みなさま
RSY浦野です。
先日、七ヶ浜に昨年の台風12号・15号の影響で大きな被害を受けた、三重県紀宝町の皆さんから『感謝のミカンたわし』が届きました。
これは、昨年11月に七ヶ浜の仮設住宅やボランティアきずな館を訪れる住民の皆さんのご協力を得て制作した、紀宝町応援グッズ『カエルちゃん人形』のお礼として届けられたものです。
※詳細は二番目の写真をクリック!
『ミカンたわし』は一つひとつ全て手作りで、心配して下さった皆さんへの感謝と「お互いに辛い時期を乗り越えていきましょう」というメッセージが込められているそうです。
昨日『ミカンたわし』を、RSYボラバス47陣22名と、きずな館に泊まっている個人ボランティアさん1名で、応急仮設住宅421戸にお届け致しました。
また午後からは、『カエルちゃん人形』を作成して下さった七ヶ浜の住民の皆さん12名をゲストにお迎えし、ボラバスチームとの交流会を開催しました。交流会の中では、紀宝町社会福祉協議会のHさんや、紀宝町の住民の方から頂いたお手紙を代読させて頂きました。
それを聞いて微笑んだり、頷いたりと熱心に耳を傾けつつ、
「私は家が無事だったんで、何かお手伝いしたいとずっと思っていたけれど、何ができるかわからなかった。でも、こういう機会がもらえて、役に立ててうれしかった」
「家は流されてしまったけど、今まで沢山の方々に七ヶ浜を応援して頂いた分、恩返しのつもりでお人形づくりに参加した」
などのコメントをお聞かせ下さいました。
一部損壊でも修繕費に数百万円かかったというお話、ライフラインの寸断、物不足、余震への恐怖、ペットへの対応、ご近所での助け合いの様子など、今までの被災地とは違った角度からの3.11のエピソードを聞かせて頂きました。住民の方一人ひとりに、「あの日あの時」のエピソードがあり、私たちは、その一つひとつにまだまだ耳を傾けきれていないということを改めて感じました。
最後は、お互いに出会えたことへの感謝と記念にみんなで集合写真をパシャリ。
ミカンちゃんと一緒に、と~ってもいい表情を見せて下さいました。
「感謝のミカンたわし」。
その名の通り、紀宝町からのまごころが生み出してくれた「感謝の繋がり」が、ここにもまた育っています。
投稿者「rsy-nagoya」のアーカイブ
素敵なプレゼント
みなさま
RSY浦野です。
先日、住民の方から素敵なプレゼントを頂きました。
手作りのクッキーなのですが、とってもかわいくできてるでしょう?
しかも、「共に」「I L笶、VE しちがはま」というメッセージもぐっときます。
今日は、きずな工房で、洋菓子屋フィレンツェ×山田組・ナックプランニング×きずな工房×RSYのコラボ企画「復興スイーツ」企画第2弾の打ち合わせがありました。
「復興スイーツ」の詳しい記事は東海ラジオさんから取り上げて頂いた真ん中の画像をクリック!
まだ皆さんにはお見せすることはできませんが、支援員さんや工房の皆さんたちが次のカエルグッズを一生懸命に考えて下さっています。どんなものになるのか乞うご期待!!
とそんな時、ふと視線を移すと、紀宝町から届いた「復興ミカンたわし」が飾ってあるのが目に入りました。
他の作品たちと肩を並べて、なんとなく居心地がよさそうなミカンちゃん。
このミカンちゃんは、明日RSYボラバス47陣の皆さんの手によって、応急仮設住宅421件にお届けします。
そして、25日はいよいよ「七の市」
天候がとーっても不安ですが、みんなの元気で雨雲・雪雲をぶっ飛ばしましょう!
ちなみに、今七ヶ浜ではまた雪が降っています。
「こんな時期に雪なんて、いつもは降らないのに。。。やっぱりおかしいね」と住民の方をつぶやいていました。
宮城県七ヶ浜町報告【第76報】みんなで作ろう!おひなさまキャンドル
みなさま
お世話になっております。
七ヶ浜ボランティアきずな館事務局の大迫です。
第71報に続きまして、名古屋学院大学の第2陣の活動をご報告させていただきます。2月28日から13名のメンバーが七ヶ浜町と亘理町で活動しました。
今回は3月3日に七ヶ浜町の中央公民館で開催された、大規模半壊以上で応急仮設住宅以外にお住まいの方々(民間のアパートを借り上げるなど)を対象にした「名古屋カフェ」の様子をご報告いたします。
この日はひな祭りということもあり、他の会場でも「ひな祭りイベント」が行われていましたが、「名古屋カフェ」には何度も足を運んで下さっている住民の方々が来てくれました!
7回目の開催になる名古屋カフェの内容は….
粘土キャンドルで作る「おひなさまキャンドル」です。
学生たちが中心となって、お母さんたちに教えながら一緒に作ります。この日はまだ寒かったので、粘土が固くなっていました。そのままだとかわいいキャンドルが作れないので、名古屋のお菓子「しるこサンド」を頂きつつ、お話をしながら、カイロで粘土を温めていきました。
お話が弾んでリラックスしてきたころには、カイロ効果もあり粘土が柔らかくなってきて、やっとキャンドル作りのスタートです!
今までさまざまな「ものづくり」をしてきたお母さんたちも、「こんなかわいいキャンドルが作れるなんて!」「こんなの初めて」と、とても喜んでいました。
また、学生の中には一緒に作っているお母さんの名前を聞いて、粘土で名前を作っておひなさまキャンドルにつけてあげるサプライズもしていました。
このキャンドル作りは子供でも簡単に作ることができたので、親子でも楽しめるイベントになったと思います。
今回の名古屋カフェは、昨年の夏に開催した時に知り合った学生と住民の方との「再会」の場所にもなりました。
継続的に開催してきたことで、今回のような再会につながったことをとても嬉しく思いました。
「名古屋カフェ」のような機会を作ることで、住民の方同士の再会の場所や、そこで出来た「つながり」を大切にしていきたいと思います。
また、亘理町の仮設住宅の集会所でもおひなさまキャンドル作りを行いました。
亘理町での活動の様子はでもご紹介いただいています。
「亘理ささえあいセンターほっと」さんのブログ
その集会所で一緒にキャンドルを作ってお話をしていたら、あるお母さんが「作ったキャンドルはひな祭りの日にお父さんと火を灯して、一緒にケーキを食べるの」と嬉しそうにおっしゃっていました。
そんな日々の生活の中の一部になるキャンドル作りが一緒にできたことを、とても幸せに感じました。
住民の方の心に寄り添えるような活動を、今後も続けていきたいと思います。
宮城県七ヶ浜町報告【第75報】3月20日七の市イベントやりました!
皆様
こんにちは。RSY浦野です。
彼岸の中日、春分の日であるこの日、七の市商店街でイベントが開催されました。
商店街では、毎月第4日曜日に行っている「七の市」が定番ですが、今回は大阪JC40年会の皆さんの「商店街を応援したい。本場のたこ焼きを食べてもらいたい!」というお声がけから、イレギュラー的にイベントを打つことになったのです。
このイベントに関わる関連記事はfacebookにも掲載しています。
10:00にイベントスタート!
いつもながらの商店街各店舗の特売と共に、以下のお店の参加でイベントは大いに盛り上がりました。
〇大阪JC40年会
・たこ焼き(1パック100円)&たこえびせん(無料)
・スーパーボールすくい、くじ引き(無料)
〇あじゅ~る
・アイスクリーム、シャーベット、フルーツスティック
〇黒船
・古着、新品衣類全品100円
〇みお七ヶ浜
・オリジナル手作り惣菜、お菓子などの販売
RSYでは、出店団体との調整や事前のチラシ作製などをお手伝いさせて頂きました。
チラシは店主さんたちと協力をして、応急仮設住宅やみなし仮設の皆さんを中心に配布し、当日はのべ150名程の方がご来場下さいました。ただ、それ以外の場所に住んでいらっしゃる方からは、「こんなイベントがあるなんて知らなかった」との声も聞かれ、今後の告知手段にはまだまだ課題が残ると実感しました。
また、さらなる盛り上げ役に買って出て頂いたのは、地元菖蒲田地区の歌姫・亀谷ふみ子さん。
「七ヶ浜音頭」を中心に、演歌からポップスまでを歌い上げる姿はまさに歌姫。来場者からも熱い拍手が送られました。
イベント終了後は、大阪JC40年会の皆さんと夢(ムーメン)麺さんで交流会。
七の市商店街の店主フルメンバーに加え、今月18日にオープンしたばかりの移動販売ソフトクリーム店「あじゅ~る」さんも加わり、賑やかなひと時となりました。
「あじゅ~る」とは、青空という意味を持つそうです。「震災が起こった日のどんよりとした空の色をかき消すぐらいの青い空で、世界中から応援してくれている人たちと繋がっているという「絆」を感じたい。そんな思いを込めて名付けました」と店主さんがお話しされました。夢麺さんからは、「あじゅ~る」さんを七の市商店街の8番目の店舗として迎えよう!という声がかかり、拍手が湧き上がりました。
また、店主さんからは「震災がなければ各地区ごとの交流はほとんどなかった。本当に嫌な災害だったけど、菖蒲田・代ヶ崎・花渕など、地区の枠を超えて商店が横に繋がっている。お客さんも、今まで別の地区ということで挨拶もままならなかった者同士が気軽に声を掛け合う姿もある。七ヶ浜が以前よりも一つになっているように思う。」というコメントもありました。
大阪JC40年会の皆さんからは、
「今まで募金や物資提供など、間接的な支援ばかりで、被災された方と交流するのは初めての経験だった。でも皆さんの頑張りから自分たちが学ぶことが沢山あった。気持ちが七ヶ浜に残ったので、地元に帰って周囲に話すことで東北を忘れないことを伝えたい」
「七ヶ浜という町の存在自体知らなかったので、今回のご縁でここへ来れて本当によかった。店主さんたちは、自らが被災者でありながら、住民の方々の心の支え、コミュニケーションの場を作ろうとされている。また、ゼロ以下からのスタートでここまで元気に商売をされているという心意気から学ぶ点も非常に多かった。持ち帰るものが沢山ある。また恩返しにぜひ来たい。」
などのコメントが聞かれました。
話の中では、「この商店街のメインターゲットは『地元の人』。この人たちがもっともっと足を運んでもらえるようにするにはどうすればいいか?」「気仙沼や志津川など、活発な商店街をみんなで見学に行きたい」「お客さんが何を望んでいるのかアンケート調査を継続的にやってきたい」「町内外への情報発信を積極的にやっていきたいが、どうすればよいのか?」などの意見やアイデアが飛び交い、充実した時間となりました。
商店街組合会長の『理容ホシ』店主さんからの、「七ヶ浜は震災がなければ離れ小島で外部の声はなかなか聞けなかった。災い転じて福となすではないが、震災をきっかけに沢山の出会いを重ねることで、今まで凝り固まっていたものがパッとはじけた気がする。外からの支援は空気を変える力がある。」というコメントも印象的でした。
皆さんのお話しを聞いて、商店街を中心にした復興のまちづくりの可能性をひしひしと感じます。
「一過性ではなく、できるだけ長く関わって欲しい」という店主さんたちの声に「必ずまた来ます」という力強い大阪JC40年会の皆さんの声が重なりました。
宮城県七ヶ浜町報告【第74報】七の市/大売出し-2月号
皆さま、こんにちは。RSYボランティアの勝田です。
震災前、七ヶ浜では毎月最終日曜日に、地元でとれた旬の魚介や朝採り野菜など、新鮮食材を安全・安心・安値で販売する朝市として「七の市」が開催されていました。
現在は昨年12月にオープンした仮設店舗:七の市商店街で以前と同じ最終日曜日の朝、月1恒例イベントとして七の市が開催されています。
「七の市/大売出し-2月号」として去る2月26日の七の市の様子をご報告いたします。
商店街の各店舗や出店ブースでは朝早くからテントを建てたり、食材の用意をしたり、大忙し。
スタート時間のAM9:00前から少しづつ住民の方々が集まり始めてくださり、出店側もうれしくて気合が入ります。
七の市商店街の各店舗からはこの日の為に用意させた特売品がいろいろ。
夢麺さんでは、七ヶ浜のお隣り塩釜市桂島産の生牡蠣の販売と焼牡蠣の無料試食がありました!店主岩本さんの元気いっぱいの呼び込みの声とお客さんの「おいし~」の歓声でとってもにぎやかでした♪
また、「七の市」には商店街の店舗の他、地元の団体やボランティアによる出店ブースも建ち並びます。
あさひ園さんはタイ焼き屋さん。お客さんがいっぱいで焼いても焼いてもすぐに売り切れてしまいます!
神薙町内会さんのテントでは射的コーナー、静岡おでんの無料試食が行われ、どちらも大盛況!七ヶ浜復興記念の缶バッチも並んでいました。
RSYブースには3つのテント。
まずは仮設住宅のお母さま方と一緒に甘くてアツアツのおしるの無料配布。
きずな館スタッフの郷古くんが夜なべして的を作成した玉入れ遊びコーナー。
いつもきずな館に遊びに来てくれるCちゃん(小4)が準備から運営までお手伝いしてくれました。
そして、今回も一緒に出店してくださいました、菖蒲田浜・鈴政丸さん!(ぼっけ祭りでお馴染みのSさんです)七ヶ浜で獲れたカニを使った豪華カニ汁の無料試食と生ワカメの販売に、スタートと同時に列ができていました!
ボランティアバスで活動中の名古屋学院大学生の皆さんもスタッフとして盛り上げてくれました。
たくさんの住民の方々がお買いものやおしゃべりを楽しまれ、おしるこもカニ汁もあっという間に完売!
私も最後に残ったカニ汁の汁をいただきました(笑)とってもおいしかった~!!!
私があんまりおいしいおいしいと興奮していると、
「自分の獲ったもの食べておいしいって言ってもられることが何よりうれしい」「今はまだ地元の出店が少ないけど、七ヶ浜で漁ができてるってことを七ヶ浜のみんなに知ってもらうためにも出店しようと思ってさ~」と教えてくれた鈴政丸のSさん。
Sさんのアツイ想いの込められたカニ汁、本当においしかったです。
今では仮設住宅の集会所で行われている編み物サークルの皆さんやきずな工房の皆さんも「七の市」への出品を目指して手作り品の作成に励まれていると聞きました。
少しずつ地元の出店が増え、海産物や野菜はもちろん、住民の方々の心の込もったたくさんの作品が「七の市」に並ぶ日が楽しみですね。
この日の名古屋学院大学生ボラバスメンバーの活動の振り返りでは、こんな声がありました。
「名古屋カフェは住民の方々に楽しんでもらえるように、ボランティアが企画したイベントだったけど、
七の市は住民の方々が自分達で七ヶ浜を盛り上げるイベントだった。力強さを感じた。お手伝いをさせていただくことができてとてもよかったです。」
そんな地元の力をさらに盛り上げられるよう、イベントの応援団として、お客さんとして、七の市のことをたくさんの方に知ってもらう広報係として… それぞれにできる形で、今後も応援し続けていきたいですね。
宮城県七ヶ浜町報告【第73報】3.11市民とボランティアのつどい
こんにちは。
いつもお世話になっております。七ヶ浜ボランティアきずな館のボランティアの菅沼です。
3月11日、震災から1年を迎えたこの日、名古屋からきたボランティアバス第46陣は七ヶ浜での活動を振り返り、自分自身の思い思いの場所で過ごす「七ヶ浜滞在組」と東北大学/片平キャンパス・さくらホールで行われた「3.11市民とボランティアのつどい」に参加する「仙台組」に分かれて活動しました。今回は、「仙台組」についてお伝えしたいと思います。
このイベントでは、東北復興を誓い動き出いている44のNPO団体やボランティアセンター、ボランティアグループ、一般企業など活動紹介や物産販売を行いました。
私たちレスキューストックヤードは七ヶ浜での活動紹介とボランティアバスで参加したメンバー、一人一人が七ヶ浜での活動を振り返り「自分の好きな七ヶ浜」を紙に書きだしてもらった「まいふぁーすとせぶんびーち」の展示と足湯の体験ブースを行いました。
ボランティア同士が繋がり合い、これからも支援を続けていこうという目的と、
「何か支援したいけど、何をしたらいいか分からない」という想いを抱えた方が、これからのアクションに繋げるという目的で開催されました。当日の来場者は2000人超え!大勢の市民とボランティアで賑わいました。
私はRSYのブースで来場者の対応です。
仙台のイベントのため、仙台在住の方、仙台のイベントなのに、名古屋在住の方が訪れ、口を揃え
「今まで何もボランティア活動をしたことがなかったし、きっかけがなかったけど、何かしたいと思ってきました」とおっしゃっていました。
これからも長期的な支援が必要です。
これまで活動を続けてきた人、これから活動を始めようとする人、みなさんの東北地域を支えていきたいという心強さを感じました。
ブースでの活動紹介以外にも、地元学生によるコンサート、五木ひろしさんによるコンサート、ゆるキャラ(むすび丸、くまもんetc)の登場、
河北新報の3.11以降の記事の展示などにぎやかな場となりました。
地震発生時刻14:46には、会場に集う人たち全員が隣の人と手を握り、1分間の黙祷を捧げました。
あの出来事、この1年を振り返り、しっかり胸に刻みながら、これからも邁進していきたいです。
イベント終了時には1人1つ風船を飛ばして、みんなで大空を眺めていました。
その光景はまさに、「上を向いて歩いていこう」という想いが感じられました。
一方で「七ヶ浜滞在組」は、ある人は古くからの友人に会いに行き、ある人はきずな館で仲間と過ごし、またある人は七ヶ浜の方と一緒に過ごしました。
復興の深度は場所によって、人によって異なります。今後も長期的な支援を必要としています。
このブログを見てくれたみなさんも、できることからひとつずつ、共に歩んでいきましょう。
宮城県七ヶ浜町報告【第72報】再会と喜びの交流会
こんにちは。
いつもお世話になっております。きずな館ボランティアの菅沼です。
3月10日の七ヶ浜は朝からとてもにぎやか。名古屋からボラバス第46陣が32名に、RSY名古屋スタッフ5名を乗せて8:30きずな館に到着しました。ボラバスリピーターも、初めて参加人もこの機会に七ヶ浜を訪れることができました。
午前はグループに分かれて、仮設住宅の方々と楽しく交流させて頂きました。
ボランティアきずな館に5名の方をゲストに迎えるグループ、また4箇所の仮設住宅を直接訪問させて頂くグループに分かれました。
地元の方にしっかりと耳を傾け、好きなもの、好きなこと、七ヶ浜のこと、震災のこと…貴重なお話を伺うことができました。
言葉を詰まらせながら、この1年について話す方。行政の対応に不満を募らせる方。
仮設に住む方々はまだまだ多くの不安を抱えています。
ボランティアたちは被災された方々のさまざまな言葉を真摯に受け止め、これからの支援の必要性を感じ、何をしたらいいか想いを巡らせていました。
お昼には、地元のお母さんたちのグループ「たべさいん」がこの1年七ヶ浜を支援してくれたボランティアの方々に感謝を伝えたいとの思いから、地元の食材を使った手料理を振る舞ってくれました。
「たべさいんプロジェクト」の詳細についてはコチラ↓
http://rsy-nagoya.com/rsy/blog//2011/05/14-3.html
昼食会では、たべさいんグループの成り立ちから、レスキューストックヤードきずな館との出会い、これまでの連携など、1年の活動を紹介してくださり、初めて七ヶ浜町にきたボランティアも共に歩んできた経緯に心打たれていました。
会場全体が共に笑い、共に涙する光景に、七ヶ浜町と名古屋の繋がりの強さを改めて感じました。
お腹も胸もいっぱいになった名古屋のボランティアからもお返しの気持ちとして、手作りのういろうと「小さな世界」の歌と踊りをおプレゼントしました。
みなさん、これからも「七ヶ浜町&名古屋」のご支援よろしくお願いします。
行ってきました!②LUSH(ラッシュジャパン)・仙台ロフト店
みなさま
RSY事務局です。LUSH訪問レポート第2弾!
震災から1年を迎えるにあたり、ボランティアバス第46陣とともに名古屋の事務局スタッフ5名も七ヶ浜・仙台を訪れました。11日には東北大学でのイベントに参加していましたが、途中、仙台駅前のロフトにあるラッシュのお店を訪問しました。
ちょうど東京からCSRご担当の秋山さんがいらっしゃるとお聞きしていたので、その時間にあわせてお店をのぞくと・・・
ちょうどスタッフの方が七ヶ浜での活動をお客様にご案内しているところでした。仙台ロフト店とイオンモール名取店、泉パークタウンタピオ店のスタッフのみなさんは、定期的に、七ヶ浜でのイベント等で、参加者にハンドマッサージを行ってくださっていて、何度も七ヶ浜に足を運んでくださっています。私たちがご挨拶させていただくと、みなさん笑顔で迎えてくださいました!
店長さんからは、「ちょうど1年、”震災のことを忘れたい””思いだしたくない”という人もたくさんいる中、こういった展示をすることに対して迷ったりもした。」という葛藤の声もお聞きしました。
店員さんのお一人はサーフィンをされるそうで、七ヶ浜でサーファーの方が浜の清掃に力を入れていることもよくご存じでした。七ヶ浜に行きたいということもおっしゃっていました。
東日本復興支援のcocoroソープ製造体験イベントを開催されていて、訪問したわたしたちも体験をさせていただきました。日の丸の形のソープの入った袋にはRSYの活動を紹介するチラシも入っていました。ラッシュの店員さんを通して、RSYを知っていただき、RSYを通して七ヶ浜を知っていただく、ということを身をもって感じた瞬間でした。
★ラッシュさんのブログにも紹介していただきました~!
http://www.lushjapan.com/shop/blog/blogDetail.asp?sc=9101
★RSYへ寄付をしてくださる販売店は…HPでご案内をされています。
http://www.lushjapan.com/contents/charity_soap/myshop_charity.asp
他のお店もまた訪問する予定です。
レポートはまた後日。お楽しみに!
宮城県七ヶ浜町報告【第71報】帰ってきた「名古屋カフェ」
皆さま
お世話になっております。
先月、七ヶ浜きずな館にて活動させていただきましたボランティアの勝田です。
2月末の出来事を振り返り、名古屋事務局からご報告いたします。
春休みを利用し、名古屋学院大学さんから2便のボランティアバスが派遣され、きずな館を拠点に活動をしてくださいました。まず第1陣は2/25からの5日間。11名のメンバー全員がスポーツ健康学部を専攻しているスポーツマン!という、元気いっぱいの陣でした。
以前からRSYと繋がりのあったこちらの大学から、これまでにも多くの学生さんが七ヶ浜で活動をしてくださっています。そして、名古屋学院大学ボラバスといえば「名古屋カフェ」。約5か月ぶりに「名古屋カフェ」が七ヶ浜に帰ってきたのです!
この「名古屋カフェ」というのは名古屋名物を住民の方に食べていただきながらのお茶会イベントで、これまでのメニューには鬼まんじゅうや五平餅などがありました。
名古屋学院大学生さんが企画の中心となり、昨年8月、9月に計5回、大規模半壊以上で応急仮設住宅以外にお住まいの方々(民間のアパートを借り上げるなど)を対象に開催されました。
参加された住民の中には名古屋カフェのリピーターさんや、それをきっかけにイベントに足を運んでくださるようになった方もいらっしゃったそうですよ。
そして6回目の開催となる今回。メンバーが用意した名古屋メニューは小倉トースト。
さらに、スポーツ健康学部ということで、みんなで楽しめる「健康体操」というのを考えてきてくれました。
この健康体操、どういうものかというと…
住民の方々も学生さんも一緒になって2人組、3人組になったり、全員で輪になったり、ボールを使ったり、手をつないだり、「しりとり」をしたり!
単純な動作なのに体も頭も使いながら、コミュニケーションも取れて、みんなが自然に笑顔になれて、とにかく楽しい~!!参加者のことを思い、一生懸命考えてきたメンバーの気持ちが伝わるステキな体操でした☆
体も心もほぐれた後の名古屋カフェはみんなわきあいあい、さらににぎやか♪
小倉トーストは大好評で、「うちでも作りた~い!」との声も上がる程。
作り方を聞いてくださる方もいましたよ!イベントが終わった後にもご家庭で名古屋名物を食べていただけたら… なんだかとってもうれしいですよね☆
今回の名古屋カフェは全部で3日開催。1日は七ヶ浜で、もう2日は七ヶ浜から場所を移し、宮城県宮城郡亘理町の応急仮設住宅の集会所が会場となりました。
亘理町は宮城県南部の太平洋沿岸、阿武隈川の河口に位置する町で、この町もまた津波により甚大な被害を受けられています。
RSYきずな館事務局と親交のある『亘理ささえあいセンター「ほっと」』さんから機会をいただき、スタッフの方々のお力添えをいただきながら活動させていただきました。
当日の元気いっぱいの呼び込みの成果もあり、参加者30名以上の方が参加してくださいました。
その時の様子はほっとさんのブログでも紹介してくださってます。
・2/24 旧館仮設住宅 集会所 にて
・2/25 舘南仮設住宅 集会所 にて
3日目の3/26、七ヶ浜では前回同様に大規模半壊以上で応急仮設住宅以外に住んでいる方々を対象に中央公民館の一室を利用して開催されました。
この日はあいにくの大雪ということもあり、参加者は10名程と少人数。
メンバーにとっては、応急仮設住宅とは異なる状況で、いろいろな場所に散り散りになって生活されている方々が集まるということの大変さ知る出来事でもありました。
そんな中でも足を延ばしてこの場に来てくださった方々へ感謝でいっぱいになったのは、メンバー全員同じ気持ち。人数に関わらず健康体操では笑い声が絶えず、この日の名古屋カフェではそれぞれが住民の方一人一人とじっくりお話しすることができたようです。
この3日間、彼らが聞いた住民の方々のつぶやきを聞いてみると、津波の恐怖、生活の不便さ、今後の不安の他に、こんな声もありました。
「地震が来た時に大事なのは準備しておくこと。避難場所などしっかり決めておくんだよ。」
「家族、親を大事にね。」
「もっとこういう場を増やしてほしい。若い子にパワーをもらえるよ。」
「人はそれぞれ個性があって役目がある。頭が悪くてもできることがある。
あなた達は若いのだから、いろんなことにチャレンジして日本を支えてね。」
若いパワーと思いやりの溢れる彼らだったからこそ、伝えたかったのかな…と思いました。
そして、この声を聞いたメンバーは「必ずまた来る」「離れていてもできることがあるんだと感じた」と話してくれました。
【案内】3/25 UNCRD一般公開イベント 「災害に強いコミュニティを考える」
みなさま
国連地域開発センター(UNCRD)様より、表題のイベントの案内が届いておりますので、ご案内いたします。
パネルディスカッションでは、RSY代表理事の栗田も登壇させていただきます。
ご都合のつく方は是非ご参加ください。
参加費無料、要申し込みです。(申し込み先はRSYではありませんので、ご注意ください。)
チラシはコチラからダウンロード!
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国連地域開発センター(UNCRD)では、東日本大震災から1年となる時期をとらえ、防災をテーマにシンポジウムを開催します。
今回のシンポジウムでは、岩手県陸前高田市長洞地区の自治会副会長をお招きします。津波で集落が孤立状態になりながらも、住民の力を結集して災害を乗り越えた長洞の人々。その時、彼らは何を考え、どう行動したのか?そこには驚くべき「コミュニティの力」が存在していました。
現場からの生の声に耳を傾け、そこから見えてくる災害に強いコミュニティ作りについて一緒に考えましょう!
●日 時:2012年3月25日(日)14:30~17:00
●場 所:名古屋国際センター 別棟ホール
名古屋市中村区那古野一丁目47番1号
(JR名古屋駅から徒歩7分、又は地下鉄桜通線国際センター下車)
●定 員:200名
●参加費:無料
●申し込み方法:氏名・性別を明記しメール、または電話にて(先着順)
申込先:国連防災セミナー受付事務局
TEL:052-231-3340(平日10:00-17:00) メール: bousai@cub.jtb.jp
問合せ:国際連合地域開発センター 広報室 辻・秋田
TEL:052-561-9377
【プログラム】
(1)基調講演
テーマ「途上国に学ぶコミュニティの防災」
・コミュニティ防災の概念について、国内外の事例を交え紹介します。
講師 京都大学地球環境学堂教授 小林正美氏
(2)名古屋市の陸前高田市行政機能回復”丸ごと支援”報告
・職員派遣を通じて見た被災地の現状と、名古屋市の支援活動について報告します。
講師 名古屋市 総務局総合調整部 主幹 加藤誠司氏
(3)UNCRDの東日本復興支援活動報告
講師 UNCRD所長 高瀬 千賀子
(4)パネルディスカッション「災害に強い地域づくりを考える~長洞地区の事例から~」
・陸前高田市長洞地区の事例を学び、災害に備えるコミュニティの有り方を考えます。
モデレーター 関西学院大学総合政策研究科 室崎益輝氏
パネリスト 長洞元気村 自治会副会長 村上誠二氏
京都大学地球環境学堂教授 小林正美氏
NPOレスキューストックヤード 代表理事 栗田 暢之氏
主催:国際連合地域開発センター
共催:国連センター協力会、(公財)名古屋国際センター