宮城県七ヶ浜町報告【第160報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第10号](2014年4月1日~2014年4月30日)

皆さま

お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2014年4月号をお伝えします。
つぶやきからは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。東北の春は若干遅く、4月中旬が桜の見ごろでした。 

仮設住宅近くにも桜が植えてあり、仮設住宅の皆さんで集まって花見をしていたようです。
「今年も仮設で花見になったな。来年もがや?再来年もがや?」
皆さん笑いながら話していますが、「言葉通り」でいつになるのか分からない状態です。
仮設住宅の住民の皆さん個々でそれぞれ目標はありますが、
「仮設住宅から出て『高台移転して家を持つ/公営住宅に入る』」というのが、その人のモチベーションになっています。
町は高台造成工事にも力を注いでいますが、工事の進み具合を見ている住民の皆さんの中には納得ができていない人も….。
今の想いに耳を傾け、住民の皆さんのためにできることを。

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仮設住宅はこの時期(4月)でも寒くてねぇ、暖房つけてるの。
(手の指が)曲がっていてずっと痛いのよ。

(60代:女性)



震災のときはヨットハーバーの近くに住んでたんだよ。そこから近くのお寺に避難した。

またそこからヘリコプターに乗って役場の裏に避難したのよ。(ヘリコプターに)乗ったのは冥土の土産だね。
(避難したお寺は道がガレキでふさがれ、孤立状態になったためヘリコプターで脱出した。)
孫が3人でみんな女の子なのよ。(娘に)たまに散歩に連れて行かれてさ、この前は泉の方に温泉に入りに行ったよ。
将来は国際村のほうに高台移転するけど、まだまだかかるね。あと2年はここ(仮設)にいることになるかもね。

(70代:女性)


今は健康だよ。でも、血圧の薬を一錠飲んでるかな。
あとは息子がくれた「脳内核酸」という薬も。
これはボケ防止で広告に載っていたやつ。

でも一番のボケ防止はここ(集会所)で話すことな。

みんなと話すのがボケ防止になるよ。

(70代:女性)



やっぱり足痛ぇなぁ。痛くて(いつも将棋を打ちに行っている)公民館にも行けねぇし、すぐそこの野球場にも行けねえんだ。

木曜日に病院行ったんだ。4日にいっぺん行ってる。だから明日、病院さ行くんよ。
やっぱり身体のどこか悪いとおもしろくねぁな。背中と膝に注射打ってんだぁ。

(60代:男性)



今日はお兄さんたち(学生ボランティア)が来るから、息子が朝から張り切っていたのに今はぐっすり。
張り切り過ぎたみたいだね(笑)いつもみんなが来るのを楽しみにしてるんだよ。

(40代:女性)



この頃、体調が悪くてねぇ。原因は精神的なとこだよ。

家に居ても1人だから、(同じ仮設集合体内)お姉ちゃんとこに行ってるんだ。

ボランティアセンターに行くと、「ボランティアセンターに物を貰いに行っている」って思われるみたいなんだよね。
だから疲れちゃってね・・・。この頃行ってないのよ。

貰う時は「ここまで来れない○○さんの分も、もらってっていい?」って聞いてその人に届けてるんだ。

多めにもらったことなんてないよ。なんで、そんなこと言う人がいるんだろうねぇ。困っちゃうよね。

(60代:女性) ※仮設住宅訪問時



あがらいん。ばあちゃんとお茶っこ飲んでがいん~。
(※「どうぞあがって、私とお茶飲みしよう」の意)

足湯の時は、いつも声掛けしてもらってるね。ありがとう。

こうやって震災に遭ってだけども、日本に生まれてきて良かったってすんごい思った。

たっくさん応援や支援を受けたでしょ?外国からも。

この日本だからこうやって、仮設にも住まわせてもらったんだ。ありがでえっちゃ。

この仮設(4畳半一間)に来た時に、すんごい感謝したよ。なにも無かったからさ・・・。

こうやってなんでもそろってるところに入れてもらったんだ。感謝しないとだめだー。

またいつでも遊びさ来らいん。こうやってお話しよう。戸開けて「ばあちゃんー」って呼んでくれればわかるからー。

(70代:女性) ※仮設住宅訪問時



仮設住宅から出て、広い家に移ったけど友達と離ればなれになってしまった。

でも、最近仮設の集会所に来ていいよって日が作られたんだ。

「A浜の日」だったら「A浜に住んでいた人」、「B浜の日」だったら「B浜に住んでいた人」って感じ。

仮設住宅から出た人も来ていいから、元住んでいた同じ地区の人に会えるんだ。とっても嬉しい。

前からこういう会やったほうがいいって言ってんだけど、3年越しでやっとできたんだ。

(60代:女性) ※自立再建された方


宮城県七ヶ浜町報告【第159報】七ヶ浜町民を連れ、石川県穴水町を訪問しました!

みなさま

お世話になります。七ヶ浜町事務局の松永です。

七ヶ浜町民6名(七の市商店街店主、漁師、農家など)を連れ、4月29日・30日に石川県穴水町を訪問しました。穴水町は、2007年3月25日に発生した能登半島地震で震度6強を記録し、人的被害・家屋倒壊など甚大な被害を受けました。あれから七年が経ち、現在に至るまでの穴水町の復旧・復興状況などを視察し、今後の七ヶ浜町の復興に向けて参考になればと願い、実施しました。<能登半島地震:石川県穴水町とRSYの関わりはコチラ→

初日は、穴水町社会福祉協議会を訪問し、社協職員やボランティアに穴水の被害状況や当時のお話をお伺いしました。

 

夜は、穴水駅の近くにある「幸寿し」という寿司屋さんを訪問しました。

幸寿しは、能登半島地震で店が倒壊し、商店街でいち早く仮設店舗を建設しました。その後、現在の場所に移転。震災前から客の減少が課題であったが、「震災をバネに」と一念発起し、現在はWEB等を使った独自の販売システムを構築し全国展開を実現しました。発災前よりも、売り上げも客数も増加しています。

七ヶ浜町では、地元漁師が「七ヶ浜ぼっけ倶楽部七友会」を立ち上げ、通信販売にて七ヶ浜で獲れた新鮮な魚をお送りしています。<販売サイトはコチラ→>「より多くの方に、七ヶ浜の魚を食べてもらいたい」を漁師の想いがあり、実際に通信販売で成功している「幸寿し」を訪問させていただき、直接アドバイスを頂きました。

 

翌日は、七ヶ浜町と穴水町の現状などを語り意見交換をする「車座トーク」を開催しました。穴水町から、魚卸業、農業、穴水商店振興会などから5名の方々に出席頂きました。車座トークに参加して、能登半島地震と東日本大震災は、規模や種類は違うが、悩みや課題は重なる部分が多いと感じました。

 

また、穴水町役場にて、穴水町長を表敬訪問させていただきました。

 

その後は、 車座トークに出席頂いた農業者Mさんが営む「たんぽぽファーム」を訪問させていただきました。たんぽぽファームでは、養豚業など様々な活動を展開されていました。

 

穴水町の住民から「2007年の能登半島地震から7年が経ち、ようやく以前の生活を取り戻した」とお話がありました。七ヶ浜町からの参加者は「東日本大震災から、まだ三年。復興にはまだまだ時間がかかると思うが、穴水町の事例を参考にして七ヶ浜町の復興について考えて行きたい」と話がありました。町民自身が七ヶ浜町の復興についてどう考えていくのか、また支援者としてどういった協力ができるのか、住民と一緒に考えていきたいと思います。

 

<本事業は、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議による応援資金の助成を受けて実施しました>

 

 

【報告】ゴスペル&減災イベントに出展しました

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。
5/4(日)~5/6(火)の3日間、中部地域最大級のゴスペルの祭典「ゴスペルだよ!全員集合!! in NAGOYA ~喜びも涙もともに~」が開催され、RSYもブース出展で参加させていただきました。本企画は「ゴスペル・ミュージック・ワークショップ・オブ・中部(GMWC)」さんが主催で、防災フェスタや七ヶ浜町支援で大変お世話になっている、ゴスペルグループの「Voices of Vision」さんも中心に関わられています。

会場の栄・もちの木広場のステージでは、ゴスペルライブやゴスペル無料体験があり、その周辺ではゴスペルグッズや震災支援グッズなどの販売ブースが設置され、たくさんの参加者が集まり、賑わっていました。

 

 

RSYブースでは、「七ヶ浜町きずな工房商品」「非常持出袋」「じしんだゾウさんてぬぐい」などの物産販売と、身近にある物で簡単にできる非常用ランプ「ほのぼの灯り作り」のワークショップを実施し、3日間を通して5名のボランティアの方にもブース運営のお手伝をしていただきました。

 

あいにくの天気の日もありましたが、力強く美しいゴスペルサウンドに誘われて、道行く人も会場に立ち寄っていただくことができ、様々な方にRSYや七ヶ浜町について知っていただく良い機会となりました。
ご参加いただいた皆さま、そしてイベント関係者の皆さま、ありがとうございました。

宮城県七ヶ浜町報告【第158報】3.11メモリアル企画 振り返りの会開催しました。

皆さま

いつもお世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局 郷古です。

去る4月25日(金)に『3.11メモリアル企画』の振り返りの会を実施しました。
※3.11メモリアル『UMI-TSUNAGU 10万人の七ヶ浜人と共に』の様子はコチラ

まずは当日の振り返りと共に、良かった点/反省点などを上げていきました。
振り返りの会の様子
・一人ではできなかったけど、みんなと一緒だからできた。あれだけの人数が来てくれたので達成感があった。
※町民

・語り部交流会はすごい人気だった。一回目/二回目共に満員でした。次回やる時も開催したい。
※県外ボランティア

・七ヶ浜のことを想って集える日があるというのは良いもの。次回もスタッフ側で参加したい。
※県外ボランティア

・自分の担当のところだけで精一杯で、周りがどんな状況だか分からなかった。
休憩も少ししか取れなかったので、スタッフがローテーションで休めるようにしたい。
※町民

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感想を出し終えたところで、次に次回取り組みたいことの意見を出し合いました。
振り返りの会 ワークショップ
振り返りの会 ワークショップ

・ 行政や近隣市町村からも協力してもらい、広報など強化したい。
※県外ボランティア

・ 在宅の人たちは『復興』とか『絆』とかがメインのイベントなどには参加しづらいという声がある。 その人たちが来やすい環境を作りたい。
※町民

・町民だけではこれだけの良い企画ができなかった。次回も外の人たちの手も借りて、交流しながら、楽しみながら開催をしたい。
※町民
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『何かやる時は、何か困った時は、みんなで助け合っていきましょう』というのがより理解できた企画になったと思います。
この横のつながりはきっと財産になります!
これから町内ボランティアグループの更なる連携に期待です。!

【募集】今年のGWはゴスペル&減災ウィークにしませんか?

みなさま

 

お世話になります。RSY事務局です。
みなさま、ゴールデンウィーク(GW)のご予定はお決まりでしょうか?

 

GW期間中のイベント及びボランティア募集のご案内です。
5/4(日)~5/6(火)の3日間、名古屋市の中心・栄にて中部地域最大級のゴスペルの祭典が開催されます。
その名も「ゴスペルだよ!全員集合!! in NAGOYA ~喜びも涙もともに~」

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このイベントの主催には、防災フェスタや七ヶ浜町支援でも大変お世話になっている、ゴスペルグループの「Voices of Vision」さんが中心に関わられています。また、急なご案内となりますが、RSYでもこのイベントにブース出展させていただくこととなりました。それに伴いお手伝いいただけるボランティアを急募します。

 

GWはご家族・お友達お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。
今年のGWは、ゴスペルウィーク&減災ウィークにして、一緒に楽しいひと時を過ごしましょう。

 

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      GW・ボランティア募集
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▼日時
2014年5月5日(月・祝)9:00~17:00
2014年5月6日(火・休)9:00~17:00
※ブース出展は暗く成り次第終了予定です。

▼会場
栄・もちの木広場

▼内容
①宮城県七ヶ浜町の物産販売
②ほのぼの灯り作りワークショップ

▼集合
9:00にRSY事務所
(途中からのご協力も歓迎です)

▼申込み
お名前/携帯電話/お手伝いいただける日時
上記を info@rsy-nagoya.com までご連絡ください。

※途中からなど、時間指定のご協力も大歓迎です。
※少雨決行。屋外での出展となります。

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以上です。
ご参加、ご協力お待ちしております。

 

 

毎月7日は七ヶ浜の日~七ヶ浜レインボープロジェクト~

みなさま

RSY事務局です。

毎年7日は七ヶ浜の日・・・ということで、今月も名古屋市中川区の洋菓子フィレンツェ高畑店さんにて、七ヶ浜のきずな工房の手作り品とフィレンツェオリジナル洋菓子との、素敵なコラボ商品が販売されています。

洋菓子フィレンツェホームページ

かわいらしい巾着袋に入ってるのは、新製品のミルク風味のおまんじゅう『満月のお菓子~るなぼうろ~」。巾着はこの後、ランチBOX入れや、お財布を入れてちょっとそこまでおでかけ・・・なんて場面でも大活躍しそうです。1パック1,000円。

 

 

 

 

 

 

 

そしてお次は、

きずな工房エコバッグ&プチ洋菓子パック

るなぼうろ×2、かえるちゃんクッキー×2入りで1パック1,000円。

 

 

 

 

 

 

 

そして、最後が

きずな工房エコバッグ&洋菓子いっぱいBOX。

るなぼうろ×2、クルミクッキー×2、四葉のマドレーヌ×2、かえるちゃんクッキー入りで、1個1,500円。エコバッグはコンパクトに手のひらサイズにたためるからとっても便利。BOXの中の赤いのがエコバッグです。

 

 

 

 

 

 

 

私のは、ピンクと茶色のドット柄のエコバッグが入っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

売り上げの一部は、七ヶ浜町きずな工房で働く皆さんの工賃に充てられます。

私は最近出産したお友達へのプレゼントにしようかな♪

おいしい洋菓子とかわいい手作り品を買って、七ヶ浜を応援しよう!

宮城県七ヶ浜町報告【第157報】「きずな公園」に桜の植樹をしました!

皆さま

お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局郷古です。

去る3月28日に昨年7月オープンしたばかりの「きずな公園」にて、
『きずな公園DAY』が開催されました。

この企画は七ヶ浜町在住のお母さんたちや仙台近郊の大学生たちとで実行委員会を作り、打ち合わせを重ねて開催しています。
見晴らしのいい高台にある、きずな公園まずはみんなでラジオ体操
子どもたちの春休みということもあり、70人以上の参加者になりました。
まずは、ボランティアセンターでお馴染みの『おらほのラジオ体操(東北弁のラジオ体操)』で身体をリフレッシュ。
みんなでゴミ拾いきずな公園
次は、公園内と公園までの道のりをみんなで清掃しました。
公園が使われている証拠なのでしょうか。タバコの吸い殻や空き缶なども落ちていました。一人では時間がかかるけど、みんなでやると早い!とっても綺麗になりました。

そして綺麗になった公園に今回はNPO法人さくら並木ネットワークさんの協力もあり、桜の植樹を行ないました。
※公園内には元々桜は植わっていましたが、町と協議して更に3本植えることにしました。
今回は、3チームに分かれて穴掘りからスタートです。
穴掘りは大変だぁ~。大人の力の見せ所!はやくお花見ができるといいなぁ

子どもたちだけで40cm程の深さを掘るのは大変!
そんな時はお父さんやお母さんたち、学生さんたちにおまかせ!
肥料などを混ぜ込んで、30分程で植樹が完了!
きずな公園 桜の植樹きずな公園 桜の植樹きずな公園 桜の植樹

今回は『きずな工房/木工の部』のお父さんたちに記念プレートを作ってもらい、皆で名前を書いて設置しました。
「桜が咲いたらみんなでお花見しよう!」と約束しました。
天気も良かったので、イベントが終わった後もみんなで遊んでいました。
7月で『きずな公園』が1周年となり、企画作りがスタートしています。
続報をお待ちください。

 

宮城県七ヶ浜町報告【第156報】ボランティアバス65陣報告(3/14~17)

みなさま

お世話になります。RSY事務局の松永です。

ボランティアバス65陣は、3月14日【金】に名古屋を出発し、15日【土】は宮城県七ヶ浜町で「3.11メモリアル企画 UMI-TSUNAGU」に参加、16日【日】は福島県会津美里町にある宮里仮設住宅にて交流会を開催し、17日【月】の早朝に名古屋に帰着しました。以下、ボランティアバス65陣の活動報告です。

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▼3月15日【土】 宮城県七ヶ浜町での活動

終日、宮城県七ヶ浜町で「3.11 メモリアル企画 UMI-TSUNAGU」に参加しました。

3.11メモリアル企画 UMI-TSUNAGUの報告は→【こちら

このイベントは、震災から三年が経った今、ボランティアは「ボランティア活動が少なくなり、現地に行くきっかけがない」、住民からは「ありがとうを伝えたい。あのボランティアさんとまた会いたい」などの声があり、ボランティアと住民の再会の場として、住民とボランティアの協力して企画しました。ボランティアバス65陣は、この企画に参加し、またエコステーション担当、折鶴コーナー担当、受付担当に分かれ、イベントのお手伝いをしました。

 

イベント終了後は、翌日の宮里仮設住宅での交流会に向けて、福島県猪苗代町に移動し、「玉の湯旅館」に宿泊しました。旅館店主より、「風評被害によって、常連さんが震災後に少なくなった。最近は、八重の桜で持ち直してきたが、親子の利用が極端に少なくなっている。」と現状についてのお話もお伺いしました。

 

▼3月15日【日】 福島県会津美里町での活動

福島県会津美里町の宮里仮設住宅で、住民とボランティアの交流会を開催しました。

宮里仮設住宅自治会のブログ(交流会の記事)は→【こちら

震災以降、福島県楢葉町の住民が会津美里町に避難をし、宮里仮設住宅で生活をしています。昨年秋に宮里仮設自治会長W氏と繋がりができ、同12月に第一回目の交流会を開催し、今回のイベントは第二回目となりました。「震災の風化やボランティアの減少などで、支援が少なくなり、寂しい。仮設に残る年配の方を対象にしたイベントを行ってほしい」という声をきっかけに、定期的に会津美里町を訪問するようになりました。

 

交流会では、4つの企画(炊き出し、モノ作り、喫茶、足湯)を通して、ボランティアと住民の交流を目的としています。

今回の炊き出しメニューは、白魚のかき揚げ、カニ汁、わかめとめかぶのしゃぶしゃぶ、おにぎりです。すべて宮城県七ヶ浜町産の新鮮な食材を使用しました。昨年12月に開催した第一回目のイベントの参加者アンケートの中に、「楢葉町は、海が近くて新鮮な魚が食べれていた。」という声がありました。そのため、RSYが七ヶ浜町で繋がった、七友会の七ヶ浜漁師鈴木さんご協力のもと、新鮮な魚を仕入れ、交流会で提供させて頂きました。

 

さて、準備が終わり交流会の始まりです。まずは、住民と一緒に、新鮮な海の幸を堪能しました。七ヶ浜のわかめなどの海の幸の話から、福島県の名物で「会津は果物がすごく美味しくって、特にこの地域で取れる「みしらず柿」が有名なんだよ。」と、会話が盛り上がっていました。今回のイベントでは、住民40名とボランティア30名の計70名ほどで交流会を行いました。

わかめのしゃぶしゃぶを食べた住民は、お湯にサッと通すと、茶色から鮮やかな緑色に変わるわかめを見て、「楢葉町は、海が近かったけど、しゃぶしゃぶは始めて!」と、驚いた様子でした。

食事会の後は、協力団体である「福島大学災害ボランティアセンター」の学生さんにキーボードと歌による演奏会を披露頂きました。

その後は、足湯、モノ作りコーナー(オリジナル写真立てやドリームキャッチャー作り)、喫茶などの企画を行いました。平素より当法人にご協力頂いている、ブラザー工業株式会社様よりカッティングマシンを提供頂き、オリジナルの写真立てを、ボランティアと住民で協力しながら作成しました。ボランティアと一緒に撮った写真を、完成したばかりの写真立てに飾る住民の方もいらっしゃいました。

 

この宮里仮設住宅では、震災の風化やボランティアの減少、仮設住宅入居者の減少も重なり、残る住民が「寂しい」と口を揃えて話していました。イベントの中では、住民の楽しく元気な姿が見られますが、個人的に話を聞く中で、様々な不安や問題・課題を抱えていることを知りました。そして、「帰りたくても帰れない」「生きている間に、地元に帰りたい」とこぼす住民が多くいらっしゃいました。2014年度の関わりについては模索中ですが、開催したイベントの中で出た住民の声やニーズを整理し、今後も寄り添った活動を続けていきたいと考えています。

 

【参加者(住民)の声】

復興、復興って言うけれど、本当の復興って何であるのか。原発を、あと1・2年でどうにかすると政府は言うが、きっと戻れない。放射線の影響は30年後。自分はもう生きていないと思うが、これからの未来を生きる子どもたちが心配。戻れない生まれ故郷なんて寂しすぎる。<年配女性>

雪はもういらない。家に帰りたい。もう帰っていいよーって言われたらすぐ戻るけど、今は帰れるときに1泊したい。<年配女性>

前は農家だったの、小さいけどね。(仮設での生活が)二年が三年になって、いつ出られるのかな、あと二年、三年で終わるのかな。つらいな。<80代女性>

 

【協力団体(会津美里町でのイベント協力)】

サポートみさと/宮里仮設住宅自治会/楢葉町社会福祉協議会/東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)/福島大学災害ボランティアセンター/生活協同組合連合会アイチョイス、あいち生活協同組合、コープ自然派くらぶ生活協同組合

 

※本年度の七ヶ浜町へ向けたボランティアバスは、生活協同組合連合会アイチョイス様、あいち生活協同組合様、コープ自然派くらぶ生活協同組合様からの寄付助成で運行しています。

 

宮城県七ヶ浜町報告【第155報】月刊つぶやき@七ヶ浜[第8号](2014年2月1日~2月28日)

皆さま

お世話になっております。
RSY七ヶ浜事務局です。

宮城県七ヶ浜町の住民の声「つぶやき」2014年2月号をお伝えします。つぶやきからは被災者の様々な現状をうかがい、知ることができます。

2月中旬には関東/東北地方を寒波が襲い、七ヶ浜町も雪が積もりました。
2013年度はガレキ撤去活動も少なくなった結果、ボランティアはほとんどいなくなり、
住民の皆さんだけで協力し合い、雪かきを行ないました。
間もなく建設から3年にもなる仮設住宅は、損傷も出ていて修繕をしながら使用を続けている状況です。
今回の雪の重みで雨どいや倉庫など、一部の設備が壊れてしまった家もありました。
『仮設に入居した時には「あと何年ここに住むのかな?」と言っていたが、3年経ってまだ仮設にいる。予定ではあと2年は仮設にいることになりそうだ。』
とため息もつく住民の方も。
今の想いに耳を傾け、住民の皆さんのためにできることを。
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雪は歩くところだけかいた。(昨日の大雪で)
前いたところの仮設の集会所でも足湯をやってくれたよな。
前いた仮設の場所はいま、きれいになった。たまに車で通るんだ。
ここの仮設は他の仮設から引っ越してくる人たちもいるから最後まで残るんだ。
中学校の校庭を空けないとダメなんだ。俺は高台移転するんだ。
(70代/男性)
※以前住まわれていた仮設住宅から、別の仮設住宅へ引っ越した方

わたしはここ(仮設)がなくなるまでいるつもりだよ。あと2,3年かな。
その時までこうやって足湯来てくれたら嬉しいな。若い人がいると元気が出るね。
(80代/女性)


息子の嫁が女の子を産んだ時はとても嬉しかったわー。その時ははしゃいでいたのよ。
一緒に暮らしている下の孫は、夜勤明けにもかかわらず私の心配してくれてるのよ。
とっても優しい子なの。
(70代/女性)


家では寒くて靴下ぬがないんだ。床から底冷えするから、寝る時は湯たんぽしてねてるよ。
(右足の足首が)震災のときやけどしてしまって冷えると痛いんよ。長距離歩くとはれるしさ。
病院とか買い物行くのにバスがほしいんだ。
そこ(集会所前)にバスひっぱってきてほしいって町長さんに頼んだけどダメだった。
(70代/女性)


この歳になると、段差が大変で、仮設のお風呂の段差がこんなに(手を広げたくらい)あるのよ。
「転んじゃダメだからね。」って娘によく言われるの。お母さんにも言ってあげてね。
最近、手の色が悪くなってきたんだよ。
(70代/女性)
毎日朝6時に起きてテレビのラジオ体操をしているのよ。
寝たきりにはなりたくないからね。
昔は畑をしたりしていたけど今はプランターぐらいしかできなくて
それでも転んで入院してからしてないわ。
娘が来る時はスーパーに買い物に行くけれどしばらく来ない時もあるから餓死しちゃうわね。
魚屋さんなんかが移動販売に来るから助かるわ。
(70代/女性)

手足・足先が特に冷えるけど、ベッドに防寒シートを敷いているよ。
土地の買い取りで、登記書では〇〇坪だったのにずっと少なくなっていたんだ。
その分、隣の家の敷地は広くなって測量されたんだ、おかしいよね。
今までその広さで税金を払ってきたんだからさ。
(70代/男性)
孫が3人、ひ孫が5人いるの。
子どもたちは家を建てなきゃいけないから忙しくしているよ。
(80代/女性)

【急募】⇒中断いたします。 広域避難者支援事業担当スタッフの募集について

みなさま

★★★この募集は、応募者があったため、中断いたします。★★★

★★★募集を再開する場合は、改めてお知らせいたします。★★★

 

 

お世話になっております。RSY事務局です。
この度、新規スタッフを急ぎ募集することとなりました。
求人内容をご確認いただき、ご興味ある方、またお近くの方へのご紹介等よろしくお願いいたします。