新潟県中越沖地震[第6報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
現地入りしております浦野より活動状況について報告が届きましたのでお知らせい
たします。(2007.7.20現在)
■第3回ミーティング
・日時:7月20日(金)18:00縲鰀19:00(17:00縲鰀18:00チームミーティング)
■ボランティア班
・ボランティア受付:91名 述べ112名
・ニーズ対応:29件(内行政7)
<明日の対応>
・明日への持ち越し分:8件
※避難所班が対応する取り組みについても、ニーズ班がきちんと対応する。
・受付:2箇所
・駐車場整理
・ニーズ表を貼り出す(ハローワーク方式)
・センター内が土足禁止区域だったが、ブルーシートを引いて土足で入れるよう環境整備を行う。

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新潟県中越沖地震[第5報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
現地入りしております浦野より活動状況について報告が届きましたのでお知らせい
たします。今回は発信が遅れまして恐縮です。(2007.7.19現在)
■第3回全体ミーティング
・日時:7月19日(金)18:15縲鰀19:00/17:00より担当ごとのミーティングを実施
・場所:農業環境改善センター
・参加者:新潟県社協、刈羽村社協、長岡市社協、ブロック派遣社協、中越復興市民
会議、RSY、阪神淡路障害者・高齢者支援ネットワークなど
■避難所対応
[避難所環境について]
・電動で排泄物がシートに包まり廃棄されるタイプのポータブルトイレが、各避難所のトイレに設置され、高齢者にはよく利用されている。(ある避難所で仮設トイレを使用中の高齢者が中で具合が悪くなり、開けられなくたり閉じ込められた。ポータブルの設置と、トイレ近くに看護師を配置することで改善を図った)
・気温上昇に伴い避難所内の温度もあがり、扇風機が設置された。またテレビも設置されている。しかし、避難所によって設置状況にばらつきあり。明日には災害対策本部を通じて全ての避難所に設置されるよう調整中。
・ラーメンの汁や残飯処理のため、ざると蓋つきポリバケツを購入予定。
・トイレの道具の整備必要。本日バキュームカーで仮設トイレの排泄物を処理。村の職員によってトイレ清掃が行われ、便器掃除たわし、バケツ、消臭剤が設置されているトイレもあった。しかし、全てのトイレまでは手が回っていない様子。
・トイレの手洗い場の整備が必要(蛇口付のポリタンクが設置されているが、地面で水が跳ねて、衣類や足元をぬらしてしまうため改善が必要)。
・避難所内の清掃用の掃除道具を準備。明日午前中にボランティアにて実施予定。
・避難所に配置されている保健師に、衛生の保持と運動機能低下を防ぐために、食べるところと寝るところをきちんと分けて、なるべく入居している住民の手で環境整備を行えるよう指導することを依頼。
・歯ブラシ、入れ歯入れ、新品の下着など調達の必要あり。
・冷蔵庫がないので、水があったかくなるので冷やしたいという要望があり。
・業者が洗濯機を業者が持ってきたが、水道の復旧がまだのため使用できず。
・仮設風呂が設置されているが、「移動手段がないためお風呂まで行けない」との声あり。
[子どもの対応について]
・避難所でのボランティアによる活動について→避難所管理者(県職員)より、本部より許可をとってもらいたいと依頼あり。また、日中高齢者が休んでいるため、居住スペースでの活動は控えて欲しいとのこと。
・各避難所に消防団員の待機室など、使用できそうな部屋の目処はあるため、災害対策本部と調整を行う。
・避難所近くのグラウンドにひび割れ。液状化現象を起こしている。使用不可能。
○子どもたちの様子
・男子は全般的に室内にてプレステやDS三昧。
・小学生女子はグループでしゃべっていたり、遊んでいる。
・グループになかなか入れない、あるいは入って来ない子どもがいた。お互いに仲良くなれるきっかけがあるとよい。
・女性ボランティアが小学生の男の子に話しかけると「様子を見に来ただけなら帰って」といわれた。しかし、男性ボランティアが対応しすると受け入れてもらえた。
・特に地震どうだった?ときかなくても「地震の夢を見た」と言っていて、2階に一人でいた、家族がその時ばらばらの場所にいた、など地震直後の状況を細かく話していたのが印象的だった。
・ボランティアがこちらからの話しかけをすると、素直に答えてくれる子が多かった。全般的に明るい雰囲気だった。
・地震が怖かったという理由であまり外に出たくないという声もあった。
○子どもたちの要望
・カブトムシを取りにいきたい。
・友達の家に安否確認にいきたい。学校も休校になったので、地震が起こってから1回も会っていない。自分で行きたいけど、遠いのでいけない。
・夜は携帯電話の充電などを一斉に行うので、もっと電源が欲しい。
・小学生以下の小さい子たちは自分で出歩けないので、外に出られない。
・男子→スポーツがしたい、という声多し。野球、サッカー、ドッチボール、バスケット
・女子→激しいスポーツではなく、おにごっこ程度のものがしたい。女のボランティアさんと話がしたい。
○親の様子
・母親たちは表情に余裕がない。子どもを呼ぶ声や表情などが強くなっている。どうしても子どもに当たってしまう。→母親のお茶会や、足湯などを通じて、子どもの心の相談などの専門家も同席しながら、母親の話をゆっくりと聞いてあげる人も必要。・ゲームばかりで室内が多いので、なるべく外に出させてあげたい。イベントなどを打ってもらいたい。
・学校も休校、学童も休みということで、子どもといる時間が長くなりお互いにストレスがたまっている。一時でも離れるとリフレッシュできると思う。
[高齢者の対応について]
・社協からの働きかけにより、おそろいのオレンジのエプロンを着けた地元ボランティアグループ「友の会」より役員6名が集合。浦野より現在の避難所の実情を報告。
・「お話し相手ぐらいであればできるかも知れない」とのことで、ボラセンとなりの避難所で早速お話し相手ボランティアを実践。「みんな知っている人ばっかりだった。話を聞いているだけで、こっちも涙が出てきそうになった」「少しの声かけで、安心した表情を見せる人がいた。」との感想があり、「友の会」としての活動の必要性を感じられたようだった。
・今後は『移動茶の間ボランティア』とし、
<目的>
①お茶とお菓子を用意してお年寄りと話しながら心をリラックスしてもらう。
②困りごとや要望など「声」を拾い、災害ボランティアセンターに報告する。
③一方的にしてあげるのではなく、いずれ自分たちでも自主的にお茶会が運営できるようになるまで一緒に取り組む。
<活動の手順>
①当面毎日13:00に災害ボランティアセンター集合
②集まった人達で活動場所・役割分担を決める。
③活動時間は2時間程度とする。
④災害ボランティアセンターに戻って活動の報告をする。
ことを決めた。ボラセン側は長岡市社協職員が専属で対応する。
明日は、神戸大学ととちぎVネットより足湯隊が入るため、移動茶の間と合同で実施予定。

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新潟県中越沖地震[第4報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
現地入りしております浦野より活動状況について報告が届きましたのでお知らせいたします。(2007.7.18現在)
[本日の浦野の動き]
・区長への災害ボランティアセンター設置に関する周知(村内の巡回)
・避難所への高齢者用ウレタンマットの配布と巡回
・福祉施設の実態調査
■第2回ミーティング
・日時:2007年7月18日(木)18:15縲鰀21:00
・場所:農業環境改善センター
・参加者:新潟県社協、刈羽村社協、長岡市社協、ブロック派遣社協、中越復興市民会議、RSYなど
[刈羽村災害ボランティアセンターの概要]
・住所:〒945竏鈀0397新潟県刈羽郡刈羽村大字割町新田185番地
・電話:0257竏鈀45竏鈀2316
[被害の概要]
・人口:約5000人
・避難所数:6箇所(うち要援護者対応施設2箇所)
・家屋被害:全壊33棟、半壊95棟、一部損壊5棟
[区長への周知について]
・20の集落へ区長への挨拶周りと周辺地域の被害状況調査を実施。
・14:00縲恂黷ノて区長会議があり、各地区の状況報告と、災害ボランティアセンター設置の住民への周知の呼びかけを行う。
<地区の対応と今後の不安>
・区長・消防団を先頭に、地域で屋根のブルーシート張りや、家屋の片付けが始まっている。物資は消防団が各集落センターに運ばれ、在宅の世帯に漏れなく配給される仕組みができている。
・一連の作業の中で、区長にかかる負担が大きくなってきている様子。しかし、「自分の家も被害が出ているが、区長だから今は自分のことは後回しにしても地域の対応をせざるを得ない」と疲れた表情を見せる方もいらっしゃった。
・ボランティア受け入れの不安については、ボランティアが家屋の片付けにどんどん入ってしまうと、「あそこの家はおやじも、次男もしっかりしているのに、ボランティアにまかせっきりで楽してんじゃないか」という声が出るかもしれないということ。なるべく地域の自主性を損なわない関わり方が大切と思うが、本当に困っていて手を上げたいのにこのような関係性があり、上げずらいという面も一方では考えられるため、このような世帯の把握や声かけについては、区長さんにフォローしてもらう。
・区長さんも含めて、困っていることを声に出していってもらいやすい環境をボランティアセンターで作っていかなければならない。

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新潟県中越沖地震について[第2報]

皆様
栗田です。お疲れ様です。
新潟県中越沖地震の件、現地を含む関係者の方々と電話等で連絡を取り合っています
が、余震が続く中、まずは情報の集約にベストを尽くされている状況です。今回は、
長野県社会福祉協議会や新潟県災害ボランティア活動連絡協議会等がここ数年の相次
ぐ災害の経験を生かし、休日を感じさせない迅速な対応をされています。まずもって
敬意を表します。
新潟の状況 http://tatunet.ddo.jp/saigai/

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新潟県・長野県における地震について[第1報]

皆様
RSY事務局@浦野です。
16日午前10時13分ごろ、新潟県柏崎、長岡両市と刈羽村、長野県飯綱町で震度6強の
揺れを観測する地震が発生しました。
現在、各地の被害状況については情報収集中ですが、RSY・震災がつなぐ全国ネッ
トワークなどを通じて、少しずつ情報が集まってきておりますのでご報告致します。

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熊本豪雨災害 美里町向けうるうるパック発送完了のご報告

梅雨前線の停滞により、全国で強い雨が続いています。特に九州地方では土砂崩れなどにより家屋への被害や、避難所生活を強いられている方々がいらっしゃいます。
RSYでは「災害ボランティア活動支援プロジェクト会議」の一員として、平成18年7月豪雨、平成19年3月の能登半島地震に続き、「うるうるパック」を熊本豪雨災害被災地に向けて発送するための作業を行いました。
(※「うるうるパック」についての詳細は能登半島地震支援のブログをご覧ください。)

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「ボタ」ブログはじめました

RSYでは、2007年度日本財団より助成を受け、「安政東海地震の教訓を伝える『ボタ』の調査と教材作り」という事業に取り組んでいます。
「ボタ」とは、渥美半島の先端、田原市(旧渥美町)の堀切海岸沿いに約2.5kmにわたり築かれている津波堤防のこと。地元で語り継がれた話によると、「ボタ」は別名「貝ボタ」と呼ばれ、1854年の安政東海地震後に、これ以上村に被害が出ないようにと当時の住民らが貝殻や土砂を盛り完成させたものといわれています。
RSYが行う調査の目的は、「ボタ」がこの地域に残した地震の教訓を、地域の子どもが学べる教材としてよみがえらせることです。
このたび、助成元である日本財団さまが提供しているCanpanブログのサイトに、「ボタ」ブログも仲間入りしました。調査の進捗状況などを随時お知らせしていく予定ですので、RSYブログの姉妹ブログとしてときどきのぞいてみてください。Canpanブログには様々な地域団体がブログを登録しているようなので、これから田原市や渥美半島で活動する方々と、「ボタ」ブログを通じお近づきになれたらと思っています。
それにしても便利な世の中ですね。