台風19号の対応【長野市】について(10月27日)

RSY事務局です。
RSYは10月14日より、台風19号で2~3mの浸水被害のあった長野市豊野地区を中心に支援活動を継続しています。
10月21日(月)~24日(木)、スタッフ浦野・松井とともに、RSY専門職ボランティアの加藤さん(看護師)を派遣し、自主避難所の運営支援や在宅避難者への炊き出し支援に当たりました。
また、日頃からRSYと連携関係にある『なごや防災ボラネット』は、長野市社協の要請を受け、10月21日より、「長野市北部災害ボランティアセンター豊野サテライト」に、コーディネーター派遣を開始しました。
この間に名古屋でも、募金活動や、長野市災害VCへの資器材搬出(2回目)が実

施され、多くの皆様にご協力頂きました。以下、スタッフから届いた報告です。

【今後のスタッフ・ボランティア派遣スケジュール】
★RSYスタッフ
・栗田(本日~28日まで)
・浦野・松井(本日~31日まで)

★RSY専門職ボランティア(看護師)
・宮島さん(本日~29日まで)
・佐々木先生(愛知医科大学准教授・10月30日~11月1日まで)

★炊き出し支援
・giraffeさん(キッチンカーでの調理・配膳)
10月23日(水)焼きそば・唐揚げ300食
※協力:岐阜大・小山先生/防災アマテラス(兵庫県)

 10月29日(火)野菜いっぱい豚丼300食提供予定
  ※協力:災害時こどものこころと居場所サポート(長野市)、プランインターナ
  ショナルジャパン
※引き続き、自主避難所の運営支援、在宅避難者の実態調査・炊き出し支援等を行います。
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避難所での支援活動
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★自主避難所の運営サポート
・避難所の規模は、20名程度
・これまで自主避難所として地域役員が24時間対応していたが、県外行政からの派遣職員の常駐体制がスタート。これに伴い、避難所の衛生管理のルール化や入居者名簿・居住マップづくりに着手。スムーズな引継ぎに対応。
・要配慮者への保健師や地域包括支援センター等へのつなぎ、心身の健康チェック・見守りを継続中。

(被災者の声)
・朝5時半頃水が自宅近くまで来ていたので、急いで息子の車とお父さんの車で近くの少し高いリンゴ園まで避難しました。でも、リンゴ園まで水が来たので今いる避難所まで来たんです。いつも大事な物を入れて枕元に置いていたバックを置いてきてしまい心配だったけど、2日後に見に行った時、2階に置いてあったので水に浸からずホッとした。自宅は、昭和56年に建て、今までに2回床下浸水の被害にあっています。今回2階の物は、少し助かりましたが、1階は全滅。土地が低くて、水が引くまでに1週間かかり、今日2階の畳を上げたら床板が腐ってました。他の家の人が、床板を干しているのを見るとつらい。みんな大変なんだなぁって思います。(70代・女性)

・13日の朝7時頃、水は一滴も来ていなかったが、避難をしようとこの避難所まで300m位歩いた。ふと後ろを振り返ると、自宅の1階部分が水に浸かっていた。あっという間に水がきた。千曲川からではなく、裏にある農業用水路方から、津波の様な水が襲ってきたのを見ていた。2階の畳から50㎝の所まで水浸かってしまった。一人暮らしなので、今後家には、住めないと思っている。県営、市営住宅に出来れば入りたいが、車がない。自転車だから自宅に近い所に入りたい。(70代・男性)

★指定避難所での足湯ボランティア
10月22日(火)は、雨のため災害VCの活動が中止。避難所となっている北部スポーツレクリエーションセンターで「なごや防災ボラネット」の3名が足湯ボランティアを実施しました。

(被災者の声)
・1階が浸水・泥だらけ。1階に下着類やら色んなものを置いていたので全部流され何もない。ヘリが車で準備してたのは、上着とズボンだけだった。全身泥だらけになったから、服が欲しい。毎日片づけに行ってる。停電で真っ暗だから、懐中電灯付けている。美容室にも行きたい。足湯は温まるし、手もみも気持ちよかった。気持ちが沈んでうつっぽくなっている人もいるけど、私は元気、お父さんも元気。

(70代・女性)

・困っていることはいっぱいある。家は住めるようになるまで1年はかかると思う。仮設住宅はいつから住めるのか分からない。ここには食べるものが沢山あって、運動もせずに食べてばかり。朝ラジオ体操はするけど、それ以外は何もしない。足もむくんでいる。こんなきたない足をきれいにしてもらってありがとうね。(60代・女性)

・泥だしばかりやっていたから疲れた。腕がパンパン。今日は雨が降っていたから途中で帰ってきたのに、親せきが来てくれたから仕方なくまた掃除に行った。でも、今日はちょっとでも休めてよかった。雨でも降らんと休めんからなぁ。ずっと片付けしてる。会社員をリタイヤしてリンゴを作ってるんだよ。庭に少し植えてあった木がダメになってね。これからが長いなぁ。(60代・男性)

・夫婦でヘリで運ばれた。1階天井まで水に浸かった。今は長男の家にやっかいになっている。今日は泥だし作業をしてたら、避難指示が出た。役員から「ここにいたらだめだ!」と言われ、初めてこの避難所に来た。リンゴ園のリンゴは全部廃棄。収穫する前だったら、木に残ってくれたのに。。。これからどうすればいいのか。納屋に入っていた農機具も、トラックも全部被災してしまった。(70代・男性)

・浅川すぐ近くは3m以上の浸水。「2階の畳が浮いた」という話もあり、時間の経過と共に、1階天井が崩落、またはカビが生えるなどの被害が出ている。

・「夜間は親せきの家で生活している」という方も多いが、2階で生活されている方も。電気・ガス・水道はほぼ復旧。しかし、「台所が使えず料理ができない」という訴えが多い。地区のスーパーやコンビニも被災し買い物困難者多数。

・「豊野みなみ保育園」が大きく被災し閉園状態。園児は2-3箇所の保育園に分散され保育継続。
・「家の泥は大方出せたが、そろそろ仕事にも復帰しなければならない。修繕や細々とした場所はまだまだこれから」という焦りの声多数。

【炊き出しサポート】
・地区役員より「避難所は弁当が届くが、日中家で掃除をしている人が食事に困っている」という声から、RSYへ炊き出しの申し出のあった「giraffe」さん(岡崎市在住)をマッチング。
・10月23日(水)11:30~14:30実施。
・豊野災害VCサテライトや地元住民の協力を得て、当日広報したところ、被災した約50世帯とボランティア合わせて300食を提供した。

 

(被災者の声)
・炊き出しが来てくれたの初めてです。近くのスーパーも水に浸かって、台所もダメになったし、手作りのあったかい食べ物が食べられて本当にありがたいです。やっと泥が出せて、今業者に修繕の見積頼んでいるところ。多分全壊判定になるだろうと思うけど、うちはリフォームでなんとか再建したいです。子どもの保育園も被災したから、今別の保育園に通ってます。一応は楽しそうに行ってくれてるけど、園から戻ってきた時に、落ち着いていられる場所がないんです。隣の家の2階にとりあえずみんなで集まってるけど。仕事もあんまり休めないし。。。疲れますね(20代・男性)

・身体の右側の手足が痛くてしびれて。。ずっと動きっぱなしだものね。でもボランティアの方が沢山来てくれて本当に助かっています。今までテレビで見て「大変だな」って思ってただけだけど、自分がこうなって初めてその苦労が分かった。人のためにこんな風にできるのかしらって思ってしまったわ。炊き出しとても助かります。ありがとうございます。(60代・女性)

・うちは町から勧められて購入した土地だったの。でも新築してすぐに水害にあって。その後周辺に徐々に家が建つようになったけど、皆さん嵩上げするようになった。すぐそばのあの家も随分嵩上げしてあるよね。でもそんなものなんて何にも役立たないぐらい沢山水が来ちゃって。もう怖くてここには住めないよ。それに、もう家を建てるお金もないよ。家は2階まで水に浸かったから解体しようと思う。でも、更地にしたら固定資産税とかどうなるの?こういうことって、誰に相談すればいいの?(60代・女性)

・ホームレスになっちゃったよ。この食事、もらっていいの?お金いらないの?・・・・嬉しいねぇ。。。本当にありがとう。(60代・男性)

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長野県災害対策本部NPO支援チーム
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常務理事・浦野は、長野県NPOセンターやJVOADと連携し、県・市・専門職らと、避難所の統合や自主運営の体制づくりに向けた調整を行っています。200人規模の避難所の過密化解消、小中学校の通常事業の再開に向けた避難所の統合が当面の課題。情報共有会議を通じて、HuMA(災害人道医療支援会)らと連携しながら、課題を共有し、対応策について検討を重ねています。

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ご協力ありがとうございました!
長野市災害VCへの資器材搬出
募金活動
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★長野市災害VCへの資器材搬出
10月24日(木)、長野市社協からの要請で、長野市災害VCへ2回目の資器材搬出を行いました。当日は、6名のボランティアさんが駆け付けて下さり、無事に現地へ搬出できました!★募金活動
・RSY街頭募金:10月20日(日)10:00~15:00
参加者12名、91,578円の募金が集まりました!・秋の健康+げんき「大運動会」in名城公園:10月22日(火・祝)
中部土木株式会社様のご協力により、10,191円の募金が集まりました!

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▼RSY活動支援募金について
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。
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※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
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【第27報】北海道地震におけるRSYの支援活動(10/6)

みなさま


お世話になります。レスキューストックヤード事務局です。
9月25~26日まで、浦野・吉林が入れ替わりで現地入りしました。
以下、ご報告です。

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北海道足湯隊の活動サポート
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胆振東部地震をきっかけに発足した「北海道足湯隊」。ちょうど1年前の10月

6日、札幌市在住のメンバーをはじめとした道内のボランティアが、「被災さ
れた方々のために何かしたい。」という思いを抱え、むかわ町にある道の駅
「四季の館」に集まり、足湯隊発足に向けたミーティングが行われました。当
時、道の駅は指定避難所となり、隣接された駐車場には災害ボランティアセン
ターが設置されていたため、避難している住民や行政・社協職員、ボランティ
アなどが頻繁に行き交っていました。発災から1か月が経過していましたが、
余震が続いていたこともあり、現地では緊張状態が続いていました。
北海道足湯隊に登録している団体は現在14団体あり、仮設住宅の談話室やお寺
、地域の集会所など様々な場所で、活動を継続しています。

今回は月に1度の定期ミーティングに浦野・吉林が参加しました。ミーティン
グでは、今月の活動報告や来月の活動予定を共有し、先月分のつぶやきをテー
マにしたワークショップを行いました。ワークショップの中では、「日常生活
の少しの揺れでも、身体がビクッと反応してしまう方や、発災当時のことを話
すと涙が出る方がいる。地震による心の傷は深い。」「『次はいつ来てくれる
の?』『また来たよ』と言ってくれる参加者が増えた。自分たちの活動が徐々
に地域に定着してきている。やりがいを感じる」などの意見が聞かれました。
今回ミーティングに初めて参加したボランティアからは、「つぶやきから、時
間をかけて、ゆっくりと築いてきた住民さんとの良い関係性が伝わってき
た。」という感想のほか、「活動の宣伝や住民さんへの声掛け方法は?」とい
う質問に対し、メンバーからは「役場の保健師さんにチラシを配布してもらっ
たり、住民向けの情報端末に流してもらったりしている。活動場所付近のスー
パーにも置かせてもらっている。あとは活動を粘り強く続けて、参加した住民
さんからの口コミで徐々に活動が広がっていきました。」と情報交換が行われ
ました。

北海道足湯隊は今後も活動を継続予定ですが、11月以降は雪の影響により、活
動範囲が限定されるなどの影響が考えられます。勉強会を行い、メンバーのモ
チベーションの維持に繋げるなど、ミーティングの内容を強化する必要がある
ことも話し合われました。
RSYでは、10月以降もこのような地元の動きを引き続き応援していきたいと考
えています。


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被災者の声(つぶやき)
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・もともと仮設にいる人たちとは、名前と顔くらいは知っている程度の人が多
い。でも避難所や仮設で出会ってから、仲良くなった人もいるんだ。これから
の暮らしについて、不安がないわけじゃない。こじんまりとでもいい、気軽に
集まれる場がほしいな。地震がきっかけだったけど、この出会いを大切にした
い。(70代/男性)
・主人がさっき足湯してもらって、「すいてるから、おいで」って連絡くれた
ので、来てみました。この前、指ヨガのボランティアさんも来てました。自分
で出来る、手もみを教えてもらったの。指ヨガもいいけど、こうやって人に触
れてもらうのも良いのよね。私も週に数回、独居の人を誘って、お茶会を開い
て、そこのスタッフをしているの。人とおしゃべりすると、リフレッシュにな
るのよね。(60代/女性)・肩凝ってますよね。農業なので、やっぱりね。収穫期でもあるので、特に応
えますね。気持ちよくって眠ってしまいそう。パステルアートも足湯も今日が
初めてです。これまでも何回かやっているんですね、知らなかったです。絵は
簡単そうで難しいですね。でも時間を忘れて、楽しめます。(40代/女性)

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足湯講習のサポート
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北海道足湯隊の事務局を担っている「一般社団法人Wellbe Design」の助成事業
の一つとして実施された、「第7弾のぼりべつ生活支援者勉強会研修 北海道
胆振東部地震の今とこれからを考える福祉職向け研修会」に、吉林も参加させ
ていただき、足湯ボランティア活動概要や道内の被災地で聞かれている「つぶ
やき」をもとに、足湯がもたらす住民への変化をお伝えしました。
参加者からは「足湯って、こんなに気持ちいいんですね。普段はケアマネジャ
ーなので、足湯みたいに利用者さんに触れることは少ないんです。自然とお話
ができますね。」「今日の話を聞いて、まだまだ被災地も大変なことが分かっ
た。」などの声が聞かれ、「自分たちでも試しにやってみたい」という前向き
な意見も聞かれました。

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▼RSY活動支援募金について
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログ
ラムのために活用致します。
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【ご案内】北海道胆振東部地震被災地支援活動報告会

みなさま

 

お世話になります。レスキューストックヤード事務局です。

日頃より当法人の支援活動について、ご理解、ご協力をいただき、誠にありが
とうございます。
今年も令和元年8月九州北部豪雨で被災した九州地方や、台風15号の影響で被
害を受けた千葉県など、全国各地で災害が相次いでいます。 RSYでは、佐賀県
武雄市の支援を継続しています。

さて、北海道胆振東部地震支援活動報告会を以下の通り実施いたします
RSYでは 、発災から1週間後に現地入りして以降、月に2回のペースで現地入り
し、北海道足湯隊などの地元支援者と連携を取りながら、現在もむかわ町を中
心に支援活動を継続しています。
避難生活、仮設住宅への移転、被災者の環境の変化に合わせ、丁寧な関わり合
いを心がけて活動してきました。
今回は発災から1年を機に、これまでの活動と被災地の今をお伝えする報告会
を開催いたします。
みなさまのご参加お待ちしております。
 
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▼ご案内
北海道胆振東部地震 支援活動報告会
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日時:2019年10月9日(水)19:00~21:00
場所:名古屋建設業協会1階会議室
※差し支えなければ、事前の参加申し込みをお願いいたします。
以下をご記入の上、件名を「10/9北海道報告会・参加申込」として、
RSY事務局(info@rsy-nagoya.comまでご送信ください。
・お名前:
・所属(あれば):
・メールアドレス:  

【第26報】北海道地震におけるRSYの支援活動(9/21)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
地震から1年を受け、住民それぞれの暮らしが変化し始めているようです。現在も支援を続けている、むかわ町の仮設住宅では、仮設を退所し、次の住居へ移る住民が見られています。一方で「ようやく生活が落ち着き始めたのに、次の事を考える余裕がまだ持てていない」と呟かれる方も少なくありません。ちょっとした不安や最近の暮らしぶりを気軽に話せる場が、今後もより一層、必要になると考えています。

9月6日~8日まで、吉林が現地入りしました。
以下、ご報告です。

 

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北海道足湯隊の活動サポート
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今回の地震を機に、札幌など道内のボランティアが集結した「北海道足湯隊」は、現在もマッサージケアやパステルアートとコラボし、活動を継続しています。

この日は、法城寺(むかわ町)にて、フットマッサージやパステルアートとコラボし、活動しました。全体で20名以上の方にご参加いただきました。会場を提供してくださった住職や坊守には宣伝にも協力をいただき、若いママや子どもたち、高齢者など、様々な世代が集う場となりました。

活動終了後、メンバーが主体となり、つぶやきや活動中の気づき、感想を共有しました。住職や坊守からは、「地震から1年経った今でも、今日のように支援活動に来てくれる団体はありがたい。初期に比べると、支援者の数はずいぶん減ってた。でも、まだまだ被災した悲しみやつらい気持ちを抱えたまま、吐き出せない人もいる。1年経って、なんだか胸がざわざわすると話す知り合いもいる。集う場を通して、今後も見守っていただきたい。」とお話いただき、メンバーからも「ぜひ今後もお寺で活動させていただきたい」という想いが伝えられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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むかわ町のたい焼き屋さん「いっぷく堂」
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今回の地震により店舗が被災し、仮設店舗で営業を再開した、たい焼き屋さん「いっぷく堂」へ立ち寄らせていただきました。このお店は以前、中日新聞でも掲載されていました。同町穂別地区で発掘された恐竜の化石「むかわ竜」(通称)をモデルにした人形焼き「恐竜たいやき」を美味しく頂きました。

恐竜たいやきが焼きあがるまで、ご店主より、発災当初の様子や最近の心境をお聞きすることができました。地震前から、ご夫婦でたい焼き屋と新聞配達を生業にしておられました。「地震が起きた日は、ちょうど1階の店先で新聞配達の準備してて、妻は2階の自宅で寝てた。すごい揺れだった。うちが1階が潰れて、2階はなんとか無事。俺が周囲を確認した後、妻は2階の窓から降りたんだ。地震当初、マスコミのほとんどが厚真に行ってしまっていて…このままじゃ、むかわも被害を受けていることが外へ伝わらないと思った。取材を受けることは、むかわの現状を知ってもらえるチャンスだと思って、ご近所さんと俺が交代交代で取材を受けたんだ。今の暮らしにはようやく慣れてきたけど、この間、町から復興計画が出されてね。次の暮らしを考えないといけない。」とお話いただきました。
また帰り際に「俺はたい焼きを焼くっていうことよりも、お客さんとの何気ないおしゃべりが楽しくて、店をやっているようなもんさ。おしゃべりに夢中で、よく数を間違えるから、妻のサポートは必須なんだ。」とジョークを織り交ぜながら、笑顔を見せてくださいました。
ぜひ皆さんも、北海道に来た際にはお立ち寄りください!

 

 

 

 

 

 

 

 

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安平町復興祈念式典へ出席
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安平町復興祈念式典に出席し、感謝状をいただきました。
詳しい内容はこちらから

【第25報】北海道地震におけるRSYの支援活動(9/6)

 

 

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被災者のつぶやき他
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・何回か来させてもらっています。足湯をすると夜、眠れていいわ。もともとは眠れない方じゃなかったんだけどね。(70代・女性)
・苫小牧から家族で来ています。ちょっとでも気晴らしになればと思って。1年ですねぇ、ブラックアウトは本当に驚きました。うちは少し備蓄してあって、家は大きな被害がなかったので、停電もしのぐことができました。停電中、近所のコンビニに行きましたが、テレビでよく見る、お酒の瓶とか商品が散乱している状態で。コンビニもいろんなお酒が置いてるから、それが混ざって、すごい臭いでした。少しでも備えておくのは大事ですね。(30代・男性)
・何度か活動を続けるうちに、リピーターさんも増え、楽しみにしてくれている方がいるのは嬉しい。道具を自分で揃えてくれる方もいて、パステルをやっている間だけは、被災した悲しみや辛さを忘れて、楽しんでもらいたい。(40代・女性・パステルアート講師)

 

 

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▼ご案内【再掲】
北海道胆振東部地震 支援活動報告会
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日時:2019年10月9日(水)19:00~21:00
場所:名古屋建設業協会1階会議室
※差し支えなければ、事前の参加申し込みをお願いいたします。
以下をご記入の上、件名を「10/9北海道報告会・参加申込」として、
RSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご送信ください。
・お名前:
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【第25報】北海道地震におけるRSYの支援活動(9/6)

皆様

お世話になります。RSY事務局です。
2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震より1年が過ぎました。
地震から1年となる現地では、追悼式や復興祈念式典、防災訓練などが行われています。
大規模な土砂崩れが発生した厚真町はじめ各地で、修復工事が進んでいます。一方で、個人宅付近の公道などの道路は、あまり手が入っていない場所も少なくありません。被災された方々はそんな風景を日々、目に映しながら、今もなお応急仮設住宅や修復がなかなか終わらない自宅での生活を送られています。被災された方々の声からは、「少しずつ今後の暮らしの見通しがついてきた」「一部損壊で修繕を考えていたけど、見積とってもらったら、あまりに高くて。老後があと何年って思ったら、直さなくてもいいかなって思った。」と、どうにか自分の気持ちを整理しながら、生活されているようです。こうした声を聴くと、まだまだ復興へは道半ばだと感じます。
むかわ町では3月より、役場や社協、NPOなどが連携し、4,000世帯を超える訪問調査が進められています。現在、全体の半数程度まで完了していますが、ボランティアなどの支援者不足により遅れが出てきたため、先月末に強化プロジェクトを実施し、100名を超えるボランティアが集結したそうです。調査では住宅の応急修理や「なかなか眠れない」などの精神的な不安ほか、何らかの課題を抱えている方々が、現段階でもおおよそ全体の4分の1を占めているようです。支援から取りこぼされる声がないよう、住民一人ひとりの声を拾い続けています。

本日より吉林が現地入りし、仮設住宅への収納棚の取り付けを行った安平町の復興祈念式典へ出席、また地元ボランティアにより結成された北海道足湯隊の活動サポートを行っています。

 

 

 

 

 

 

 

○被災者の生の声

・地震の時、家の1階が潰れて、2階で寝てたから助かったんだけど、真夜中だったこともあって、身動きがとれなくなった。明るくなるまで待とうとしたら、家族が2階の窓から降りようとしたんだ。またいつ余震が来るかと思うと不安で、その場にはいたくなかったんだと思う。いつも冷静な方だから驚いて、すぐ止めたよ。地震の揺れだけでもショックだったのに、あたりが暗くて何も見えないんじゃ、じっとしていられないよな。それから1年か。あっという間のような、長かったような…。地震に遭って、いろんなことがあったけど、避難所に避難していた頃の記憶が一番印象に残っているよ。しばらくあそこには(避難所だった建物)行けなかったもんな。(むかわ町/70代)
・この1年は、過ぎるのが早かったです。地震当日は役場の出入り口が人でいっぱいになり、けがをされた方やトイレに行きたい方などがおられ、けがの手当てや断水したトイレの使い方を案内するので必死でした。その後、避難所のレイアウトを職員で検討し、手分けして、準備に取り掛かりました。発災から3日間ほどは、役場に泊まり、そこ(窓口のテーブルの下)で睡眠を取ったりしていました。やっぱり寝れなかったです。それから、いろんなことがありましたが、発災から3日間はとても長いように思えました。なんとか体調だけは崩さずに来れています。(役場職員)

○復興祈念式典の様子
本日14時~追分公民館にて、安平町役場主催の「安平町復興祈念式典」に出席いたしました。安平町では発災当初より避難所での足湯や、今年3月に地元支援者とともに実施した「仮設住宅への収納棚の取り付け&食事会」で活動をさせていただきました。今回の式典ではその活動を受け、感謝状を贈呈いただきました。
会場には今回の地震を受け、活躍された自治会やボランティア、NPO、企業など110以上の団体・個人が出席し、出席者一人ひとりへ、町長から感謝状が贈呈されました。欠席も含め、全体で180以上の団体・個人へ感謝状が贈られるそうです。町長挨拶では「今回の感謝状贈呈を一つの区切りに、1日も早い町の復興のため、今後も皆様のご協力いただきながら、引き続き尽力したい」と話され、安平町とつながりの深いゲスト2名による講演があり、静かに締めくくられました。式典終了後、今回の地震でご尽力された役場職員に対し、外部支援者からも感謝の言葉が伝えられ、和やかな雰囲気に包まれました。

RSYでは、今後も地元行政や社協、北海道足湯隊を始めとした地元支援者と連携しつつ、支援を継続していきたいと考えております。引き続き、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
また北海道胆振東部地震から1年の節目として、来月9日に「北海道胆振東部地震 支援活動報告会」を実施予定です。名古屋からできる支援について、みなさんと一緒に考える場としたいと思います。お時間のある方はぜひ、ご参加ください。

★北海道胆振東部地震 支援活動報告会を開催決定★
日時:2019年10月9日(水)19:00~21:00
場所:名古屋建設業協会1階会議室

※差し支えなければ、事前の参加申し込みをお願いいたします。
以下をご記入の上、件名を「10/9北海道報告会・参加申込」として、
RSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご送信ください。
・お名前:
・所属(あれば):
・メールアドレス:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【第23報】北海道地震におけるRSYの支援活動(8/2)

みなさま

 

お世話になります。RSY事務局です。

平成30年7月豪雨から1年が過ぎ、水害が心配される季節に入りました。

RSYでは、水害が心配される地域への情報収集をはじめ、震災がつなぐ全国ネットワ

ーク発行の冊子「水害にあったときに」の発送対応や資機材の搬出など災害発生時の

対応を事務局内で再確認し、備えています。

北海道胆振東部地震の支援では、地元の支援団体を中心に足湯やマッサージケアなど

を通じた場づくり支援を継続中です。
遅くなりましたが、以下、6月に実施いたしました北海道での活動報告です。

 

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「広げよう!足湯で繋がる支援の輪 全国足湯ボランティアフォーラム in 北海道

~北海道胆振東部地震の今とこれからを考える~」を開催!

 

6月16日(日)10:00~16:00、真宗大谷派(東本願寺)札幌別院にて、 足湯ボラン

ティアフォーラム in 北海道を開催いたしました。 昨年9月の北海道胆振東部地震の発

生を機に、道内の支援団体・個人で結成 された「北海道足湯隊」。そのメンバーが

「今後も息長く被災者に寄り添う 活動を続けたい。そのために、より多くの方に足湯

ボランティアを知っても らいたい。」という願いから生まれた企画です。本企画で

は、足湯ボランテ ィアの始まりと本質、昨年発生した災害の被災地で展開された足湯

ボランテ ィア活動を振り返りました。さらに足湯体験を盛り込み、足湯づくしの1日と

なりました。

 

  • 日時:2019年6月16日(日)10:00~16:00
  • 場所:真宗大谷派(東本願寺)札幌別院 3階研修室
  • 参加者数:約30名

 

  • 目的

・北海道足湯隊の活動を中心に、2018年度発生した災害の被災地で行われた

足湯ボランティアの取り組みを紹介し、被災者の「つぶやき」から見えてきた被災地

の現状と課題を整理する。

・「足湯ボランティア」の文化と活動の本質に触れ、現状の活動内容の方向性を確認

する。

・「足湯ボランティア」同士が率直に、悩みやアイデアを共有し、今後の活動への

モチベーションアップと、新たな仲間づくりの場を提供する。

 

  • 取り組み内容

〇挨拶

・加藤真樹氏(真宗大谷派東本願寺北海道教務所 次長)

北海道内には真宗大谷派(東本願寺)の寺院・教会が470カ寺あり、北海道胆振東部

地震が発生した際には現地災害救援本部を設置し、被害状況の把握に努め、特に被害

が甚大である寺院から順次、救援物資の配布とお見舞いを行った。また真宗大谷派災

害支援ネットワーク「じゃがネット」を通じ、北海道足湯隊と協働できていることを

嬉しく思う。自身も先日、足湯を体験し、身体だけでなく心もほぐれていくのを感じ

た。本企画を機に、足湯の活動が広がっていくことを願う。

 

・篠原辰二氏(一般社団法人Wellbe Design 理事長/北海道足湯隊事務局)

北海道胆振東部地震から1か月後に発足した北海道足湯隊。避難所から始まった活動

は徐々に仮設住宅やお寺、地域の集会施設などへと広がり、活動依頼も増えてきた。

当法人では北海道足湯隊の事務局を担っており、月に1度の定期ミーティングや各足湯

ボランティアの活動サポートを行っている。現在は隊員不足により、現地からの要望

に応えにくくなっている。本企画をきっかけに道内での足湯ボランティアの育成にも

力を入れつつ、今後も可能な限り北海道足湯隊のサポートを継続していきたい。

 

 

〇報告「北海道胆振東部地震の現状と課題」/定森光氏(NPO法人北海道NPOサポートセンター理事)

今回の地震で特に被害の大きかった3町(厚真町・むかわ町・安平町)の人口は約2万

人、北海道全体の人口に対し、0.3%の人口が被災しているのに対し、一部損壊以上の

世帯は8割以上、住民の大半が被害を受けた状況にあることが分かる。昨年11月に避難

所はすべて閉所し、350世帯以上が応急仮設住宅などへ移転したことにより、ボランテ

ィアによる談話室を活用した交流の場づくりや、居住環境のサポートが行政や災害ボ

ランティアセンターとの連携し行われてきた。

最近、課題となっているのは、半壊以上の被害に遭いながらも在宅で生活している、

在宅被災者の存在だ。該当する世帯は全体の半数以上いることが分かり、在宅被災者

を対象としたニーズ調査が進んでいる。現状の課題として、ニーズ調査から取りこぼ

されている被災者の存在が浮き彫りとなり、多様な形での被災者支援が必要となって

いる中、時間の経過とともに支援団体が減少しつつある。そんな中でも、発災当初か

ら継続して被災地域との関係性を築いている道内の支援団体の存在は心強い。このよ

うな団体を引き続き応援しつつ、増やしていきたいと考えている。

 

〇パネルディスカッション「2018年・足湯ボランティア活動~愛媛・広島・岐阜から

北海道へリレー~」/コーディネーター:松田曜子氏(震災がつなぐ全国ネットワー

ク)、コメンテーター:村井雅清氏(被災地NGO協働センター)

 

・本田綾子氏(北海道足湯隊)/活動:北海道勇払郡むかわ町・厚真町・安平町

発災当初から個人で災害ボランティア活動を開始。昨年10月、WellbeDesignを通じ

足湯に出会い、現在は足湯や訪問調査などでボランティアとして活動している。足湯

ボランティアでは、活動先との調整や足湯の担い手の育成等、活動の幅を広げてい

る。活動中の悩みとして、被災者に寄り添い続けるために団体として出来ることは何

か、仕事で多忙なメンバーのモチベーション維持などが課題である。

 

・飯嶋麻里氏(公益社団法人シャンティ国際ボランティア会)/活動:愛媛県西予市

シャンティ国際ボランティア会では、平成30年7月豪雨で被災した愛媛県西予市を中

心に活動を展開。「被災者の声を聴く」ことをメインに据え、その手法の一つとして

足湯が取り入れた。避難所での傾聴カフェをきっかけに、被災者の状況に合わせた活

動内容や場所を調整し、被災者が参加しやすい環境となるよう心掛けた。

また足湯ボランティアを継続することで、住民の小さな変化に気づくことができる。

自分の変化は本人でも気づきにくいもの。他者から見た変化をボランティアが伝える

ことで、足湯に参加してくださったことへのお返し(感謝の気持ち)にもなるので

は。それが結果的に住民を後押しすることにもつながっている。

 

・吉林奏(NPO法人レスキューストックヤード)/活動:岐阜県関市

平成30年7月豪雨で被災した岐阜県関市では、「生活再建を考える相談会&ミニ喫茶」

で足湯を取り入れ、リラックスした雰囲気の中でお話を聴くことができた。足湯を取

り入れたことで、地元社協との話し合いの中では、足湯のつぶやきを通し「拾い切れ

ていない声がある」「足湯の活動を地元にも残したい」という要望から、「地元住民

向け足湯講習会」の実施につながった。足湯講習受講後の地元ボランティアは、復興

イベントや地域サロンで足湯デビュー果たしたが、参加者もボランティアも同じ地元

住民だからこそ、相手の気持ちに耳を傾けることへの不安を抱えていることが分かっ

た。活動の際に身近な存在である社協職員や先輩ボランティアによる継続したサポー

トが必要であるため、今後も名古屋からできるサポートを続けたい。

 

・玉木優吾氏(しずおか茶の国会議)/活動:広島県呉市

平成30年7月豪雨で被災した呉市では、酷暑の中、避難生活が長期化。少しでもほっと

できる時間を提供しようと静岡県より足湯ボランティアを送り出したのが活動の始ま

りだ。地元社協や民生委員との連携を密にすることで、活動場所のコーディネートや

つぶやきの伝達をスムーズに行うことができた。また足湯で拾ったニーズの中から社

会サービスを活用する必要がある被災者に関しては、行政と共有する仕組みづくりを

徹底することで、なるべく早く対応できるような形を作り、支援の漏れを少なくする

ことができた。「つぶやき」の分析はじめ、活動で情報収集したものは、様々な年

代・職種のメンバーが集結する茶の国会議でも情報共有・連携で協議し、現場で活躍

するボランティアをサポートし、現地への負担を軽減するという機能を果たした。

 

・大竹修氏(被災支援団体おたがいさまプロジェクト)/活動:岡山県真備町

平成30年7月豪雨を機に「おたがいさまプロジェクト」を立ち上げ、月に1回ボランテ

ィアバスを出している。がれき撤去から始まった活動は、より被災者に寄り添う活動

を考え、仮設住宅への慰問活動に変化した。足湯などで定期的に伺い、「一人でも多

くの方との関わりを大切にし、心穏やかな時間を過ごしてもらいたい」の気持ちを忘

れず、活動を継続している。また子どもイベントと連携することにより、世代間の交

流と笑顔が生まれ、子どもが足湯ボランティアに参加するなど、活動の輪が広がりつ

つある。

また夏場の足湯希望者の減少が課題である。おたがいさまプロジェクトでは、ミント

等使った夏用入浴剤の活用を検討している。

 

〇基調講演「足湯ボランティアの本質を考える」/村井雅清氏(被災地NGO協働センター顧問)

足湯ボランティアの始まりである1995年阪神・淡路大震災当時も、今回の北海道胆振

東部地震でも、市民の自主的な動きが活発だった。自主的な一人ひとりの発想によっ

て行動を、普段から積み重ねていけば時代に社会は変わっていく。足湯ボランティア

は、震災当時、東洋医学を勉強していたボランティアによって始まった。

 

阪神・淡路大震災から2年を前に被災者の厳しい生活の一端を「つぶやき」から垣間見

え、約1,000人分の「つぶやき」の分析をもとに「市民がつくる復興計画―私たちにで

きること」(1999年)を発行した。そもそも「つぶやき」とは、阪神・淡路大震災か

ら1年後の1996年~1997年にかけ、当時仮設住宅で暮らしていた被災者からお聞きし

た「生の声」のことを、「ふだん着のつぶやき」と表現したことに始まる。より注目

し始めたのは新潟中越地震からだ。

 

過去の災害で聴かれた「つぶやき」をきっかけに被災者へもたらされた支援の事例を

紹介。足湯はお湯で足が温まるだけでなく、「言葉を吐き出す」ことが何よりも大き

な効果だ。被災者が言葉を吐き出すことで自分の気持ちの整理ができ、自分の考えを

肯定することに繋がっていくことが「心の自立の始まりのサイン」かもしれない。

「硬直した社会の仕組み」にはまっている人たちのそばに寄り添い、自分たちにでき

ることを探すのが、ボランティアの強み。ここで聴かれた声を抽出し、行動に移して

いくのが足湯ボランティアだと思う。ただひたすらに被災者に寄り添い、「枠を外し

て」制限をもたず、それぞれに出来ることを自由にやっていくことで、活動は広がっ

ていく。ボランティアはなんでもありや。

被災者一人ひとりへの寄り添い、それを積み重ねていくことが、社会の隙間に取りこ

ぼされてしまいがちな最後の1人までも救うことに繋がっている。その苗床を北海道は

じめ全国各地でつくっているのは、まさにあなたたちだ。

 

〇足湯ボランティア体験・活動紹介コーナー/北海道足湯隊&登壇者

 

〇交流会

・今回の地震でお寺関係の支援を中心に活動する中で、北海道足湯隊と出会った。お

寺、宗門を超えて様々な団体と協働できることは有難く、新たな視点を取り入れるこ

とが出来ている。今後も自分たちの目で耳で得た新鮮な情報を届けながら活動を続け

ていきたい。(本企画を実施するにあたり、会場手配等でご協力いただいた、災害支

援ネットワーク「じゃがネット」岸田氏より、ご挨拶いただきました。)

 

・北海道足湯隊って、大人のサークルのような集まりだと感じた。年齢も職種も異な

る道内のボランティアが、「被災者のために何かしたい」という思いで集まった。発

足当初から変わらず活動を続けているメンバーや、時々参加するメンバーなど、それ

ぞれのペースで活動に関わっている。(登壇者)

 

・活動場所が田舎になればなるほど、活動の周知は「住民同士の口コミ」と「定期的

に活動すること」だと感じた。(道内ボランティア)

 

・活動の中で住民から「うちよりも被害の大きいお宅があるから・・・」と言われる

ことが多いが、そう話すことで、「自分はまだ大丈夫、頑張れる」と言い聞かせてい

るのかもしれない。(道内ボランティア)

 

〇閉会挨拶

栗田暢之(NPO法人レスキューストックヤード代表理事/震災がつなぐ全国ネットワ

ーク共同代表)

自身の原点でもある阪神・淡路大震災での活動を振り返りながら、当時、共に奮闘し

た仲間を思い浮かべた。あれから24年が経ち、足湯のネットワークも広がりつつある

が、さらに広げていきたいと考えている。ボランティアはお忙しくされている方が多

いが、ボランティアそれぞれの意思を尊重しつつ、被災者に寄り添い続けてほしい。

北海道関係の支援はこれからが踏ん張りどころ。そのためには、自分も含め、モチベ

ーションの維持が重要となってくる。RSYとしても、震つなとしても、引き続き応援

していきたい。

  • 主催:認定NPO法人レスキューストックヤード

 

  • 共催:震災がつなぐ全国ネットワーク

 

  • ご協力いただいた皆様:

 

  • 北海道足湯隊(災害支援ネットワークじゃがネット/札幌市立大学学生・教員有志/ヘルピングハンズ足湯隊/北海道NPOサポセン足湯チーム/一般社団法人北海道介護福祉士会/一般財団法人北海道難病連/WellbeDesign足湯チーム/一般社団法人いっぽん/札幌発!東北大好き隊/東北大学足湯隊/認定NPO法人とちぎボランティアネットワーク/認定NPO法人レスキューストックヤード)

 

  • 一般社団法人Wellbe Design

 

  • NPO法人北海道NPOサポートセンター

 

  • 真宗大谷派(東本願寺)北海道教務所

 

  • 真宗大谷派(東本願寺)札幌別院

 

※本企画は赤い羽根「ボラサポ・北海道」助成金を受けて実施いたしました。

新潟県・山形県での地震について(6月19日9:30)

皆様

RSY事務局です。
昨夜、新潟県・山形県方面で震度6強の地震が発生ました。
被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。

RSYは現在、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)、震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)等の横のつながりから、状況把握に努めています。

現地は、当面1週間は大きな余震の心配があること、また、雨も降り始めており、土砂災害などの危険も高まっています。震源地に近い地域にお住まいの方、これから現地入りされる皆様は十分にお気をつけください。

RSYの今後の対応については、現地からの情報が入り次第検討し、皆さんにお知らせ致します。

【改訂版】冊子「避難所運営の知恵袋・改訂版」ができました!

みなさま

 

お世話になります。RSY事務局です。

この度、避難所運営に役立つ知恵が一杯詰まった冊子がさらにパワーアップして、完成いたしました。

タイトルは、

『できることからはじめよう!避難所運営の知恵袋・改訂版  

~みんなで助け合える避難所づくりのために~』

です。

この冊子は、平成30年度・独立行政法人福祉医療機構「社会福祉振興事業」からの助成金により、平成26年度同助成金で作成した冊子の改訂版として発行しています。

長引く避難生活で問題となっている「災害関連死」。これを防ぎ、なるべく元気な状態で避難所生活を終えるために、役立つアイデアをまとめました。改訂版には、ここ最近の災害や、衛生環境の整え方、情報提供の工夫、母子への配慮など、新たな項目も盛り込みました。どれも掲載しているのは『知っていれば誰でもできる』簡単なものばかり。皆さんの自治会やサークル、職場などでこの本を活用して頂き、できることからはじめましょう!
 只今無料配布中。 
※ 2020年3月17日追記 ※
ご好評につき、無料配布分は終了いたしました。増刷・販売の準備が整いました。
ご希望の方は、以下の注文フォームよりお申込みください。
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ご希望の方は下記から申し込み下さい。

◆お申込みはこちらから → 申し込み用紙(2019年7月17日更新)

◆目次はこちらから → 2019年度版・改訂版/目次

 

 

七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.24

みなさま
RSYが東日本大震災の復興支援として宮城県七ヶ浜町にて運営しております、
「七ヶ浜みんなの家きずなハウス」にて『きずなハウス通信』VOL.24を、
発行いたしましたので、ご案内させていただきます。

 


七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.24(PDF版はこちら

 

○ゴールデンウィーク限定!『水にクレヨンで絵を描こう!』アートワークショップを開催しました!

5月3日(金)~5日(日)の3日間、GWのよく晴れた日のなか、子ども達とおもしろ体験ができるワークショップを開催しました。どうしてクレヨンで水に絵が描けるのか、不思議がっていた子ども達も、タネを知ると、浮かんだ絵を自分の体に貼りつけてみる子、庭のベンチに移してみる子など、こちらが思っていたこと以上の遊び方を見つけて、楽しんでいました。
このワークショップは誰でも簡単にできる内容のため、一度参加してくれた子どもには、初めて参加する子に教える係になってもらうなど、参加の仕方に広がりのあるものとなりました。連日来てくれる子や大人も童心にかえり、賑わいました。とても人気があったので、また開催したいと思います。

【参加者の声】
「水の画用紙だ!」(小学生男子)
「家ではゲームばかりしているけど、こうして楽しそうな笑顔を見るのは嬉しい」(40代女性)


○復興記念 花渕浜ウォークラリー2019が開催されました!

5月6日(月)、ハード面の復興がほぼ完了したことを記念して、花渕浜の地区避難所をスタートし、表浜公園や防潮堤など約5キロを歩く、ウォークラリーが開催されました。RSYも協賛し、ドローンによる記念撮影や、ヤマザクラの植樹、和太鼓やバンド演奏、最後に餅まきと、約200人が参加する、とても賑やかなイベントとなりました。
ゴールとなった館下中央公園は、震災前には多くの住宅が並んでいたところです。「震災後、あまり来ることはなくなってしまったけど、ここに私たちの家があったのよ」と、感慨深げに話す方もいらっしゃいました。町内全ての仮設住宅が閉所してから2年余り。新たな地区やコミュニティでの暮らしのサポートを続けてまいります。

青空の下、太鼓の音が響き渡りました

青空の下、太鼓の音が響き渡りました

 

餅まきの様子

餅まきの様子


RSY七ヶ浜の主な取組

5月

5月3日(金)~5日(金) 11:00~、13:30~
・アートワークショップ

6月の予定

6月26日(水)14:00~@七ヶ浜国際村ホール
・2019年度人権啓発活動講演会『災害時におけるボランティア・NPOの役割~一人ひとりの人権を鑑みて』
震災から8年。今後の「一人ひとりの復興」に向け、ボランティア・NPOが果たすべき役割について、RSY代表理事の栗田暢之が講演いたします。

(同時開催)
・『We Love七ヶ浜』写真展~住民とボランティアがつむぐ復興への歩み~
講演会にあわせ、震災直後からのボランティアとの交流の様子や現在のきずなハウスまで、七ヶ浜に想いを寄せ、応援し続けてきたボランティアと住民の8年間を振り返る写真の展示を行います。
【7月19日(金)まで】

足湯の様子(2011年4月撮影)

足湯の様子(2011年4月撮影)

 

いずれも入場料無料。ぜひ、足をお運びください。
講演会及び写真展のチラシはこちら


七ヶ浜みんなの家きずなハウス
〒985-0802 宮城県宮城郡七ヶ浜町吉田浜字野山5-9 生涯学習センター敷地内
TEL:090-9020-5887/Mail:info@rsy-nagoya.com
運営:認定NPO法人レスキューストックヤード

七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.23

みなさま
RSYが東日本大震災の復興支援として宮城県七ヶ浜町にて運営しております、
「七ヶ浜みんなの家きずなハウス」にて『きずなハウス通信』VOL.23を、
発行いたしましたので、ご案内させていただきます。

 


七ヶ浜みんなの家『きずなハウス通信』VOL.23(PDF版はこちら

 

○七ヶ浜ののりを応援!「のり養殖応援募金※」をお届けしてきました。

4月24日(水)、RSYで呼びかけをさせていただきました「のり養殖応援募金」を宮城県漁協七ヶ浜支所にお届けしました。おかげさまで418,000円ものご厚志をお預かりし、栗田代表理事から海苔部会会長に直接お渡ししました。
今回の油流出事故を受け、漁協の皆様からは「東日本大震災から8年。懸命になってのり養殖を再興し、県内でののり生産量の約3割を七ヶ浜で採れるまでになったなか、非常に悔しい」との悲痛な想いが聞かれました。
しかし、皇室への献上のりの栄誉を競う「奉献海苔品評会」にて、2018年、2019年と優賞に選ばれた七ヶ浜産のり養殖の誇りにかけて、来季(今年の秋ごろ)の再開に全力を尽くしたいとの力強い言葉もお聞きできました。
今回の皆様のご厚志が、七ヶ浜ののり生産者の方々にとって、心の励みとなることを願い、また、再興の暁には「購入して応援」できるよう、引き続き情報発信させていただきます。

のり応援募金をお届けしました

のり応援募金をお届けしました

 

※2019年1月20日、仙台塩釜港に停泊中の貨物船から約1,000ℓの燃料用重油が漏れ出し、七ヶ浜で養殖中ののりや養殖施設に、流出した重油の一部が付着していることが確認されました。
宮城県漁協七ヶ浜支所は、商品の安全性が確保できないとして、今季の生産を全面中止することとなりました。
七ヶ浜にとって、特産品・誇りとなっているのり産業を、少しでも応援できればと、3月31日まで、募金の呼びかけをさせていただきました。


○きずなハウスで「やってみたい!」こと、叶えてみませんか?

かつて移動学び舎として活躍していたマイクロバス「きずな号」や大型炊き出し器「まかないくん」など、RSYには震災時に数多くの企業・団体様から、様々な資器材等の提供をしていただきました。
これらの物資を、末永く有効に活用させていただくため、昨年度から、町民の皆様による七ヶ浜の復興や交流につながるイベントに、無料で貸し出しを行っています。これまでに町外・県外の復興PRイベント、町内での震災学習や交流イベントにご利用いただきました。
また、企業様からの寄贈により、きずなハウスに設置されたピザ窯についても、今後、町民の皆様に活用していただけることを目指し、昨秋には、子ども達と秋の味覚「焼き芋」づくりのプレ企画を実施しました。
「七ヶ浜でこんなことをやってみたい!」、「七ヶ浜から何か発信したい!」との想いをお持ちの皆様、ぜひ素敵な企画をお聞かせください!

ホクホクの焼き芋に、 ほくほくの笑顔

ホクホクの焼き芋に、ほくほくの笑顔


RSY七ヶ浜の主な取組

4月

4月17日(水)
RSY松田曜子理事の紹介で、アイスランドの方が来訪。東日本大震災で被災した七ヶ浜町住民の生の言葉を収録した冊子『被災者が一番伝えたいこと』(RSY発行)の英訳版を読み、「直接町民からお話を伺いたい」とのことで、冊子に寄稿いただいた方に直接インタビューもでき、グローバルで貴重な一日となりました。

4月24日(水)
・「のり養殖応援募金」お届け

 

5月の予定

5月3日(金)~5日(日)
11:00~、13:30~
・アートワークショップ
水にクレヨンで絵が描ける!?不思議なアート体験してみませんか?きずなハウスで開催します!

 

インフォメーション

5月6日(月)9:30~13:00
・復興記念 花渕浜ウォークラリー
花渕浜地区避難所からスタートして、七のやまでの復興記念ウォークラリー。RSYも協賛させていただいています。記念植樹や餅まき、演奏会も行われます。

5月11日(土)10:00~
・代ヶ崎浜地区「こいのぼり・ふれあい広場」
代ヶ崎浜カメイ広場にて、のり簾飛ばしゲームやあさり汁の振る舞いがあります。青い空と海を背に、たくさんのこいのぼりがはためく様子は壮観です!


七ヶ浜みんなの家きずなハウス
〒985-0802 宮城県宮城郡七ヶ浜町吉田浜字野山5-9 生涯学習センター敷地内
TEL:090-9020-5887/Mail:info@rsy-nagoya.com
運営:認定NPO法人レスキューストックヤード