今朝の福島県沖地震に伴うRSY七ヶ浜スタッフからの報告(2016年11月22日)

みなさま

レスキューストックヤード事務局です。

本日朝5時59分ごろ、福島県沖を震源とする地震があり、福島、茨城、栃木各県で震度5弱の揺れが観測されました。津波警報および注意報も発令されましたが、13時現在、発令されていた全ての津波注意報が解除されています。
本日、七ヶ浜スタッフは、住民の方々の無事を確認し、少しでも安心して過ごしていただけるよう避難所やご自宅をまわっています。

 

以下、七ヶ浜スタッフからの報告です。
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朝6時の地震で七ヶ浜でも津波注意報が発令され、携帯とサイレンが1回鳴りました。1回目は少し強い、そして長い揺れで、びっくりしました。

町内全域に避難勧告が出され、各地区で避難所が開設され、住民の皆さん自主避難をされました。その後、避難指示及び津波警報に警戒態勢が上がりましたが、10時には津波警報から注意報に、避難指示から勧告に切り替わりました。

皆さん不安な気持ちで過ごされています。一旦、余震は収まったようですが、まだ混乱は続きそうです。
なにより、あの時を思い出し、怖い思いをしている住民の皆さんの気持ちは計り知れません。
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【ご案内】RSY熊本地震支援活動報告会《11月2日》

皆様

レスキューストックヤード事務局です。

この度の熊本地震に対する当法人の支援活動に、
ご理解、ご協力をいただきありがとうございます。4月20日に2度目の現地入りをして以降、
レスキューストックヤードは、御船町(益城町の南側に隣接)に腰を据えて、
RSY御船事務所「かたらんな交流館」(7月~)を設置して、避難所生活、仮設住宅への移転、

生活再建と連続する被災者の環境の変化に合わせ、丁寧な関わり合いを心がけて活動しています。
また、JVOADの一員として、熊本県域と熊本市内のNPO支援も継続してきました。「あったか味噌汁プロジェクト」では、多くの方々にお椀やお箸を寄贈いただき、
また、夏の暑い倉庫でのパック化作業にも多くのボランティアにご協力いただきました。
本当にありがとうございました。

皆様のご厚意に少しでも応えるため、
これまでの活動をご報告したいと存じます。

また、御船町スポーツセンターの所長として、その避難所運営に奔走された、

 熊本YMCAの福山氏にお越しいただき、お話しをいただきます。日時:11月2日(水) 19:00~20:30
場所:名古屋市市民活動推進センター 集会室
ナディアパークデザインセンタービル6階
(名古屋市中区栄3-18-1)

タイトル:発災から半年、日常を取り戻すための支援

定員:80名
※部屋の定員がありますので、できましたら事前にお申込みいただければ幸いです。
その際は、件名を「熊本地震支援報告会《11月2日》」としてください。

会場地図など詳しくは、以下のチラシでご確認いただけます。

問合せ先:レスキューストックヤード事務局
052-253-7550

【参加者募集中】ふくしま くらしの相談会(9/25岐阜県)開催のお知らせ

福島県から岐阜県に避難されている皆様へ

今、知りたい事。これからの生活・住居など。お話しませんか。

●日時 平成28年 9月25日(日)14時00分~16時30分

●会場 岐阜市文化センター 4階和室
●住所岐阜市金町5-7-2
●内容

13:40~ 開場、受付
14:00~ 開会、挨拶説明
福島県より「県の復興と現状、支援策等」の説明
14:30~ 質疑応答、個別相談
15:10~ 茶話会 (地域支援団体との交流もあります)
※お子様にはご寄付いただいた おやつをご用意致します
16:30 閉会

詳細は下のファイルから、ご覧いただけます。

岐阜説明会表    岐阜説明会裏

【第29報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支援活動について(8月13日~16日)

みなさま

平成28年熊本地震において、RSYは御船町を中心に活動を継続しています。
現地スタッフからの8月13日~16日までの活動報告です。(報告:松永・中西・浦中)
(お盆休み:14,15日)
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▼熊本県域・熊本市の概況(JVOADの活動)

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●熊本県内の避難所数は11市町村・34ヵ所、避難者数1,335名となっている(8月16日/県発表)。
<熊本県域の情報>
・熊本県社協がJVOADと連携し、NPOくまもと協働して、支援受付窓口を8月10日に設置しました。仮設住宅等の支援基盤となる、地域支え合いセンターが各市町村に出来るまでの支援調整を目的としています。
・設置後は一日数件ずつの問い合わせが来ていて、散髪ボランティア、大学生による楽器演奏、サロン活動等のニーズに合わせてなんでもやります等の支援の申し出があり、各市町村に繋いでいます。仮設住宅への支援について、体制が整っていないため、受け入れ先は行政・社協・NPOなど、市町村毎で異なるので、その繋ぎがこの窓口の業務となります。詳細は、上記リンクから熊本県社協HPを確認ください。

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▼真夏の大交流会準備
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地震被害の影響で、例年恒例の花火大会や夏祭りが軒並み今年は中止になり、
子どもだけでなく、大人も「夏のお楽しみ」が少ないことにがっかりしている様子がわかってきましたので、熊本YMCAさんや熊本大学の学生、地元のお寺などと協力して、

お楽しみイベントの準備をしています。8月20日、21日の予定です。
名古屋からのボランティアバスも加わって、盛り上げます。
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▼陶器市&RSYカフェ
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ちょっと一息つける場所をと、かたらんな交流館にカフェを設けました。

これまでに顔見知りになった方々が、かわるがわる来訪されて、

近況がきけたり、つぶやく悩みを、次につなぐお手伝いをしたりと

カフェを情報交換の場として、利用していただけるように工夫していきます。8月13日(土)には、陶器市も開きました。
ショッピングは、品物を選んだり、お会計の時のちょっとした会話などが、楽しいものです。
売り上げは度外視で、楽しんでいただけることが目的でした。

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▼仮設入居者への説明会でのサポート(8月13日)
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今回は高齢者が多く、説明には、普段以上にわかりやすい説明が求められました。

入居者の中に、大工さんがあり棚付けやそのやり方について、
同じ入居者に講習会を開いていただけるよう打診しています。
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▼被災者の声
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【暮らし再建に向けて】
・わしら田舎ん人は真面目たいね、何かあったらみんな出よりますよ。でも情報がなかったけんね、誰がどこに避難しとるか、誰がどこの仮設に入るか、全然情報がなかけんね。この前の勉強会はよかったたいね。本当によかった。初めてのことでり災証明だなんだって、みんなわからんけんね。経験した人たちに教えてもらって本当にいい機会だった。ここは近くでいつも通るけん、またちょいちょい寄らしてもらいますわ。(60代男性)

・前はね、いつもきちーっとした恰好ばして、靴もきれいなんはいて、化粧もちゃんとしとりましたとよ、外に出るときはね。この頃はね、こんな格好でも平気で外ば出られるようになりました。前だったら絶対に外に出て行かんような格好でも平気でいられますたい。これも地震のおかげなのかなーと思うちょりますたい。ハハハ(70代女性)【地震直後を振り返って(4か月目のメモリアルディにて)】
・地震があってから当たり前のことのありがたさを感じるようになりました。当たり前のこと。料理ができること。当たり前のこと。友達と遊べること…。(10代女性)・あの強烈な地震から4カ月。振り返ってみればたくさんの方に支えてもらったと感じています。御船町職員、山口県の多くの職員のみなさま、食事を作ってくださる配食の飲食店の皆様、YMCAの皆様。そして全国からかけつけてくださったボランティアの皆様。本当にありがとうございました。皆様の支えがなければ立ち上がれなかったかもしれません。私たちが恩返しできるならば、自分の足で立ち、自らのできることを一人ずつがしていくことだと思っています。(50代男性)【かたらんな交流館来館者の声】
・いやぁこの前の穴水勉強会は実によかった。ありがとうね。ホットちゃんは、息子にやった。今年の敬老会は小さく地域でやろうと思っている、そんときにこれ、みんなで作ってあげたらよかじゃなかね?(70代男性)

 

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▼活動支援金募集
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皆様からお預かりした大切な寄付金は、避難所・応急仮設住宅の環境改善、孤立・孤独死の防止のためのサロンや食事会、足湯ボランティアの開催、ボランティアバスの運行など、復興の町づくりに繋がる活動に役立てます。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
※団体へのメッセージ欄に「活動寄付」とご記入ください。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ ぼうさいたろう」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

★RSY御船事務所「かたらんな交流館」フェイスブックページ開設!

地域住民の方や御船町にお越しいただくボランティアさんに、『かたらんな交流館』やRSYの活動を知っていただくと共に、町で見つけた素敵な人や場所など、御船町の魅力を随時発信していきます!アカウントのある方は、是非「いいね!」をお願いします。

宮城県七ヶ浜町報告【第232報】きずな号で七ヶ浜を学ぼう!第4弾海苔すきをしよう!

みなさま、いつもお世話になっております。

RSY七ヶ浜事務局の槙島です。

ご報告が遅くなりましたが、昨年度全4回開催しました“きずな号で七ヶ浜を学ぼう”の第4弾海苔すきをしよう!を3月19日(土)に開催いたしました。

七ヶ浜に住んでいると海苔はとても身近なものですが、七ヶ浜の海苔といえば皇室献上品になるほどの逸品。

今回はそんな自慢の海苔がどのように作られるのか、海苔すき体験、工場見学をさせてもらうため、松ヶ浜の星のり店さんへ。

海苔博士のお話

おいしい海苔を作るためには・・・

「海だけがきれいでもだめなんです」と博士の言葉にすかさず「なんで?」と子ども達は質問をし、真剣にお話を聞いていました。

「雨が降って山から川へ、川から海へ。いろんな栄養をたくさん含んで海へと流れていきます。

自然は全部繋がっているから、ちょっとぐらいいいか、とゴミを捨てたり汚したりしないでね。これが海苔博士からのお願いです。」

と、貴重なおはなしを聞いた後はみんなの楽しみにしていた海苔すきについて。

まきすの上に木枠を乗せて、海苔を流し込むと海苔が四角になります。

海苔博士から海苔すきの説明海苔すき

乾きやすくするために特製の脱水機でしっかり脱水。脱水できたら乾燥させて完了です。

流れがわかり、コツをつかんで枚数を重ねるごとにどんどん上手になり、「これ僕がやったやつだよ!」と自分のすいた海苔を嬉しそうに眺めていました。

脱水海苔を乾燥

海苔すきが終わったら昼食です。

今回は特別に水切りした生海苔を、炊きたて熱々ご飯に乗せてバターとわさびと醤油をたらり!この時期だけの贅沢な食べ方に「うまーい!」と一人で3杯おかわりする子もいるほどでした。

生海苔ご飯初めての生海苔丼!

食べ終わったら工場見学。今回手漉きをした海苔ですが、今は機械がやってくれます。

型に流し込まれ、水を切り、2時間かけて乾燥して出てきます。

決められた枚数で束ねられて出てくる海苔に「海苔を半分にしているのになんでやぶれないんだろう」「この機械はどうなってるの?」と子ども達も前のめりになって見ていました。

焼き海苔はパリパリしていますが、焼く前の板海苔はしっとりしているから折っても破れたりしないんですよね。

海苔工場機械から出てくる海苔

博士に質問して、「いつも食べてる海苔ってこうやってできてるんだね」とまたたくさん勉強になりました。

集合写真

昨年5月から始まった「きずな号で七ヶ浜を学ぼう!」

この企画を通して、七ヶ浜の子ども達が自分の暮らす町の魅力を体験し、今では自分で釣りに出かけたり、魚、海苔、わかめなど七ヶ浜の名産物に興味を持つ子も増えました。

震災以降、海は「危ない場所、こわい場所」というイメージがありましたが、海に囲まれたこの町で暮らす子ども達が、このような活動を通して海を「楽しい場所、大切な場所」と感じ、以前のように身近な場所になることを願っています。

今年も町民の方とともに考えながら、少しずつでも続けていければと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【参加者の声】

・海苔を型に入れるのが難しかった。(中2女子)

・工場の中はすごく暑くて、機械は大きくてすべてが自動でビックリした。(小5男子)

・海苔が最初は水と混ざっていて、それを型に入れて乾かすなんて知らなかった。(小5男子)

・生海苔を初めて食べたけど、なかなか食べられないので食べることができてよかった。とてもおいしかった。(小5女子)

【ご案内】RSY熊本地震支援活動報告会《6月3日》

皆様

この度の熊本地震に対する当法人の支援活動に、
ご支援をいただきありがとうございます。
地震発災から、2か月が経とうとしています。
レスキューストックヤードでは、発災翌日に浦野と松永が現地入りして以来
4月15日深夜の本震直後に一旦、引き揚げた数日を除き、
現地に継続して入り、支援を続けております。

支援は継続して行ってまいりますが、
これまでの活動をご報告したいと存じます。
直前のご案内で恐縮ですが、ぜひお越しいただき、
ご感想などいただければ、幸いです。
以下は開催の概略です。
お越しをお待ちしております。
※お申込みの際は、件名を「熊本地震支援報告会(6月3日)」としてください。
※当日のご参加でも結構です。

日時:6月3日(金) 19:00~20:30
場所:名古屋市市民活動推進センター 集会室
ナディアパークデザインセンタービル6階
(名古屋市中区栄3-18-1)

タイトル:発災から1か月半、今後の支援に向けて

会場地図など詳しくは、こちらのチラシでご確認いただけます。

20160603_RSY熊本地震災害中間報告会チラシ

問合せ先:レスキューストックヤード事務局
052-253-7550

【第14報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支​援活動について(5月15日)

みなさま

今日で熊本地震の本震から1ヶ月が経過しました。今週から各地で「り災証明書」の発行が順次進んでいく予定ですが、避難生活はあと数ヶ月続くと見込まれます。いまだおさまらない余震や大雨への不安と恐怖の中、生活再建に向けて少しでも歩みを進めたいという住民の方々の想いが読み取れます。

心身の健康が維持できる避難生活環境の改善と、人との関わりが途切れない支援を目指しつつ、鳥の目・虫の目で支援から取りこぼされる方々を少しでも減らしていけるよう、全国の仲間と共に活動してまいります。引き続き、応援の程、よろしくお願い致します。

 

全国災害ボランティア団体支援ネットワーク(JVOAD)準備会と御船町でのRSYの活動の様子がメディアで紹介されましたのでご覧下さい。

◆ジャーナリスト・江川昭子さん手記 「進化する民の力(上)」

◆御船町:「これからの生活再建を考えるミニ相談会」
・主催:日本災害復興学会
・協力:御船町・JVOAD準備会・RSY

 

▼活動支援金募集
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皆さまからお寄せ頂いた活動支援金は、主に被災地での生活支援プログラムに関わる企画・運営などに使わせて頂きます。(炊き出し・足湯ボランティア・サロン・生活物資提供・集落支援など)

<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
https://kessai.canpan.info/org/rsy/donation/
「都度寄付」よりお申し込み下さい。

<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※お名前の前に「カツドウキフ」とご入力ください。

<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「カツドウキフ」とご記入ください。

 

【第6報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支​援活動について(4月23日-24日)

みなさま
お世話になります。熊本県に現地入りした、浦野・松永からの報告です。
現在、RSYからの呼びかけで、23日より、過去の被災地で、特に要配慮者などの支援経験のある浅野幸子さん(減災と男女共同参画研修推進センター共同代表)、中西朝子さん(RSYボラ)、北村育美さん(福島大学ふくしま未来学推進室(COC)地域コーディネーター )に同行して頂いています。
▼松永の動き
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全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)が開催する「平成28年度熊本地震支援団体火の国会議」の事務局調整スタッフとして活動。被災地で活動する70以上団体の活動状況を把握し、支援が届かない地域を作らないための調整を行っている。炊き出し、避難所支援、障がい者・高齢者支援など13のテーマに分け、互いの課題や過不足を補うための情報交換を行っている。
▼松山の動き
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震災がつなぐ全国ネットワークとして、「日本財団災害ボランティアコーディネーター」の派遣や、震つな加盟団体の活動状況の聞き取りと集約、情報発信を行っている。
▼浦野の動き
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23日より御船町にて、浅野・中野・北村さんと共に避難所環境の改善を中心とした支援に当たっている
【御船町の概要】
熊本県中央部に位置し、熊本市内から車で40分くらいの場所。昔ながらの旧住民と、新興住宅地に住む新住民が混在している地域で、10箇所の小学校区に分かれている。人口は6,358世帯、17,680名。65歳以上の高齢化率は30.9%。中には、高齢化率60~70%を越す自治会もある。特に家屋被害がひどいのは、町の西側に被害が集中しており、下高野(約400世帯)、小坂(約400世帯)、今城(約100世帯)では倒壊被害が多く、断水も続いている。一部の地域では水道が復旧し、自宅に戻る方も少しずつ出てきている。おとといから応急危険度判定が入り、順次判定を進めている。水越地区などの山間部では、土砂災害の危険性のある地域もあり高齢者世帯などには避難を促している。
(活動内容)
1)障がい者への対応
A避難所に、重症心身障害者(20代・女性)のご家族が避難しており、ご本人は、体育館の床に体育用マット、少し厚みのある敷物のみで生活していた。
【ご家族の話】
脳性まひと知的障害の重複。これまで熱も出さずによく頑張ってくれている。この子の顔を見ているだけで私たちも頑張れている。でも、オムツを替えたり、体を拭いたりできるスペースがない。女の子なので、人目にされされた場所ではかわいそうで。室内のライトが明るいため、娘の顔にタオルをかけていたところ、避難している子ども達から心無い言葉を投げかけられた。悪気がないと思うが、心が折れるほど傷つく言葉だった。最近、けいれん発作も出てきている。とにかく家族みんなで長く生活できる場所に移れれば。
⇒多目的室を設置。授乳、着替え、オムツ替え、女性の洗濯物などができるよう環境整備を実施。「NPO法人み・らいず」の仲介のもと、「熊本県福祉介護用品協会」のHさんを紹介頂き、介護用ベッド、マット、血栓予防のためのマッサージ機を無償貸し出し頂いた。
⇒町の福祉課と、福祉避難所に入居できるよう調整。明日から入居予定(一時満室だったが、本日よりショートステイに移行する高齢者が増えたため、受け入れに余裕ができた)
2)高齢者への対応
被害がひどかったエリアは、一人暮らし高齢者や高齢者世帯が多く、横になったりやることも無く座りっぱなしの方が多く見られる。日中活動が少ないと思われるお年寄りに声かけをし、トイレの回数や水分補給、入浴の状況、今後の見通しなどを確認した。近所の年配女性がボランティアとして避難所に来ており、「ここに座りっぱなしじゃ体が動かなくなっちゃう。立って一緒に散歩に行こう!」と声をかける姿も見られたため、私たちも一緒に活動させて頂いた。
【ご本人の様子】
(89歳・男性)普段杖をついているので日中は椅子に座ったまま。難聴があるため大きな声で話しかけないと会話できない。ゆっくりとであれば一人での歩行は可能。入浴ができないないため、ついたても無い中で家族がおしぼりで体を拭いていた。少し話しかけると「太平洋戦争で潜水艦に乗っていた時、爆撃を受けたがボートで逃げて助かった。昔は、大工をしていて4人を雇っていたんだよ。」と、若い頃の話をよくお話して下さった。
(88歳と81歳の高齢者世帯)学校再開の関係もあり、避難所を3回も移動。家の倒壊は免れ、水も出るが、家の上に大きな岩が迫っているので避難するよう地域の方に言われた。いつ帰れるのか、先の見通しが立っていない。
(82歳男性)8人家族で避難。家の片付けは妻と息子が行っている。応急危険度判定がまだ出ていないので、家に住み続けられるか分からないが傾きかけている。自分は1日避難所で過ごしている。
(80代女性)一人暮らし。電気・水・ガスは使えるので、洗濯やお風呂は友達に家まで送迎してもらっている。でも、家の中はグチャグチャなのでまだ帰れない。避難所で隣になった人が同じ集落の人だったが、昨晩調子を悪くして病院に運ばれたみたいだ。ここにいても一人で寂しい。
3)女性・子どもへの対応
日中の避難所には、幼児と母親、小中学生の姿が多い。先日の大雨で子どもの遊び場となっていたテントが壊れ、拠点がなくなり避難所で、ゲームをしたりボランティアとして活動しているケースが多い。幼児たちの母親は表情が暗く疲れきっており、異世代の世帯との共同生活への気兼ねやストレスが溜まっている様子。「夫からは生活できる状況になっているんだから、家に戻れ」と言われるが、子どももいて、余震が続き物が散乱した中では帰れないと泣きながら訴えることもあった。今回、RSYの支援に同行して頂いている浅野氏(減災と男女共同参画研修推進センター共同代表)より、町の子育て未来課の関係者に繋いで頂き、下着や生活用品などの女性物資の提供や、母親へのヒアリング等を行って頂くこととなった。
4)町、社会福祉協議会、外部支援者との調整
御船町の福祉課、社会福祉協議会、災害ボランティア支援プロジェクト会議(支援P)、日本財団支援チームなど、今後深く連携していく予定の関係機関との顔合わせ、役割分担などを行った。明日8:00からの福祉課・Tマットの情報共有会議、9:30からの社会福祉協議会関係者会議に参加し、避難所で気になる方の個別報告と、今後の課題、改善方法などについて話し合う予定。
▼今後の動き
松永)引き続き、JVOAD事務局として、避難所を中心に抜け・落ち・漏れ・ムラの無いようなNPOの全体調整を行っていく。
松山)引き続き、震つな事務局として、震つな加盟団体および、日本財団災害ボランティアコーディネーターからの現地情報の集約、JVOADへの情報提供等に努める。
浦野)御船町にて、七ヶ浜町行政職員による表敬訪問に同行。避難所でのニーズ集約、支援プログラムの企画・実施、町外からのNPOの支援窓口として対応を行う。
▼寄付募集のお知らせ
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活動支援金をお寄せいただくことは、
被災地でのボランティア活動と同様にとてもありがたいです。
大切に使わせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。
<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ」とお名前をご入力ください。
例:「カツドウキフ〇〇タロウ」
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「カツドウキフ」とご記入ください。
※お名前も忘れずにご記入ください。

【第5報】平成28年熊本地震に関わるRSYの支​援活動について(4月23日)

 みなさま

お世話になります。熊本県で活動を続ける、浦野・松永からの報告です。
▼松永の動き/西原村にて活動
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地元社協と災害ボラセン開所に向けての打ち合わせ、開所にあたり、必要なボランティア活動資機材の調整を行いました。
■西原村
・来週中旬の災害ボランティアセンター(略称:ボラセン)開所を目指し準備を進めている。しかし、運営側の人員が不足している。
・福祉避難所で高齢者は「なにもすることがない」と口を揃え、話し相手・傾聴ボランティアが必要とされている。
・休校中で、避難所の子ども支援(遊び相手)のボランティアがニーズで出ている。
・ボラセンの情報はフェイスブックページにて随時更新。必要な資材等も
・日中は自宅の片づけに戻る被災者も多くなってきた。一方で、自宅に戻ることができない高齢者もいて、自宅の片づけができないことに今後の不安を感じている。
・村の水道本管の上に布田川断層が通っていて、大きな被害を受け入ていて、水道復旧の目途がたっていない。
・県外ナンバーの車両等、不審者情報が目立っていて、村民もかなり警戒している。

・応急危険度判定が本日よりスタートした。

▼浦野の動き/熊本市南区、宇城市を訪問
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現時点で、避難所や被災者支援情報などがあまり上がっていない地域に入り、行政の災害対策本部、福祉課、保健センターへ情報収集を実施。いくつかの避難所を回り、状況確認を行った。
▼避難所の様子
・避難者数が多いため、一人当たりのスペースが狭く(毛布1枚分)、廊下にまで人があふれている。寝床は毛布を敷いただけで、ベッドやマットはこれから入る見込み。パーテーションがないので、着替え、授乳、おむつ交換が不便。食事はおにぎりとパンが中心だが、外部から炊き出しが入ることもある。宇城市では、保健師派遣チーム、災害派遣精神医療チーム(Dパット)、宮崎県看護協会などの専門職の派遣がはじまっている。福祉避難所はいくつか開設されているものの、一般避難所には、福祉避難スペースが設けられていることはほとんどない。
【住民の声】
・ここは自主避難所で、約30名が生活している。食事はアルファ米、カップラーメン、パンが中心で、近くの企業が毎日のように必要なものがないか聞き取りをしてくれている。保健師や看護師も毎日来て、血圧を測ってくれる。自治会役員で、食事の準備やトイレの水汲みなど行っているが、そろそろ限界。周辺地域を含めて、約200食の炊き出しを提供しているが、大分疲れてきたので、部落でボランティアを募り、サポートしてもらおうと考えている。ここはまだいいが、山の方の土鹿野(はしかの)という部落が心配。40世帯中、ほとんど倒壊被害を受けており、お年寄りばかり。部落の半数が「もうここには居られない」と地域を離れる決断をしているので、自治機能も落ちている。(南区/自治会長)
⇒南区で活動する他団体につなぎ、状況把握と支援にを行っていただくようお願いした。
・乳牛の酪農家。乳牛は毎日乳を搾らないと病気になってしまうので、余震の最中でも、地震で被害を受けた家畜小屋で乳を搾っていた。家は建ってはいるものの、とても住める状態ではない。危ないので、家の前のあずまやにブルーシートを張って、野宿をしている。お風呂には震災以降は入れていない。食事は近所の人が届けてくれるのでありがたい。1週間経って、だんだん疲れが出てきているように感じる。しんどい。(南区/80代・女性)
・とにかく保育園を早く再開してもらいたい。子どもがよく泣くようになった。仕事にも行けないし、なんだかもう八方ふさがりだ。(南区/40代・男性)
・毎日菓子パンとおにぎりで、普段は食べないものばかりで胃の具合が悪くなってしまった。畳の部屋に入れてもらえたが、イビキがうるさく、余震も重なりほとんど眠れていない。1回目の地震では、家で風呂にはいっていた。浴槽の風呂が半分ぐらいなくなるほど激しいゆれ。家は何とか住めそうだけど、一人で風呂にはいるのは怖いので、しばらく使えないと思う。病院に行ったら、脈拍が少し速めだった。もうここでの暮らしは限界。怖いけど、家に戻る。(宇城市/70代・女性)
・1歳半の子どもと避難した。家は住めそうだが、家の中に入ると子どもが怖がってなくようになった。ちょっとの音にも敏感に反応し、頻繁にだっこをせがむようにもなった。避難所では、子どもが落ち着かず動きまわるので追いかけるのが大変。周囲に迷惑をかけていないかとても気になる。でも子どもも子どもなりに、一生懸命頑張っている。大変ではあるけど、私は大丈夫。(宇城市/20代・女性)
▼寄付募集のお知らせ
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活動支援金をお寄せいただくことは、
被災地の為に現地に行って活動するのと同様にとてもありがたいです。
大切に使わせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。


<クレジットカード決済>
URLよりお願いいたします。
https://kessai.canpan.info/org/rsy/donation/
「都度寄付」よりお申し込み下さい。
<銀行振込>
三菱東京UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※お名前の前に「カツドウキフ」とご入力ください。

<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「カツドウキフ」とご記入ください。