分たちにもできることはある!」という気づきと「地域みんなで応援して
いこう!」という機運づくり、です。
・50名以上が参加し「今後地域で応援していきたいこと」として、以下の具体的
な意見が出されました。
[すぐにでも取り組みたいこと]
・送迎ボランティア(買い物・病院・断水地区へ水の運搬など)
・ペットなどの一時預かり、お散歩
・肩もみなどマッサージ
・家の片付け
・お茶飲み会の開催
・子どもの遊び相手(読み聞かせ、手遊びなど)
・外に連れ出し一緒に散歩
・地域の老人宅に訪問し話を聞きいく
・理髪のボランティア(パーマやカット)
・炊き出し、食事づくりや後片付けを一緒に行う
・体を動かすレクリエーション(ビニールバレーボール、ゲートボール、ペタン
クなど(数ヵ月後)、ゲーム、お手玉、折紙など)
・用事のある方や散歩する方に自転車を貸し出す
[中長期的に取り組みたいこと]
・今後の生活の方針について一緒に考える車両の提供など)
・元気付けるメッセージを届ける(「あなただけではないよ、同じ被災者同士皆
で力を合わせて頑張ろう」という思いを届けたい)
・農作業(田畑・お花などの手入れ)の手伝い
・餅つき大会
・七夕祭り(短冊、折紙を笹竹に吊るす)
・演芸(踊りや歌を一緒に歌う、腹話術、紙芝居など)
・映画上映会
・一緒に花などを植えたりする(外に出る、水をやったりとか)
・仮設住宅への訪問と話し相手
・仮設住宅の手伝いをしたい
これらの意見を一つでも実現していけるよう、今後は地元社協さんを中心に企画
化されていくことと思います。
また、この会議にはNPO法人せんだい・みやぎNPOセンターにもオブザーバーとし
て参加して頂きました。今後、県内のボランティアやNPOとしても、上記にださ
れた意見も含めて、長期的に栗原を応援して行こうと、地元社協との連携・協力
に合意しました。
また、「一緒に元気を出していきましょう!」というメッセージを届けたり、思
いを共有する際のツールとして、地元社協さんに神戸から生まれた「まけないぞ
う」と穴水から生まれた「ホットちゃん」を紹介しました。早速、栗原バージョ
ンとして「がんばるベアー」(方言で、頑張ろう!を頑張るべ!というらしいで
す)という名前で、避難所の方やボランティアさんと一緒に手拭タオルを作りた
いと意気込んでおられました。今後、穴水の仮設の方や神戸の方々とタオルを通
じて交流を持つことができれば、お互いの大きな支えになるのではないかと思い
ました。
○今後の動きについて
市社協の体制が整ってきたこともあり、今後は名古屋から現地の動向を見守りつ
つ、必要に応じてスタッフの派遣や支援活動を検討・実施していきます。引き続
き、皆さんのご支援・ご協力をよろしくお願い致します。

岩手・宮城内陸地震[第9報]

お疲れ様です。浦野です。
先日より現地で活動していた戸口さん(日本災害救援ボランティアネットワーク・NVNAD)、南里さん(NPO法人NPO愛知ネット)が帰られます。現地や社会福祉協議会のサポート役として、地元の方々の信頼を得つつ、精力的に活動して頂きました。本当にお疲れ様でした。
また引き続き、山形市市民活動支援センター千川原さんら、そして大妻女子大学の干川先生も現地入りされています。
○今日の動き
・避難所の常駐スタッフ同行
・ボランティア受付の流れに関するマニュアルの作成など、外部スタッフ間で業務の引継ぎができるような環境づくり。
・避難所へパソコン・プリンター・インターネット回線・固定電話が1本ずつを設置(干川先生対応)。
○避難所の様子(自主避難所)
・マスコミなどの対応で、被災者の皆さんも疲れているのが顕著に分かる。負担を軽減するために、避難所内では訪問者については、必ず事務室を通してから入室してもらうよう流れを作っている。事務室には市役所の職員も配置されている。ケアマネージャーがマッサージ実施したところ好評だったため、柔道整復士によるマッサージボランティアを派遣した。
・昼食は、菓子パン(パンの缶詰)・野菜炒め・野菜ジュースだった。調理室はあるも、お湯沸かすぐらいしか使っていない。自衛隊以外からは、炊き出しはない。お風呂か必ず入っている。お風呂・トイレ以外はあまり動かない様子。
・90歳代の高齢者が、近所の人に美容院に連れて行ってもらったとのこと。少しお化粧もしてもらって、さっぱりリフレッシュできたようだった。自宅については、家の2階は片付いていない。「自分としては手伝ってほしいと思うが、主の意見を聞かねば、自分の一存では頼めない。」とのこと。
○ボランティア班の様子
・ボランティア派遣→5件程度
・地元ボランティアや学生が入り、家の片付けや避難所での子どもの遊び相手などを行い、大変喜ばれた。
・特に子どもの相手については、「自分と家のことで精一杯。今後も学校終了後、土日などに数時間相手をしてもらえると助かる。引き続き派遣してほしい。」と、母親から要望があった。今後も継続的に入ることを約束。
・月曜日より、温泉日帰りバスツアー実施予定。希望者11名。また、福祉推進委員長が提出したニーズ調査票より、入浴希望が集中している地域があることが判明。今後在宅の被災者へも対称範囲を広げ、バスツアーを実施することを調整する。
・ボランティアセンター周知のためのチラシ作成。月曜日から戸別訪問時に配布予定。
・50人規模の避難所に「地域助け合いセンター」が設置されている。地元NPO、社会福祉協議会、地元ボランティア、行政の4体制で運営している様子。ボランティアの受け入れ、ニーズ対応を行っているとのこと。ここで、ハートネット福島による炊き出し行われた様子。
○被災者の声(NPO法人NPO愛知ネット:南里さんレポートより)
自主避難所にて
・80代女性:屋外に設置している仮設の)トイレの戸は閉めにくくてちょっと困るね。自分たちのような者は、力が入らないし、大変だよ。それから、足湯もいいけど、マッサージは気持ちよかったね。1月に1度、できるなら10日に1回来て欲しい。
・70代女性:家の片付けは、大丈夫。でもこの避難所内の清掃を、手伝ってもらうとありがたい。自分たちが寝食している場所は、自分たちでやるので、それ以外の場所をやってもらえるとありがたい。

岩手・宮城内陸地震[第8報]

皆様
浦野です。お疲れ様です。
金曜日、一時名古屋に戻り、本日夜の便で再度宮城入りします。
昨日より、日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)戸口さん、山形市市民活動支援センター千川原さんらが、地元社協のサポートに入りました。これによりボランティア受け入れの流れが整いつつあります。また、栗原JCの皆さんなどは、独自で個別訪問にて水を配布されており、把握したニーズについては社協につなぐということで、良好な連携をとっています。NPO愛知ネットの南里さんも継続して「被災者の声」を届けてくれています。
以下、ご報告です。
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6月20(土)~21日(日)までの報告
○活動内容
・ボランティア受付・マッチング・送り出し等の受け入れ体制の強化
・ボランティア活動資材の準備
・個別ニーズへの対応
・個別の訪問活動の同行  など
○ボランティアの声(千川原さんと共に現地入りされた山形のAさん)
・挨拶に立ち寄ったところ、避難所の不足品、ボランティア受け入れに向けての不足品の買出しボランティアを頼まれ近くのスーパーセンターに買出しに参りました。作業用使い捨てマスクや、うがい薬のイソジン、事務用品なども購入リストに有り受け入れ準備は着々と進んでいるようです。作業を終えたボランティアや活動を希望するボランティアも数名見かけました。いずれも栗原市民の方でした。これからも地元の皆様の助け合いを影ながら応援してゆきたいと思います。
○被災者の声
[6月20日(土)]:重点地区での在宅者個別訪問
・右腕を数年前に怪我して、人工のものを入れている。そこに菌が繁殖してしまし、毎年のように手術している。息子と同居している。家に地下水があり、見てみたら綺麗だったので、使っている。隣の人からも、水をもらっているが、錆が入っており、飲み水には使えない。なので、ありがたい。こうやってもってきてくれるのは、ありがたい。
・家の片付けは、自分と夫と2人でやった。大変は大変だけど、皆さんに比べれば自分のことは小さいことだと思う。
・妻は病院に行き、今は家の中で休んでいる。地震のときは、家の裏庭にいた。家が左右に2メートルくらいに動いていた。電信柱もそれくらい動いていた。家の戸が開かないところもあるけれど、それはジャッキでやらなくちゃいけなくなるし、今のところはどうするかは考えていない。 死ぬまで生きるから大丈夫。
・毎日でも来て良いよ。息子は2人いるけど、近くにいない。仕事がなかなか忙しいからね。沢の水は濁っているし、飲んでいない。
・親戚が住んでおり、地震がないところだと聞いて東京から引っ越してきた。瓦が落ちて、(応急危険度判定が)赤になっている。大工さんに修繕してもらう予定。 (「お手伝いします」のチラシを見て)どこに電話をしたら良いですか?地震があった日から、ベットで寝ずに、ヘルメットと犬のゲージを側に置いてソファーで寝ている。
・井戸水を使っている。地震があったとき、東京から友達がきていて、ご飯を食べていた。
・突き上げる感じがして、はって家からでてきた。片付けは、子供たちがやってくれたから大丈夫。ご主人は、腰が悪いから、重いものは無理にしても、軽いものを自転車にくくってもって来る。奥さんは、糖尿病もち。
[6月21日(日)]自主避難所での会話
・70代女性:(自主避難所に)いたくているわけじゃないの。「何であの人たち(=70代女性たち)は働かないでご飯食べて寝ているのか」と言われていたと、いうのが聞こえてきた。区長さんにも言ったのだけど、家は(応急危険度判定が)黄色判定だし、家の外を見て廻ってひびも入っていたりしているから(ここに来ている)・・。
・80代女性:いろいろな取材が入れ替わり立ち代り入ってくる。でもみんな質問する内容は同じ。取材が続くと疲れるね・・・。今日は(来客・取材がないので)静かだね。
・80代女性:お風呂は気持ちよかった。疲れたからちょっと横になるね。
○今後の動き
・新規活動メニューとして「送迎ボランティア」を調整中。洗濯・入浴・買い物などのニーズに対応する予定。
・避難所を対象にした「温泉バスツアー」を月曜ぐらいから実施予定。調整中。
・6月24日(火)地元ボランティア団体との緊急会議実施予定。息の長い支援に向けて、協力団体を募り、活動スケジュールを検討する。
・継続事業としては、避難所の社協スタッフ常駐、重点地区における個別訪問活動、個別ニーズへの対応は毎日実施。