宮城県七ヶ浜町報告【第218報】しちがはま展覧会はまのわ~オープニングイベント

皆様、お世話になります。

RSY七ヶ浜事務局の槙島です。
2015年11月7日(土)~29日(日)まで、七の市商店街102号室を会場に しちがはま展覧会はまのわ を開催いたしました。
しちがはま展覧会~はまのわ~報告2

オープニングイベントとして11/8(日)に今回展覧会にご協力いただいた画家古山拓さんをお招きしてのトークイベントを開催しました。

今回お呼びするきっかけにもなった1冊の画集、「七ヶ浜小さな旅ー灯台のある町」を作った経緯、七ヶ浜出身の大学生との出会い、七ヶ浜への想いなどをおはなししていただきました。

七ヶ浜小さな旅

古山さんがはじめて七ヶ浜町にスケッチで訪れたのは2008年。

ある時期、仕事が立ち行かなくなった時に「灯台をモチーフにスケッチ紀行を描いてみようか…。そういえば隣町の七ヶ浜に灯台があったはずだ。道がそこから開けるかもな…。」と、思ったところから始まったそう。

古山さんはまのわトーク

なぜ、七ヶ浜だったのか?

「海水浴で馴染みがあったことと、住まう仙台から一番近い灯台がある町、という、いたって単純な理由。ところが、訪れると七ヶ浜は、描くのが楽しくてたまらない、そんな港があちこちにある町だった」と古山さん。

そして2011年の東日本大震災、七ヶ浜町の港や浜は津波にのまれました。

古山さん自身も震災でお仕事も打撃を受け、立て直しに奮闘されていた時、ご友人が出品を促してくれたのが全国のアーティストに「自分の好きな町」を「手作り本」で紹介してもらおう、というアートプロジェクト。その時に製作したのが「七ヶ浜小さな旅-灯台のある町」でした。

のちに700冊限定で自費出版され、七ヶ浜の方々や、震災復興支援で七ヶ浜入りされたボランティアの方々の手に渡りました。その中の一冊が私たちの手元にも届き、本展覧会への実現に結びつきました。

更にこの1冊が、学校の課題のために資料を探していた七ヶ浜出身の建築を学ぶ大学生の手元にも渡りました。

「今は地元を離れているけど、地元のことを想う面白い子だよ」とのことだったのでご紹介いただいて実行委員会に入ってもらい、古山さんの作品に合わせた優しい雰囲気にするための照明のしつらえなど、空間コーディネートをしてもらいました。

平時の会場の様子あゆみちゃんと古山さん

そんな素敵なつながりについて、そして来場者の方と作品を眺めながらポロポロとこぼれる思い出話も聞くことができました。

「画集の役割も終わったのかな、と思っていた。」とおっしゃっていましたが、出版されてから3年経った今、この1冊と出会い、そのおかげで私たちは七ヶ浜を想う地元の若者にも出会うことができ、町民の方々と一緒にこの展覧会を開催することができました。

古山さんは「旅をするのが好き。」「絵を描くのは旅をするのと似ていてスイッチを切り替えて、町や見慣れた風景を見直せる」とおっしゃっていましたが、絵を見る方も同じように自分たちの町を少し違う角度から見て、思い返してもらえたら・・・

菖蒲田浜の漁港の灯台、吉田浜の風景の2点はきずなハウスに飾ってありますので、ぜひみにいらしてください。

《来場者の声》

・こんな風に七ヶ浜の良さを残してくれて、嬉しい(70代女性)

・今はもうなくなってしまって観られない景色をこうやって見られると思わなかった(70代女性)

・昔この海岸で貝や海草を取って遊んだけど、堤防ができてしまったからね(80代女性)

・地元じゃなくても思い入れがあって、七ヶ浜のためにこうやって動いてくれている人がいることが嬉しい。もっとたくさんの人に見てもらいたい。どこかいつも飾って観られる場所があればいいのに。(50代男性)

 

 

 

宮城県七ヶ浜町報告【第217報】しちがはま展覧会~はまのわ

皆様、お世話になります。

RSY七ヶ浜事務局の槙島です。
2015年11月7日(土)~29日(日)まで、七の市商店街102号室を会場に しちがはま展覧会はまのわ を開催いたしました。
しちがはま展覧会~はまのわ~報告1

はまのわチラシ

震災から4年半が経過し、沿岸部の復旧工事・高台造成が進み、町も復興期の街づくりを見据え、動きだしています。

5年を迎える今こそ「町民自身が七ヶ浜の古きよき歴史・文化・伝承などに改めて触れることで町民自身が町の魅力を再確認してもらいたい。そして、今後どんなまちにしたいのか、未来の子どもたちに何を残したいのかなど、今一度考えてもらいたい。」という想いから、町民主体で実行委員会を立ち上げ、準備・開催いたしました。

この展覧会は、七ヶ浜の昔の写真や象徴的な場所の写真、新聞記事、のほかに、仙台在住の画家古山拓さんが描いた七ヶ浜の作品を展示しました。

hamanowa_ポストイット8

観光マップには書かれていないかもしれないけれど、暮らしの中にある当たり前の風景も七ヶ浜の魅力。

昔から七ヶ浜に住んでいる人にも、最近越してきたという人にも、ボランティアで七ヶ浜を訪れる人にも、七ヶ浜のこういうところが良いんだよなあ…というものがなんとなくはあるのではないでしょうか。

展示を見ていただいて思い出すこと、七ヶ浜のすきなところをご来場いただいた皆様に付箋に書き残してもらいました。

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それをみんなで分かち合い、これから七ヶ浜で育っていく子どもたちにも伝えていきたい、そして子どもたち自身にも自分の暮らす町を見つめてもらいたい、という想いから始まった展覧会です。

会期中には商店街に買い物に来た方、 古山さんの作品があると聞いて七ヶ浜を訪れてこられた方、大人だけでなく、子どもたちも覗いてくれました。

七ヶ浜と言えばややっぱり漁業!ということで、町内の写真の他に昔の漁師さんの写真や漁具も展示していました。

当時の日本はまだ白黒の写真ばかりでしたが、高山に住んでいた外国人の方が撮っていたため、カラーで残っていた昭和20年代の漁師さんの仕事姿の写真。

展覧会に見に来る子どもたちや大人もたくましい体に「かっこいいねー」と眺めていましたが・・・

昭和20年代漁師さん

「この1番手前で船ひいてるの、うちのじーちゃん!この人!」と偶然にもご本人とご家族がいらっしゃったのにはビックリ!

昔は今のようなウエットスーツもなかったため、ふんどしで海に潜っていたそうです。

そして「この頃の写真は残ってないし、まさか見れると思ってなかった」と、とても喜んでくださいました。

ご本人ご来場!

当初23日(月)で終了予定でしたが、ご好評につき1週間延長し、より多くの方にご来場いただくことができました。その中で「今まで当たり前に暮らしていたから考えたことがなかったけど、自分の町について考えるいい機会になった」という声も多く聞かれました。

この展覧会で終わりではなく、これからも町民の方に寄り添いながら、私たちの立場だからこそできることは何か、しっかり見つめながらお手伝いしていきたいと考えています。

《来場者の方の七ヶ浜の思い出》

76歳まで現役でアワビのもぐりをしていた。漁港の前に住んでいたから、灯台の明かりが消えないように見張る海守もやっていた。(80代男性)

・大潮になれば、アサリ、海苔たくさんとれっから、潮引く時間も調べて行ってね。朝学校行く前に行ったりもしてたな。足できゅっきゅってすると蛤だって出てきたんだよ。(70代女性)

・亦楽小学校の木造校舎が懐かしい。2年生の時、高学年になったらコンクリートの校舎にいけるのが楽しみだった。(40代男性)

・吉田に獅子舞が来て、おばあちゃんとおにいちゃんと一緒に頭をかじってもらってうれしかった(小学生)

 

【参加者募集】阪神・淡路大震災KOBEスタディツアー

RSY事務局です。
私たちの原点である、阪神・淡路大震災から21年。
KOBEを風化させない、教訓を学び続ける、出会った人々との繋がりを大切にするツアーです。
KOBEには、21年経って、見えてきた課題があります。
東日本大震災の被災地にも起こり得ること、それを防ぐ知恵は?

一緒に行って、確かめましょう!

【阪神・淡路大震災21年・KOBEスタディツアー】

○募集人数:あと3名(先着で、定員になり次第締め切ります)

○日時
2016年1月16日(土)夕方18時出発~17日(日)夜着
※車の発着場所は、RSY事務所ですが、現地参加/現地解散も可能です
○宿泊
神戸市内
○内容:
共通:被災地NGO恊働センター追悼式・1.17ひょうごメモリアルウォーク2016参加
Aコース:被災者の皆さんとの交流会(阪神高齢者・障がい者支援ネットワーク)
Bコース:1.17追悼・連帯・抗議のつどい(兵庫県被災者連絡会)での暖かいものなど配布お手伝いなど

○費用:一人10,000円(交通費・宿泊費込)
※今年度七ヶ浜ボラバスに参加された方はリピーター割で一人9,000円となります。

 

○お申し込み
FAX(052-253-7552)
または
メール(info@rsy-nagoya.com)で
以下の項目をRSY事務局までご連絡下さい。
・お名前
・携帯電話番号
・メールアドレス(できればパソコン)
・希望コース
※ただし、ご希望に添えない場合もありますのでご了承下さい。

○申込み締切:1月8日(金)正午12時

【報告】元旦募金を行いました

みなさま

新春の候お慶び申し上げます。RSY事務局です。

 

旧年中は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます。

2016年も、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

さて本日、来る新年を迎えました2016年1月1日、熱田神宮にて「元旦募金」を行いました。

今年は20名で10時から12時、13時から15時の時間帯で募金活動を行いました。元旦での活動でしたが、多くの方のご協力をいただけたこと、大変嬉しく思います。

今年の募金額ですが、84,444円もの募金を賜りました。

今回の募金は、東日本大震災、関東・東北豪雨支援を始めとする、RSYの被災地支援活動に使用させていただきます。

みなさまのお気持ちに答えられるよう、2016年も活動を続けてまいります。

今後ともよろしくお願いいたします。

  

年末年始の事務所閉所のお知らせ

皆様
お世話になります。RSY事務局です。
年末年始に伴い、RSY事務所を下記の期間閉所させて頂きます。
ご不便をおかけ致しますが、何卒よろしくお願い致します。
本年も大きな災害の年となりました。
9月に発生した台風18号による被災地では、年末になって避難所生活から、
新生活に向けた準備段階に移りつつありますが、思うように進んでいなくて、将来への不安を訴える方々がいらっしゃいます。
RSYでは、少しでも支えとなれるよう、直接/間接の支援を継続しています。
元旦には、熱田神宮近辺で恒例の「元旦募金」も実施致します。
ボランティア、募金の協力、いずれも大歓迎ですので、引き続きご協力をお願い致します。
文末にご案内を添付致しますのでご覧ください。
それでは皆様もお風邪など召されぬよう、十分にご注意下さい。
本年も皆様のご支援・ご協力で多くの活動を実施することができました。スタッフ一同、心より感謝申し上げます。
来年も何卒よろしくお願い致します。
○名古屋事務局閉所期間
12月29日(火)~1月3日(日)
○七ヶ浜事務所閉所期間
12月28日(月)~1月4日(月)
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元旦募金
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・日時/2016年1月1日(金)①10:00~12:00②13:00~15:00
     両方参加、どちらかの時間帯、途中参加も大歓迎です。
・場所/熱田神宮東門入口前(名鉄/神宮前駅西口より徒歩1分)
・集合/基本は現地集合とします。
・内容/東日本大震災、関東・東北豪雨支援活動募金
・連絡先/090-5000-8386(RSY林)
参加を希望される方は、下記をRSY事務局(info@rsy-nagoya.com)までご連絡ください。
当日飛び込みも大歓迎ですが、ご一報いただけると幸いです。
①お名前:
②連絡先(できれば携帯電話):
③参加時間:10:00~12:00 / 13:00~15:00 / 両方参加
④参加人数(代表者が申込む場合):
※大雨・洪水・暴風・大雪いずれかの警報が出ていたら中止とします。
熱田神宮で新年のご挨拶ができることを心より楽しみにしております。
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募金・寄付振込先
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銀行・郵便で募金・寄付を賜ります。

●郵便振替
00800-3-126026
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード

●銀行振込
三菱東京UFJ銀行 本山支店/普通3505681
口座名義:特定非営利活動法人レスキューストックヤード

ゆうちょ銀行(銀行コード: 9900)
支店(名称: ゼロハチキュー  支店コード: 089)
口座番号: 当座 0126026
口座名義:特定非営利活動法人レスキューストックヤード

みなさまのご協力お待ちしております。よろしくお願いいたします。

常総市で陶器市を行いました

みなさま

 

レスキューストックヤード事務局です。

台風18号の影響で鬼怒川が氾濫し被災した市町では、

体育館などの一次避難所が12月上旬で全て閉じられ、メディアの報道も少なくなって

一段落したかに見えます。

けれども、被災者の生活が、元に戻っているわけではありません。

リフォーム中の自宅や新しい賃貸住宅での生活が始まったばかりの方が多い中、

新生活の必需品を手に入れるのがたいへんという声を聞き、

RSYでは、12月23日に、常総市で陶器市を行いました。

今回の陶器は、中部リサイクル運動市民の会からの物を中心に、

宇治市炭山、瑞浪市陶町からいただいたお皿、茶碗、小鉢などでした。

どんぶりが人気で、無くなってしまったのと、季節がらか、大皿も人気でした。

あいにく今にも雨が降りそうな寒空にも関わらず、

オープン前から大勢の方々が来られ、

茶碗や湯呑み、どんぶり、お盆やヤカンなどを買っていかれました。

  

お母さんたちが多かったですが、中にはご夫婦や親子で見えたり、

ご近所同士、「元気?」と声を掛けあう姿も見られました。

「やっぱり、お買い物って楽しいね」「年越しそばを入れるのにちょうどいい」

「お正月は、人が来るから、数の揃ったお椀が欲しかったの」という声もありました。

RSYのスタッフ、ボランティア合わせて7名が、てんてこ舞いの陶器市でしたが

ADRAジャパンの喫茶カーのコーヒーの振る舞いや

午後には、愛知から移動販売車炊き出し支援協議会の協力を得て、

おぎのやさんのクロワッサンたい焼きの提供も加わり、

ちょっとしたお茶の時間も提供できました。

当日の売上 78,350円は、事前のコーディネートをしてくださった

認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズに全額寄付いたしました。

今日お届けした陶器が、協力者の方々の真心と共に、

お正月の食卓を少しでも潤してくれればと思います。

活動寄付をして下さった方々にも、この場を借りて御礼申し上げます。

RSYは、今後とも必要なタイミングで必要とされる活動を続けていきますので、

どうか、みなさまのできるカタチで、ご協力ください。よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

あるある83号発送しました!

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

本日、あるある83号の発送作業を行いました。

クリスマス・年末で多忙な中5名の方にご協力いただき、わきあいあいと作業を一緒にして、クリスマスならではの話題で盛り上がりました。

最新号、83号の読みどころは・・・

▼特集1

見えないところもスゴイのよ

大雨や洪水で家が浸水した後に待ち受けているのは?見えるところも大変だけど、実は見えないところもスゴイことになっている!?
今回は建物の構造を見ながら、家に何が起こっているのか解説します。

▼特集2

学生が考える防災

久しぶりのあるある座談会です!今では学生が防災に関わることも珍しくなくなりましたが、まだまだ多いとは言えません。
関心のある学生とそうでない学生は何が違うのか?防災に関心ある学生さんの普段の考え、悩みを話し合ってもらいました。

宮城県七ヶ浜町報告【第216報】きずなハウスリニューアルオープン

みなさま、お世話になります。
RSY七ヶ浜事務局の槙島です。

11月末での七の市商店街閉所に伴い、約2週間お休みをいただいておりました“きずなハウス”(レスキューストックヤード七ヶ浜事務局)ですが、12月12日(土)より下記へ移転、リニューアルオープンいたしました。

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【住所】
宮城県宮城郡七ヶ浜町吉田浜字野山5-9

老人福祉センター「浜風」内 いろりの家
【定休日】
毎週月曜日(※月曜日が祝日の場合は翌日の平日がお休み)
【時間】
10:00~18:00

【電話】

090-9020-5887(休日(※)を除く10:00~18:00)

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リニューアルオープン当日は開店30分前から覗く子どもたち。

わざわざノックして「なにか手伝うことありますか?」と言ってくれる子も。

頼もしい小学生来場者プレゼント袋詰めをお手伝い

たくさんの方に支えていただきながら、無事リニューアルオープンすることができました。

入店時にはたくさんの企業様からご支援いただいたものを詰めあわせたプレゼントを皆様に!

(その詰め作業も小学生がお手伝いしてくれました!)

 

大人気、スマートボール

相変わらず大人気のスマートボール、まずは運試しに、とこの日もみんな楽しんでいました。

そしてこの日の1番のお楽しみイベントはビンゴ大会!

午前1回午後1回の開催でしたが、午後は入りきらないほど詰め詰め状態!たくさんの人が参加してくれました。

ビンゴ大会午後ビンゴ大会

「○○番出してー!」「トリプルリーチ!」と最初は座っていたみんなもどんどん前に出てきて・・・終始大盛り上がり!

ビンゴ大会ビンゴ大会ビンゴ大会景品

今回の景品は愛罐コーポレーション様からご寄付いただいた可愛いイヤーマフやマフラーなど・・・これからどんどん寒くなる東北では欠かせないものばかりで子どもも大人も大喜びでした!

 

商店街閉所となり、毎日顔を合わせていた店主さんたちともなかなか会うことがなくなり少し寂しいですが、みなさん再建先での新たなスタート!

私たちも新天地で、皆様にとって居心地のいい空間を作っていけるように、今まで以上に頑張りますので、町内の皆様はもちろん、県外から七ヶ浜へお越しの際はぜひお立ち寄りくださいね!

今後ともよろしくお願いいたします。

宮城県七ヶ浜町報告【第215報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第29号](2015年11月1日~11月30日)

皆さま
いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

七ヶ浜町の仮設住宅集会場で定期的に開催している足湯や
日々の活動を通して聞く住民の声『つぶやき』からは被災者の様々な現状を知ることができます。
2015年12月11日で震災から4年9ヶ月が経過しました。

12月11日は、4年前に七ヶ浜町の復興商店街「七の市商店街」がオープンした日です。
その七の市商店街も役割を終えるということで2015年11月30日(月)で閉鎖となりました。
店主さんらは各々移転が始まり、新店舗で営業をスタートをされている方もあります。

人が集まる場所となっていた七の市商店街。
町の朝市とは別に独自のイベントを開催したり、町のPRの為に町内外のイベントに出向いて出店したりしてきました。
「商店街でお茶飲んだり話すのが楽しかった」「無くなるのは寂しい」「中央公民館の近くだからつかいやすかった」と惜しむ声も多い一方、

「新しい店舗ができて、営業できるからこそ解体がされる。そのことを思えば復興が進んでいて、前に進んでいるという感じがあるからそれはそれでいいこと」だという声もあります。
店主さんたちも「『移転後も食べに行くからね!』『髪を切りにいくからね!』という声があるから頑張らないといけない」とお話されています。

新たなお家で新たな生活が始まる町の皆さんの生活を支えるのは地域のお店です。
これからも地域の拠り所となるよう頑張って欲しいですね!
RSYは、これからも皆さんを応援をしていきます!

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〇12月に引越しだな。公営住宅だ。うちの(奥さん)と2人ではとてもじゃないけど引越しなんてできないよ。業者がやってくれるからなんとななるけどね。食器棚やエアコンも買い換えなきゃぁ、エアコンは4年はつかってるんだからもう使えないよ。まぁまず、いろいろ世話になったな。
今日はお客が来てるんだ、この頃結構忙しいな。
(70代:男性)

 

〇今日も近所の(仮設の)人が引越ししてたわ。子どもが4人いるところだからかもしれないけど、すごい大きなトラックいっぱいにして運んでたわよ。よく仮設の中にあんだけの荷物が入ってたねー。 私たちも来月(12月)鍵もらうから、少しずつ片づけしてるんだわー。
(60代:女性)

 

〇もう引越し業者は決めてる。公営住宅にも(足湯とかで)来てくれるんでしょ?是非、遊びに来てね。家具とかどうしようか考えてる。仮設の表札はつけられないよねぇ。壁がコンクリートだからね。でも、中に置いとくかなぁ。
神棚をつけてもいいらしいけど、穴開けたりしたら公営住宅出る時に直さないとダメらしい。
どうしようかなぁ、でも仕方ないよね。(神棚は)つけなきゃダメだもん。
私はアパートに入ったことないから不便なところが出てくるかもなぁ。
(60代:女性)

 

〇七ヶ浜に来て60年だけど、やっぱり浜の人っていうのはね言い方がきつくて合わないわね。みんなでいるときは黙ってるの。私、仙台に働きに行ってて隣組の人しか知らないのよ。友達も少ないし、家ながされて全部無くなっちゃったけど、公営住宅に行ってこれから頑張らないとね。がんばるって言っても難しいけどね。
(80代:女性)

 

〇A浜で被災して、仮設に入った。でも、その後息子のとこ(隣り町)に避難して住んでたんだ。隣り町は周りは知らない人だし、気も使うしで女房が七ヶ浜に帰りたいって言ったので、七ヶ浜のアパートに越してきたんだ。「みなし仮設」でなくて普通に(家賃)を払ってな。公営住宅に入居したいと思ってたら、「町外に一度住民票移した人は被災者枠で入れないから今すぐは入れない」って言われて本当に困っている。一般枠でもいいから入れてくれって頼んだら今は一般は募集していないって言われて断られた。俺ら七ヶ浜の人間いれねーで、どうすんだ。って抗議してきたんだけどダーメ。
(60代:男性)

 

〇仮設住宅にはお世話になった。最後は今までのお礼と思ってピカピカにしていくよ。
次の人は入らないからそこまでやらなくてもいいみたいなんだけどね。
住めば都っていうけど本当だよ。避難所から引っ越ししてきた頃とか思い出すね。
(60代:女性)

2015年RSY下半期合宿が終了しました!

みなさま

RSY事務局です。

12月1日~2日にかけて、岐阜県の海津温泉にて、七ヶ浜・名古屋スタッフ合同の合宿を行いました。この合宿は、普段離れた場所で活動しているスタッフ同士がお互いの親睦を深めると共に、事業進捗の確認と、その中で抱える課題や自分なりに努力して取り組んでいることを共有していくことをねらいとして開催しています。

忙しい業務に流されがちな日々を振り返り、協力者やスタッフへの感謝やねぎらい、自分の目標や立ち位置を改めて確認する機会になって欲しいとも考えています。

最初に各自が担当している事業報告や来年度の活動方針を確認しました。

また、その後アイスブレーキングとして、「あなたのここがすばらしい!尊敬します!」と、「あともう一息!」という部分をお互いに伝え合う時間も取りました。初めての試みでしたが、普段改まって自分の思いを伝える機会がなかったので、スタッフには、なかなかの好評で、いい表情が見られました。

最後に、事業の中で自分が抱えている課題、それに対して自分なりに取り組んでいること、今後チャレンジしていきたいことなどを共有し、下半期の目標を発表しました。

日頃私たちの活動を支えてくださっている会員、ボランティアの皆さまへの感謝と共に、スタッフひとりひりが目標を持って前向きに活動していける職場環境を目指して今後も取り組んでいきたいと思います。引き続き、ご理解とご協力の程を、よろしくお願い致します。