宮城県七ヶ浜町報告【第255報】世代間交流事業 きずな食堂in花渕浜

いつもお世話になります、RSY七ヶ浜事務局です。

去る2016年12月4日に花渕浜地区のクリスマス会と合同できずな食堂を開催しました。

このきずな食堂は、地域内の支え合いの場作りの事業として、世代間交流を柱として、大人と子どもが一緒になって一つの事に取り組むこと企画です。食事会をメインに軽運動やレクリエーションと取り入れ、世代問わず普段から声を掛け合えるような仲なってもらおうというのが狙いです。(過去の様子はコチラから→第1回松ヶ浜吉田浜代ヶ崎浜

アイスブレイク豆つかみ

アイスブレイクにゲームをしてみんなが顔を合わせて仲良くなったところで、子どもからお年寄りまでごちゃまぜにしたグループを作ってお箸でお豆をつかむゲームで大盛り上がり。

その後はクリスマスソングを歌ったり、踊ったり、最後は紙芝居を聞いてクールダウン。

おかあさんたちとカレー作りおかあさんたちとカレー作りみんなでいただきます

昼食のカレーは地区のお母さんたちが集まってくださって一気に野菜を切ってグツグツ煮込みます。そしてメニューにはありませんでしたが、みなさん漬物や海苔やわかめなどを持ち寄ってくださって豪華に。みんなお腹いっぱいになるまでいただきました。

集合写真

《参加者の声》

○今日は避難所落成式一周年記念でもあって、公営住宅入居した時を思い出すわ。
今もだけど、全戸数の半分くらいしか入居者いなくてガランとしてる。
あんまり家から出る機会ないけど、今日は地区内の友達と会えてたくさんお話できたから来て良かった。
(60代:女性)

 

○俺は免許返納したからもう車のらねぇんだ。天気良い日はあるいてる。
今日のクリスマス会にはいけねぇけど。たまに家に顔出してくれ。うちのおっかあ(奥さん)も元気だよ。集会所には全然いってねぇけどな。
(70代:男性)

 

○あら、仮設住宅でお世話になったきりじゃない?久しぶりだね。(RSYに対して)
ここの周りになんも店がないから困っちゃうわ。仮設に居た時の方が仮設商店街あったし、便利だったよね。
(60代:女性)

 

○来年の夏も避難所で地区の夏祭りをやるんだ。是非、参加して下さい。
来年から公営住宅の一般公募も始まるし、参加者が増えることを期待している。
コミュニティ作りが重要だけど、社協さんやレスキューさんの力をまた借りると思うからよろしくね。
(60代:男性)

宮城県七ヶ浜町報告【第254報】世代間交流事業 きずな食堂in松ヶ浜

皆さま

お世話になっております、RSY七ヶ浜事務局です。

去る2016年12月3日(土)にきずな食堂を松ヶ浜地区避難所にて開催しました。

このきずな食堂は、地域内の支え合いの場作り事業として、世代間交流を柱として、大人と子どもが一緒になって一つの事に取り組むこと企画です。食事会をメインに軽運動やレクリエーションなどを取り入れ、世代問わず普段から声を掛け合えるような仲になってもらおうというの
が狙いです。(今までの様子はコチラから、第1回松ヶ浜吉田浜代ヶ崎

松ヶ浜は毎週お茶会をしていることもあり、チームワーク抜群。あっという間に役割分担をして切り方が始まりました。

すいとん野菜切り

そして途中で「おにぎりもしてあげたらいいんじゃない?」「うちにいっぱい米あるから持ってくるから」とお米を取りに行き、炊いて、みんなに振舞ってくれました。

中学生もすいとん準備すいとんをみんなで丸めるお手伝い

向洋中学校Fプロジェクトの生徒さんたち、子ども達もすいとんを丸めるのを手伝いました。

(Fプロジェクトは、向洋中学校の生徒が震災を学び、地域の復興にのために活動しようと立ち上がりました。「Fプロジェクト」のFは、るさと、っこう、ューチャーのF。有志の生徒が学年問わず集まり、海浜清掃や地域のイベントなど積極的に参加しています)

子どもたちを見守るおじいちゃん

「見ているだけで元気が出るなー」と見守ってくれるお父さんも。

桜の植樹みんなで記念撮影

今回は食事交流会だけでなく、避難所の周りの草抜き、桜の植樹会も行ないました。

この日のメニューはすいとん汁、おにぎり、松ヶ浜の方が作ってくれたお漬物みんなでご飯を食べて、おはなしして、楽しい時間はあっという間

植樹の後はいよいよお食事交流会。

みんなで作ったすいとん汁とおにぎり、差し入れのお漬物、最後にはFプロから手づくりのアップルパイもごちそうになってみんなお腹いっぱい、更に松小太鼓も披露してもらい、みなさん大満足で素敵な笑顔。

中学生からは太鼓の演奏と手づくりのアップルパイもプレゼント

【参加者の声】

○震災からもうすぐ6年でしょ。震災前の七ヶ浜って話す機会ないから、私たちが見てきた七ヶ浜を今の子どもたちに教えてあげたらどうかなって思ってたの。今日沢山人来てよかったね!次はなにしようか。
(60代:女性)

 

○公園すごいきれいになったね。草取ってもらってよかったよ。
中学生たちに来てもらって本当に良かった。俺たちだけじゃできない。
(50代:男性)

 

○毎週水曜日にお茶会もやってるんだってね。今度いってみようかしら。
私たち、災害公営住宅の近くに住んでるんだけど、思い切って来てみてよかったわ。すごい楽しかった。
(70代:女性)

 

○松ヶ浜は地元だけど、こうしてボランティアに参加するのは初めてだった。
考えることより体力あるんで、掃除とか草刈りとかある時呼んで欲しいです。
すごいおじいちゃん、おばあちゃんたちに喜んでもらえて良かった。
(男子中学生)

宮城県七ヶ浜町報告【第251報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第41号](2016年11月1日~11月30日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年11月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年12月11日で震災から5年9ヶ月が経過しました。

RSYでは4月14日に発生した熊本地震において熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。
詳しくは都度更新される支援活動報告をご覧ください。
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七ヶ浜町は11月22日(火)に発生した福島県沖地震で被害を受けました。
人的被害や建物倒壊などはありませんでしたが、松ヶ浜地区等に40cm~50㎝の津波が上がり、漁具や倉庫が破損するなど情報を得ました。
朝6時頃の地震と共に、すぐ防災無線が鳴り、避難勧告が出されました。
役場や地区毎に区長や役員さんがすぐに避難所を開設、沿岸部の皆さんはすぐに避難をされてきました。
この地震が起きる1ヵ月以内に各地区ごとに避難訓練を行っていたこともあり、開設・避難もスムーズに行われたことは『3.11』の経験もあってのことだと思います。
しかし、「あの時のことがよみがえり、とても怖い。高台に在る家にいるより友達と避難所に行ったほうがいいと思った。」とそんな声も上がりました。思った以上に心の傷が深いことがうかがえます。
当日のお昼過ぎには避難指示も解除、現在は余震も収まり、いつもの七ヶ浜に戻っています。
「3.11」以降、備蓄食品や防災グッズをそろえる方がとても増えたと聞きます。
七ヶ浜町住民の日頃の防災意識の高さが、今回の地震での対応・行動に表れていました。
沿岸部に支援拠点を置く災害救援NPOとして、緊急時の対応もしっかり行っていきます。
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○仮設商店街壊さないで、残したらよかったって今になって思うね。集会所でも、貸しスペースでもなんでも使えたはずなのに。ある町議員さんもそう言ってくれて、他の議員さんに相談したみたいだけど、ダメだったみたい。七ヶ浜の中心部ってどこなんだろうね。やっぱりスーパーがあるあたり?休憩できる東屋でもいいんだけどあったらいいね。
(60代:女性)

 

○今年はボッケ(町の特産魚)があんまり獲れないんだ。毎年食べるんだけど、今年は食べれなかった。
そのかわり、ワタリガニがたくさん獲れた。七ヶ浜はカニでも有名になれるくらい獲れるんだけど、あんまり宣伝してないのがもったいないね。
(40代:女性)

 

○11月22日の地震で七ヶ浜町内にも津波があがったところもあったみたいだね。満潮の時間と重なってたから来ちゃったんだね。
私は沿岸部じゃなくて高台に住んでるから、3.11の時の津波もみたことないんだ。沿岸部の人たちは怖かっただろうね。
(40代:女性)

 

○寒くなって、散歩している人もあんまり見かけなくなった。私はそんな人のお家に行って、お茶してるんだよ。
おせっかいかも知れないけど、高齢者は特に心配なんだ。
(60代:男性)

 

○震災前にラーメン屋をやってて今は辞めちゃったけど、やっぱりみんなから言われるんだよね。「あんたのラーメンが食べたい」って。
この前、みんなでお昼ごはんで炒飯作ったんだけど、みんなのお昼ごはんくらいならラーメン作れるかな。今度手伝ってね。
(80代:女性)

 

○あっという間に12月だな。今年の一番海苔も出来たぞ。この時期から年明けずっと海苔養殖は忙しいんだ。この前の津波で少しイカダがくずれたけど大丈夫だった。今度、俺が作った海苔食わせっからな。待ってろよ。
(70代:男性)

○今年の七ヶ浜は海開きとか海の駅が増えたとか仮設解体とか、景色がかなり変わったな。
でも、堤防の工事とかはまだ終わんないな。ガードレールとか、ひしゃげたままのところもあるし、いつ直るんだろうな。
(60代:男性)

宮城県七ヶ浜町報告【第252報】菖蒲田地区ボッケ汁祭り

皆さま

お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局郷古です。
去る11月12日(土)に菖蒲田地区ボッケ汁祭りが 開催されました。
これは鈴木直也さん(地元漁師)が「七ヶ浜に応援に来てくれたボランティアさんに対して地元特産魚のボッケ料理を振る舞って感謝の気持ちを伝えたい」と始まった企画です。
2011年度から続けられており、現在はボランティアさんも少なくなったため、町民に対して、集まる場所作り、住民同士の交流の場として開催がされています。
【昨年度の様子はコチラ

菖蒲田漁師 鈴木直也さん七ヶ浜町の特産魚「ぼっけ」
そして、今年も鈴木直也さんから
「またボッケで人が集まれるような企画をしたい。今年は仮設から町営住宅や高台移転がやっと落ち着いて、地区民として再スタートする。そのコミュニティ作りの手伝いをしたい」
とありました。
直也さんの生まれ育った菖蒲田浜地区の区長さん、菖蒲田浜町営住宅自治会、そして、直也さんが獲った七ヶ浜の海産物を全国へ!とネット販売の事務局をしている『NPO法人7Seeds Japan』らと話し合い、菖蒲田浜地区として開催されることになりました。

七ヶ浜の特産魚のボッケは、七ヶ浜住民にはなじみ深いですが、すごいたくさん獲れるわけではないので、基本的には全国には出回りません。
『この魚は七ヶ浜の復興のシンボルになる。1年の内、1か月間しか獲れない貴重な魚なので、この時期に人が集まるきっかけ作りに最適だ。』
と直也さんは話します。
打ち合わせの様子 前日準備には町営住宅にお住まいの方含め10数名が来てくれました。

何度も、打ち合わせを重ねました。
『ただ食べるだけでない、自分たちのことは自分たちでしよう』という目的も加わりました。
野菜を切る、魚をさばく、会場設営をする、ご飯をつくる、火の番をするなどなど様々な場所に、住民の皆さんが入り、企画を一緒に作ることになりました。
前日準備には住民の皆さんが集まってくれて、野菜を切ったり、机を運んだりしてもらいました。
いよいよ、当日です・・・・!

会場の菖蒲田浜地区町営住宅紅葉も綺麗な時期です。
良い天気! 前日の嵐は嘘のようです。たくさんの人たちが来てくれることを信じていざ、調理開始です。

浜のお母さんの味付け!ボッケの卵も鍋に入れます。協力者で同じ漁師の渡辺さんが腕を振るう!ご飯は婦人会の皆さんで300人以上分を作ってもらいまいた。

鍋で味付け係、魚をさばく係、ご飯を作る係、住民が役割分担をして準備を進めます。
『今までは支援を受けて食べるだけだったが今度は地区のために自分たちも動かなくてならないんだ』そんな声も挙がりました。
少しずつですが、心の復興へ向かっている様子が垣間見えてサポート側も嬉しいです!

大人も子供も皆でボッケ汁であったまろう!ボッケのから揚げ、ボッケのリゾットブースも長蛇の列が・・!会場の様子

ボッケ汁の配膳も打ち合わせ通り、スムーズ!来場は250名を超えました!
「今年初めて、ボッケ汁食べたわー。」、「おかわりあるかな?」など好評です。
又、「あらー!久しぶりー!仮設住宅から引っ越してから始めて会ったねぇ!」と再会を喜ぶ声も。

出張きずなハウス!駄菓子もボーちゃん焼きもスマートボールも!ボッケの一匹まるごと姿から揚げは、普段食べられないだけあって大人気

しょうちゃん焼きの由来は発案者の「しょうじ」さんから取っているようです^^菖蒲田浜にあるカフェの「シーソー」のシェフが考案したボッケの新レシピ
又、この企画の応援隊として、地元の皆さんが「ボッケの一匹まるごと姿から揚げ」やちょっとおしゃれに「ボッケのリゾット」、七ヶ浜で獲れた海産物をふんだんに使った「しょうちゃん焼き」(お好み焼き)も出店。
数量限定だったので、すぐに売り切れてしまいました。まさかこんなに人が来るとは・・・!
きずなハウスも出張駄菓子屋&ボーちゃん焼き屋台も出しました。子どもたちも大変喜んでくれました。

たくさんの子どもたちが集まってくれましたお楽しみの駄菓子まき

最後には皆さんの引越し祝いの意味も込めて、駄菓子撒きを行いました。
撒いて頂いた方の中に、昔、菖蒲田浜で駄菓子屋さんを営んでいた方がいます。
「今は辞めてしまったが、やっぱり駄菓子は大人も子供も喜ぶからいいね。今日は久しぶりに子どもたちの喜ぶ声がいっぱい聞けて良かった」とご本人も満足そうです。
打ち合わせから、当日の運営までフル回転で疲れていたにも関わらず、終始笑顔。
子どもたちのために・・・と考えると大人は身体が動いちゃうんですね!
各ブースの設営も小学生たちが手伝ってくれました。テーブル運びやテントの設営も子どもたちが手伝ってくれました。

今回、サポートとして入りましたが、実働したのはほとんど住民の皆さんです。
「支援を受けても、更に良いものにするために、自分たちも動こう」
という意気込みを感じます。
小学生たちもみんなが動いていると、何かしなくては?と思うのでしょうか、自主的に設営・撤収まで手伝ってくれました。

来年度以降は地区の企画として、予算を取り動いて行こうかと話も出ています。
今後も住民の皆さんの声によりそい、コミュニティ作りをお手伝いしたい思います。

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【参加した住民の声】
●「初めて、町営住宅の敷地に入った。町営住宅にお住まいの皆さんのための場所だと思っていた。イベントや打ち合わせが町営住宅の集会所で行われる時もあったので、ちょっと気を引いていたけど、少しは打ち解けた気がする」
(40代:女性)

●「ボッケ汁、今年初めて食べた。町主催のボッケ祭りも先週あって、そこでも振る舞われていたけど、売り切れてしまって食べられなかった。今日、来れてよかった。」
(60代:女性)

●「いつも子どもがきずな号の釣りの企画でお世話になっている漁師さんがやっている企画だって聞いて、御礼をしがてら、来ました。町営住宅ってこういう作りなんですが、沿岸部じゃないからあんまりこっち来ないんですよ。良い機会です。」
(30代:女性)

●「俺たちがいる地区でもこういうのやってほしい。手伝うからさ!」
(男子小学生)
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主催:菖蒲田浜地区
協力:菖蒲田浜町営住宅自治会・菖蒲田浜婦人会・Art Cafe Bar SEA SAW・七ヶ浜ぼっけ倶楽部七友会・NPO法人7Seeds Japan、NPO法人レスキューストックヤード

※この事業は平成28年「心の復興」被災者支援事業の助成で開催致しました。

 

 

宮城県七ヶ浜町報告【第249報】世代間交流事業  きずな食堂 in 吉田浜

皆さま

お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局 郷古です。

去る10月23日(日)に「きずな食堂in吉田浜」が開催されました。
このきずな食堂は、地域内の支え合いの場作りの事業として、世代間交流を柱として、大人と子どもが一緒になって一つの事に取り組むこと企画です。食事会をメインに軽運動やレクリエーションと取り入れ、世代問わず普段から声を掛け合えるような仲なってもらおうというのが狙いです。
(第一回目の松ヶ浜地区の様子はコチラ!!!)

第二回目は吉田浜地区です。
実は吉田浜地区の皆さんと一緒に企画・運営するのは実は初めて!
吉田浜地区の皆さんは独自に「吉田浜地区ボランティア協会」という組織があり、
『まず、自分たちのことは自分でやる』という信念で震災後の地区コミュニティ形成や仮設住宅でのイベント受入、仮設住宅からの移転後の地区行事なども地区住民が行っておりました。
もちろん、町や社会福祉協議会などのバックアップもありましたが、他地区と比べると格段に「自立を目指していく」という姿勢が伝わる動きです。

吉田浜全員集合!

今回、きずな食堂の相談を地区へ持ちかけた時に、
「世代間交流はうちでも考えた。ちょうど地区独自でレクリエーション祭りを震災後からやっている。一緒にやりましょう」と快諾頂き、開催に至りました。
打ち合わせの結果、前回の松ヶ浜同様に軽運動と食事ということになりました。
地区の健康作り推進員、吉田浜地区の子ども会のお母さん方と一緒に作るのは、豚汁と炊き込み芋ごはん。

台所は男子禁制?!お母さんたちの交流の場に。豚汁と炊き込みご飯をみんなで作ります。
「秋らしいメニューだね。家ではこうやって味付けしてるんだよ。」
「うちでは違うよ?一度湯がいてからー。でも、別の方法もおもしろいねー。」
料理ごとに味が違うのは、やはり作っているお母さんたちの知識や調理方法次第ですね。
図らずとも、地区間のお母さんたちの料理交流になったようです。

グラウンドゴルフは個人戦です。大人の子どもも関係ない!白熱です!

ゲートボールも8ホールを作って本格的!この公園は被災を受けた土地を町の区画整備事業で、地区の公園に作りなおしたところなのです。出来てから、初めてイベント会場になりました。
青空食事会の開催です。

風がとても強く大変でしたが、ご飯はみんなで外で食べました。
子どもたちには会場設営やご飯の配膳を手伝ってもらいました。
「あらー?どこの孫なの?おじいちゃんかおばあちゃんの名前は?」
との声掛けに、しっかり答えていました。地区内のコミュニケーション作り、世代交代もちゃんとできつつあるようです。
歩行が困難な方々へはお届けに小さな子にもちゃんと目線の高さで・お渡し。
大事なのは、「こういった顔合せの場に出てくること」
出ることによって自分も皆さんのことを知れる、そして皆さんも自分のことを知ってもらえる。そういったことが地域コニュニティ作りを加速させるようです。

しかし、戸別に声をかけても企画に参加しない人たちも結構いることがヒアリングからも分かりました。参加できないのか、参加したくないのか、その理由でもアプローチの仕方が違います。
地区長や民生委員から詳しく話を伺い、 1人ぼっちになる人が居ないか?そのためには何ができるか、今回のように子どもたちの力を借りながら、 地域作りをお手伝いしていきたいと思います。

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【参加者の声】
○この秋祭りは震災後に立ち上がったものなんだ。大人たちだけで集まる、子どもたちだけで集まるのはよくやるが、一緒というのは、夏祭りくらいしかない。震災後、引っ越してしまった人、引っ越してきた人が多いので、コミュニティ作りが最も重要なんだ。
(50代:男性) ※吉田浜公民分館長

○子どもたち元気だよね。あんなに走り回ってさ。大きい公園が出来て楽しそう。
震災起きて、ここの景色もすっかり変わっちゃったのよね。
(50代:女性)

○レスキューストックヤードには仮設の時にお世話になった。移転してからは、ずっと名前を聞かなかったな。まだいてくれたたってことすら知らなかったよ。七ヶ浜のはじっこのほうにいると全然情報入ってこない。
(60代:女性)

○いつもきずなハウスにはうちの子がお世話になっています。子どもたちも楽しそう。これからも何か一緒に出来る時はしましょうね。
(70代:男性)

○町営住宅の参加者は少なかったね。吉田の町営住宅の人たちは、集会所とかもないから、普段から集まろうって気持ちがないのかもね。働いているって人も多いけど、ずっと家に居る人もいるんだ。
(60代:男性)

○うちの区は男の人たちが結構、企画を手伝ってくれるんだ。そこらへんは他の地区より結束力はある方だと思うね。
(70代:女性)

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【主催】きずな食堂in吉田浜実行委員会
【協力】吉田浜地区、七ヶ浜町社会福祉協議会

※この事業は平成28年「心の復興」被災者支援事業の助成で開催致しました。

宮城県七ヶ浜町報告【第248報】きずな号で七ヶ浜を学ぼう~第8弾魚釣りをしよう~

お世話になります、RSY七ヶ浜事務局槙島です。

去る10月15日(日)「きずな号で七ヶ浜を学ぼう~第8弾魚釣りをしよう~」を実施しました。

この企画は震災以降、「海は危ない」というイメージも強く、足が遠のいていましたが、海の近くに住む七ヶ浜の子ども達に「海を楽しい場所と感じてもらいたい」という想いから、漁師さんと一緒に海を体験できる企画として2015年春から定期的に菖蒲田浜漁港で釣りや海苔すき体験など、体験学習を中心に実施してきました。(前回の様子はコチラ

 

回数を重ねるごとに楽しさを知り、申し込みが始まるとすぐに申し込みをしてくれるリピーターが参加者の半分を占め、更に参加者は小学生だけでなく、中学生もボランティアとして参加してくれました。

中学生は小学生より早く来て、1日の動きの確認や役割分担をして、子ども達を迎えます。

1015釣り

漁港に着いたら約束ごとをみんなで確認して、釣竿を渡したら3チームに分かれてチームごとに針とえさをつけて・・・

リピーターの子達は前回を思い出しながらどんどん自分で準備をします

みんながやり始めてからもえさを触れず、苦戦する子もいますが、その子なりに工夫をしてつけたり、リピーターの子が手を貸す姿も見られ、保護者の方も「こういうところを普段は中々見られないので、良い機会です」と嬉しそうに見守っていました。

1015釣り21015釣り31015釣り4

そして今回は岸壁だけでなく、船にも乗せてもらいました。チームごとに順番に、ということでAチームを乗せると「ずるいー師匠ー私も乗りたいー!」と遠くから叫ぶ声が出るほど。

(この企画の際は、漁師さんのことを「師匠」と呼び、慕っています。参加した後はどこかでばったり会うと「あ、師匠!」と声をかけてくれるようになり、このように世代を超えて、町民として繋がりができていることも漁師さんは喜んでくれています)

 

波に揺られながらの釣り、船に乗ってからもたくさん釣れて子ども達にとってはとても貴重な体験になりました。

1015船から1015釣り61015釣り7

お昼になり、みんなで昼食。みんなが釣った魚はお母さんたちにさばいてもらってからあげに。

「どれが僕のだろう?」「うまーい」とパクパクからあげを食べ、更に今回も漁師さんがみんなにカニ汁を振舞ってくれて、何度も何度もお代わりして「あー苦しいーもう食べれないー」と漁港で寝転ぶほど、大満足の子ども達でした。

1015漁師さんからカニのプレゼント1015集合写真

最後に釣果発表をして、たくさん釣った子は漁師さんからかにのプレゼント!

釣れなかった子は「次こそは・・・!」と意気込んでいました。

今年度のきずな号企画は残すところ海苔すき体験だけとなりました。

回数を重ねるたびに友達を誘い、一緒に七ヶ浜を楽しみながら学ぶ子ども達の姿を見ることができ、漁師さんもお忙しい中、時間を作ってくださっているにもかかわらず、「もっとたくさんの子ども達に体験してもらいたいね」と言ってくださっているので、今後も七ヶ浜の子ども達が七ヶ浜を体験できるような企画を、町民の方と一緒に考え、実施していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

【参加者の声】

・いつも1匹しかつれなかったけど、今日は2匹つれたからとてもうれしかった。でも2匹ともメバルの赤ちゃんだったから逃がした。今度は大きい魚を釣りたい。師匠が作ってくれたかに汁がおいしかった。いっぱい食べた。(小6男子)

・意外とたくさん釣れて(クジメ、アイナメ)驚いた。釣れた瞬間嬉しかった。えさのやり方もマスターした。(中3女子) 

・つれなかったけど、楽しかった。みんなでご飯をたべたのが楽しかった(小6男子)

・天気も良く、子ども達同士でえさ付けを教えあう、又は釣った魚を針からはずせずにいると手伝う姿なども見られながらの釣り、楽しかったです。その場で釣った魚や七ヶ浜でとれるカニ汁なども食べることができ、本当に良い体験ができたと思います。(小2男子母)

 

宮城県七ヶ浜町報告【第247報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第39号](2016年9月1日~9月30日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。
宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2016年9月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2016年10月11日で震災から5年7ヶ月が経過しました。

RSYでは4月14日に発生した熊本地震において熊本県御船町を中心に支援活動を行っております。
詳しくは都度更新される支援活動報告をご覧ください。
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現在七ヶ浜町には約10世帯が防災集団移転地での住宅完成や公営住宅入居を待っており、未だ仮設住宅での生活を余儀なくされています。

七ヶ浜町の仮設住宅の入居期限は2017年3月末までの予定です。住宅復興・仮設住宅からの完全移転が間もなくということになります。

最初に仮設住宅から防災集団移転に引っ越した方は2014年の11月でしたので、引っ越す時期を比べると「丸2年」の時間差があります。
『(町営住宅にできつつあるコミュニティに)入り込むのがなかなか勇気がいる。みんなと一緒に移転した方が良かったかもしれない』と聞きました。
移転の兆しが見えて安心する反面、高台へ移転するのが周りより遅れ、移転後のコミュニティに入り込めるかが不安なのです。
その声から、溝を埋めるための「コミュニティ再生の支援」
社会福祉協議会や町の政策にRSYも協力させていただき、毎週、町営住宅を回り、避難所/仮設住宅からの繋がりを活かして活動に当たっています。
どの地区の出身でも、どんな年代でも助けあえる関係、各地区毎に合った自治会運営ができるようサポートしていきます。

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○俺のいる高台移転地区もほとんどのみんなが引っ越してきて揃ったんだ。
夏にやった親睦会も成功してさ。いよいよここで過ごしていくんだって思ったね。
近くにお店が無いのが大変だけど、車がない人は乗り合いで買物に行ったりしているよ。
(60代:男性)

 

○町営住宅の人たちは入居説明会とかで会ってたけど、町営住宅周辺に住んでいる人たちとはまったく面識がない。そこれからここにずっと住んでいくから仲良くしなきゃとは思うんだけどね。
(60代:女性)

 

○この前、町営住宅集会所で地元の中学生が芋煮会のボランティアに来てくれたんだ。一緒にご飯食べて楽しかったよ。
友だちの孫も居て、いろいろお話ししたよ。この町営住宅には子どもたちが少ないからねえ。
(70代:女性)

 

○おもしろいことないのか?みんなやることないと、愚痴ばっかり言うんだ。
(50代:男性)

 

○一気に寒くなったな。もうファンヒーターを出してしまった。夜と明け方は寒くて目が覚めてしまうな。
この頃は日中と夜の気温差で体調崩している人が多いみたいだ。
(60代:男性)

 

○七ヶ浜に最近引っ越してきたんですけど、とってもいいところですね。
海の前にカフェもあるし、多聞山の公園も見晴らしが良い。子どもたち遊ばすのにも最適です。
しかも、若い人たちがいろいろイベントしているし、そういうの見てると嬉しいですよね。私もやりたくなる!
(30代:女性)

 

○仮設住宅建ってたグラウンドが来年には使えるようになるんだって。
いろんな町のイベントもそこで開催できるようになればいいね。
(30代:女性)

 

○こうして毎日、プールの前にボーちゃん焼き(※)を食べるのが好きなの!
明日も来るから焼いといてね!それを毎日楽しみにしてるんだから!
(小学生の女の子)
※きずなハウスで販売をしている町の観光キャラクターの型焼き

宮城県七ヶ浜町報告【第246報】世代間交流事業!『 きずな食堂 in 松ヶ浜 』

皆さま

お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局 郷古です。

去る9月25日(日)に「きずな食堂in松ヶ浜」が開催されました。

仮設住宅から災害公営住宅や防災集団移転地への引っ越しが進み、「地区行事は決まった人しか来ないので、マンネリ化が進んでいる」、「決まった人たちが集会所を使っているので、使いづらい」、「災害公営住宅入居して1年が経ったが日常生活に張りがない」などの住民からの声が相次ぎ、「これからは自分たちでなんとかしなきゃ」 と思いつつも新しいコミュニティ形成はなかなか難しいようです。

きずなハウス
私たちRSY七ヶ浜事務局は事務所兼コミュニティスペースとして「きずなハウス」を運営していますが、そこでは大人も子どもも関係なく談笑している様子があります。
「子どもたちの元気な笑い声を聞くだけでも、自分たちが自然と笑顔になれる。」そんな声をたくさん聞いたので、世代間交流で地域活性化、コミュニティ形成、生きがいづくりができないかと考え、各地区の区長や民生委員、ボランティア、子ども会や七ヶ浜町社会福祉協議会に相談し、「きずな食堂」と銘打ち、災害公営住宅、防災集団移転地を回り、食事会を行う事にしました。 

住民との打ち合わせ
第一回目は松ヶ浜地区です。
内容は「食事会」と「軽運動」と決まりました。参加者は松ヶ浜地区の子どもたち、きずなハウスの利用の子どもたち合わせて20名と大人30名の合わせて50名!開催場所となった松ヶ浜地区避難所は大賑わい!

また、食事会もただの食事会ではありません。住民の皆さんに作ってもらいました。もちろん「共同・交流」の観点から子どもたちにも手伝ってもらいましたよ♪

大人「お家でもお母さんのお手伝いしてるの?」
子ども「してるよ!お皿も片づけたりもするの!」
大人「えらいねー。今日も手伝ってくれるのね。ありがとうね」
顔を合わせ、一緒に何かを行えば、会話が生まれます。ましてや今回は子どもたちです。
「仕上げや味付けは私たちの役目だ!手伝ってくれた子たちのためにも美味しくつくろう!」

いつももメンバーではない、いつもの世代ではない人たちとの共同作業は日常生活のアクセントになったようです。
食事班子どもたちのお手伝い1

食事班が中で奮闘している最中、外では「グラウンドゴルフ大会」が開かれました。
地区のグラウンドゴルフ協会の皆さんに指南・協力頂き、大人・子どもごちゃまぜのチームでスタート!

子ども「はじめてだよー。どうするかわからなーい」
大人「こーやるんだよ。あんまり力を入れれないでポーン・・・ってね」
子ども「コツつかんできた!やってみると面白い!今度はあっちのコースでやりたい!はやく行こうよ!」
大人「はいはいちょっと待ってくれ。子どもたちは元気だな!俺たちもがんばんなきゃな」
歓声と笑い声で会場は包まれました。
グラウンドゴルフ2グラウンドゴルフ
12時には食事班の準備も出来たので「芋煮会」のスタートです。
災害公営住宅入居者や地区の住民さんが差し入れで漬物やおひたしなど作ってきてくれました。
「この野菜、美味しいからさ!お母さんに持って帰ってあげるんだ!」
と差し入れも好評!野菜をもりもり食べる小学生を久しぶりにみました。
食事交流会食事交流会2
あっという間に13時。終わりの時間です。
会場のお片づけは子どもたちにも手伝ってもらい、盛況の内に無事終了を迎えました。
地区内、地区間、世代間・・・終わっていれば様々な交流のポイントがありました。
松ヶ浜地区を皮切りに、これからも月1~2回程度できずな食堂は町内を回っていく予定です。
片づけ2
この企画を通じて、住民自身が「自分たちのやりたいこと」を見つけて、動いていき、住民自らコミュニティを作っていくことができれば良いと思っています。
しかし、最初から自分たちだけするということが難しいと思いますので、
私たちは必要に応じてサポート役として、足りないところ補いながら動いていきます。

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【参加者の声】
○最初は見学のつもりだったけど、子どもたちの声に連れられてグラウンドゴルフに参加しちゃったよ。やっぱり時々、身体動かさないとダメね。こういう機会あったらまた参加したいわ。
(50代:女性)

○きずなハウスから来た子どもたちは松ヶ浜地区の子たちじゃなかったのね。初めて見る顔だなと思ってたんだ。でも、私たちの学区内の子どもたちもあんまり見かけないな。どこで遊んでいるんだろうね。今の子どもたちは。
(50代:女性)

○やっぱり、美味しいって食べてくれる人たちがいると料理作る方は嬉しいよね。
子どもたちって正直でしょ?美味しくないときは残すじゃない?それをおかわりするんだもん。
私たちも作った甲斐があったってもんさ。
(60代:女性)

○俺が採った野菜を上手い!って食ってもらったんだ。しかも、持って帰って親に食わせたいんだってよ。いくらでもあるから持ってけ!持ってけー!あー、今日は良かったよ。
(70代:男性

○楽しかったよ!また遊びに来てね!今度もお手伝いするからさ!
(小学生)

○初めて松ヶ浜に来た。私たちの住んでいる地区からは一番遠いところにあるから。
いいところだね。
(小学生)
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【主催】きずな食堂in松ヶ浜 実行委員会、認定NPO法人レスキューストックヤード
【協力】松ヶ浜地区、七ヶ浜町社会福祉協議会

※この事業は平成28年「心の復興」被災者支援事業の助成で開催致しました。

宮城県七ヶ浜町報告【第245報】きずな号で七ヶ浜を学ぼう~第7弾魚釣りをしよう~

みなさまお世話になります、RSY七ヶ浜事務局槙島です。

海の近くに住む七ヶ浜の子ども達に「海を楽しい場所と感じてもらいたい」という想いから、漁師さんと一緒に海を体験できる企画として2015年春から年間4回 、菖蒲田浜漁港で釣りや海苔すき体験など、体験学習を中心に実施してきた「きずな号で七ヶ浜を学ぼう」の第7弾を先日9月17日(土)に実施しました。(過去の魚釣りの様子はこちらから→第1弾第2弾第3弾

第7弾えさつけえさつけ2

今回は20名の参加でそのうち半分が初参加!

「ずっと釣りしたかったんだよね」「友だちが楽しいって言ってたから申し込んだんだ」 と、常連チームがお友達を誘ってどんどんメンバーが増えています。

きずなハウスで集合して、みんな揃ったらきずな号で浜へ。菖蒲田浜漁港の小屋の前で漁師さんからお話を聞いたらさっそくスタートです!

針やえさのつけ方を教わって、初めての子達が苦戦している中、リピーターの子達はどんどん自分で準備をして、「つけられたらやっていいの?」と。そしてあっという間に「釣れたよー!」という声に漁師さんもビックリ。

初めての子達もなんとか餌をつけて、グループごとに分かれて釣れるのを待ちます。

初参加チーム初めて釣れた

「また釣れたよー」「あーここまで上がってきたのに逃げられたー」とお昼まで存分に釣りを楽しんで各グループごとに昼食を。自分たちで釣った魚もその場でから揚げにしていただきます!

そして漁師さんからサプライズ!1人1杯ずつワタリガニをご馳走になりました。

初めて食べる子もいれば、「お母さんから食べ方教わって、小さいときから自分で剥いて食べてるよ。こうやって足のところ折ればきれいに身が食べれる」となれた手つきで食べる子もいました。(さすが浜っこ!)

「食べ終わったらまた釣りしていいの?」という声も出るほどでしたが、今回は昼食が終わったら釣果発表!

3チーム全体では20匹ほど、今回はハゼがたくさん釣れました!

中にはコチを釣った子もいて「これが大きくなったら高く売れるんだよー」と漁師さんに言われ、「すごいの釣ったよ!」と喜んでいました。

カニコチが釣れたよ集合写真

昨年から始まり4回目となった今回。今年度の最初の釣りは雨天中止となってしまったため、今年度の釣り企画は初めてだったこともあり、いつも以上に楽しみに参加してくれました。

 

この企画を機に七ヶ浜の海に触れる回数が増え、「楽しかったから友だちも誘ってきたよー」と子ども達同士で海に触れる楽しさを伝え、この企画に参加する様子を見て、漁師さんも更に多くの子ども達に参加してもらうために「今度はもっとこうしたらいいんじゃないか」「いつも来てくれる子達に積極的に参加してもらえるように、初参加の子たちに教える係になってもらうのもいいかも。そしたらそれもまた子ども達の力になるしね」と、この企画をより良くするためにアイディアを出し、一緒に作り上げてくれています。

そして子ども達だけでなく、保護者の方も海に触れ、漁師さんと繋がりができ、「七ヶ浜で獲れるものをこうやって身近に食べられるのはいいよね」と、海の町で暮らすということを改めて考える機会になっているようでした。

これからも海を身近に感じ、体験したこの町の素晴らしさやおもしろさが一人ひとりの中に残るような時間を漁師さんや参加者の方と一緒に作っていきたいと思っています。

 

【参加者の声】

・でかいハゼを釣ることができました。今回は2匹しかつれなかったけど、師匠がカニやカレイを準備してくれたので、昼食はとてもおいしかったです。1匹大物が釣れたので嬉しかったです。次回の釣りでは3匹は釣りたいです。(小6男子・2回目)

・大きなハゼとカニがとれて嬉しかった。きずな号のイベントで釣りをしたことはたくさんあったので釣りにも慣れてきました。七ヶ浜の魚はおいしいのでまた食べたいと思いました。(小6男子・3回目)

・今回釣りをして漁師の人の大変さなどがわかりました。私は1匹もつれなかったけど、とっても楽しかったです。みんなが釣った魚はとってもおいしかったです。(小6女子・初参加)

【保護者の声】

・こうやって色々企画をやってもらって、お世話になった皆様のおかげで子ども達も私も心が温まります。ありがとう。(小5男子母)

・みんなで揚げたての魚のからあげやゆでたてのカニをいただいたことがおいしくて楽しかったです。家族ではよく釣りに行きますが、仲の良い友だちと一緒に釣りをする機会はなかなかないので、子ども達が楽しそうでした。(小6男子、小3女子母)

宮城県七ヶ浜町報告【第244報】きずな号宿泊企画~朝日町へ行こう8/7.8~

 

みなさま、いつもお世話になっております、RSY七ヶ浜事務局です。

昨年大好評だった朝日町宿泊企画!

今年は朝日町に着いてすぐに川へ!朝日町の夏の一大イベントである渓流まつりに参加してきました。ヤマメなどの川魚が放され、捕まえた魚はその場で食べられるというお祭り。

「ほら!そこそこ!そっち行ったよ!」と声をかけますが、動きがすばやく逃げられます。みんなで作戦を考えて追い込んで捕まえるなど、協力しながら楽しみました。

0807渓流まつり0807渓流まつり

思いっきり遊んだ後は、すぐ近くのハチミツの森キャンドルさんで蜜蝋キャンドル作り。去年も参加した子達はすっかり慣れた手つきでバージョンアップしたキャンドルを作っていました。「ママ、こういうの好きなんだよね。もうすぐ誕生日だし、プレゼントにしよう。」という素敵な声も!作った一つに火を灯して空気神社でキャンドルナイト。

0807キャンドル作り蜜蝋キャンドル作り0807_キャンドルナイト

空気神社とは…古来、万物を生成する根源は五行(木火土金水)であるとされており、この5つの働きを包容し、この世に生きるものの生命を保持、形成を促すのが空気である。その空気の恩恵を忘れないように、と空気を奉った神社で、四季折々の自然を映し出す鏡があります。

そんな空気神社でキャンドルに明かりを灯すと、自分たちの姿が鏡に映り、いつも賑やかな子ども達も穏やかに灯りを眺めていました。キャンドルの火を消してみると満点の星空と、うわうわと飛んできた蛍が映りこみ、とても幻想的な空間でした。

2日目は早起きして朝ごはん作りから。みんなで手分けして、調理から後片付けまで。

朝ごはんを済ませたらミツバチ博士の安藤さんと朝の散歩。

0808山歩き

山の中の中を歩きながら「これは漆です。この葉っぱを見たら要注意!かゆくなるからね!」「こういう葉っぱは笛にもなるんだよ」と、今まで知らなかったことに子ども達は「あ、漆があるから気をつけて!」と声をかけたり、散歩が終わるまで笛を吹いて歩いたり。そして散歩はミツバチ観察で締めくくり。

ミツバチ

ミツバチの巣をみせてもらって、蜂蜜を巣からスプーンですくって食べさせてもらったり、貴重な経験ばかり。いつもと違う山の楽しみを知ったようでした。

 みんなで火をつけてBBQ0808BBQ

最後はBBQ!自分たちで火をつけて、野菜も切って、最後はおなかいっぱいになるまでスイカを食べて大満足。しっかり楽しんだ後は皆で一番印象に残ったこと、今度はこんなことをしたい、等それぞれ絵を添えながら振り返りを。

振り返り最後にみんなで

《参加者の声》

・川遊びや森歩きなどを通して朝日町のいろいろなことを学びました。(漆という木は触るとかゆくなる、オスの蜂には針がないから刺さないなど)次は朝日町で有名だと聞いていたリンゴについても学びたいです。(小6男子)

・川では魚を捕まえて楽しくて、キャンドル作りでは思うようにできなくて大変で、蜂蜜をなめて甘すぎて苦く感じました。次回は川で魚釣りをしてみたいです。(小6男子)

朝日町には、七ヶ浜にはあまりいない虫がいたり、朝晩の寒暖差など、1泊2日という短い時間の中で、山と海の違いを肌で感じ、興味を持ち、「朝日町ではリンゴが有名だとわかったし、次はリンゴもぎもいいなー」と今後の期待も話してくれました。

昨年から続く朝日町との交流企画ですが、震災後からたくさんご支援してくださった朝日町の皆さまとの繋がりを絶やさず、今後も交流を続けたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。