中越・KOBE 足湯隊 レポート 11

事務局です。
被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
      「中越・KOBE足湯隊」レポート11
       能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
宮本匠さんの第一次足湯隊「つぶやきレポート」続編が届きました。
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中越・KOBE足湯隊 つぶやきレポート3
宮本匠
 深見集落に住む50代のお母さん。エプロンをつけて、眉間にしわを寄せ
ながら、忙しく市から配食される食事の用意をしている。廊下を走りなが
ら、「私も足湯して」と言い残して、また厨房へ。深見集落も高齢化が著
しく、50代の女性もなかなかいない。数少ない「若手」の女性たちが、食
事の用意など避難所のさまざまな仕事をこなしている。
 仕事が一段落され、「どうぞ、どうぞ」と足湯にきていただく。「は
い」と足を突き出し、私が「なかなかお忙しそうですね」「食事の用意も
大変ですね」と、話しかけても「そうですね」と短い受け答え。あまり口
数の多い方ではないのかな、と思いながらゆっくりと足湯をする。
 何をお話しても、あまり反応がなく、特に何も考えずに「いやぁ、ほん
でも海沿いのまちはいいですね」と言うと、「何で!?」と、さらに眉間
にしわを寄せる。「いやぁ、だって海のもん、おいしいでしょ。」「そら
そうよ、ここらはね、ワカメとか岩海苔がとれるんよ」「へぇ、岩海苔で
すか、どないして食べるんですか?」「いや、あんた、どないしてって、
味噌汁に入れてもいいし、乾燥させて海苔にしてもいいし、何でも食べれ
るやんか」「へぇ、味噌汁にか、うまそうやなぁ。海苔干すって、自分で
やるんですか?」「当たり前やないの、こうやってちゃんと木の枠があっ
て、海苔をこうやってしくねん、専門のやつで」「へぇ縲怐Aすごいなぁ、
そんなん持ってるんですか」「当たり前やんか、みんなもってるねん」
「へぇ縲怐Aほんならその季節は壮観やろなぁ、砂浜に干した海苔が並ぶん
ですね」「あんた、そんなわけないやんか。みんな自分の家の前で干すね
ん」「あ、そうかそうか。」
 そんな具合に、海苔の干し方から食べ方まで、「あんた、そんなわけな
いやろ」と言われながら、いろいろと習った。最後に、お母さんが、「い
やぁ、地震で大変なんだけど、あんたとしゃべって、なんていうか変な感
じだけど楽しかったよ。家に戻れたら、冷凍してる岩海苔があるんだけれ
ど。また食べさせてやるから」と言い出した。

中越・KOBE 足湯隊 レポート 10

事務局です。
被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
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        「中越・KOBE足湯隊」レポート 10
       能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
昨日は、足湯第2陣が神戸に到着する前に、2本の現地レポートを出させて頂きま
した。その後、午後10時頃無事足湯隊は神戸に帰ってきました。以下に今回はじめ
て足湯に参加された神戸学院大学のKさんのちょっとユニークなレポートを紹介しま
す。
なお、「足湯隊」の活動は今後も継続しますので、引き続きのご支援よろしくお
願いします。また、4月11日18:30より神戸市婦人会館(湊川神社西)で、2回(3/30
縲鰀31、4/7縲鰀8)の活動報告会を開きますので、こちらも是非ご参加下さい。
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(4月8日の報告)
今日も門前と穴水に分かれて行動することに。穴水組は午前中、被害のひどかっ
たと言う穴水駅の近くを見て回った。
道路の亀裂やゆがみが目立っていた。住宅の審査は済んでいたようで、赤(危
険)、黄(要注意)、緑(調査済)とそれぞれの色の紙が貼られているのが見られた。傾
いている家も多く、解体作業も進められていた。朝から雨が降っていたため、湿っ
た木のにおいや埃っぽさが漂っていた。どうしても阪神大震災が思い出された。神
戸の場面を重ねるように、ガレキ等の山となった元々家だったものを見た。その周
りに住んでおられる方々にお話も聞きながら、住宅やお店が並ぶ町を一回りした。
その後に行った廃材仮置場はトラックが行き来し、運びこまれた物で大きな山が
できていた。警備のおじさんが「雨が降ってきたから慌てて」作ったという、棚
(?)とトタン(?)を組み合わせたオリジナルミニ小屋が素敵だった。
午後からは昨日も行かせてもらった「キャッスル真名井」へ。昼間は家の片付け
などで宿泊施設にいらっしゃる方が少なかったけれど、何人か昨日に続いて来てく
ださる方もいた。その中のご夫婦は午前中回った地域にお家があり、家のそばでお
話を聞かせてもらったお二人だった。初めての足湯で、特に話が思いつかなくて戸
惑っていると、おじさんの方から話しかけてくださった。「あんたどこから来
た?」神戸です。と答えた。「神戸の地震は火が出たから…」と言われ、私は家の
周りにも火事があったことや家の壁にヒビが入った事などを話した。「ああ、やっ
ぱりな」と頷きながら聞いてくださった。やっぱりと言うのがとても印象的で、地
震が起こったその結果に納得しようとしているかのように見えた。
まったく聞役を果たせず、むしろ話を聞いてもらってしまい反省ばかりだと思っ
た。けれど会話だけがコミュニケーションではないのがさすが足湯だとわかった気
もする。黙々と手や腕をさする、黙っておられるのでどうかと尋ねると、「気持ち
いい、問題ない」と答えてくださった。よく使い込まれたような固い手が少しの間
でも楽になるのが、その人にとって良いことなのかと思った。それならそれで良
かった。もちろん本来の目的からは外れているけれど…。
             (足湯隊第2陣 神戸学院大3回生kさんより)
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中越・KOBE 足湯隊 レポート 9

事務局です。
被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
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       「中越・KOBE足湯隊」レポート 9
       能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
足湯隊第2陣の門前町での活動レポートとして、今日すでに「レポート
 8」として発信しましたが、その後穴水からもレポートが送られて来
ましたので紹介します。
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穴水には現在2か所避難所が残っており、どちらも足湯活動に行きまし
た。昨日は、まず午前中にキャッスル真名井という所で足湯をしまし
た。ここには約50名の方が避難しておられました。日中は家の片付けに
戻る方が多いらしく足湯に来られた方は少なかったです。ファミマでお
昼を食べ、午後からグループホーム聖頌園という所で足湯をしました。
そこには元々入所している方が18名、地震の被害にあって避難している
方が2名いらっしゃいました。夕食を済ませ、夜から再びキャッスル真
名井で足湯をしました。外出から戻ってきた方も来られて、子どもから
お年寄りの方まで幅広い年齢層の人とお話できました。「家の中がわや
わやで片付けるのが嫌になる」「せっかく仕事に慣れてきたのに地震が
起きて行けなくなって…」と言う方もいらっしゃいました。
今日は、被害が特にひどかった穴水の駅前に行き、午後からキャッス
ル真名井で足湯をする予定でいます。足湯をしつつ避難している方とお
話していると、地域のお祭りやたわいのないことを話している時は笑顔
でも、地震に関する話になるとやや表情が曇るということがありまし
た。
    (足湯隊第2陣 神戸大学学生震災救援隊2回生Yさんより)
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このレポートにもありますが、日に日に避難所で避難生活をされる被
災者が減少していきます。自宅に戻っての再建の第一歩として嬉しいこ
とでもあるでしょうが、同時に帰りたくても帰れない被災者との明暗が
くっきりし、複雑なところです。仮設住宅の入居がはじまれば一段落と
いう気持ちになられる方もいらっしゃるでしょうが、それならみなさん
と同じように一旦自宅に戻り、庭の敷地に人が住める納屋でも応急に建
て、壊れた家が再建されるのを毎日眺められる方がよほど気持ちが落ち
着くのではないでしょうか?仮設住宅はまた取り壊さなければならない
ものだから、法律とはいえ釈然としませんネ!!
「宮崎での水害のときは、自宅の敷地に仮設住宅が建ったのに???」

中越・KOBE 足湯隊 レポート 8

事務局です。
被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
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「中越・KOBE足湯隊」レポート8
能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
7日早朝から現地入りしている足湯隊第2陣は、昨日穴水町・門前町で足湯を行いました。輪島市門前町では、避難所でのノロウィルス発見以来、避難所でのボランティア活動に制限があったのですが、時間の経過とともに統廃合された避難所状況のもと、あらたに避難所となった「ホテル ビューサンセット」で足湯ができることになったようです。
今、36名の被災者が避難されていて、昼間はみなさん家の片づけに戻られるようで6人が足湯を受けられたとのことです。今日の門前町の降水確率は30%(昨日時点で)だったのですが、一時的な雨模様で午前10過ぎで一応上がっているのですが、他の避難所では午後1時まで避難所では活動してはいけないとなっているそうです。
 今回の足湯隊には、阪神・淡路大震災の被災者でもある長田区在住のHさんが同行しており、被災者の方々と談笑しながら、神戸の経験を伝え、また今後の見通しなどを丁寧にアドバイスをされて、とても喜ばれているとのことです。
みなさん、やはり遠い神戸から来てくれたことに感謝して下さるとともに、経験者からの適切なアドバイスには真剣に耳を傾けておられたようです。Hさん曰く「やっぱり、当事者同士の会話はひと味違うなぁ。当たり前やけど、みなさんご自身のこととして真剣に受け止めておられます。]
この時期必要な支援は、こうした適切かつ丁寧な”寄り添い活動”(専門家の相談業務を含めて)に尽きるなぁ。足湯はそれにピッタリやわ!」と電話の向こうで言っておられました。
 なお、第2陣は今晩夜半に帰神されます。明日からまた学生さん達の生の声を紹介しますので、乞うご期待!!
*能登半島地震救援学生ネットワーク
  連絡先 神戸市兵庫区中道通2-1-10
      被災地NGO恊働センター気付
  郵便振替 01180-6-68556
       被災地NGO恊働センター
    *通信欄に「能登」と明記して下さい

中越・KOBE 足湯隊 レポート 7

事務局です。
被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
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「中越・KOBE足湯隊」レポート7
       能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
第一次足湯隊に参加された宮本匠さんの「つぶやきレポート」2回目です。
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中越・KOBE足湯隊 つぶやきレポート2
宮本匠
 門前町、鹿磯地区のお母さんと足湯で出会う。この方は昨日もこられた。「いやぁ、昨日足湯してもろて、とっても気持ちよかった。夜もぐっすり眠れたわ。今日もしてもらおうと思ってきた」「それはよかった。今日も足湯して、しんだように寝れるようにしよかァ縲怐v80歳のお母さんが背中をのけぞらせて笑う。
 「つい、先日も能登はいいところだね。地震も台風もないし、って話してたとこやったんよ」80歳にして、まさかこんな目にあうとは思わなかった、地震はやっぱり実際にあってみないと分からない、恐ろしい思いをした、ということを仰る。うなずきながら、足をお湯につけていただき、手のひらのマッサージを始める。
 

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中越・KOBE 足湯隊 レポート 6

事務局です。
被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
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      「中越・KOBE足湯隊」レポート6
       能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
足湯が大好評で、いろいろなところにいい影響を与えています。足湯をしながら、被災者のつぶやきを聞いてきましたが、次なる災害のためにも、また何よりも本格復興に入る新潟県中越地震のため
にも、そしてもちろん能登のみなさまの今後のためにも生かせるように一言一言の「生の声」に向き合って行きたいと思います。
今後とも温かいご支援のほどをお願いします。
この「レポート」のコーナーで、今日から第一次足湯隊に参加された大阪大学大学院 宮本匠さんの「つぶやき レポート」を紹介していきます。宮本さんは、新潟県中越でも足湯活動を体験し、またその後山古志の集落にも入り続けてきた若者です。
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中越・KOBE足湯隊 つぶやきレポート1
宮本匠
門前町阿岸公民館には、船で避難された深見地区の方々と、地元阿岸地区の方が避難されている。この避難所を見守るのが、公民館の館長さん。中に入るなり、廊下の写真が目に入る。子どもたちが
なにやら畑をしたり、そばを打つ写真。
館長さんは、地震前、阿岸の子どもたちの体験学習を行っていた。月に2回、子どもたちは館長さんのもとに集まり、サツマイモ掘りをしたり、凧の作り方を教えてもらったり。「わたし、船のコックだったんですよ。だからなんでもつくれるんです。」

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中越・KOBE 足湯隊 レポート 5

事務局・清野です。被災地NGO協働センターから、 「中越・KOBE足湯隊」レポートが入りましたので、ご紹介します。
「中越・KOBE足湯隊」神戸大学学生震災救援隊の益本さんの活動レポート最終回です。
           能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
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「中越・KOBE足湯隊」3月30、31日活動レポート
                              益本禎朗
 30日に約束したとおり、31日の午前は、阿岸公民館で足湯をさせていただいた。前日に続き、公民館での足湯も好評で、「気持ちいいわ、ありがとう」といってくださる方が多かった。午後は、再度、避難所の門前西小学校で14時から足湯を行った。このときは、体育館の隅の目立ちにくい場所で行ったのだが、昨日足湯に来ていただいた方たちをはじめ、またもや多くの人たちに足湯に来ていただいた。「昨日してもらって気持ちよかったから、今日も来ました」と言ってもらえたのは、素直にうれしかった。

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中越・KOBE 足湯隊 レポート 4

「中越・KOBE足湯隊」神戸大学学生震災救援隊の益本さんの活動レポート第2回目です。
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「中越・KOBE足湯隊」3月30、31日活動レポート2
                           益本禎朗
 午後は、18時ごろに再度西小学校で足湯を行う予定にし、それまで家屋の被災状況や避難所、ボラセンなどを見て回った。最初に、西小学校のある道下地区や隣の鹿磯地区を見て周ったが、やはり倒壊家屋や傾いて修復が難しそうな家屋が予想以上に多く、危険度を示す赤紙や黄紙が多数目についた。その後、道下地区の約70名が避難している諸岡公民館や、阿岸地区の約25名と深見地区の約70名が避難している阿岸公民館を訪れた。阿岸公民館では、区長さんや館長さんと足湯のお話ができ、31日の午前に実際にさせていただくことになった。また途中によった輪島市役所門前支所では、健康福祉課の方からお話を聞く機会があり、民生委員を中心に作られていた高齢者の見回りマップの活用により、地震時の高齢者の安否確認が早期に行われた、という興味深いお話も聞くことができた。

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中越・ KOBE 足湯隊 レポート 3

みなさまのご支援によって、能登半島地震救援としていち早く被災地に赴き、被災者の傍に寄り添う活動に参加して無事帰ってこられた「中越・KOBE 足湯隊」神戸大学学生震災救援隊の益本さんの活動レポートが届きましたので紹介します。ご支援、ほんとにありがとうございます。今後もしばらく足湯は継続しますのでよろしくお願いします。
 益本さんのレポートを、事務局で数回に分けさせて頂きました。
「中越・KOBE足湯隊」3月30、31日活動レポート1
                           益本禎朗
30日早朝、被災地の輪島市門前町に入る。倒壊した家屋や屋根にブルーシートが貼られている家屋が目につき、報道等で聞くよりも、被害は大きいように思えた。被害調査がまだ十分に行われていないためだろう。8時過ぎ、避難所になっている門前西小学校に入る。門前西小学校体育館には、鹿磯地区と六郎木地区の方たちが入られており、約200名の方々が避難されていたが、集落ごと、または集落内の班ごとにかたまっており、昼食も班ごとに取りにいくなど、避難所内でもコミュニティが強く活きているように思えた。
避難所の西小学校では、10時縲鰀12時まで足湯を行った。体育館の真ん中という目立つ場所で足湯が行えたためか、大変多くの方に足湯に興味を持っていただき、足湯の席が空くことは終わりまでなかった。評判はよく、僕が話をしていたおばあちゃんからは「あんた達、私の孫くらいの年だけど、孫にもこんなうれしいことされたことないわ」とありがたい言葉もいただいた。足湯を通じてお話を聞いた人の中には、避難所ではうるさくて眠れず黄紙(危険度判定・要注意)の家で寝ているという方もおり、避難所生活のしんどさを感じた。また足湯中、多くの報道陣に囲まれ、避難所の方たちは足湯の感想などをやたらと求められていたが、すでに慣れた様子で受け答えされていたのも印象的だった

中越・ KOBE 足湯隊 レポート 2

能登半島地震救援学生ネットワーク事務局より、足湯隊のレポートが入ってまいりましたので、ご報告いたします。
以下レポート
能登半島地震救援学生ネットワーク事務局
 地震発生から1週間が経ち、マスコミ各紙の1面はほとんど「能登半島地震1週間」で飾られている。私たちの足湯隊の活動も地元K新聞が大きくカラーで取り上げてくれている。新潟に続いて、予想通り「足湯」は超人気であり、かつ今の被災者にとっても重宝にされている。なんとか地元で引き継いでくれるキーパーソンが見つかれば有り難いのだが・・・。新潟でもそうだったが、仮設住宅での暮らしが始まっても「ふれあいセンター」仮称などでも足湯は続けて来た。
 さて、地震発生以来輪島市門前町の報道に集中しているため、穴水や七尾などの他の被災地域が話題にならない。実は、穴水でも「足湯隊」が活躍している。主体になってるのは、名古屋から駆けつけている10名ほどのボランティアだ。こちらの活動も注目して下されば嬉しいです。
 ところで「中越・KOBE足湯隊」は、来週の4月7日(土)・8日(日)も10人ほどで第2段を派遣する予定で、今現地と調整を続けている。足湯の師匠吉椿さんは、どうしても先遣隊の活動で引き上げなければならない。今、一番弟子となる阪大院生のMさんが必死で吉椿検定?を受けている。しばらく今後の足湯のリーダーはそのMさんと神大救援隊でまとめていくことになる。
 新潟中越は2年半を迎え、本格的な復興のステージに入る。能登は今から、暮らしの再建第一歩がはじまる。どちらも高齢化が激しい中山間地域での災害である。この度「中越・KOBE」としたのは、救援の文化がこうして阪神・淡路大震災から中越へとつながりつつあり、さらに能登へという思いがあるからである。被災地外の私たちは、しばらく「能登・中越」をセットで支援することの工夫をしなければならないだろう。そろそろ中越の被災者が、能登の被災者の傍に寄り添い始めるだろうと期待する。今、最も能登の人にとって元気がでるのは「新潟からの励まし」だ。そのつなぎ役が「中越・KOBE足湯隊」である。
*関連の動き
・神戸学院大学ボランティア活動基金(VAF)
 能登半島沖地震緊急支援募金:4/2縲鰀6 神戸学院大学学内
4/7、8 JR明石駅
・神戸YMCA
 街頭募金:4/7 14:00縲鰀16:30 元町大丸北西角(JR元町駅の南約100m)