RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第10報)

みなさま
新年あけましておめでとうございます。RSY事務局です。
本年もよろしくお願い致します。

さて、RSYは8月27日より、8月11日からの大雨で被災した佐賀県武雄市を中心に支援活動を継続しています。

水害発生から約4か月半。季節は夏から秋、そして冬へと移り変わりました。被災された方々は、経済的不安や次の災害を懸念しながらも、毎日の生活の営みは続いていくため、立ち止まることなく家屋修繕や寒さ対策などに追われています。

短期間での2度の水害は、人口流出や、これに伴う高齢化や地域の担い手の減少、生活困窮世帯の増加など、従来課題の進行に大きく拍車をかけたとも言われています。

私たちはこれまでの活動を通じて、住民の方々が、あまりにも過酷な現実を前に、諦めたりくじけそうになったりする心と必死で闘いながらも、日々をひたむきに生きる姿を目の当たりにしてきました。

そんな中、「一般社団法人おもやい」や「佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)」などの地元団体は、今後の生活設計において、自ら選択肢を見出し、選ぶことが難しい方々に対して、「それでもこのまちで生涯を終えたい」という願いを尊重し、一緒に悩み、不安や辛さを分かち合いながら、解決のための方法を懸命に模索し続けています。

また、県外団体受け入れのガイドラインを作成し、家屋保全のみならず、最後の砦ともいえるボランティアとの出会いや、励まし、気遣い合える「ひとの関係性」が絶たれない方法を、最善を尽くして考えて下さいました。

このような幾重にも連なる地元の勇気あるチャレンジや配慮と、全国各地の人々の関わりが、住民の方々の日々の生活を支えています。以下、RSYの10月~11月の活動報告です。

★この取り組みは、日本財団助成金「令和3年8月豪雨」からのご支援を頂き実施しています。

12月の活動も追って配信致します。

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64世帯中、54世帯が被災し、9割が床上浸水の被害を受けた武雄市久津具(くつく)地区。RSYはおもやいを通じて、10月から月1回、この地域に拠点を置く福祉系NPO法人「みつわ」が主催する、『地域共生カフェ・駄菓子屋笑美屋』のサロン活動をお手伝いしています。
みつわは、災害後から、おもやいや県外団体らと連携して、生活物品や炊き出しの提供を継続しており、住民が集い、情報交換やボランティアとの交流の場として、10月からサロン活動を開始。代表のAさんは、このサロンを助走に、来年度以降、災害復興と福祉のまちづくりの地域拠点に発展させていければと前向きな想いを語られています。RSYはこれに共感し、今後も、活動をサポートしていきます。

【10月の活動】
報告者:RSYボランティア/加藤さん・藤井さん
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1.個別訪問
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8月よりおもやいを通じて個別訪問をさせて頂いた要配慮者世帯を再訪問。健康チェックと生活環境の改善を行い、気になることはおもやいスタッフへ報告しました。

また、駄菓子は「レジで半額」に。大人も子ども、じっくり品定めしながら買い物を楽しみ、懐かしのお菓子を手に、笑顔も見られました。他にも、おもやいのコーディネートのもと、引き立てコーヒーの提供や看護チームによる健康チェック、物資配布提供、マッサージコーナーもあり、一つひとつの丁寧な関わりが住民の皆さんの癒しや安心感につながっていると感じました
★住民の声
・畳屋さん、大工さん、電気屋さん、仏具店さん等々、来客が途絶えず、水害から家を空ける事が出来なかった。今日もこれから人が来るからゆっくりはできない。料理は何とかやっている。でも、みつわのお弁当配布はありがたかった~。(60代・女性)
・土日の休みに人が沢山来るね~。何でかな、熟睡が出来ない、途中で目が覚める。料理もまだする気にはなれない。(60代・女性)=========================================【11月の活動】
報告者:RSYボランティア/加藤さん・菊池さん・RSY浦野
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1.サロンサポート
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●日時:11月28日(日)/12:00~15:00
●場所:久津具公民館
当日は、大人25名、子ども3名が参加しました。恒例の駄菓子屋コーナーは、西九州大学の学生サークル「オカベース」から2名の学生さんがサポート下さいました。
今回、RSYは、水害から3か月が経過してもなお、なかなか解決の目途が立たない食と健康の課題について頭を悩ませていたところ、熊本県御船町の「みふねしあわせ日和~ごはん日和~」の皆さんから、炊き出しのお申し出を頂きました。
御船町はRSYが地域拠点「かたらんな交流館」を通じて、避難所や仮設住宅、子どもの交流、分散した集落のサポートなどに関わらせて頂いた地域です。
温かく、栄養いっぱいのおかずやスープと、御船町が誇る吉無田高原の湧き水から作られたおいしいお米をおにぎりにして、100人分の昼食を提供を頂きました。この活動には、浄土宗テラネット、DRT JAPAN NAGASAKIにもご協力頂きました。また、フードバンク熊本様より、健康茶やみかん、ラーメンやレトルトカレーなどの食品や生活物品の提供も頂きました。
「私たちが受けた恩を少しでも皆さんにお返しできれば」というリーダーのMさんの想いに答えるように、地域の方からは「ボリューム満点でおいしい!」「遠くからわざわざ来てもらってありがとう」「御船町の恐竜博物館に行ったばっかりだよ!」などのコメントがきかれ、つかの間の交流を楽しまれました。沢山の人の手を介して作られた、真心一杯の手の食事は、住民の方々の心と身体を温めてくれたようでした。災害の種類は違えど、被災することの辛さや、これまでの苦労にお互い想いを寄せながら、ねぎらいの言葉をかけ合う姿に、被災地と被災地がつながる意義を改めて感じました。当日会場に来られなかった方には、個別訪問にてお届けすることができまし
た。
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2.あったかごはんプロジェクト準備会
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サロンや個別訪問を通じて住民の皆さんとお話する中で、食環境がなかなか整わない課題の背景が垣間見えてきました。
キッチンの修繕が進まず物理的な調理環境が整っていない、料理を作るという気力が沸かない、食事を作ったりみんなで食卓を囲んで楽しむ機会や余裕を自ら作れない、経済面の負担により食事にお金がかけられない、もともと孤食・・など、事情は様々なようです。
RSYも皆様からのご協力で食料品の提供をさせて頂いておりますが、単なるものの提供だけでなく、食事の場を介して、作る・食べる楽しみを思い起こし、人との関わりを感じながら、暮らしの感覚を取り戻すお手伝いができないかと、「あったかごはんプロジェクト」を実施することになりました。オカベースのKさん、Tさん、おもやいボランティアのRさんたちとの共同企画として、12月に実施することとなりました。
★住民の声

・棚も来て、布団もきて、徐々にやっと落ち着いてきました。建具も入って、扉も閉まるようになったので、久しぶりに1階の畳の部屋に寝られてよかった。これまで2階で娘とひとつの布団で二人で寝ていたのでようやくゆっくり寝られます。でもこれからどんどん寒くなるからね。暖房器具を買うのも大きな出費になるからどうしようかと思っていました。それに最近、食が細くなって、体重も45㎏を切ってしまったの。最初はやりたいこともあったけど、今回いろんなものが水害で流されたから、もう欲しいと思うものはなくなっちゃったな。前はお裁縫もやってたんだけど、ミシンもなくなっちゃったし、お正月用に新しく買ったもちつき機も。でもいつまでも後ろを向いちゃだめなんだ。前を向いて頑張るしかない。(80代・女性)

・大工さんに修繕に入ってもらっていますが、作業は部屋ごとに少しずつ進んでいくので、私たちは家の中を転々している状況です。1階は断熱性もまだ低いから寒くて。これから雪も降るし、暖房器具が無いと耐えられないだろうな。でもやっとキッチン回りが整理されて、料理が作れるようになりました。でも、夫と一緒に早寝早起きして、体調には気を付けていたのに、夫が病気が発覚して心配で夜眠れないの。私は前回の水害でも被災したの。家の修繕をしている間、私たちはアパートに一時滞在してたんだけど、狭くて閉鎖的な空間だし、知り合いも近くにいないから寂しくてね。今回はそれが嫌で、不便だけど自宅にとどまる選択をしました。やぱり地域のつながりって、何より大切だと思います。(70代・女性)

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3.くつく・ながのオンライン交流会
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2019年に千曲川の決壊で被災した長野市。この災害でご縁を頂いた『長野市災害ボランティア委員会』の皆さんに武雄市の状況を報告したところ、「とても他人事とは思えない。武雄の皆さんと恩交わしがしたい」と申し出て下さいました。当日は、みつわ代表Aさんと、委員会の9名、RSYより2名が参加し、現状報告と、長野での復興のまちづくりに関する取り組みについて意見交換しました。

その結果、被災した農地を再生した「ベジじばファーム」から新鮮野菜のお届け、寒い冬を温かく乗り越えるための「手作り猫はんてん」の制作、RSYも立ち上げのお手伝いをした長野市豊野区の地域拠点「まちの縁側ぬくぬく亭」との交流、1月のサロンへの参加が決まり、今後の継続的な関係づくりへの足掛かりとなりました。
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4.作業系活動のサポート
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おもやいには、現在も作業系ニーズが寄せられています。今回、RSYボランティアのKさんが、コミサポひろしまの皆さんと一緒に、壊れた石垣の積み直し作業を手伝わせて頂きました。いずれも行政の制度では対応しきれない案件ばかり。制度の隙間を埋める取り組みに果敢に挑む、地元団体の想いを垣間見たようでした。

●おもやいでは、スマートサプライを通じて募金をまだまだ
受け付けています。
https://smart-supply.org/projects/omoyai-202108
これは、遠くからでもできる支援です。ぜひともご協力お願いします。
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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラ

ムのために活用致します。<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード

RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第9報)

みなさま
いつもお世話になっております。RSY事務局です。
RSYは8月27日より、8月11日からの大雨で被災した佐賀県武雄市を中心に支援活動を継続しています。RSYが当初から支援を受け入れて頂いている「一般社団法人おもやいボランティアセンター」は、カビや寒さ対策などの家屋保全に関する作業支援、修繕や支援制度、生活全般に関する相談窓口、お弁当や総菜、生活物資等の提供、地域巡回型サロンの企画・運営、子どもの遊び場を通じた親子支援など、多岐にわたる支援プログラムを展開し、日々、被災された方々の命と暮らしに向き合っています。

水害から2か月半が経ち、現地も朝晩すっかり冷え込むようになりました。季節が変わったことで、衣類や電化製品も冬支度が必要になります。おもやいでの活動を通じて、私たち出会った住民の皆さんからは、

「せっかく気にいったものを買っても、また次も被災するかも知れないかと思うと、もう間に合わせのものでいいやって思ってしまうの」

「うちの壁はベニヤのままでいい。高い金払ってせっかく直しても、結局は水に浸かる。周りからは『ベニヤの家は金がない』って思われるかも知れないけど、もういいんだ。次も被災するってことを前提に直していくしかない」

「私たちの家に大工さんが入って、住めるようになるのは多分春頃ね。2階はぐちゃぐちゃ。慌てて運んだから何がどこにあるかさえ分からない。もうその光景を見るのもいや」などの声が聞かれています。
本来、床や壁、家電や家具など、生活空間やインテリアを整えることは、健康を守り、暮らしに彩を添え、心を豊かにする作業。一日、一日の生活を丁寧に積み上げていく時間の中で、日々の暮らしに愛着が生まれ、心が落ち着き、沢山の想い出と共に、安心して過ごせる空間へと変化していく過程があります。
しかし、今回の2度目の水害は、そんな暮らしを取り戻そうと踏ん張る力を、あからさまに削ぎ落していく状況がありました。活動中何度もお聞きした『情けなか』という言葉からは、「今まで私は何のためにあんなに頑張ってきたんだろう」と、これまでの自分をも否定するような響きを感じました。

さらに、「もう期待しない」「あきらめる」「家が傷つくことを前提に考える」という言葉。それは、これ以上自分の心が折れないようにと、自分自身を守るための、精一杯の心の持ち方を表していたのかも知れません。一方で、支援の最中に畑で出会った女性が「水害にあってから初めてお味噌汁を自分でつくったの!まな板とか買ってきて。今日畳も入って、ようやくそんな気になれた。だからね、すごく嬉しい。」と声を弾ませてお話されました。

一杯の味噌汁を自分で作ったという事実が、こんなにも喜びや活力、充実感を生み出す力があるということを、改めて教えて頂いた出来事でした。

また、建築士さんへの相談やサロンでの様々な人の関わりを通じて、少しずつ不安や問題が解消され、ホッと一息ついたり、一歩進んだという実感を持たれる方も大勢います。

おもやいでの活動を通じて、改めて、ひとりにつながる人の関わりと支援のパイプを、どれだけ工夫して増やしていけるか。そのための選択肢をできるだけ用意し、ご本人の意思で選べるように整え、支えていくことが、本当の意味での自立支援なのではないかと考えました。

決して、「被災者なのだから」と、粗末な寝床や粗末な食事で我慢し続けることが自立なのではないということです。
RSYは、おもやいをはじめとした、佐賀の支援者の皆さんのこの実践を学び、応援し続けていきたいと思います。

★私たちは、佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)が提示している
県外支援者のガイドラインに従って現地入りしています。
佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)のHP
https://peraichi.com/landing_pages/view/spf20180901/

★この取り組みは、日本財団助成金「令和3年8月豪雨」からのご支援を頂き実施しています。

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RSYの活動
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★看護師・おもやい運営ボランティア派遣【終了】
8月27日~10月17日までに、17名(のべ約150日)のボランティアを派遣し、要配慮者世帯の個別訪問や、食料・物資、作業支援ボランティアのお手伝いをさせて頂きました。名古屋からの帯派遣は、10月17日をもって終了ました。

★食料支援【継続】
家の感想や、カビ対策、修繕の遅れにより、いまだに十分な調理環境が整わない方や、日々の疲れの蓄積で料理に気持ちがどうしても向かないという方が数多くいます。既に、ビタミン・ミネラル・食物繊維・タンパク質の接種につながるレトルト食品や長期保存の効く食材の提供は行ってきましたが、少しずつ自力調理に向けて支援内容を展開していけるよう、引き続きサポートしていきます。

★久津具地区でのサロン活動サポート【継続】
地区の9割が被災した久津具地区には、地域で小規模の宅幼宅老所、デイサービス、有料老人ホームを営んでいる「NPO法人みつわ」さんがあります。10月から来年3月まで、月1回この地域に通い、おもやいと共に、サロン活動をお手伝いすることになりました。RSYは、駄菓子屋コーナーや名古屋の風を感じるお楽しみブースを出展予定。また、2016年熊本地震で支援させて頂いた御船町からも「元気が出るあったかい汁もの」を作りに来てくださるというお声も頂いています。

10月24日(日)13:00~16:00に開催されたサロンには、RSYから2名のボランティアが参加しました。地域の方々約30名が参加。RSYは駄菓子コーナーと名古屋が誇るB級グルメ「たません」を提供し、「初めて食べた!」「おいしくてサイコー!」と大好評でした。ちなみに駄菓子はレジに行くと半額になるという特典付き。子どもたちも喜んでくれました。

★令和3年8月豪雨水害支援・RSY中間報告会【終了】
10月6日(水)19:00~20:30、RSYのこれまでの活動について、派遣されたボランティアさんによる報告会を開催し、約40名の方々がご参加くださいました。登壇者は、おもやいに派遣されたRSYボランティアさん3名。名古屋の防災ボランティアさん、看護師さん、学生さんそれぞれの視点から、武雄での経験を共有し、継続的な支援の必要性をお話下さいました。

【参加者の感想】
・SPFの仕組み、コロナ対策のいい見本になると思う。
・おもやいが2年前から継続して支援をしていたからこそできた、丁寧な取り組みだったということがよく分かった。
・レトルトやカップ麺など、送る側が送りやすいものになりがちなのは気をつけないといけないと思った。
・90代は、経済的にも気持ち的にも引っ越しできない。若い世代は、手放すことを考えている。それぞれサポートするべき内容が違うのだということが分かった。
・県外から来ているボランティアだと伝えお話すると「ご近所さんには話せいがもうここに住めないと感じている」といったこの地域の人じゃないから話せるといった話が聞かれた。子どもについても親の大変な様子を見ているせいか、中々言いたいことや気持ちを表現するのをためらわれている様子あった。自分らしさを発散できる場必要だと感じた。

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RSYから派遣したボランティアさんの感想
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★秋田有加里さん

(愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC))
2021年9月16日~20日の短い期間でしたが入らせていただきました。物資支援の受け取りでの受付やご自宅訪問の中で高齢のご夫婦に出会いました。90歳、89歳と長く連れ添われたご夫婦は2度の災害にあったとしてもこの地で過ごすしかありません。大切にしてきた我が家の床は剥がれ、多くのものは水に浸かっています。食事ものどを通らず、過ぎる日々を何とか送ってみえる状態でした。そんな中でも3日目に泥だらけの皿を洗わせていただいている際、近所の方が様子を見にみえていました。「どなんしちょっとよ~。」この、ご近所さんの声かけが、どれだけお2人の心の支えになっていることでしょう。愛知ではなくなってしまった‛つながり‘がここには存在している。災害が起こって、復興していくときに1番必要なものが身に染みて分かりました。★菊池遼(日本福祉大学教員)
私が武雄に入ったのは災害発生から3週間ほど経ってからでした。おもやいボランティアセンターで物資支援をしつつ、いらっしゃった方のお話を伺っていましたが、毎日来る人もいれば「初めて来ました」という方も毎日数名いらしていました。どこでおもやいボランティアセンターをご存知になったのかを聞くと、大概はお知り合い伝手に知ったという方がほとんどでした。もし、情報を伝えてくれる人が近くにいなければ、我慢した生活を続けている人が今もどこかにいるのではないかという気持ちにもなりました。そして、「初めて来ました」という方も、2年前の災害ではおもやいボランティアセンターに繋がっておらず、今回の災害でも3週間経ってようやく支援の手が繋がったということでもあります。「受援力」という言葉も東日本大震災以降によく耳にするようになりましたが、災害時には情報を手に入れることがいかに大切かを改めて感じた活動でした。★後藤凛(日本福祉大学学生)
今回、佐賀県武雄市で活動するにあたって、学生で今まで被災地でのボランティアを本格的にやったことない私が活動に参加していいのだろうか?役に立つことができるのだろうか?とすごい不安でした。実際4日間活動に参加して、確かに地域の方からと関わる中でどんなニーズがあり、どう対応していくべきかというのを自分自身で考えることは私にはまだ出来ませんでしたが、先輩方の動き方、地域の方との関わり方を学生の時に近くで見て学ぶことができたのはこれからに生きていくのではないかと思いました。今回活動をして、被災した地域について「知る」ということがとても大切だと感じました。まだ私には広い視野を持って行動をすることは未熟ですが、今回の貴重な経験を今後にも活かしていけたらと思います。★池口真美(RSY個人会員)
9月22〜25日、主におもやいの支援物資担当として活動。奥の保管庫がかなり雑然としていたためその整理と食料など取りにいらっしゃる方の対応。床下の泥出し経験はあったが、そもそもこういった内容のボランティアは初めて。被災者の方とどう接すればいいのかも分からず、最初にお邪魔した老夫婦の奥様が肩を落として泣かれる姿にただ背中をさすることしかできなかった無力さ。
物資支給でも消費期限が近いものが大量にあるのに、たくさん持っていかれる方の行動に目を光らせ数を制限する理不尽さ。きっと困っているから持っていくのだし、近所の方にお渡しするのかもしれない。お互い様精神で他の人の分も残しといてあげてというのもわからなくないが、正直もやもや感が残った。

引っ越して2ヶ月で浸水した若いお母さんの話。「以前もここは浸かったというのは百も承知。でも小学校に上がる子どものことを考えて、1年以上も悩んで移り住んだ。もしもに備えて2階に色々運んであったけどダメだった。どかーんと水が押し寄せるというよりじわじわだったので、幸いにも子どもの心的ストレスにはなっていない。一日中歌をうたったりしてなるべく楽しく過ごそうとしたけどもうダメだと思って救助してもらった」。老夫婦にしても移り住んだ若い家族にしてもそれぞれそこを離れられない理由があることを知りました。

★根岸恵子(こどもNPO)
この度、初めて災害後の現場に入りました。物資調達要員として派遣されましたが、直接、現場で生の声を聴かせていただく機会をいただきました。特に印象的なのは、被災者の方の落胆とあきらめの声です。地形も起因のひとつになる水害は、気候変動に伴い、同じ地に起こる頻度が高まることが予想されます。地元の方からは度重なる水害被害の経験から、「もうこの地に住むことはあきらめようと思っている」「がっかりしていたが、高校生の子たちが訪問してきてくれて、そういうつながりがあると、ここにとどまる気持ちもまた出てくるけど、、やっぱりきびしいなあ」「親族から移住を考えろと言われている」「前に家なおしたのに、またこれだよ。もうお金使い果たしたよ」など。

一方で気になっているのは、子どもたちの声が拾いづらいこと。お手伝いベースでお家の方と来ることが多いのですが、大人の大変さを目の当たりにして、自分の率直な思いを表現することに臆する様子や雰囲気を感じました。地元の支援者の取り組みや、しくみづくりについても、お話を聴かせていただく機会がありました。地元に根差して、継続的に関係づくりやつながりを生み出すキーパーソンの存在の重要さを改めて感じ、実践事例として、大変学びになりました。学んだ事例から自分の地元でも平時からできることからやっていきたいと思います。

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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラムのために活用致します。<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※通信欄に「活動寄付」とご記入ください。

年末年始休業のお知らせ

レスキューストックヤード事務局です。
本年も、多方面にわたりお世話になりました。
みなさまにとって、来る年が良き年となりますよう、祈念しております。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、下記の日程で年末年始休業させていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、ご了承ください。

名古屋事務所(ふくしま支援室共):

12月28日(火) ~ 1月4日(火) 

★1月5日(水)より、通常通りです。

【お願い】年末年始・寄付・募金活動

レスキューストックヤード事務局です。
いつも支援していただいてありがとうございます。
今年あと1か月となりました。
悔しいかな、この一年も新型コロナウィルスに翻弄され、
水害も起きてしまいましたがみなさまにとっては、どんな年でしたでしょうか。
レスキューストックヤードは、出来ないことに悶々とするのではなく
「出来る事をひとつずつ」をモットーに、活動しております。
さて、昨今はいろいろな形の応援の方法がありますが
現在、RSYが行っている寄付募金プログラムをご案内します。
ピン!ときたものがあったら、応援していただけると嬉しいです。
1)七ヶ浜へのスタディプログラム資金に寄付する
<東日本大震災被災地での体験を通じた「生きる力」の伝承プログラム>
七ヶ浜での常駐は、区切りをつけましたが、
きずなが途切れたわけではありません。
被災者の「教訓を伝えたい」という願いを実現し、
被災した地域への関心の風化を、防止するための
スタディプログラムを企画しましたので、応援してください。
くわしくは、寄付サイトをご覧ください。
★★★GiveOneオンライン寄付サイト★★★
認定NPO法人レスキューストックヤード>
>東日本大震災被災地での体験を通じた「生きる力」の伝承プログラム
を選んで、ご寄付ください。
2)モノを寄付してRSYに寄付金を送る
不用品をリサイクルショップに送って、その査定額が指名した団体に寄付される仕組みが10月からはじまりました。
年末大掃除で使わなくなったものが見つかったら、送ってみてください
レスキューストックヤードを指名してくださいね。
★★★モノドネ寄付サイト★★★
買取王国さまが自社のノウハウを活かして運営している社会貢献の一環です。

 

3)元旦募金@熱田神宮に参加する

一年前は、コロナ禍で実施を見合わせた『元旦募金』を復活させます。
被災地を被災者を忘れない、災害を風化させないための発信を、
『元旦募金』という形で多くの方々に届けられればと思います。
年初めのボランティア事始め、なんかいいことがあるかもしれませんよ!

・日時/2022年1月1日(日)①10:00~12:00②13:00~15:00
・場所/熱田神宮東門入口付近歩道橋下(名鉄/神宮前駅西口より徒歩1分)
・集合/基本は現地集合とします。
※詳細をお知りになりたい方は、info@rsy-nagoya.com(担当:林)まで、お問い合わせください


【ご協力お願いします!】令和3年8月の大雨で被災した佐賀県の方々に暖かな冬を届けよう!

お世話になります。
RSY事務局です。
RSYは、令和3年8月豪雨水害で被災した佐賀県への支援活動を継続しており、
この度、震災がつなぐ全国ネットワーク(RSY事務局兼務)が企画した、下
記の活動にも参加中です。
会員・ボランティアの皆様、RSYとゆかりのある方々へもご案内致しますの
で、ぜひご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
目標金額まで、まだまだ遠いので、ぜひともお力添え下さい!
★広報用のチラシも添付しますので、お知り合いにもご案内下さい。
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震災がつなぐ全国ネットワーク企画
【令和3年8月の大雨で被災した佐賀県の方々に暖かな冬を届けたい】
これから本格化していく冬を乗り越えるため、被災者の方々に暖房器具をお届けするプロジェクトをおもやいと連携して実施します!
震つなでは2年前の8月の大雨の後にも皆さまのご協力の元、地元佐賀県武雄市で被災した方々の為活動する一般社団法人おもやいボランティアセンターと連携し、ホットカーペットを提供するプロジェクトを実施いたしました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
あれからわずか2年でのまたの被災。
被災された方々は前回以上の精神的なダメージ、また経済的な不安を抱えなが
ら日々を過ごされています。全国的にも急に寒くなり、衣替えや、寒さ対策を進められている方も多いのではないかと思いますが、佐賀の被災地もおなじ状況で、被災された方々も冬に向けた寒さ対策をどうするのか悩まれています。浸水により暖房器具が壊れてしまったなど暖房器具がなく、寒さを心配されている方々も多くいらっしゃ
り、おもやいで把握されているだけでも50世帯を超える見込みです。
世帯ごとに必要とされる暖房器具も異なるため、おもやいでは丁寧に個別のニーズを伺い対応を行われています。こちらをサポートさせていただくべく、震つなネットワークの皆様のお力をお借りし、約50世帯に暖房器具をお届けできるよう寄付を募るプロジェクトを実施いたします。
目標金額は85万円!!
一世帯当たり15,000円を上限におもやいを通し各世帯ごとに必要とされる暖房器具を地元で購入し、被災した方にお渡しいただきます。約50世帯に暖かく冬を過ごしていただけるよう、ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
【皆様へのご協力のお願い】
①暖房器具購入費用の寄付にご協力ください!
以下のキャンペーンサイトを立ち上げております。
こちらから銀行振込・クレジットカード決済にてご寄付がいただけます。
2度の被災を経験された方々にとっては暖房器具1つでも、大きな励みになります。ご協力どうぞよろしくお願いいたします。
キャンペーンサイトからの寄付は難しいけれど協力できるという方がいらっしゃいましたら震つな事務局までお知らせください。
②本プロジェクトの広報にご協力ください!
寒さが本格化する中、少しでも早く目標を達成するためには一人でも多くのご協力が必要です。お知り合いへのご案内、SNSなどでの情報拡散にご協力下さい。
皆様のご支援・ご協力どうぞよろしくお願いいたします。
★案内用チラシはこちら

日本財団様よりハイエースのご寄付を頂きました!

この度、「ハイエースを活用した災害時の復興支援活動および地域の防災力アップのためのプロジェクト」の支援金申請が通り、日本財団様より、ハイエース1台をご寄付頂きました。今後は各地の被災地で、または地元の防災力向上のために、西へ、東へとじゃんじゃん活用させて頂きます。
日本財団様には、心よりお礼申し上げます、本当にありがとうございました!
運転技術をアップして、この車をどこでも乗りこなせるよう頑張ります(by常務理事)
#日本財団#支援金#災害支援#ハイエース

「311県外避難者について考えよう~子ども・若者の声~」冊子のご紹介

みなさま
RSY事務局です。

東日本大震災から10年7ヶ月が経過しました。東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)には、現在でも約1,300名の方々が避難登録をされています。

RSYでは、東日本大震災や避難を経験した当時の子どもたちの体験談や、現在の心境などを綴った冊子を作成するため、アンケート調査を通して「冊子作成に協力できる」または「もう少し詳しく知ってから考えたい」と回答いただいた高校生・若者16人にヒアリングをさせていただきました。このアンケートやヒアリングで伺った若者の声をもとに、2021年9月に『311県外避難者について考えよう~子ども・若者の声~』冊子を発刊しました。

「県外避難されている方々の状況を知りたい」「地域の方々に県外避難者の現状を伝えたい」という方々向けに、本冊子データは以下よりダウンロードいただけます。広域避難者への理解や支援の輪を広げていくことに役立てていただけますと幸いです。

■冊子ダウンロード
表紙-目次.pdf
〇Story01-05.pdf
〇Story06-10.pdf
〇Story11-12.pdf
〇参考資料.pdf

 

また現在、冊子の無料配布(※送料はご負担いただきます)もしております。在庫に限りはございますが、ご希望の方はRSY事務局までご連絡ください。
■冊子(印刷版)ご注文方法
ご希望される方は、下記フォームよりお申込みください。
https://forms.gle/zTApa7DLF7Jfk8hN8

 

■関係情報

東日本大震災を経験した高校生・若者アンケート調査結果報告書
『311県外避難者について考えよう~子ども・若者の声~』啓発ポスター

 

※本事業は「Yahoo!基金 2020年度被災地復興調査助成プログラム」の助成を受けて実施しました。

※「311県外避難者について考えよう」冊子(第1弾・第2弾)ご紹介

RSYは「避難者の存在を忘れないで欲しい」「地域の人にも理解して欲しい」といった声を受け、広域避難者について広く知っていただくための冊子を発刊しています。第1弾は2016年3月、第2弾は2017年3月に作成しました。どちらも4コマ漫画で避難当事者の状況を紹介し、「避難指示区域」「母子避難」など広域避難者に関わる言葉についての説明や、当事者団体や支援団体などの活動紹介を掲載しています。こちらも、ご希望の方はRSY 事務局までお問合わせください。

 

「311県外避難者について考えよう~子ども・若者の声~」ポスターのご紹介

みなさま
RSY事務局です。

RSYでは、東日本大震災や避難を経験した子ども・若者たちから聞いた声を綴った4コマ漫画入りの冊子を発刊しました。その冊子をもとに、より多くの方に避難した子どもたちの状況を知っていただけるよう、ポスターも作成させていただいています。

ポスターデータは、以下よりダウンロードいただけます。広域避難者への理解や支援の輪を広げていくことに役立てていただけますと幸いです。
■ポスターダウンロード
ポスター01_避難時の状況は?
ポスター02_避難先の住まいは?
ポスター03_避難による家族関係の変化
ポスター04_避難先での新しい学校への不安
ポスター05_避難先での子どもたちの順応性
ポスター06_避難先での新しい友だち
ポスター07_子どもたちへの支援
ポスター08_被災や避難の経験を伝える
ポスター09_震災前の友だちとの関係
ポスター10_自分がいた場所・ふるさとへの今の想い
ポスター11_若者一人ひとりの今の想い
ポスター12_震災や避難を経験した若者からのメッセージ①
ポスター13_震災や避難を経験した若者からのメッセージ➁
ポスター14_震災や避難を経験した若者からのメッセージ③
ポスター15_震災や避難を経験した若者からのメッセージ④
ポスター16_震災や避難を経験した若者からのメッセージ⑤

 

※ポスター例

  
■関係情報
『311県外避難者について考えよう~子ども・若者の声~』冊子のご紹介
東日本大震災を経験した高校生・若者アンケート調査結果報告書

 

※本事業は「Yahoo!基金 2020年度被災地復興調査助成プログラム」の助成を受けて実施しました。

 

東日本大震災を経験した高校生・若者アンケート調査結果のご報告

みなさま
RSY事務局です。

RSYは、東日本大震災を小学生から高校生の年代で経験し、現在、東海地域に暮らしている高校生や若者の皆さんから、当時の体験談や現在の心境を伺うことを目的に、アンケート調査を実施しました。この結果は、支援関係者等とも共有し、今後の広域避難者支援や今後起こりうる災害への備えにも活かしていきます。

【調査概要】
■調査対象
・東日本大震災を経験し、東海3県に避難・移住した高校生から29才までの若者
■主な質問項目
・基礎情報(年齢、家族構成、避難元・避難先の県)
・避難理由
・困りごとや必要な支援
・震災や原発事故への思いや考え
・震災を経験していない子どもや同世代に向けてのメッセージ
■調査期間
・2021年2月下旬~6月末まで
■有効回答数
・52件

■報告書ダウンロード
東日本大震災を経験した高校生・若者アンケート調査結果報告書

■調査背景
2011年に発生した東日本大震災による津波や原発事故により、東北3県や関東地域から愛知県・岐阜県・三重県に避難された方は、2012年3月のピーク時で約2,100人、2021年3月時点でも約1,300人に上っています。その中には、未就学児や児童・生徒もいますが、親の苦渋の決断によって避難を余儀なくされ、友人に別れの挨拶もできないままであったり、避難先が変わる度に学校も変わったりしたことは、大きな負担となりました。地震や津波の体験、原発事故からくる恐怖や不安で、身体や心の調子を崩すなど、PTSDの症状が現れる子どももあります。当事者として避難先の学校や友だちに震災の感覚を理解してもらえないことや、中にはいじめを受けるなどの辛い経験をし、震災のことや避難について口を閉ざす子や不登校となる子もいます。しかし、こうした実態は殆ど知られていません。そのため、まずは震災や避難を経験した子ども・若者世代の状況を把握できればと、今回のアンケート調査を実施しました。

■関係情報
「311県外避難者について考えよう~子ども・若者の声~」冊子のご紹介
「311県外避難者について考えよう~子ども・若者の声~」啓発ポスター

※本事業は「Yahoo!基金 2020年度被災地復興調査助成プログラム」の助成を受けて実施しました。

RSY・令和3年8月豪雨水害への対応について(第8報)

お世話になります。RSY事務局です。
RSYは8月27日より、8月11日からの大雨で被災した佐賀県武雄市を中心に支援活動を継続しています。
武雄市の災害ボランティアセンターは9月30日で閉所し、市の週3日、要配慮者世帯へのお弁当提供(夕食のみ)も10月1日をもって終了となりました。これとは別の曜日に、地元の飲食店がおもやいを通じてお弁当の提供を行っていますが、こちらも10月10日でひと区切りとなります。以降は、従来の福祉サービスにつないだり、自力での対応に委ねられることになりますが、今後の寒さ対策や心のケアなども含め、被災地は新たな局面を迎えようとしています。

RSYは、現地の受け入れ団体である「一般社団法人おもやいボランティアセンター」に対し、16名(のべ活動実数131日/10月3日現在)のスタッフ・ボランティアを切れ目なく派遣しています。これらの活動を継続するにあたり、様々な助成団体・企業・個人の皆様からも多大なるご支援を頂いております。心から感謝申し上げます。

尚、10月8日から再び常務理事・浦野が現地入りし、今後の支援の方向性について、地元団体の方々と意見交換する予定です。

★私たちは、佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)が提示している
県外支援者のガイドラインに従って現地入りしています。
佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)のHP
https://peraichi.com/landing_pages/view/spf20180901/
★この取り組みは、日本財団助成金「令和3年8月豪雨」からのご支援を頂き実施しています。
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令和3年8月豪雨水害支援
RSY中間報告会
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RSYのこれまでの活動について、派遣されたボランティアさんによる報告会を開催します。ぜひご参加ください。
・日時:10月6日(水)19:00~20:30
・参加方法:Zoomによるオンライン
※申し込みを頂いた方には、前日までにURLを送付致します。
【参加申し込み】締め切り:10月6日(水)正午
以下のURLから申し込みフォームにご入力ください。
【お問い合わせ】
認定NPO法人レスキューストックヤード(RSY)
〒461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F
 TEL:052-253-7550 
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★武雄市でのRSYの活動
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1)看護師ボランティアの派遣
RSYとつながりのある看護師ボランティアさん4名を継続的に派遣しております。主には、おもやいで把握している要配慮者世帯の見守りや健康チェック、けが人病人の早期発見と処置、おもやい看護チームおよび、地元保健師や福祉課との連携と、定期的な情報共有を行い、必要に応じて従来の福祉サービスにつなぐなどのお手伝いをしています。
2)おもやいボランティアセンター運営ボランティアの派遣
●物資コーナー
おもやいでは、センターの一角に物資コーナーを設けて、被災して衣食住の生活環境が整わない在宅避難者の方々に対し、食料品や衣類、生活物品を提供しています。この場所は、「震災がつなぐ全国ネットワーク」の仲間たちと一緒に、共同運営しています。入口ではアンケート調査を行い、自宅の再建状況や、心身の健康状態を聞き取りながら、タイムリーなニーズ把握に努めています。また、RSYのネットワークに呼びかけ、不足している物資の一部を順次補充させて頂いています。

●個別ニーズ
おもやいに寄せられるニーズに対し、おもやい技術系ボランティアに同行して、家屋のカビ取りや床板はがし、障子貼りなどのお手伝いをしています。

●おもやいサロン・物資提供カー
水害から1か月半以上が経ち、少しずつ住民の方々の生活は落ち着いてきたものの、疲労の蓄積、今後の再建への不安や経済的プレッシャー、失った物への喪失感など、精神的な落ち込みや、ストレスを訴える方が多くいらっしゃいます。そこで、おもやいは、被災地域を巡回する「おもやいサロン」の開催や、「物資提供カー」の運行を通じて、取りこぼされる方がいないよう、きめ細かい目配りを続けています。RSYは、看護師ボラの同行と、サロンの運営サポート、お茶菓子提供などを行っています。●子どもの「あそびば」
おもやいは、被災した子どもたちや、ママ・パパへの支援として、毎週日曜日に「あそびば」を運営しています。おもやいからの要請もあり、遊び道具を流されてしまった子どもたちに新しいおもちゃをプレゼントする企画を立ち上げました。この取り組みには、今回RSYからのボランティア派遣に参加して下さった、こどもNPOや、愛知淑徳大学の学生さんが協力しています。3)地元福祉系NPOの地域拠点回復支援

武雄市内で高齢者の福祉施設を運営している「NPO法人みつわ」さんは、水害前から地域の居場所づくりに取り組んでいましたが、新型コロナウイルスと今回の被災の影響で、その機能が一時的に停止してしまいました。周辺地域は9割が被災しているため、今後長い道のりとなる復興期においては、早急にこの機能を回復させることが住民の大きな支えになるだろうと考え、できる限り応援していきたいと考えています。

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活動資金・物資提供等に協力頂いている皆様

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ご協力、ありがとうございました!【個人・団体・企業】
・生活共同組合連合会アイチョイス様(食材・サロン購入費支援)
・株式会社ガッツ・ジャパン様(レンタカーの無料貸与)
・こどもNPO「子どもの声が届くまちづくり事業」様(おもちゃ支援)
・愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)様(おもちゃ支援)
・名古屋市東区社会福祉協議会様(食材支援)
・2019年長野水害・長野市豊野区リンゴ農家様(食材支援)
・RSY専門職アドバイザー(愛知医科大学准教授・佐々木様)(医療器具の提供)
・RSYボランティア(椿様)(医療器具の提供)
・日本福祉大学学生有志様(要配慮者用食材支援)【助成金】
・READYFOR×ボラサポ 災害支援基金「災害支援を専門とする非営利団体に対する緊急助成プログラム」様
・日本財団「令和3年8月大雨被害に関する支援活動」助成様
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被災者の声
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以下、RSYボランティアが活動中にお聞きした住民の方々の生の声です

多くの家は、泥かき等が終わり、送風機などで家屋内の乾燥を行っています。また、順次大工が入り、主な部屋から床板や畳が入り始めた世帯もあります。一方で心身の疲れがピークに達し、食事づくりや不眠など、日常生活に支障をきたしている方も少なくありません。心配な方については、おもやいがこまめに状況把握をし、継続して必要な支援を届けています。これから秋から冬に季節が変わり、修繕途中の自宅での寒さ対策が次の大きな課題になりそうです。

【9月19日】
・「あそびば」に参加し、子どもも久しぶりに身体を動かして笑顔がでて嬉しい。コロナや水害で子供も遠出も出来ないから、武雄温泉楽の無料入浴チケットを頂けたのはとてもありがたいです。(30代・女性)

【9月23日】
・夜中、かび臭くて眠れない。サイドボードが浸水して、引き出しが開かなかったので、力任せに引っ張ったら、カビで真っ白くなった色々な物が出てきた。袋に入れて捨てたり、サイドボードをきれいに拭いたりしていたら、いつの間にか夜中の3時を過ぎてしまった。 朝から何も食べていない。家の再建や作業の進め方についても家族と意見が合わず本当に疲れる。(疲れ、なかなか進まない作業、家族との折り合いでストレスが高まっていたため、ボランティアが1時間程度ゆっくり話を聞いたところ、落ち着かれた)(80代・女性)

・2~3日前に下痢、腹痛、手指の震えで救急搬送された。(看護師ボラより、水分の小まめの摂取を勧める)。

・最近めっきり耳が遠くなった。夜8時には2階の寝床に入っているが、夜中に目が覚めて眠れない。水害当日はお寺に避難。宿泊できないから、ボートで北方の体育館に避難した。水害後は身体がきつい。ボランティアさんが来て、家の片づけはしてくれたので助かった。市役所の人がいろんな手続きの書類の説明をしてくれたから、来週記入したものをバスに乗って市役所に持っていくつもり。(90代・男性)

・しばらく夜眠れなかった。朝まで度々目が覚める。とにかく考えることが一杯で、身体がきつい。娘に1日に4~5回同じことを聞いてしまう。自分でも明らかにおかしいと思う。「今日の作業はここまで」と自分で決め、スローペースで片づけをしている。でも、天気の良い日は作業したい。何もしないのはもったいないと思ってしまうので、つい作業に没頭してしまう。食事は疲れすぎて作りたくない。カップラーメンや、レトルトカレーなどになって、偏りが気になる。

30年前に新築の家に引っ越して2か月で被災。そしておととし、今回で3回も被災した。「もうここにいたくない。もう嫌だ」と本気で思う。今回は先立つものがない。また来年も被災するのではと考えずにはいられない。

六角川のポンプを閉めたと聞いた時点で「もう水が来る」と確信した。荷物を少しずつ2階に上げながら、浸水は免れないとあきらめた。14日6時過ぎからじわじわと玄関から水が入り、色々なものが流れてきた。床下収納から「ボコボコ・・・」という鈍い音がして、とにかく家にいろんなものが当たる「音」におびえた。できることはなにもないのに落ち着かず、家の中をただウロウロしていた。本当に情けない。これまで沢山の労力やお金をかけたのに。人間の力ではこれ以上防ぎようがない。なので、タンスや食器棚など木製のものは買うのをやめた。次の災害を考えると、「どうせお金を捨てるようなものだ」と思うから、不便でもプラスティックや金属のものを選んでいる。

2年しか使っていない家具、父親から代々受け継ぎ、70年以上大切に使ってきたタンスを失ったのが本当につらかった。少しでも長持ちするように、こまめに補修し、拭き掃除をして丁寧に扱ってきた。父との思い出と共に、これまでの人生の大切な時を一緒に過ごしてきた、自分の体の一部のようなものだったので、それがもぎ取られるようで本当につらかった。踏ん切りがどうしてもつかず、親族にも相談し、「お父さんもこれまで使ってくれてありがとうと言ってくれるよ」という言葉で、処分を決意した。こんなことをお話したのは初めて。(涙を流しながら)。でも、話ができてよかった。(70代・女性)

【9月25日】
・ガス等ライフラインは使えており、お風呂も入っている。市から、週三回お弁当を届けてもらって、他の日は自分で作っているけど、片付けをしていると

うしても疲れてしまう。おもやいさんのお弁当を頂ければありがたい。入れ歯なので固い物がたべれず、お粥、柔らかい物を刻んで食べている。息子は仕事でいつも遅い。(80代後半・女性)

・今日初めてきました。床下浸水で1人で片付けをした。なんとか終わったがとても疲れた。少しの雨ならいいが、大雨が降ってると心配になり途中で目が覚める。ずっと自炊をしていたが疲れが溜まってきた。パックご飯やレトルト食品、とてもありがたいです。(70代・男性)

【9月28日】
・整形病院で股関節の手術を両方したので、脚にボルトが入っている。今は歩けるようになった。今回の水害で家財が全部ダメになってしまった。改築工事が終わったらまた購入するつもり。今までお風呂に入れなかったけど、給湯器が直って今は入れるようになった。でも、送風機を毎日使用しているから、電気代がいつもの4倍になって、請求書をみてビックリした。業者に、シロアリ駆除をお願いしようとしたら40万円かかると言われた。妥当なのか分からないから、おもやいの方に相談しようと思う。今一番したいことは、1週間寝ていたい。(80代・女性)

【10月3日】
・キッチンや電子レンジがまだ使えない高齢の方が来所。カップ麺や惣菜を食べている為胃もたれを感じると話していた。その為RSYから届いていた高齢者向けのあっさりしたお惣菜などを配布しました。(物資コーナーにてボランティア聞き取り)
・「マッサージで体がスーッとして楽になった」「気持ちがよかった」「一人やけん、次は施設、それまでは人づきあいがよかけん、ここにおる」(おもやいサロンの会場にてボランティア聞き取り)
・最近、けが人がまた増えてきていると感じる。根太(ねだ/住宅の床を張るために必要となる下地材)から落下して、肋骨にひびがはいったり、骨折・裂傷などがみられる。身体の疲れもピークで、筋力低下や注意散漫になっているのかも知れない。(看護師ボランティア聞き取り)
●おもやいでは、スマートサプライを通じて募金をまだまだ
受け付けています。
https://smart-supply.org/projects/omoyai-202108
これは、遠くからでもできる支援です。ぜひともご協力お願いします。
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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援
プログラムのために活用致します。<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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00800-3-126026
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
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