あるある77号発送しました

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。

 

昨日、あるある77号の発送作業を行いました。
前日に1名の方が発送作業の準備に来てくださり、当日は2名の方にご協力いただいて発送作業を行いました。
前回に引き続き少人数での作業でしたが、前日の準備を万全にしていただいたおかげで、スムーズに作業することができました!

 

最新号、77号の読みどころは・・・

▼特集1
新潟県中越地震から10年、阪神・淡路大震災から20年。
1.17当時を知らない若者へ、RSY代表理事の栗田からメッセージです。
中越で開催された10周年イベント参加者からの報告も掲載しています。

▼特集2
東日本大震災により福島県いわき市から愛知に自主避難されてきた方が、
愛知で繋がった仲間からの声で実現した「いわき市ツアー」。
ツアー参加者に「今」のいわき市を訪れての感想やそれぞれの想いを伺いました。

お手元に届くまでしばしお待ちください。
ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

宮城県七ヶ浜町報告【第183報】七ヶ浜事務局移転のお知らせ&「きずなハウス」OPEN

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

この度、七ヶ浜事務局は七ヶ浜町ボランティアセンター内から、
七の市商店街内の「きずなハウス」へ移転しました。
住民の皆さんのご協力の元、12月14日(日)にOPENしました。
今回は作成風景や、OPENイベントの様子をご紹介します。

★きずなハウスとは?
七の市商店街内に出来た「住民交流スペース」であり、一部スペースを事務局として、RSYが運営を行っています。

「気軽に寄れて、ゆっくりできる場所が欲しい」という住民の皆さんの声から、住民憩いの場として休憩所/駄菓子販売/七ヶ浜町グッズ販売(きずな工房商品等)/七ヶ浜町イベント情報掲示板等の要素を持ち、年明けからは喫茶店/コロッケなどの揚げ物販売も予定してます。

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今回、設置したテーブルやイス/棚/カウンターなど全てが手作りです。
七ヶ浜町の大工さんやボランティアさんに来て頂き、一緒に意見を出し合いながら作りました。
作成中に通りがかった皆さんから「私もイスや棚を作ってほしい!」という声が絶えないくらいの完成度です。

大工さんにも手伝ってもらいました!利用するお客さんのことを考えて、使いやすいように作っています!
『七の市商店街3周年記念感謝祭』と同日開催になったOPEN当日・・・!
店内はずっと満員・・・!
雪の舞う寒い日でしたが、本当にたくさんの住民の皆さんがお祝いと遊びに来てくださいました。

鍵の授与式(写真左が商店街会長の星さん、中央がRSY常務理事浦野、右が夢麺店主の岩本さん)七ヶ浜事務局スタッフによる建前「駄菓子蒔き」

店内で休憩する住民の皆さん手作りテーブルもイスもいい具合!

「きずなハウス」が七ヶ浜住民の皆さんの憩いの場となるように住民の皆さんと一緒に考えて作っていきたいと思います。
七ヶ浜町に来られた際には、是非お立ち寄りください!
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【住所】
宮城県宮城郡七ヶ浜町吉田浜字野山5-9 七の市商店街101号「きずなハウス」
【定休日】
毎週水曜日
【時間】
10:00~18:00
【電話】
090-9020-5887(水曜日を除く10:00~18:00)
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★住民の皆さんの声

〇商店街に買い物に来た時に、コーヒーとか飲める場所が欲しかったの、待ち合わせ場所とかでもいいね。
(女性:40代)
〇仮設集会所が休みの日に寄れるとこできたわー。また遊びに来るね。
(女性:60代)
〇めったに七の市商店街来なかったけど、結構いろんなのあるんだな。ラーメン屋あるぐらいしか知らなかった。
(男性:70代)
〇これで七の市商店街が活性化すればいいねぇ。今、全国的にもこういったところ少なくなってるから。
(女性:70代)
〇すごい楽しい。なんかすごく明るいところって感じ。お母さんにも教えてあげて一緒に来たい。
(小学生の女の子)

宮城県七ヶ浜報告【第182報】ボランティアバス第68陣報告【11月14日~17日】

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

去る11月14日から17日にかけてボランティアバス68陣は七ヶ浜住民と一緒に会津美里町の交流会に参加しました。14日(金)に名古屋を出発し、15日(土)は宮城県七ヶ浜町で住民との交流会を行い、16日(日)は福島県会津美里町にある宮里仮設住宅で交流会を開催し、17日(月)の早朝に名古屋へ帰着しました。以下、ボランティアバス68陣の活動報告です。

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ボランティアバス68陣は、七ヶ浜町の漁師さん達と一緒に福島県会津美里町に行って福島原発から仮設住宅へ避難している福島県楢葉町の方たちと七ヶ浜で採れる旬の魚「ぼっけ」を食べて交流しよう!という企画でした。きっかけは「被災地間の情報交換や復興へ向けて歩む被災者同士で励まし合える機会を作りたい」という七ヶ浜の漁師さんの発案です。

2014年11月15日(土)宮城県七ヶ浜町での活動

東北自動車道の菅生サービスエリアで6時頃朝食を取り7時半頃七ヶ浜へ到着しました。集合時間の8時半まで時間があるのでそれまでは付近のきずな公園などを自由散策。RSY七ヶ浜事務局の郷古さんがやってきて8時半からボランティアセンターでミーティングを行ないました。9時から七ヶ浜住民の皆さんとの交流会が始まりました。全員車座になって座り3人の住民の方から津波の体験、避難所での生活、震災後の状況、行政の対応などについてお話を聞かせていただきました。

住民との交流会

10時から昼食までは各自自由行動でした。私たちは漁師さんたちの職場である菖蒲田浜の漁港へ行って午後から捌くことになるぼっけを見せてもらいました。ぼっけを抱いている時のまるで愛しい我が子を抱くかのような慈愛に満ちた漁師さんの表情が印象的でした。メスは卵がたくさん入っていて体が大きいのですが、オスは痩せています。オスの身の方が刺身にするには美味しいそうです。

菖蒲田浜の漁港から歩いて中央公民館まで戻り、昼食は夢麺さんで念願の裏夢麺をいただきました。思ったほど辛くはなく、ベースのスープがすっきりして美味しくさらに豆板醤を追加して辛くしていただきました。参加者の1人はきぜん寿司さんで昼食を取られたようですが、握り寿司が美味しかったと言っていました。

 

昼食後は中央公民館の調理室をお借りして、ぼっけの解体、ぼっけ汁用の野菜等の食材準備、ぼっけの卵の醤油漬け作りを行ないました。住民の方々にぼっけの解体方法を教えてもらいながらボランティアメンバーも解体に参加しました。昨年までのぼっけ祭りでぼっけの解体経験があるメンバーがいたりして、解体作業は順調に進みました。

 

ぼっけの解体は、基本的に皮を剥きヒレやエラなどを撤去しますが、内臓など残りの部分はほとんどすべてが食べられるそうです。頭の部分やガラなどもきちんと出汁を取るために使用しました。胃袋は中身を出して胃袋は食べられます。ぼっけは雑食で大きい口で何でも食べるので胃袋の中にある未消化の物は取り出す必要があるそうです。胆のうは苦いので撤去しますが、つぶしてしまうと苦くなってしまうので、胆のうをつぶさないよう注意して取り除きます。

 

私はちょっとぼっけにさわってみましたが、普段魚の調理には慣れていないので、なるべく邪魔にならいように解体の様子を見学しながらブログ用の写真を撮影したり後片付けをメインに手伝いました。漁師さんによると予定より早く終わったとのことでした。不慣れな私が不用意に手を出さなかったことも結果としては良かったのかもしれません。食材を準備しながら名古屋から一緒に来たバスのドライバーさんが持ってきてくれた柿を剥いてみんなで食べました。

 

食材の準備が順調に終わり、名古屋から乗ってきたバスに七ヶ浜の住民の方、RSYの郷古さんが加わり、用意した食材や調理器具を載せて今夜宿泊する国民宿舎さぎの湯のある福島県猪苗代町へ向かいました。名古屋から乗ってきたバスは中型のバスで車体構造上荷物を載せるスペースはあまり多くありませんでした。名古屋から七ヶ浜へ向かう道中では二人用の座席を一人で使用することが出来ました。七ヶ浜から追加になった三人と調理器具や用意した食材を全て載せることができるだろうかと不安がよぎりましたが、後部の座席を二列分横向きに回転させ最後部座席とのあいだに広い空間を作り出し、用意した食材や調理器具などの荷物をなんとか乗せることができました。福島までの道中は荷物のすぐ隣に横向きに座ったメンバーが走行時の振動で崩れそうになる荷物を時折手で押さえながら乗車しました。

 

日が暮れてバスは福島県に入り宿に近づくにつれだんだん道路上の積雪が多くなっていきました。宿の直前で積雪のためバスのタイヤがスリップし始めましたが、無事宿に到着しました。宿につきまず夕食を取り、食後にミーティングを行ないました。ミーティング後は各自温泉に入り、同室のメンバーとしばらく話をしていましたが、そのまま眠ってしまいました。

2014年11月16日(日)福島県会津美里町での活動

宿で朝食を取り会津美里町へ向かいました。会津美里町では七ヶ浜町の住民の皆さん、東北学院大学のボランティアサークルの皆さんと合流しました。交流会会場の準備、調理場の設営、ぼっけ汁の調理、各種催し物の準備、仮設住宅の中を練り歩いて住民の方の呼び込みなどをボランティアメンバーで手分けして行いました。

RSY七ヶ浜事務局の松永さんの司会で12時から交流会が始まりました。ぼっけ汁、ぼっけの唐揚げ、海苔の佃煮、ぼっけの卵の醤油漬けをのせた七ヶ浜産新米を炊いたご飯が参加者の皆さんのテーブルに配られました。七ヶ浜の漁師さんから七ヶ浜町やぼっけと言う魚の紹介、震災時の津波等の状況などのお話がありました。

漁師さんは「津波で家も漁具も失ったけれど好きな漁師を七ヶ浜で続けたいと思い頑張っています。今の季節にだけ採れるぼっけには特にこだわりがあってぜひ楢葉町の皆さんに食べてもらいたいと思って今回やって来ました。楢葉町の皆さんも一緒に頑張りましょう!」と仰っていました。この熱い思いに楢葉町の住民の方からも「ぜひ私たちも七ヶ浜へ行きたい!」との声が聞かれました。

 

その後仮設住宅の自治会長さんと楢葉町社会福祉協議会の方から楢葉町の紹介、震災や震災後の状況のご説明がありました。楢葉町では地震や津波の影響はさほど大きくはなかったようですが原発の問題により避難生活を送らざるを得ないつらい状況についてお話しがありました。

 

食後は、会津美里町の仮設住宅に住む皆さんと一緒に事前に用意していた各催しの方へ移行しました。靴下を使った雪だるまとクリスマス・リースづくり、足湯、ジャンボ麻雀が行われました。交流会は終了し、後片付けをして、最後にボランティアメンバーと仮設住宅自治会長さん、楢葉町社会福祉協議会の皆さんなど全員で今回の交流会について振り返りました。社協さんから仮設に住む楢葉町の皆さんが作ったミニわらじをお土産にいただきました。その後七ヶ浜の皆さん、東北学院大学の皆さんと名残を惜しみながら会津美里町を後にし名古屋への帰路につきました。

今回のバスツアーは、七ヶ浜と福島の被災地間交流のお手伝いが出来て大変意義深い活動になりました。特に福島では原発の問題が今後も長期化することが予想される厳しい現実が感じられましたが、七ヶ浜の皆さんから発せられた「被災地同士共に頑張りましょう!」というメッセージが楢葉町の皆さんだけでなく被災者ではない私たちの心にも深く届けられました。被災者の皆さんと共に私たちも東日本大震災からの復興を支えたいと思いました。

最後になりましたが、今回のイベントにご参加いただいた七ヶ浜の皆さん、楢葉町の皆さん、東北学院大学の皆さん、名古屋から参加されたボランティアの皆さん、RSYスタッフの皆さん、ご協力ありがとうございました。

 

【協力団体(会津美里町でのイベント協力)】

サポートみさと/宮里仮設住宅自治会/楢葉町社会福祉協議会/東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)/東北学院大学災害ボランティアステーション/七ヶ浜町民有志

※68陣の七ヶ浜町へ向けたボランティアバスは、生活協同組合連合会アイチョイス様、あいち生活協同組合様、コープ自然派くらぶ生活協同組合様からの寄付助成で運行いたしました。

宮城県七ヶ浜町報告【第181報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第17号](2014年11月1日~11月30日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2014年11月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。

2014年11月11日で震災から3年と9ヵ月が経過しました。11月の七ヶ浜と云えば、七ヶ浜町の名物『ぼっけ』の季節。たまごを持っているメスが海底から上がってくる10月~11月の時期が一番おいしいお魚です。
七ヶ浜には他にも皇室献上品となっている海苔やウニ、アワビなどの美味しい海産物が獲れており、町内外で食べられています。しかし、七ヶ浜の漁業は震災直後は個人海苔業者は8割が辞めざるを終えない状況であったり、原発の風評被害で苦しんだりと、とてもこれから漁ができるかは見通しがつきませんでした。

震災前から漁師を続けている漁師さんは『海苔を乾燥させる機械も一台で家を建てられるくらいの高価なものだ。太平洋に面していてもろに津波の被害を受けたならまず、買い直さないといけない。でもそこまでやって海苔ができるかもどうかも分からなかった』と話してくれました。
そして・・・今。
震災前よりは事業者は減ってしまいましたが漁再開ができて、仮設暮らしながらも元気に漁師を続けている漁師さんたちがいます。
『俺たちは丘(海以外)での仕事はできない。その点では、浜や漁港近く、道路など綺麗にしてもらって本当に助かった。整備してくれて仕事ができるようになった。全国のボランティアさんたちに自分たちの頑張りで恩返ししていきたい。まだもうちょっと時間は掛かるけどね。』

震災関連の問題に加え、後継者不足、魚を食べない人(調理できない)の増加などで厳しい状況ではありますが、七ヶ浜の海の幸をみんなに美味しく食べてもらうことが一番と頑張る七ヶ浜町漁師さんの応援を宜しくお願いします!
※七ヶ浜町の海の幸の産直を行っている『七ヶ浜ぼっけ倶楽部七友会』も宜しくお願いします!

2014年度セットメニュー案内2014年度注文書

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〇震災当時、アパート3階の自宅の部屋まで水がきた。震災の時に同級生をなくした。10年間の友人だったからショックだったよ。
震災時、着るものをくれた優しい人がいた。世の中良い人もいるって思ったよ。
(女性:60代)

 

 

〇(集会場にはよく皆で)集まってなにかしてるけど引っ越す人もいて前より人が集まらなくなった。
子どもは名古屋に、孫は大宮で一人暮らしをしている。若い人は仕事が一番だからねえ。
(女性:70代)

 

 

〇本当だったら仕事して帰ってきてゴロっと横になりたいけど、仮設がせまくてゆっくりできねぇ。
新しく家が建ったらやろっと。
(男性:50代)

 

 

〇週に三回デーサービスを行っているんだけど行くと疲れるんだ。
知らない人いっぱいいて疲れてしまって帰ってくるとソファーで寝ちゃうの。週一でいいんだよね。
(女性:80代)

 

 

〇ボランティアセンターあるまで(足湯に)来るの?
(ボランティアは)皆「また遊びに来る」って言ってるけどこないんだよなぁ。一人も来たことないよ。
(男性:70代)

 

 

〇皆(ボランティアが)がこうやって来てくれて仮設の生活もいいな。もう1年が終わってしまう、早いな。
建てて4年の家、やられたんだ。4年だぞ。4年。本当に悔しかったよ。
(男性:50代)

 

 

〇今の仮設は寒いよ。今はとても楽しいね。大学生ボランティアさんが来てくれるから。
もう少しで公営住宅に移るから、大学生ボランティアさんと会えなくなる寂しい。
(女性:40代)

 

 

〇来年は、もうここ(仮設生活)も終わりよね。高台に増設されたとこの行くの。
震災時は、家の近くの避難所に行かないで別の高台にすぐ逃げたの。
「明日の朝には、家に帰ろう。」と言っていたのに戻ったら言えないの。もう悔しくてね、、、、薬も何も持っていかなかったから。
(女性:70代)

 

 

〇毎回この足湯が楽しみなんです。すごく良いわー。
生まれつき小指曲がってるの。手も小さいのよ。よくこの手で色んな作業してたなぁって褒めたい。
また来月お願いしますね。
(女性:70代)

 

 

〇仮設住宅にいたころは良かったけど、(再建した私たちとは)やっぱり壁がある。
中央公民館とかの施設が仮設の近くにあるとそこにも行けないなぁ。
(女性:60代)
※仮設住宅から自立再建された方

 

宮城県七ヶ浜町報告【第180報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第16号](2014年10月1日~10月31日)

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2014年10月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。

2014年11月11日で震災から3年と8ヵ月が経過しました。
「来月引っ越すからすごく忙しいの」、「ハウスメーカーとの打ち合わせがいっぱいあって・・・」という声が多くなりました。
七ヶ浜町も仮設住宅からの引っ越しが本格的に始まろうとしています。既に引っ越しが終わって新居にお住いの方もいます。
来年4月には七ヶ浜町で初となる災害公営住宅の入居も予定しており、対象世帯は大忙しです。
その中で「引っ越ししたくないなぁ。せっかくここの仮設のみんなと仲良くなったのにまたバラバラになるんだから」
という声を聴きました。七ヶ浜町の移転は『元住んでいた地区に戻るように』という話になっています。
これは地区内の団結力が強い七ヶ浜町ならではで、以前とった町の意向調査で多くあった「元に地区に戻って顔見知りの人たちと生活がしたい」
という住民の声に合わせた政策でもあります。しかし、3年半以上も共に過ごしてきた仲間たちとの絆も無に出来ないというのも今の心情です。
移転してしまうと車でもなければ会いにいけません。地区間の交流が生まれるチャンスなのではという声も聴きました。
大事なのは今であり、この先のようです。状況は刻一刻と変わっていくのだと感じました。
今の想いに耳を傾け、住民の皆さんのためにできることを。

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〇こんなこと(震災が起きて仮設に住む生活)になるとは思わなかったからね。(被災当時は)下着が無いのが一番困った。
(家に居ても)することないし動かないから、食べれないし震災前より13キロ痩せた。
(集会所に来ている子どもたちを見て)遊ぶところがないからね。家の中じゃ走ってすぐ怒られるし、道路は危ないし、しょうがないけどね。
(女性:80代)

 

〇津波が来る前は1人で店をやってたのよ。今は歳も歳だから、できないけど。
私も自分に甘えないで頑張りたいわ。家ができるのはもうちょっと先だねぇ
(女性:70代)

 

〇私の娘は誰とでも仲良くなれる子だ。一番話さないのは(母親の)私とだよ。
二人で暮らしているけどあんまり会話しない。娘は昔に料理しに県北に行っていてね、得意なんだ。
家事は全部、娘にやらせてる。私は何もしないんだ。
(女性:80代)

 

〇初めて足湯に来たのよ。時間あったから。今日は美味しいご飯も食べれたし、来てよかった。また来るね。
(女性:70代)
※足湯の前に集会所内で住民の皆さんとボランティアでお食事会を行った。

 

〇毎週土曜日に集会所来てんだけど、いつも(集会所)いるおばさんたちは足湯があること教えてくれないんだ。
久しぶりに足湯に来たわ。気持ちがいいわ。集会所使わなくても外のベンチで夕方5時30分くらいまでいっつも話してる。
(男性:80代)

 

〇クロダイもスズキも獲っても売れない魚なんだよ。もう東電の買い取りもなくなったから捨てるしかない。
カレイが獲れるから漁師としてやっていけるけど、カレイに放射能出てたら漁師辞める人が多かったかもな。
(男性:40代)

 

〇仮設は狭くて、ストーブとか置けないんだよね。私はもうコタツを出してるけど歳も歳だし片づける大変だからずっとそのまま。
なんだかこの頃急に寒いんだよね。隙間風が入っている訳でもないんだろうけど・・・。今年の冬は大雪降らないといいなぁ。
(女性:80代)

 

〇あっという間にお正月だよ。仮設住宅での冬越えが4回目になるなぁ。本当に一年間早いよ。
(男性:70代)

宮城県七ヶ浜町報告【第179報】七ヶ浜町田んぼアート2014-稲刈りを行いました!

皆さま

お世話になっております。RSY七ヶ浜事務局郷古です。
先日10月25日(土)に七ヶ浜町田んぼアート2014の稲刈りイベントが行われましたので様子をお伝えします。

台風の影響などで、なかなか開催日程が決めれずボランティアバスの運行は出来ませんでしたが、 住民の皆さんやボランティアさん、企画に協力していただいている愛知県安城市の皆さんと一緒に稲刈りを行いました。

実行委員長我妻さんの挨拶開会式の様子
開会式では実行委員長の我妻さんより「震災後から初作付の田んぼで綺麗な田んぼアートが出来て良かった。これも全国の皆さんのおかげです」という言葉がありました。
田んぼアート稲刈りの様子 快晴!田んぼまで歩いて向かいます

稲刈りの様子初めての稲刈り農家さんに教えてもらいながら~
今回は田んぼアートの絵の部分のみを刈ります。 鎌を持ったことないという子どもたちや学生は地元の皆さんに教わりながら恐る恐るやっていましたが、次第に慣れていき後半には「楽しい!もっともっと刈りたい!」と楽しそうな声をあげていました。

稲干しの様子みんなで作った案山子
稲は干さなければ食べられません。今回は稲干しを田んぼ内に作りそこにどんどん掛けていきます。
6月にみんなで作った案山子も大活躍!七ヶ浜の七つの浜を一つ一つイメージして作った7体と愛知県安城市の案山子を1体、そして七ヶ浜の漁師を模して作った1体の合計9体があります。
七ヶ浜の新米で収穫をお祝い!カニ汁もサプライズで登場!七ヶ浜はお米も海の幸も旨い!
最後は七の市商店街で七ヶ浜の新米や七ヶ浜産のカニを使って食事会をして収穫を祝いました。

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【参加者の声】

〇田んぼアート稲植えは雨で中止になったんですよね。でも今日は晴れて良かった。
震災後初作付のところの収穫っていうのが感動しますね。
(男性:20代)

〇初めて稲刈りしたけど楽しい!来年もしたい!今度は何の絵がいいかな?
(小学生の男の子)

〇この稲は食べられるんですか?(食べれるのを聞いて)
え?どんな味するんだろう食べてみたいですね。
(女性:20代)

宮城県七ヶ浜町報告【第178報】あさひ園祭りに協力しました。

皆さま

お世話になっております。RSY七ヶ浜事務局郷古です。
先日10月19日(日)に七ヶ浜町障害者地域活動支援センター「あさひ園」の年一回のイベントである「あさひ園祭り」が七ヶ浜町屋内運動場にて開催されました。
RSYもブース運営など協力させてもらいましたので、様子をご紹介します。

あさひ園祭りあさひ園祭り

天気が良いのも相まって例年にない人の入りがあり、会場は満員御礼です。
RSYは子ども用のくじびきのブース運営を東北学院大学の学生らと運営をしました。
食べ物やステージなどは充実していましたが、子どもたちが楽しめるところはこのブースしかありませんでしたので、とても人気がありました。学生らとも顔見知りのお客さんもいて、学生ボランティアの皆さんも楽しんで行えたようです。
子どもくじびきコーナー地元中学生も大学生のお兄さん/お姉さんと交流住民と学生ボランティアとの再会

又、地元の方々の歌や踊りのステージがあり、「例年にはなかったのですごく楽しい」というお客さんの声が上がるくらい盛り上がりました。

七ヶ浜町住民の皆さんによる踊りステージフラダンスも披露!
飲食ブースも充実!大人気のミニたい焼きや焼き鳥、焼きそば、玉こんなどあさひ園の利用者の皆さんが地元中学生たちやボランティアの皆さんと一所懸命に作っていました。
地元中学生もボランティアとして参加!様々な飲食ブースが立ち並びました

震災後から七ヶ浜町とずっと縁が続いている「愛知県安城市」の皆さんから野菜やお米の販売も大好評!完売でした!

愛知県安城市の野菜バザー愛知県安城市の野菜バザー

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【お客さんの声】

〇踊りのステージなんて去年も一昨年は無かった。来年もやって欲しい。とても良かった。
(男性:70代)

〇こういった企画には必ずレスキュー(RSY)さんたちがいると思って来てみたよ。やっぱりいたね。震災後からずっとこうやって応援してくれてありがとうね。
(女性:60代)

〇おー!学院(東北学院大)じゃないか!今日は足湯か?違うよな。来週だよな!次の足湯よろしくな!
(男性:50代)
※毎月の足湯で来ている顔見知りの学生ボランティアと会って

あるある76号発送しました

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

本日、あるある76号の発送作業を行いました。
昨日は1名の方が発送作業の準備に来てくださり、本日は2名の方にご協力いただき、三つ折りや入れ込みを行いました。
少人数での作業でしたが、久しぶりに事務局に来てくださった方もいて、近況等について楽しく会話しながらの作業となりました。

最新号、76号の読みどころは・・・

▼表紙
8月15~20日の大雨によって大きな被害を受けた兵庫県丹波市。
断水が続いていた地域での炊き出し活動の様子をご紹介!

▼特集1
災害が起きると全国からボランティアが駆け付ける「災害ボランティアセンター」。
「ボランティアセンターって何をするところなの?」と思った方は必見です!
ボランティアが事前に知っておくと良いポイントなども紹介しています。

▼特集2
「じしんだゾウ!あなたの家族は大丈夫? ~大空家の避難ものがたり 避難所編その2~」
50号、52号で掲載した大空家避難ものがたりの続編がついにできました!
地震のあと、無事に避難をした大空家。今号では、その後の長く大変な避難生活について漫画でわかりやすく描いています。

 

お手元に届くまでしばしお待ちください。
ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

宮城県七ヶ浜町報告【第177報】七ヶ浜町親子すまいるフェスタ2014

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局郷古です。

去る10月5日(日)に七ヶ浜国際村にて年一回の親子交流のイベントの『親子すまいるフェスタ2014』が開催され、RSYも東北学院大学の学生ボランティアと親子向けのブース運営を行いました。

当日は少し肌寒い天気となりましたが延べ来場者は1000人を超え、賑わいを見せました。
このイベントの対象者は小学生低学年までの子どもたちとその家族です。
アンパンマン着ぐるみショーやご当地アイドルのステージの開催や様々なお楽しみブース、飲食ブースがたくさん並びました。

学生は着ぐるみボランティアも行いました。みんな大好きアンパンマンショー仙台ご当地アイドルの皆さんのダンス

RSY/東北学院大学災害ボランティアステーションは『親子足湯』と『ハロウィン小物入れ作り』を行いました。
ペットボトルを使った小物入れ作りは、小さな子でも楽しめるように絵を書いたり/シールを貼ったりするだけの物にです。
子どもたちは大学生ボランティアに流行りのアニメキャラクターを書いてもらったり、
自分で好きな絵を書いてオリジナルの小物入れを作りました。

小物入れ作り完成したらトリックオアトリート!お菓子が貰える!

同じ部屋で足湯も開催。
毎年も行っているからお馴染み?なのでしょうか。「あ、足湯だー!気持ちいいからやるー!」と喜んでやる子どもたちもいましたよ
他の子どもたちやお父さん、お母さんがやっているのを見て恐る恐るやってみて「初めての足湯楽しかった!」と話す子も。

子どもたちの初足湯!子ども足湯体験

私たちのブースは、子どもたちだけが楽しむだけでなくお父さん・お母さんのゆっくりできるの空間を提供することも狙いとしてあります。
子どもたちは小物作り、お母さんたちは足湯という構図を作り、少しの間でも子どもたちを大学生に預けママ友と話したり、ご飯を食べに行ったりしています。
又、今年の7月で一周年を迎えた「きずな公園」魅力や道順の紹介しました。

親子足湯きずな公園紹介

来年も行われることが決定しているというこのイベント。
楽しみに待っている子どもたちがたくさんといるということで、主催者側からは「また来年も一緒にすまいるフェスタを作って行きましょう」という話をされました。
来年も笑顔がたくさんな企画にしていきたいです。

【参加者の声】

〇毎年来てるけど、去年なかったご当地アイドルのステージとかすごく楽しかった。うちの子も楽しそうに踊ってましたよ。アンパンマンショーがほぼ満席なのは驚いた。
(30代:女性)

〇きずな公園は一回だけ行ったことありますね。家からは遠くはないけどなかなか行けてないですね・・・。今度行われる公園のイベントには行ってみようかな~。
(20代:女性)

〇足湯って書いてあってこの部屋来たけど、面白いね!足湯専用のバケツってあるんですね。
(40代:男性)

〇(顔見知りの学生ボランティアさんを見て)あー!いるー!今度いつ足湯に来るのー?
(6歳:女の子)
※当日の学生ボランティアは仮設集会所で毎月足湯を行っていることもあり、顔見知りなっている。

〇去年はスライムつくった!あー、その前は・・・あー!うちわ作った!今日はなにー?でも、まずは足湯やる!
(8歳:男の子)
※RSYと東北学院大学は昨年度は足湯とスライム作り、一昨年は足湯とうちわ作りを行っている。

宮城県七ヶ浜町報告【第176報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第15号](2014年9月1日~2014年9月30日)

皆さま
お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2014年9月号をお伝えします。
「つぶやき」からは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。
2014年10月11日で震災から3年と7ヵ月が経過しました。

「今年は残暑って言葉もなかったなぁ、いっきに冷え込んだね。去年と違って9月初めだっていうのにふとん掛けて寝てるよ。」
「仮設は暑さと寒さに弱いんだよ。3年経つから慣れたところもあるけどね」
「だから、この時期の足湯はいいんだよ~。足湯は足だけじゃなく身体全体温まるからね。それと心もね~。」
足湯の際、仮設住宅集会所内には笑い声が響き、和やかな空間が自然と作られています。

2011年3月の避難所の時から続けている七ヶ浜足湯ボランティアも3年が経過したことになりますが、
最初はこういった場ではありませんでした。
続けているからこそ、住民の皆さんとボランティアさんと交流があってこそ、今の雰囲気が出来ました。
「仮設住宅から出たら足湯もなくなるの?公営住宅でもやって欲しい」という声も多くなってきています。
住民の皆さんの声を聴き、これからのボランティアの形を考え、現地での活動を継続していきます。

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〇七ヶ浜で半漁半農をやってたのよ。忙しくてマニキュアぬる間もなかったけど、今はここに来てやってもらってるのよね。
ボランティアの皆が来てくれて、色々とやってくれるから勇気が出て来たよ。
みんな流されて失ったもは大きいけど、助けられて得たものも大きいから、感謝だね。
(女性:60代)


〇この指輪は(持っているのは)最後の指輪だ。他のものが全部流された。
この仮設は住みやすい。木材だから一番いいよ。
(女性:80代)


〇70歳過ぎて喘息になって(首の後ろを指して)ここもね、切っちゃって、左手の薬指と小指がしびれてるんだ。
2番目の子が生まれてすぐ、お父さん亡くしちゃって、海でね、漁に行ってる時に船が沈んじゃってね。
お父さんが33歳で私は27歳のときにね。もうだめだと思ってお父さん追いかけようと思ったんだけど、
それでも、仕事も見つかったから何とか子供大きくしてね、なんとかなったんだよね。周りのみんなのおかげだね。
(女性:80代)


もともと名取のあたり出身で昔は相野釜にも海水浴に行ったのよ。息子は震災後に生まれて今三才。
ここ(仮設集会所)だとおばあちゃんおじいいちゃんがいっぱいいていいわぁ。
震災前は休みの時は福島とかまで遊びにいってたんだけどね。今は息子もいるしちょっと心配で福島には行ってない。
(女性:40代)


〇今日足湯は初めて。今までは恥ずかしくて来られなかった。今日は妻が行こうと言ったから来た。
毎日することがなくて困っている。好きなことがない。話もできない。何もできない。趣味もなくて困っている。
(男性:80代)


〇津波で何もかもが持っていかれたよ。築四年の家だったんだよ。家だけで2400万もかかったんだ。
借金だけ残ったよ。何もないのに払わなきゃなんねえ。あいや、地獄だね。
(男性:50代)


〇来年の3月には高台に新しい家ができるんだ。ひ孫といっしょに暮らせる。今から楽しみだなー。
(女性:70代)


〇毎日編み物しに(集会所に)来てる。マフラーや今はひざかけ編んでる。
東京の息子が一緒に住もうと言ってくれたが、やっぱりこっちの方がいい。暮らしやすい。
(女性:70代)


〇腰が痛い。指も(まがって)まっすぐなんねえんだ。ほれ。この間、病院に行ったんだけども長く通う必要あるって。
長い間、百姓やってたから手ががっちりしてんだ。震災の時は本当にサバイバルだった。
二か月もお風呂い入れないし、痒くて痒くて。仲間失くしてさ。一か月半くらい見つからなかったんだよね。
(男性:50代)

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