東北地方太平洋沖地震について【第6報】

皆さま
13日より現地入りしているスタッフ・関口からの現地レポートをお伝えします。
◇3月15日(火)
【宮城県内陸南部】
 甚大な被害が次々と明らかになってくる沿岸部に比べて、被災の現状が伝わってこない内陸部。特に福島県境に近い南部の実態を把握しようと、柴田町、村田町、大河原町、角田市などの市町を回った。
 柴田町の災対本部から聞き取ったのは以下の状況。
・インフラはすべて断絶されているが、周辺市町で徐々に復旧しつつあるという情報が入ってきて、こちらもと思っている。
・水が一番の問題。町の給水車で配っているが、浄水場の水の残りがなくなったら終わり。この辺りは水源のダムからの供給一本で、復旧には時間がかかりそう。自衛隊は海岸部の救助に当たっていてこちらには来ない。
・食料はまったく補給されていないので、あるものでつないでいる状態。何とか早めに補給してもらわないといけない。
・海岸部の被災者の受け入れも要請されているが、水も食料もない状態ではとても受け入れられない。
…こうした事情は周辺地域もほぼ同様で、各地で物資、食料不足が深刻化している。
乾電池、紙おむつ、ミルクなどの不足を訴える自治体もある。
一方、柴田町より南の角田市では、この日からボランティアセンターが開設された。社協事務所のある「ウェルパーク」という福祉施設の一画が約300人の避難所にもなっており、自家発電機が入ったことと、ボランティアをしたいという声が出始めたため前日から募集をかけたところ、初日からボランティア10人ほどが集まった。
 県社協とは一度連絡がとれてボラセン立ち上げの意向は伝えたが、その後連絡が取れなくなったため、県社協には伝えないままの立ち上げとなった。ただし当面、ボランティア募集は市内に限り、外部には呼び掛けないつもり。海岸部に比べて被害が軽いので、地域の助け合いで乗り切る覚悟がある。
また携帯が通じず、余震も来るので、ボランティアには朝出て昼間にいったん戻ってくるように指示していた。
 …その他の団体の状況視察からも総合して、やはり内陸部はある程度自活ができており、緊急支援は海岸部の津波被災地に集中するべきという見方で一致。ただし、現状でボランティアが食材などを持って来てくれても、帰途のガソリンがなければ現地の貴重なガソリンを持っていかれてしまうことになる。
 食料もガソリンも満タンにして、中長期的なスパンで来てくれるボランティアが理想。その呼び掛けのタイミングを各団体が見極めているが、原発事故の広がりもあって非常に難しい。地域的には多賀城市などが仙台に近く、支援に回ってもらえるとありがたいという声があり、16日に状況把握に務める予定。
※明日より「東北地方太平洋沖地震ボランティア活動支援募金」開始!ご協力頂ける方はRSY事務所までご一報ください。
3月17日(木)16:30~18:30
  18日(金)16:30~18:30
19日(土)14:00~17:00
20日(日)14:00~17:00
・場所:名古屋市栄三越ライオン前周辺
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
・郵便振替00800-3-126026
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード 
通信欄に「東北地方地震」とご記入ください。
・クレジットカード払い:
https://www.canpan.biz/products/list.php?category_id=84
※上記のページから「寄付」をお選びください。
※団体へのメッセージ欄に「東北地方」とご記入ください。

新燃岳噴火災害について[第42報]

皆様
RSY事務局藤田です。
3月15日(火)の報告をさせていただきます。
天候は時折晴れ間は見えるものの、空は依然曇り。
高原の方に聞くと、2日ほど前から暖かさを感じるとのこと。
今日は、3名のボランティアさん(それぞれ東京、宮崎市内、大阪からお越し。)と一緒に活動をさせていただいた。
役場のお昼休憩に足湯をさせていただけることになった。
足湯を体験された役場の職員さんや、確定申告でお越しになっていた町民の方からは、「一昨日の噴火では、これまでで一番高い4000メートルの高さの噴煙だったが、音がならないため、しばらく気付かなかった。」、「家で戸が閉まる音や、道路でトラックが通る音を聞く度、噴火ではないかと構えてしまう。」、「噴火し続けている限り、安心はできない。」などという声を聞いた。
午後からは出張足湯セットを車に積み、3軒のお宅を訪問した。うち2軒は不在であったが、牛舎の屋根・樋・周辺の地面の灰除去が済んでいないお宅の状況を見せていただいた。屋根や地面には数cmの灰が積もっており、雨の影響で固まりつつあった。屋根の徐灰は息子さんにやってもらうとのことであったが、地面に積もる灰だけでもどかしたいとのことであったため、時間の都合上後日改めて訪問する旨伝えた。せめて足湯だけでもとお誘いすると、ご夫婦(70代)で体験してくださった。このご夫婦は噴火の影響で牛を手放す決断をされたそう。「噴火直後は周辺の木々が一面灰色になった。」、「作業をしようにも腕が痛くて上がらない。」、「今思うと牛を手放さなければよかったとも思う。」との声。牛舎には愛情込めて育てた牛はもう居ないが、ご夫婦にとって大切な場所にはかわりない。少しでも心配事が軽減され、気持ちが晴れるように取り組みたいと思う。
どこの場所でも耳にするのは、東北地方太平洋沖地震による被災者への想い。「地震の被害に遭われた方々の事を思うと、こちらは自分たちで頑張らないと。」とお思いだ。しかし、噴火による被害で大変な状況に変わりはない。どうかその思いが、ご自身を無理に追い詰める方向につながらないように伝えたい。
明日の午前は、地元NPO高原ハートムさんからのご紹介で、足湯を行う予定である。
宮崎から東北へ、支援の輪~「野菜サポーター」にご協力ください!
http://shinmoedake.seesaa.net/
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。

東北地方太平洋沖地震について【第5報】

皆さま
13日より現地入りしているスタッフ・関口からの現地レポートをお伝えします。
◇3月14日(月)
【塩竈(しおがま)市】
 被災地の状況把握のため、被災規模の見えない石巻(いしのまき)市を目指し、14日未明に山形県庁を出発。地元の日赤ボランティアSさんの車に同乗させていただいた。
 緊急車両として高速に乗り、仙台方面へ。ところどころ陥没箇所を工事していたが、早朝で他の車もなかったため、ほぼ支障なく走り抜けられた。
しかし太平洋側を通る「仙台東部道路」の先は通行不可。道路の下には津波で流された瓦礫や車が手付かずのままたまっていた。下道におりるとガソリンを求める車の列が開店前のガソリンスタンドにずらりと並んでいた。
停電が続いていて信号も灯らない仙台の街をおそるおそる北上した。道路はところどころ冠水したままで、水しぶきをあげながらも何とか先へ進めるが、塩竈市に入って異様な光景が広がった。車という車がひっくり返り、電柱や民家にめり込んでいる。狭い路地に数台の車が重なり合って壁のように行く手をふさぐ。港に面した遊覧船乗り場の近くでは、車と船が絡み合うように転がっていた。人通りもほとんどないゴーストタウン。国道の冠水も普通車では先に進めないレベルとなり、石巻行きはあきらめざるを得なかった。
【七ヶ浜(しちがはま)町】
 目的地を変え、塩竈市のすぐ東に位置する七ヶ浜町へ。ここは代表理事の栗田が5年ほど前に講演会に呼ばれた町だと聞いていた。半島状に海に突き出した町は中央が高台となっていて、町役場やスポーツセンターなどの施設が集中する。役場に行くと災害対策本部が2階にできていて、1階で職員がパンやおにぎりを仕分けしていた。
 七ヶ浜町は人口約2万1,000人。その名の通り「7つの浜」があり、観光や漁業で成り立っている。しかし今回の地震津波で海浜部の集落に被害が集中。現場は何があった場所かわからないほどの更地になってしまっている。現在のところ、死者25人、行方不明者152人。自衛隊も入った捜索は14日から始まったばかりだという。
 役場から500mほど離れた社会福祉協議会は、一応「ボランティア受付」をしている。ただし外部の人は原則まだ受け入れず、地元の人中心に 「給水作業の手伝い」・「交通整理」の2つの役割を主に割り振っていた。
給水は町が独自に行っており、給水ポイントのグラウンドにはポリタンクを持った数百人の町民が行列をつくっていた。
 避難所は町内28カ所にできているが、海浜部で生き残った住民と隣接する多賀城市の火力発電所の火災で退避させられている地区の住民が役場に近い中央公民館と「国際村」という施設の2カ所に押し寄せ、あふれかえっている。
 職員は「水や食糧が圧倒的に足りない。何かを伝えようにも電気がないのでコピーも取れず、無駄な動きが多い。ボラセンの開設も検討しているが、まずコーディネーター的なボランティアに来てほしい」と訴える。
 その後、避難所の様子を詳しく見ようと思いましたが、「大船渡沖で自衛隊が5mの潮位変化を観測」というデマが流れ、住民が一斉に高台に避難。われわれも撤退せざるを得なかった。
そのまま仙台でガソリン探しに奔走。ガソリン不足は深刻な問題になっている。明日は宮城南部を回る予定。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
・郵便振替00800-3-126026
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード 
通信欄に「東北地方地震」とご記入ください。
・クレジットカード払い:
https://www.canpan.biz/products/list.php?category_id=84
※上記のページから「寄付」をお選びください。
※団体へのメッセージ欄に「東北地方」とご記入ください。

新燃岳噴火災害について[第41報]

皆様
RSY事務局藤田です。
3月14日(月)の報告をさせていただきます。
今日は現地NPO高原ハートムさんにご協力いただき、気になっているお宅2軒を訪問させていただいた。
最初の1軒は、お留守の様子。月曜のため、病院に行ってらっしゃるかもしれないとのこと。
2軒目はご高齢のご婦人宅。ご在宅で、家の中に入った灰を箒で掃いていらっしゃった。先日学生に庭の徐灰作業をしてもらい、「丁寧な作業で、とても助かった。」と仰っていた。しかし、庭の一部にはまた灰が積もっていたため、「ここも気になるけど…。」との声。現在ボランティアさん不足のため、数が確保出来たら作業に来る旨伝え、お宅を後にした。
その後、都城市の夏尾地区に連れて行っていただいた。過去に清掃車が入り、道路の徐灰を行ったと分かる道路も、昨日の噴火の影響でまたしても灰が積もっていた。
午後からは少し強めの雨が降り始めた。土石流の心配が頭をよぎる。
東北地方太平洋沖地震発生以降のレポートでもお伝えしている通り、こちらの皆様も地震被害の状況に心を痛めていらっしゃいます。
自然災害に対し恐怖を感じたり、避難を余儀なくされた経験のある方々だからこそ、被災地から被災地へ何かできないかと真剣に悩んでおられます。
そんな思いを少しでも実現するため、レポートを読んでくださっている皆様には橋渡しとして、被災地NGO恊働センターさんが呼びかけておられる
 宮崎から東北へ、支援の輪~「野菜サポーター」
 http://shinmoedake.seesaa.net/
にもご協力いただければ幸いです。
農家さんが心をこめて作られたおいしいおいしい野菜たちが、元気をのせて地震の被災地のみなさんに届けられるよう、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。

【ボランティア募集!】東北地方太平洋沖地震に関する街頭募金の実施

みなさま
RSY事務局の加藤です。
RSYでは、東北地方太平洋沖地震の被災地支援活動を開始し、13日より現地にスタッフを派遣しています。今後の動きにつきましては、引き続きブログにアップしていくつもりです。
http://www.rsy-nagoya.com/rsy/blog/2011-1/
今、名古屋でできる活動として、ボランティア活動支援に関する街頭募金活動を行います。
ボランティア活動支援募金についてはこちら
日程は、下記の通り、場所は栄三越ライオン前周辺です。ご協力いただける方は、募金活動開始20分前にRSY事務所にお越しいただくか、直接開始時間に栄三越ライオン前にお集まりください。
RSY事務所アクセス:
http://rsy-nagoya.com/rsy/access
ご協力よろしくお願いします!!!
———-ボランティアで参加していただける方へ————-
下記の日程で参加可能日に○をつけて事務局までご返信下さい。
(  )3月17日(木)16:30~18:30 ※募集を締め切りました
(  )   18日(金)16:30~18:30 ※募集を締め切りました
(  )  19日(土)14:00~17:00 ※18日の18時までにお申し込みください
(  )  20日(日)14:00~17:00 ※18日の18時までにお申し込みください
※お名前・ご連絡先(電話・メール)も合わせてご連絡ください。
【問い合わせ】特定非営利活動法人レスキューストックヤード
〒461-0001名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階
Tel 052-253-7550 / Fax 052-253-7552
info#rsy-nagoya.com(#を@に変えてご送信ください)
——————————————————————
また、下記の通り、郵便振替またはクレジットカードでもボランティア活動支援募金をお願いしています。
【1.郵便振替】
口座番号 00800-3-126026 
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード
 ※通信欄に「東北地方」とご記入ください。
【2.クレジットカード】
VISA又はMastercardをお持ちの方は、1口2,000円より、こちらのURLから寄付して頂けます。
https://www.canpan.biz/products/list.php?category_id=84
 ※上記のページから「寄付」をお選びください。
 ※団体へのメッセージ欄に「東北地方」とご記入ください。

東北地方太平洋沖地震について【第4報】

皆さま
昨日13日より現地入りしているスタッフ・関口からの現地レポートをお伝えします。
◇3月13日(日)
【東北地方・支援体制】
 「東北8道県」の枠組みで、以下のような支援体制が決まった。
 ・山形→宮城
 ・秋田→岩手
 ・新潟→福島
※日本海側の県が太平洋側の隣県を支援する形で、四川大地震の「対口支援」に似ている。
※「ボランティアネットワーク運営連絡会」が「ボランティア支援本部」に格上げされた。
【名取市(被災地NGO恊働センター・吉椿さん報告)】
NHKの津波映像が衝撃的だった名取。海岸部は壊滅的だが、「仙台東部道路」がちょうど防波堤のようになり、道路の内側(西側)はほとんど津波が来ていない。
その内側で小中学校や公民館など多数の避難所ができている。皆バラバラに逃げたためか、離ればなれになった家族を捜す人が目立つ。
各避難所には避難している人の名簿が張り出してあり、それを見て回る。しかし車を津波でなくしている人が多く、歩いて避難所間を回るため、なかなか見つからない。
避難所となっている学校の空き教室で、一人放心状態で座っている人の姿が見られた。
食料も足りないため、高岡からのボランティアらと炊き出しをしたら非常に喜ばれた。
【仙台市内(世田谷ボランティア協会などの報告)】
仙台中心部・宮城野区の東北福祉大で1200人が孤立しているという情報があり入ったところ、キャンパスが学生中心の避難所となっていた。学生が動いて炊き出しなどに励んでいた。
若林区も名取と同様に仙台東部道路の内側は被害が少なく、区役所も水に浸かったという情報はデマだった。 道路一本で被害が違うという(内水氾濫のよう
な)状況。全体に建物被害は少ない。
【今後の予定】
14日は、未明から現地の人の車に乗せていただき、石巻に向かう予定。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
・郵便振替00800-3-126026
加入者:特定非営利活動法人レスキューストックヤード 
通信欄に「東北地方地震」とご記入ください。
・クレジットカード払い:
https://www.canpan.biz/products/list.php?category_id=84
※上記のページから「寄付」をお選びください。
※団体へのメッセージ欄に「東北地方」とご記入ください。

新燃岳噴火災害について[第40報]

皆様
RSY事務局藤田です。本日より、宮崎県高原町に入りました。
3月13日(日)の報告をさせていただきます。
本日は中越・KOBE足湯隊の頼政良太さんと一緒に活動しました。
なお、頼政さんは本日別件で他県に向かい、その後兵庫に帰られるとのことです。
今日は曇り空。写真でしか見たことのなかった町は、天気と噴火のどちらで曇っているのかわからなかった。
午後から、今までニーズ発掘や顔つなぎでお世話になっている、Mさんのお宅にお邪魔させていただいた。
「うちは青学の学生さんたちのお陰でずいぶん助かったよ~。」と仰っていた。
一方で昨日の頼政さんの報告にあったように、東北地方太平洋沖地震の被災地が気になっておられるご様子。
特にお仕事の関係での知り合いの方との連絡がつかないとのことで、とても心配をされていた。
また、お寺では「(地震のことが気になり)噴火以降初めて、新燃岳を一日に一度も見なかった。」、「私たちは今回は噴火の被害は受けたものの、普段は温泉や観光などの恩恵を受けているが、(東北の地震は)何もかも奪ってしまった。」などという声を聞いた。
少し道路を歩いたが、今までの報告であるように、主要幹線道路はほとんど灰があったことがわからなかった。
しかし、お宅や牛舎の屋根や庭などの灰除去のニーズや気になるお宅はまだある。
17:45には、5日ぶりの噴火が起きた。噴火時の音は感じられなかったが、外に出てみると、火山雷が鳴り響いていた。
「また灰が降るね。せっかく作業したのにね。」との声。
16日の午前には、高原ハートムさんからのご紹介で、足湯を行う予定。
そのために、明日・明後日中に足湯に協力してくださる方を募り、一度練習をしてみることを考えている。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。

東北地方太平洋沖地震について【第 3 報】

皆さま
RSY事務局の加藤です。
現地に入っているRSYスタッフ関口からの報告が届きました。
なお、関口は本日より空路で山形空港から現地入りしました。
◇3月13日(日)
【山形空港】
・到着は定刻より約5分遅れたが大きな乱れはなし。ただし物流がストップしており機内サービスはない。
・空港ロビーにはテレビカメラが待ち構えており、被災者の家族など関係者を探し出している。
・ターミナルの外に出ると、雪は道端に 2・3センチほど積もっている。
・市内行きのバスを探すが、1時間に一本ほどの乗り合いタクシーバス(予約制)しかなく、乗り場に行列ができている。「普通のタクシーに相乗りで行ったほうが早いよ」と運転手に言われ、近くにいた初対面の男性4人とタクシーをつかまえて市内へ向かった。
同乗したのは津波被害のあった名取市に実家があるという大阪の会社員の兄弟。「家は流されたが母親は無事と聞いた」。山形駅前からバスで仙台に向かうというので携帯の番号を渡して別れた。
【山形県庁】
・山形県庁には7階の一室に「山形県災害ボランティアネットワーク運営連絡会」の名で県職員らが詰めていた。
構成:県、県社協、JC、日赤、共同募金、地元NPOディー・コレクティブ
・山形県は宮城や福島、岩手の被災規模が甚大なため、隣県を支援する体制にシフトした。宮城に水や食料1000人分を送っているが、宮城県社協とはまったく連絡がとれていない状況。
【道路状況】
・山形から仙台方面の交通
東西に走る高速山形自動車道については、宮城県内は通行証がないと通行不可。
通行証は、県庁の連絡室で適宜発行している。
高速を使えば山形県庁から宮城県庁まで片道1時間程。下道でも1時間半程度。
・太平洋岸を南北に走る「仙台東部道路」の東側で津波の被害がでている。
【宮城北部(ディー・コレクティブ・千川原氏報告)】
 ディー・コレクティブ理事長・千川原さんが昨夜から車で宮城北部を回り、昼過ぎに戻って来られたので報告を聞いた。
・宮城に入ると完全な停電状態。信号も街頭も店の灯りもない。
・栗原は旧10町村に45の避難所ができ、2700人以上が避難している。
毛布にくるまってじっとしている。3年前の地震の経験もあり、住民同士で何とかやりくりしている。
・栗原の東の登米(とめ)市は所々家屋被害が出ており、避難所ができている。
・津波で集落ごと壊滅した南三陸市では360度ががれきの山と泥。朝は泥の水分が凍って多少歩けるが、日中はまさにドロドロで歩けない。自衛隊がヘリで病院に取り残されたけが人を救出していた。
高台にある中学校と小学校、アリーナ(体育館)の3カ所が避難所となり、約2000人が避難している。中学生らも手伝って、残った住民で炊き出しをしているが、人も食料も足りず、おにぎりもピンポン球のような小さなものしかつくれていない。役場が流されているため、職員も行方不明。町長が助け出され何とか災対の形をつくろうとしているが現状ではまったく機能していない。
・その他のテレビに映らない内陸部の被害はまったくわからない。
・電話やファクス、メールなどの 通信手段が断たれているのでボランティア同士の連絡をとるのも困難。
・ガソリンを求めて、数少ない開店中のスタンドに車が殺到し、あちこちで渋滞ができている。日中はスタンドから5キロぐらい車の列が続くところもある。
○その他団体の動き
・神戸からの先遣隊:被災地NGO恊働センター・吉椿さんら4名が名取市の施設に滞在し、今朝炊き出しを行った。本日中に山形へ一旦戻り、神戸からの第二陣と合流の予定。(本日11:00:被災地NGO恊働センター村井氏に確認)
・中越防災安全推進機構 復興デザインセンター:稲垣氏、澤田先生、永松先生は、昨日山形県庁に立ち寄り、花巻市に宿泊。岩手県釜石市へ向かっている。明日の朝には一旦戻る予定。(本日11:28:中越防災安全推進機構 復興デザインセンター・北村氏メール)
・にいがた災害ボランティアネットワーク李さんが福島へ (本日15:51:RSY関口報告より)
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
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新燃岳噴火災害について[第39報]

皆様
被災地NGO恊働センター頼政です。
本日3月12日(土)の報告をさせていただきます。
今日の朝に、一昨日お邪魔したお宅のお母さんから、東北の地震が大変だからうちは構わないわよ、というお電話が入りました。宮崎の方々もこのたびの地震の被災者の方々に想いをはせています。
今日は午前中に日向から来たボランティアの方15名と一緒に皇子原公園の掃除を行いました。
かなりの灰がたまっていて、とても大変な作業でした。
15名で一日がかりで作業しましたが、まだ終わっていない状態です。
今後も引き続きボランティアが入ってくるときに活動しようと思います。
また、昨日うかがったお宅のうちの一軒に2名のボランティアさんに行ってもらいました。
なかなか作業が進まなくて、住民の方も気が滅入っている様子でしたが、ボランティアが入って作業することで、少しでも気が楽になればと思います。
また、今日は三重から野菜の買い付けに来られた方がいてしいたけ農園をご紹介しました。
今後、継続的に農業という面でも支援活動ができるような形にしていけるよう、
地元の農家さんなどとしっかりと話をしていきたいと思います。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
通信欄に「新燃岳噴火災害」とご記入ください。

新燃岳噴火災害について[第 38 報]

皆様
被災地NGO恊働センター頼政です。
本日3月11日(金)の報告をさせていただきます。
今日は、午前中にニーズが上がってきたけど対応できていないお宅に一度連絡を入れました。ニーズは上がるけど、なかなか対応できていない状態です。今後も継続して連絡を取っていかないといけないないなぁと感じました。
午後からは、光明寺の近くの駐車場の掃除を行いました。一人暮らしのお母さんだけでは手が回らない状態だったそうです。駐車場は単純に考えると灰が積もっていても影響は少ないように思えますが、乾燥した灰はほこりのように舞うので生活する上で
かなり気になるというのが実情です。なかなか灰をすべて取り除くことは難しいですが、細かい部分までも丁寧にやっていくことが必要だと感じました。
その後、午前中に連絡を取ったお宅のうち、2軒のお宅を訪問しました。どちらのお宅もかなりの量の灰が残っていて、なかなか住民の方だけでは取り除けない状態でした。家の窓も何度か掃除したそうなのですが、すぐに灰が舞うので汚くなってしまうそうです。そういった何度も汚れたり灰がたまったりというストレスもあるのだなぁと改めて感じました。
明日は、日向の方からボランティアさんがたくさん来るのでその方たちと皇子原公園の掃除をする予定です。
※ボランティア活動支援金にご協力ください!
郵便振替00920-7-75997「震災がつなぐ全国ネットワーク」
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