みなさま
お世話になります。RSY事務局の松永です。
ボランティアバス65陣は、3月14日【金】に名古屋を出発し、15日【土】は宮城県七ヶ浜町で「3.11メモリアル企画 UMI-TSUNAGU」に参加、16日【日】は福島県会津美里町にある宮里仮設住宅にて交流会を開催し、17日【月】の早朝に名古屋に帰着しました。以下、ボランティアバス65陣の活動報告です。
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▼3月15日【土】 宮城県七ヶ浜町での活動
終日、宮城県七ヶ浜町で「3.11 メモリアル企画 UMI-TSUNAGU」に参加しました。
3.11メモリアル企画 UMI-TSUNAGUの報告は→【こちら】
このイベントは、震災から三年が経った今、ボランティアは「ボランティア活動が少なくなり、現地に行くきっかけがない」、住民からは「ありがとうを伝えたい。あのボランティアさんとまた会いたい」などの声があり、ボランティアと住民の再会の場として、住民とボランティアの協力して企画しました。ボランティアバス65陣は、この企画に参加し、またエコステーション担当、折鶴コーナー担当、受付担当に分かれ、イベントのお手伝いをしました。
イベント終了後は、翌日の宮里仮設住宅での交流会に向けて、福島県猪苗代町に移動し、「玉の湯旅館」に宿泊しました。旅館店主より、「風評被害によって、常連さんが震災後に少なくなった。最近は、八重の桜で持ち直してきたが、親子の利用が極端に少なくなっている。」と現状についてのお話もお伺いしました。
▼3月15日【日】 福島県会津美里町での活動
福島県会津美里町の宮里仮設住宅で、住民とボランティアの交流会を開催しました。
宮里仮設住宅自治会のブログ(交流会の記事)は→【こちら】
震災以降、福島県楢葉町の住民が会津美里町に避難をし、宮里仮設住宅で生活をしています。昨年秋に宮里仮設自治会長W氏と繋がりができ、同12月に第一回目の交流会を開催し、今回のイベントは第二回目となりました。「震災の風化やボランティアの減少などで、支援が少なくなり、寂しい。仮設に残る年配の方を対象にしたイベントを行ってほしい」という声をきっかけに、定期的に会津美里町を訪問するようになりました。
交流会では、4つの企画(炊き出し、モノ作り、喫茶、足湯)を通して、ボランティアと住民の交流を目的としています。
今回の炊き出しメニューは、白魚のかき揚げ、カニ汁、わかめとめかぶのしゃぶしゃぶ、おにぎりです。すべて宮城県七ヶ浜町産の新鮮な食材を使用しました。昨年12月に開催した第一回目のイベントの参加者アンケートの中に、「楢葉町は、海が近くて新鮮な魚が食べれていた。」という声がありました。そのため、RSYが七ヶ浜町で繋がった、七友会の七ヶ浜漁師鈴木さんご協力のもと、新鮮な魚を仕入れ、交流会で提供させて頂きました。
さて、準備が終わり交流会の始まりです。まずは、住民と一緒に、新鮮な海の幸を堪能しました。七ヶ浜のわかめなどの海の幸の話から、福島県の名物で「会津は果物がすごく美味しくって、特にこの地域で取れる「みしらず柿」が有名なんだよ。」と、会話が盛り上がっていました。今回のイベントでは、住民40名とボランティア30名の計70名ほどで交流会を行いました。
わかめのしゃぶしゃぶを食べた住民は、お湯にサッと通すと、茶色から鮮やかな緑色に変わるわかめを見て、「楢葉町は、海が近かったけど、しゃぶしゃぶは始めて!」と、驚いた様子でした。
食事会の後は、協力団体である「福島大学災害ボランティアセンター」の学生さんにキーボードと歌による演奏会を披露頂きました。
その後は、足湯、モノ作りコーナー(オリジナル写真立てやドリームキャッチャー作り)、喫茶などの企画を行いました。平素より当法人にご協力頂いている、ブラザー工業株式会社様よりカッティングマシンを提供頂き、オリジナルの写真立てを、ボランティアと住民で協力しながら作成しました。ボランティアと一緒に撮った写真を、完成したばかりの写真立てに飾る住民の方もいらっしゃいました。
この宮里仮設住宅では、震災の風化やボランティアの減少、仮設住宅入居者の減少も重なり、残る住民が「寂しい」と口を揃えて話していました。イベントの中では、住民の楽しく元気な姿が見られますが、個人的に話を聞く中で、様々な不安や問題・課題を抱えていることを知りました。そして、「帰りたくても帰れない」「生きている間に、地元に帰りたい」とこぼす住民が多くいらっしゃいました。2014年度の関わりについては模索中ですが、開催したイベントの中で出た住民の声やニーズを整理し、今後も寄り添った活動を続けていきたいと考えています。
【参加者(住民)の声】
復興、復興って言うけれど、本当の復興って何であるのか。原発を、あと1・2年でどうにかすると政府は言うが、きっと戻れない。放射線の影響は30年後。自分はもう生きていないと思うが、これからの未来を生きる子どもたちが心配。戻れない生まれ故郷なんて寂しすぎる。<年配女性>
雪はもういらない。家に帰りたい。もう帰っていいよーって言われたらすぐ戻るけど、今は帰れるときに1泊したい。<年配女性>
前は農家だったの、小さいけどね。(仮設での生活が)二年が三年になって、いつ出られるのかな、あと二年、三年で終わるのかな。つらいな。<80代女性>
【協力団体(会津美里町でのイベント協力)】
サポートみさと/宮里仮設住宅自治会/楢葉町社会福祉協議会/東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)/福島大学災害ボランティアセンター/生活協同組合連合会アイチョイス、あいち生活協同組合、コープ自然派くらぶ生活協同組合
※本年度の七ヶ浜町へ向けたボランティアバスは、生活協同組合連合会アイチョイス様、あいち生活協同組合様、コープ自然派くらぶ生活協同組合様からの寄付助成で運行しています。