RSY石川県珠洲市への支援について(第1報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

5日に能登半島沖で発生した地震について、犠牲となられた方と共に、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

RSYは昨日から、震度6強の地震に見舞われた石川県珠洲市へ、常務理事・浦野の他、スタッフ1名を派遣しています。以下、浦野からの報告です。

※私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成のご協力を頂いています。

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(被害状況/珠洲市)石川県発表(5月8日現在)

死者1名、負傷者32名、全壊7、半壊9,一部損壊336

避難所10カ所(滞在者0人)

8日の時点で断水は解消

災害救助法:珠洲市、輪島市、能登町に適用

応急危険度判定:「危険」51棟、「要注意」81棟(5月8日北國新聞)

(現地での活動の様子)

2007年3月21日に発生した能登半島地震の支援で関わりが深まった、穴水町社会福祉協議会(以下、社協)のHさんと、穴水町ボランティア連絡協議会代表のTさんと共に珠洲市社協を訪問し、現状や災害ボランティアセンター立ち上げに関する今後の課題等を共有させて頂きました。

能登地方には、2市・2町の社協からなる「能登北部ボランティア部会」が形成されており、代表理事・栗田は、部会が開催する研修会などに講師として招かれた経緯もあります。能登北部地方は、金沢市内から車で2~3時間程度かかるということもあり、何かあった時は近隣市町で助け合っていこうという連携の土壌も育っている地域です。

打合せの後、穴水町社協の方々と共に、被害が集中していた正院小学校、直公民館、山間地域の日置公民館等の避難所を訪問しました。7日から降った大雨が8日朝には上がったため、ほとんどの方が自宅に戻って復旧作業に当たっているそうです。日中は一人も避難者の姿はありませんでした。

市には、「保健医療福祉調整本部」が設置され、それぞれの専門職が避難所のアセスメント調査を行い、早い段階で環境改善を進めていました。また、在宅避難をしている一人暮らし高齢者、高齢者世帯、障がい者世帯を優先に、保健師と看護師がチームを編成し、個別訪問によるアセスメント調査も始まっています。

本日より浦野もこの活動に参加させて頂き、要配慮者の生活課題の早期発見、早期対応に向けて今後必要となる生活支援プログラムについて地元の方々と検討していく予定です。

現地には、震災がつなぐ全国ネットワークの加盟団体である、レスキューアシストや、ピースボート災害支援センターなどが既に活動を始めているため、随時情報交換を重ねながら、災害関連死や健康被害防止に向けて効果的に動けるよう連携していきます。

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(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラ
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能登半島での震度6強の揺れについて

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
先ほど、石川県能登半島で発生した震度6強の地震について、常務理事・浦野が、2007年3月21日の能登半島地震で被災した穴水町と昨年の水害で被災した石川県小松市の関係者に連絡を取りました。いずれも震度4程度で、揺れは長く続いたものの、怪我や倒壊した建物はないことを確認しました。
震源地となった珠洲市は昨年6月にも震度6弱の揺れを経験しています。その際は神社の鳥居が倒壊するなどの被害は出ましたが、家屋の倒壊被害はほとんど報告されていませんでした。しかし、今回は震度6強であり、報道では一部の建物の倒壊も見られているようです。また、家具の転倒やガラス等の破損など室内の被害も少なくないと予測され、揺れへの恐怖感に伴った、精神的なサポートの必要性も感じます。
今回の地震の余震も含め、連続する揺れで家の傷みが進むと、倒壊のリスクも高くなることが予想されるため、引き続き警戒が必要です。
RSYでは引き続き穴水町社協はじめ、石川県内の関係者から情報収集を続け、必要に応じて対応を検討致します。