みなさま
お世話になります。 RSY事務局は、7月12日より岐阜県関市にて、西日本豪雨水害の被災地支援を継続しています。
また、現在「震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)」加盟団体が、愛媛・岡山・広島を中心に支援に入っており、什器チームによる泥かきやがれき撤去、災害ボランティアセンターの運営支援、避難所支援、足湯ボランティアなどの様々な生活支援プログラムを展開しています。広島県坂町には、震つな事務局スタッフの金山が派遣され、被災地NGO協働センターと連携し、仮設住宅への引っ越し支援や、今後の生活再建を考える相談会の調整を進めています。
さらに、12日(水)~13日(木)にかけて、栗田・浦野が『北海道胆振北部地震』で被災したむかわ町、厚真町、安平町を中心に、現地を回ります。災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)からの要請を受け、避難所の環境改善等について支援者と課題整理や過去の事例の紹介などの情報提供を行う予定です。
以下、関市と坂町の報告です。
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▼関市の被害状況と生活再建に向けた取り組み
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▼ボランティアバス派遣(9/8~9/9分)
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9月8日(土)はボランティア11名が参加し、武儀ボランティアセンターにて受付を済ませ、上之保地区にある床上浸水の被害を受けた1軒の家屋で床下の泥出し、ブラッシング、消毒作業を行いました。
★参加したボランティアの声
・初めて関市の活動に参加して、まだまだ大変だという事がわかりました。報道が少なく情報も中々出てこないので、周りの人とも共有したい(大学生/女性)
・初めて災害ボランティア活動に参加して床下に潜って掃除をしたが、いかに大変な作業か体で感じることができた。自分が被災して同じような事にならないようにしていきたい(会社員/50代/男性)
9月9日(日)は13名のボランティアが参加し、前日と同じく武儀ボランティアセンターにて受付をし、午前中はブラッシングが不十分だったお宅で、ブラッシング作業を行いました。作業完了後、午後は別のお宅で縁側の下の泥かきと、床下の泥出しと消毒作業を行いました。途中、住民の方が冷たい飲み物を差し入れてくれ、温かな心遣いを頂きました。
★参加したボランティアの声
・2日間活動に参加した事によって、被災された方の手助けができた事を誇りに思います(40代/男性)
・今回のボラバスで学んだ事を自分自身の備えに活かしていきたい。(60代/男性)
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★今後の生活再建を考える相談会の開催(富野地区)
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自治会連合会主催で、9月9日(日)13:30~15:00、富野ふれあいセンターにて、相談会が開催されました。RSYは企画・運営に協力。冊子『水害あったときに(震つな作成)』をもとに、これからの生活再建で受けられる支援金や、床下の泥かき、消毒のポイントなどをお伝えしました。これまで、武儀地区や上之保地区でも同様の相談会を開催していますが、富野地区は2回目の開催で、今回は6名が参加。RSYと繋がりのある弁護士や建築の専門家と共に、支援制度に関する市の関係課が同席し、ワンストップの個別相談ができる場となりました。
★支援者
(建築専門家)脇田氏(FPコーポレーション)、大崎氏(岐阜女子大学) (弁護士)高木氏(高木法律事務所)
関市役所(市民協働課、都市計画課、福祉政策課、農林課、環境課) 関市社会福祉協議会、岐阜大学学生、看護師(教員)、他教員 RSYスタッフ、なごや防災ボラネット、愛知淑徳大学の学生3名 、RSYからは5名、岐阜大学の学生2名のボランティアが休憩スペースの運営に協力しました。
今回休憩スペースではほっと一息できる空間づくりや足湯、広告など身近にあるものを活用した座布団や竹とんぼづくりを実施しました。
休憩スペースを担当したのは愛知淑徳大学の学生たちです。発災時大学の有志で水害の募金活動を実施。今回が2回目の参加で、前回の8/12上之保地区での相談会に併設された休憩スペースでの経験を活かし、今回の休憩スペースでは募金で集めたお金から、お菓子や飲み物、秋を感じさせる小物をそろえ、相談会に参加された住民の方々がほっと一息つける空間を作りました。
またRSYのボランティアで足湯コーナーも設けました。足湯が初めてのボランティアのために、なごや防災ボラネットが事前レクチャーを行いました。相談会終了後、参加者の皆さんに足湯をしていただきました。
★つぶやき
以下、愛知淑徳大学の学生がヒアリングした住民の生の声です。
・今まで体験したことのないレベルの風だった。ニュースを見ているときは「まあたいしたことない」と思っていたら、いざ何の準備も出来ていなくて困ったわ。(70代女性)
・自宅は被害に遭っていないけど、近くのコンビニが浸水して利用できなくなったから、買い物が不便になった。自分は自治会長をやっているから、今日の相談会に来た。町内住民から水害の相談を受けることが多いわ。(60代女性)
・数年前におじいちゃんが亡くなり、遺品を車庫に入れていた。最近おばあちゃんも亡くなり、その遺品も入れていた。荷物の整理をしなければならないと思っていたところで被害に遭い、大変だった。荷物がいっぱいでボランティアさんに手伝ってもらおうとも考えたが、「こんなに荷物があるんですね」と言われてしまうんじゃないかと気がかりで、親戚の人などに手伝いに来てもらった。泥出しで運ぶのに30回くらい行き来した。自分の子どもたちにも手伝ってもらった。(60代女性)
★参加した学生の感想
・参加している住民の方が多くなかったことで、住民1人1人と密にお話することが出来たと思います。自宅が被災されていなくても、自治会長としての悩みをお持ちであることが伝わってきました。(愛知淑徳大学・戸田真琴さん)
・今回、水害の募金の使い道としてボランティアに参加したが、募金活動中は現地のことを深く考えていなかったように思う。実際に現地の人の声を聞くことができて本当に良かった。特に「油断していたら、対応が遅れてしまった」という話を聞いて、私も早め早めの準備が重要なのだと改めて実感した。(愛知淑徳大学・土肥祐介さん)
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震つなレポート(報告:松山、金山)
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★9月8日 安芸区矢野地区「今後の生活再建を考える相談会」開催
松山は、安芸区矢野地区からの依頼を受け、復興イベントに合わせて相談会を開設。4名がお越しなり、弁護士や建築の専門家に生活再建について相談されました。
★坂町での取り組み
金山は、避難所や仮設住宅への入居支援をサポートすると共に、9月16日の坂町小屋浦地区「今後の生活再建を考える相談会」開催に向けた準備を進めています。坂町には、坂町には、約90件程の仮設住宅が建設予定で、第1期の募集が終わり、引っ越し作業が進んでいます。これに伴い、避難所の統合も始まっています。
★避難所にて(住民の声)
・一番最初にナフコに逃げたときには、かけるものもなくて、冷房がすごく効いていて寒かったー。体育館ではマットとかダンボールベットが入ってマシになったね(60代女性)
・お習字と硬筆を教えていたの。教えた子どもたちが先生になってたりして、たずねてきてくれてうれしかった。これから教室はどうしようか迷っていてね。ここの子どもたちは、国道超えることがあまりないから、心配で考え中。手すりとかを今つけてもらってて、それが終われば移るの。(90代女性)
・家の前の道に車が通れるようになったから、業者さんに入ってもらえる。2週間くらいかな。10月になったらここ(避難所)出ないといけないし、それまでには帰れると思うよ。(90代女性)
・(避難所の統合のため)今日移動しろって。。。私は男の人はあんまりいやなんよ。今度のとこは一緒だから。。でも贅沢言えん。まだ家は戻れる状態じゃないし、買い物も行けんし。(80代女性)
★仮設住宅の集会場で開催されたお茶会の様子
9月9日、仮設住宅集会場での最初の取り組みとして、足湯、マッサージ、喫茶スペースが開放されました。10時から16時までやっていて、雨が降ったりやんだりでしたが、来場された方々は、元々のお知り合いとも会えたようで「ここは出会いの場じゃね」「(お茶会は)今日だけなの?」という声も聞かれました。集会所の場所が、奥まっていて非常にわかりにくく、お茶会のチラシは全戸に配布してありますが、訪問して誘いに歩いてみると、会場の場所がわからなかったという方もいました。