RSY石川県珠洲市への支援について(第5報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

5月15日(月)より珠洲市に派遣していたスタッフ2名は、本日名古屋に戻り、来週3度目の現地入りに向け準備を進めています。以下、常務理事・浦野からの報告です。

※私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成のご協力を頂いています。

<RSYの活動>

1.うたごえ喫茶への参加

飯田町在住の音楽講師・Tさんと、Sさんが中心となり運営されている「うたごえ喫茶サポートクラブ」は、合唱とおしゃべりを通じた健康づくりを目的に、月に1回「うたごえ喫茶」を開催しています。今回の災害で、メンバーも多く被災しましたが、「少人数の参加でもいい。歌で元気を取り戻そう」と、5月18日(木)13時半から予定通り開催されました。

合唱後のおしゃべりタイムでいつも珈琲を注文している喫茶店が、震災の影響でお休みということを聞き、ささやかながら、RSYスタッフが淹れたて珈琲と名古屋のお菓子の差し入れをしました。

参加者は、70代~90代までの高齢者・男女15名。予想を反して沢山の方々が来場し、手を取り合って再会を喜ぶ姿や、お家の被害状況や健康などについて情報交換したり、心配し合う様子が印象的でした。

Sさんの「今みんなとても大変な時期だけど、お歌を歌って楽しんで、さっぱりした気持ちで帰りましょうね!」という声かけに、皆さんは大きくうなずかれていました。その後、Tさんのエレクトーン伴奏で合唱がスタート。

親しい友人の顔を見てホッとし、大好きな歌を通じて少し自分を取り戻し、明日からまた頑張ろうという気持ちを支える場所。「うたごえ喫茶」のような場所が、これからの生活再建において、とても重要な役割を果たすことになるのだろうと肌で感じた1時間でした。

 

2.災害ボランティアセンターのサポート

現在災害ボランティアセンターには約340件のニーズが寄せられており、約70件が完了しています。現地調査が必要な世帯はあと130件程残っているため、人員確保が大きな課題となっていました。19日午前中、ボラセンからのお声がけを頂き、ボランティア派遣前の現地調査のお手伝いをしました。

<住民の声>

・飯田地区に住んでます。地震では建具が外れたり、食器棚の中がぐちゃぐちゃになったけど、正院町の方と比べればそれも大したことない。だから元気出さなくちゃどうするってね。笑っても1日、泣いても1日なんだもの。どうせなら笑って過ごさなくちゃ。(70代・女性)

・若山地区に住んでます。今は閉店してるけど、以前は事業をやってました。でも今回の震災で、瓦はずれるわ、トイレの水道管は破裂するわ、大きな被害を受けて、次に大きな地震が来たらつぶれると思って解体することに決めました。母屋の方も給湯器が壊れたりしたから、遠方の娘の家にお世話になったけど、3日ともたなかった。決して仲が悪い親子じゃないんだけど、だんだんギクシャクしてきたから、同居は無理だと思って珠洲に戻ったの。屋根は業者に、とにかく早く来て!お願いしたから、ブルーシート貼ってもらった。お店もいつかは処分しなくちゃならないと思っていたから、この際と考えて、残っていた商品も全部捨てました。半分泣きながら。でもここに来て、みんなの顔みて、好きな歌うたって心あっさり。今日来れてよかったって思います。(70代・女性)

・あの揺れは本当に怖かった。うちの被害は大したことなかったけど、主人が亡くなって今は一人だったから、ブルブル震えながら部屋の隅でじっとしていたの。思わず、「お父さん、助けて!どうしようっ」と叫んでしまった。(70代・女性)

・地盤沈下して、床が下がったことにより、ふすまなどの建具がびくとも開かなくなってしまいました。柱も斜めになってて。これはどこまで直せるんだろうね。。また地震が来て1階が崩れると危ないから2階で寝た方がいいっていうけど、すぐに出られないのが怖いから、1階の玄関の一番近い部屋で寝てるの。1階でも怖い、2階でも怖い。ちゃんと寝ているつもりでもいつも不安だから、身体が休まっていないのかもしれないですね。この間罹災証明書の書類をもらってきたけど、被害認定のところが良く分からなくて書けないんです。写真も現像して持ってきて来て下さいと言われるけど、スマホからどうやってデータを取り出せばいいか分からない。よく分からないからもういいやって思ってたところでした。(スタッフより手続きや公的支援について説明)(正院町・70代・男性)

 

RSYは、来週火曜日より再度現地入りし、うるうるパック配布のサポートと、福祉課や健康増進センターと共に、要支援者への対応や、仮設住宅の入居準備、困窮者世帯等への対応に関する検討を行う予定です。

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RSY石川県珠洲市への支援について(第4報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

RSYは5月15日(月)より、珠洲市に常務理事・浦野を含むスタッフ2名を再び派遣し活動に当たっています。16日は代表理事・栗田も現地入りし、市社協や地元のキーパーソンの方々と現状や地域の復興に関する想いなどをお聞きしました。以下、浦野からの報告です。

※私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成のご協力を頂いています。


<珠洲市の被害の概要>(石川県18日発表資料)
死者1名、負傷者42名、全壊18、半壊27、一部損壊704

※罹災証明書申し込み数:約360件(5月15日現在・福祉課確認)

11日より能登北部(能登町・輪島市・穴水町)を中心に、災害ボランティアセンター一般ボランティアの受け入れ実施中。現在約340件のニーズが上がっており順次対応中。ニーズ受付の窓口は市で、その後災害VCに情報が提供される仕組み。ボランティア派遣前の実態調査要員の不足が課題。

<5月19日朝、珠洲市保健医療福祉調整本部報告より>

・避難所1か所(合計6名滞在)。福祉課の調整のもと県営住宅等の住まい提供を行いほぼ今後の住居先が確定。必要に応じて避難所で使用した段ボールベッドや寝具等は提供可能だが、家電等生活必需品は自己調達のためサポートが必要。

・正院小学校に設置された避難所は20日午前8時をもって閉所。入浴支援や、市栄養士と食生活改善委員による炊き出しも終了。19日をもって「保健医療福祉調整本部・生活サポート部会」も縮小。

・保健・看護・医療の専門チームが、75歳以上の独居高齢者・高齢者世帯、障がい者世帯(聴覚・単身者)、応急危険度判定で「赤:危険」のうち在宅避難継続中の約10件を個別訪問。17日までに1,218世帯の巡回完了(不在517世帯)。うち、継続的な支援が必要な要支援世帯は66件(メンタル面と体調不良に問題を抱える世帯は半々)。県から心のケアチームを派遣中。

県外からの専門職派遣は一旦終了し、今後は地元保健師による要支援者への訪問、電話での状況確認を継続。また、独居・高齢者世帯以外でも、体調不良に関する相談が増加。家族が緊急入院となり、96歳の高齢者が一人で生活しているケースが近所からの通報で発見されるなど、被災による家族機能の低下で、生活支援が必要なケースが増えてきている。

<RSYの活動>
1.民生委員・児童委員による個別訪問のサポート
16日に開催された、珠洲市民生委員児童委員協議会(以下、民児協)理事会(事務局・珠洲市社協)に、市社協の呼びかけのもと栗田・浦野も参加。来週から「うるうるパック」を活用した高齢者世帯への再訪問を行うことが決まりました。保健師等による市の訪問調査で不在だった方のフォローや、時間が経って状況変化がみられる方の早期発見のきっかけ、顔見知りが顔を見せることの安心感の創出などに役立てられます。

児協会長からは、「皆さん余震も多くとても不安な上、疲れ切っている。これから先も心配。実際の被害の大小はあるが、市民全員が怖い思いをしている。何度でも訪問すればいいのではないか」という言葉もあり、全地区の民生委員による高齢者宅の再訪問が決まりました。
ある民生委員からは、「奥さんが震災後の疲れで体調を崩し、ご主人が奥さんの看病に当たっているケースもあった。また、移動手段がなく避難所で炊き出しをやっていても取りに来られない方もいる。足の無い人は私が車に乗せて連れていったり、取りに来られない人には届けたりした。田んぼの時期とも重なっていて、家の片づけや日常的な家事などとの同時進行は大変。食事提供もとても喜ばれると思う」というコメントもありました。
RSYは「災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)」の活動の一環として、来週までに900セットの「うるうるパック」をお届けし、滞りなく民児協の活動につなげられるよう準備を進めています。
2.地元企業やボランティア団体の訪問
珠洲市に家族や知り合いのあるRSYの関係者からの紹介を受け、平時から地域の文化保全や活性化に熱心に取り組まれている地元の企業やボランティア団体を訪問しました。中には被災により大きなダメージを受けながらも、必死に今後の対応策を模索しているケースもあり、今後どのように応援できるか私たちも検討を重ねています。
<みなさんの声>
・三崎町で親子2代で製材所を運営しています。2007年の能登半島地震ではとても揺れましたが、今回製材所のある周辺地域は幸いにも大きな被害はありませんでした。海岸から続く岩場を見てもわかる通り、岩盤が陸地にも続いて地盤が強いのだと思います。しかし、他の地域の方に目を向けると、皆さんの笑顔が圧倒的に少なくなっていることが気になります。心が疲れ、気持ちが落ち込む今だからこそ、自然に沸き起こる「笑い」が必要だと感じるのです。小さくとも、珠洲でもそんな場を作る企画が考えられないかと模索中です。また、家屋修繕等で木材が必要な時があれば可能な限り提供するので、お声がけ下さい。(現在、屋根のブルーシート張りを行っている技術系NPOらに繋ぎ、修繕時に使用する木材提供について快諾を頂きました)
★新出製材所
https://www.shindesawmill.com/

・日置町で炭焼きをやってます。炭は海外でも、生物多様性やCO2削減に向けた価値を認められていますが、職人の確保が難しく、原材料の木が育つまでに8年かかるので大量生産はできません。現在は、茶道で使う炭を扱うことが多くなっています。しかし今回の地震で、3基の炭焼き窯に亀裂が入り、焼くことができなくなってしまいました。また、工場には多数の地割れがあり、もともと地すべり地帯のため、さらに危険リスクが高まっています。いずれにしても、事業再開には多額の費用が必要になるため、このまま経営を続けられるか分かりません。

菊の文様のように美しい木炭。作業場被災のため、今は新規の受注・製造ができなくなってしまった。

私は生まれも育ちもこの土地で、父と共に、炭焼きの存在意義を問い続けてきました。この集落は21世帯あり、うち11世帯が一人暮らしの高齢者です。新聞配達や簡易水道の管理をする中で、高齢者の安否確認や見守りも行っています。いわば、ここが集落の中心的な存在なので、何があってもこの土地を離れるわけにはいかないと思っています。でもこういう時だからこそ「助けて」と言える社会でなければ。自分だけで生きているのではないという自覚があれば、助けてともいえるし、困っている人にも手を差し伸べられると思う。循環や持続可能という言葉の核は「命をつなぐ」こと。七尾市炭工房から300年前の炭火を譲り受け、震災後も絶やさず守り続けています。今回の震災は、人と人とのつながりや、社会と個人との関係性について改めて考えさせられるものでした。

★大野製炭工場

https://www.city.suzu.lg.jp/site/kankou/1833.html
(公式HPは一時停止中)

作業場や敷地内のあちこちで見られる地割れ。大雨や余震などで地滑りが起きれば倒壊の危険もある。

全て手作りの炭焼き窯だが、修繕費の捻出や職人不足に頭を悩ます。

七尾市から受け継いだ炭火を、震災後も朝夕と欠かさず継ぎ足し灯し続けている。

 

・飯田町在住で、毎月1回、市役所前のわくわく広場でうたごえ喫茶をしています。もう10年続いています。いつも20名ほどが参加し、クリスマス会などは40名ほどいらっしゃるときもあります。私の家も、土壁や天井が落ちたりして大変でした。これまではコロナの影響で中断していて、ようやく再開できると思ったらこの地震。みんな大変だから今月も見送ろうかという声もありましたが、小数人でもよいからやろう!ということで、5月18日の開催が決まりました。いつもは、近くの喫茶店からコーヒーを注文して、歌が終わった後30分程雑談して帰るのが皆さんの楽しみ。でも今回は地震の影響で喫茶店がお休みなのでそれができないんです。それでも震災でたまった疲れやストレスが少しでも癒されて、久しぶりの仲間と顔を合わせられる機会になればと思います。(エレクトーン奏者・Tさん)

※第5報は、昨日実施された「うたごえ喫茶」の様子や住民の方々の声を中心にお届けします。
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RSY石川県珠洲市への支援について(第3報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

石川県珠洲市へ派遣していたスタッフは、11日、一旦名古屋に戻りました。来週月曜日に再度現地入りし、今後の支援に関する調整を行います。震災から約1週間が経ち、県の発表資料では、日ごとに家屋被害の件数が増え、その全容も明らかになりつつあります。また、被災された方々の疲労感もピークに差し掛かり、体調を崩す方も増加しています。以下、常務理事・浦野からの報告です。

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<珠洲市の被害の概要>(石川県11日発表資料)

死者1名、負傷者35名、全壊15、半壊13、一部損壊600

11日より、災害ボランティアセンター一般ボランティアの受け入れ開始。

※11日朝、珠洲市保健医療福祉調整本部報告より

・避難所1か所に統合(合計13名程度)

・被害のあった高齢者一人暮らし、高齢者世帯、障がい者世帯456世帯を対象に、毎日医療看護福祉専門職らが2チーム1組・10チームに分かれ、個別訪問によるアセスメントを実施。緊急度の高い方は病院への搬送や医療チームが巡回中。

・カメラや携帯電話を持っていない高齢者が多いことから、り災証明書発行については、写真が無くても申請ができるよう市が配慮。

・ボイラーが破損し入浴に支障のある世帯も少なくないため、月・水・金で送迎付き無料入浴施設を開放中。(しかしバスの出発地点、入浴施設のキャパ、滞在時間には課題あり)

<在宅避難者の様子>

市の保健医療福祉調整本部では、現在、要配慮者を中心に個別訪問を実施していますが、これ以外でも応急危険度判定で「赤:危険」が出ているにも関わらず、ガラスの飛散や天井の落下などが見られる危険な家屋で生活を継続中の世帯もいる模様です。毎日断続的な余震が続くため、2次災害のリスクはさらに高まっています。

浦野は引き続き、アセスメントチームに加わり、被災中心地から車で20~30分の大谷町、馬緤町、真浦町、片岩町、長橋町の一人暮らし高齢者宅を訪問しました。山間地域や中心地から離れた地域でも、生活への支障や心身の健康状態への不安感を抱える高齢者が多くいました。地域では民生委員や福祉推進委員、区長が動いていますが、「震災後誰もきていない」という世帯もあります。

また、これらの地域の方々は、「わたしらのところは、正院町の人から比べれば大したことない」と口をそろえており、自ら声を上げることもないため、どうしても見落とされがちな状況です。そんな中、保健医療福祉調整本部による個別訪問の意義は非常に大きいと感じています。今回訪問した全員が、り災証明書は未申請でした。

★被災者の声

(大谷町)

・おとといから急にお腹が痛くなって今日は何も食べていないのよ。ストレスなのかしらね。2階はひどいもんよ。途中の階段の壁も崩れているし。仏壇はひっくり返って、食器も割れちゃったの。ブロック塀が道側に倒れて危ないから業者に来てもらったんだけど、崩したブロックを誰に頼んでどこに運べばいいのか。業者さんはそこまでできないっていうから。(災害VCを案内すると)そんなところがあるの?一度連絡してみるわ。うちは、トイレや食事、お風呂は大丈夫だけど、ブロック塀が気になって。り最証明書のことも初めてきいた。写真はとにかく一杯とったから大丈夫。ボランティアさんにも一度電話してみるわ。道路を挟んで向かい側はあまり被害ないみたいで、こんなに差があるなんて断層とか地盤の影響なのかしら。(60代・女性)

・今朝の余震、本当に怖かった。頻繁だからなのかずっと身体が揺れている感じがするの。めまいなのか、余震なのか区別がつかない。頭もぼーってしちゃって。不整脈もあるし血圧も高い。緑内障もあるから疲れがたまってる感じです。ふらつくから、そういう時には横になって身体を休めてます。17日に病院に行く予定。ボイラーが壊れちゃったので、一度もお風呂に入っていないの。給湯器も使えない。雨漏りはないけど、2階の本棚は倒れて来てる。一番気になるのがブロック塀。ひびが入っていつ倒れるかとひやひやしてます。誰かに怪我でもさせてしまったらと考えると落ち着かない。業者に頼んでるけどいつ来れるか分からないって。。。(70代・女性)

(馬緤町)

・私は90歳でひとりだからなんにも分からない。瓦が壊れて2階は少し雨漏りがあるみたいだけど、生活するには気にならない。子どもが来て部屋の中にブルーシートかけてた。屋根の棟(むね)がずれてたみたいで、業者からシートかけてもらった。でも子どもは岡山に住んでるから、これ以上迷惑かけられないよ。ガスは大丈夫、台所や風呂の水は市の水道だから断水してないけど、トイレだけは部落から別に水を引いてて、それが止まっちゃったんだよ。だから、バケツに水を汲んで用を足したら便器に流して使ってる。市の水道に切り替えてもらえるならお願いしたい。風呂もタイルに亀裂が入ってしまってる。でももう一人だから修理はええわ。やっぱり疲れは溜まっているね。揺れが怖いし眠れない。今日はおとなしくなったな。。と思ったら、急にまた余震が来るから。でも仕方ないよ。(り最証明書の説明をすると)そんなの何言っているのかさっぱり分からない。手伝ってもらえるとありがたい。なんとかお願いします。(90代・女性)

(真浦町)

・よくこんなところまで来てくれたね。玄関のところに亀裂が入ってるでしょ?床下の土のところも地割れしてるし、庭にも亀裂。なんだか数センチ下がっている気がするよ。断層が通ってるのかね?地割れも隙間が広がっている気がする。築100年以上の家だけど、瓦も大丈夫だったし、家の中のものはほとんど倒れなかったからよかったんだけど。生活は震災前と同じようにできてるけど、この地割れが気になります。昨年がんの手術をしたばかりだけど、何とかやれてます。(80代・女性)

この集落は、沿岸沿いの山の斜面に住宅が建設されて急な坂道が非常に多い地域です。

・何とか片づけ進めてます。でもとにかく余震が多いでしょ?本当に怖かった。落ち着かないです。もうつかれちゃって。(災害VCを案内すると)え?そんなのがあるの?そこに頼めばいいの?助かります。他の方にもお知らせします。(60代・女性)

・納屋と2階の部屋のものが少し倒れたぐらいの被害でした。特に大きな被害はなかったんだけど、5日からお風呂に入ってないの。だって夜お風呂に入っている時にもし地震が来たらすぐに外に出られないでしょ?だから怖くて怖くて。血圧も高いけど、今のところは何とかやってます。なんとなく疲れが溜まっているし、やっぱりお風呂に入れないと気持ち悪い。(80代・女性)

・家は大丈夫だけど、気持ちが動転しています。5日からぐっすり寝たためしがなくて、うとうとしては目が覚めるという状況。一人だから余計ね。でも、民生委員や福祉委員さんが来てくれて安心した。子どももしょっちゅう電話くれるの。いつも身体が動いているみたいで、ストレスがかかっているのかな、疲れがたまっている感じがします。でもこんな風に心配して来てもらえて、本当に心丈夫です。よかった。ありがとうございます。(80代・女性)

(片岩町)

・ほとんど家の被害はなかったけど、夜、いつ何時どうなるかわからないから、洋服を来て寝てます。最初の地震の時は胸がどきどきして。それがしばらく続いてた。余震が来るたびに、また来た、また来たってずっと落ち着かないです。病院から睡眠薬をもらって飲んでいるからまだ何とか寝られているけど、不安が強い。でもお隣の区長さんがいつも声をかけてくれるからそれが安心。あなたたちも来てくれてありがとう。また来てね。(80代・女性)

RSYはこれらの状況をふまえ、来週月曜日から再び2名のスタッフを派遣します。地元社協さんを通じて、民生委員や住民の方々と共に、個別の課題にできるだけ支援が届けられるよう調整したいと思います。

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RSY石川県珠洲市への支援について(第2報)

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

RSYは現在、5日に最大震度6強の地震が発生した石川県珠洲市へ、常務理事・浦野含む2名のスタッフを派遣し活動にあたっています。スタッフが宿泊しているのは輪島市のホテルですが、連日早朝からけたたましく緊急地震速報がなり、震度2~3の余震の影響を受けています。引き続きスタッフの安全配慮に務め活動を継続します。以下、浦野からの報告です。

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<珠洲市の被害の概要>

死者1名、負傷者32名、全壊9、半壊9、一部損壊450

避難所3か所(合計15~20名程度)

断水解消後の水道水の濁りもほぼ解消、給水車活動終了

ガラスくずなどは8日から各ゴミステーションで、大きなゴミは9日より市営野球場駐車場で災害廃棄物の受け入れ開始

災害ボランティアセンターは11日より一般ボランティアの受け入れ開始

<避難所の様子>

※9日朝・保健医療福祉調整本部報告より

・避難所は正院小学校14名、交流公民館1名、蛸島公民館3名が避難。

・栄養士等が巡回し、栄養価の高い支援物資の選定・配布ができるよう調整中。また、野菜・タンパク質摂取に配慮した汁物の炊き出しを開始(9日夕食より)。

・避難者のほとんどが高齢者。不眠を訴える方多数。適宜医療チームが巡回し、必要に応じて病院への搬送等を行っている。要配慮者への配慮として、JRAT(日本災害リハビリテーション支援協会)による手すり等の設置や、日赤医療チームによるラップポンの配置も行われている。

<在宅避難者の様子>

避難所が3か所に縮小し、在宅避難者等が増加。保健医療福祉調整本部では、市より提供された一人暮らし高齢者、高齢者世帯、障がい者世帯の名簿をもとに、看護師、保健師、JRAT、日赤、ピースウィンズジャパン等の、内外支援団体混成チームで該当者宅を訪問し、健康や生活課題に関するアセスメントを実施中。

8日は4チームで24世帯を訪問。9日の時点で該当世帯62世帯に対し、浦野を含む4チームで対応しました。家屋被害や心身の健康状態、生活課題をこまめに把握するためには、1世帯最低1時間程度のヒアリング時間が必要となり、今後も該当世帯は増えることが見込まれるため早急なマンパワーの確保が課題となっています。山間地域では特に家が分散しているため移動にも時間がかかる上、訪問中も断続的な余震があり、震災から4日後も緊張感や不安感が続いています。浦野は午前中2件を訪問しました。

★被災者の声

・結婚後家を出ましたが、主人が亡くなったのを機に、この生家に戻りました。あれから10年になります。今回の地震で建具も傷み4つのふすまや扉が開きにくくなっちゃって。瓦も壊れたのか雨漏りもするのよね。ほら、土壁が落ちて少し光がさしてるでしょ?壁についた雨の染みも乾かない。雨漏りするたびに廊下を拭いたりで大変だった。大工さんには頼んでるの。でもいつ修理に来てくれるかは分かりません。

2階は震災後1度も上がってない。近くに住む孫から「ばぁちゃん、危ないから上がるな」って言われたから。一昨日まで避難所にいたんです。親しい人が周囲にいないからひとりで寂しく不安だった。仲良しのお隣さんは、ご家族が金沢に引き取られたの。余震もあったし全然寝られなかった。ボイラーが壊れたから、お風呂に入れないのが一番苦で。給湯器も使えない。でも、その他のトイレや洗濯、食事づくりは問題なく自分でできてます。でも冷蔵庫が30㎝ぐらい動いたの。すごい力ね。寝る場所は雨漏りはないから大丈夫。買い物や通院はタクシーを利用してるの。病院にも行きたいけれど、お風呂に入っていないから恥ずかしくて行ってない。今日業者さんがきてボイラーが直ればお風呂に入れるから、明日病院に行くつもりです。

罹災証明書?何ですか?それ。被害の写真なんて撮っていない。カメラも携帯も持ってないし。とにかく私は昔から病気をしない丈夫な身体が自慢なの。今回もケガの一つもなくて本当によかった。ボロボロの家だけど、自分が生まれたこの家を最後まで守って、これからも1年、2年と頑張って過ごしたいです。

(その後細心の注意を払い安全配慮の上、2階に一緒に上がり状況確認。いくつかの部屋は家具等が散乱していた)去年の地震で倒れたテレビ台とか、孫がもうそのまんまにしとけって。どうせ2階になんかいかないから大丈夫。ボランティアさんの協力も今のところいりません。【80代・女性・ひとり暮らし】

・俺の家からは避難所になってる公民館までが2キロの山道なんだよ。車もないし、自転車で行こうにも、あんなどしゃ降りの中じゃ無理だ。結局家にいるしかねぇんだよ。だから今眠剤を1日2錠処方してもらってるけど1錠しか飲んでないの。もしまた揺れたらすぐ外に出なくちゃならねぇだろ?ぐっすり眠りこけてちゃ起きれないからな。玄関雨漏りするし、扉が開かないところもある。風呂の壁が崩れてボイラーもやられてるから、湯が沸かせない。普段ほとんど使ってないけど、奥の部屋は家具も倒れてぐちゃぐちゃ。でももうそのままでいいよ。遠方に住む息子が来た時にでも片づけてもらう。ベッドのあるこの居間は、テレビや本棚が倒れたらまずいと思ってガムテープで止めたんだ。効果あるかわからないけど。。風呂の修理はまだ頼んでない。でももともと風呂嫌いだから、冬ぐらいまでに直せればいいと思ってる。

買い物は近くスーパーの宅配を頼んでる。一応自炊してるんだよ。食事内容や食欲は震災前と変わらないよ。洗濯も自分でやってる。困るのは、とにかく足がないから、り証明書の申請も、通院も、銀行にお金おろしにいくこともできない。タクシーで往復5000円近くかかるんだから。

最近コンロに火をかけたのを忘れてしまうことが度々あって。たばこの火でベッドもこがしちゃって。。。女房が亡くなって10年経つけど、それでも自分がしっかりしているうちは一人でここで頑張りたいんだ。ここに人が訪ねてくることもほとんどないね。2か月に1回ぐらい社協の人がくるかな。民生委員さんは自分の家の裏ががけ崩れになったから来れる余裕なんてないだろうよ。気の毒に。とにかくこれからも自分のペースで生活を続けたい。何より人に迷惑をかけることが一番嫌いだからね。【80代・男性・一人暮らし】

 

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個別訪問に行くと、雨漏り、建具の損傷、居室の家具転倒による散乱、ボイラー破損による入浴等の不具合などが見られました。また「公民館まで遠いので避難したくてもできない」「家にいた方が気が楽、離れたくない」なども声も多く、これが避難所の早期閉所の一因となっているように思われます。山間の地区では家と家が離れていることもあり、孤立しがちで一人で頑張ろうとする傾向や、他人の手を借りることへの遠慮や気兼ねの強さも感じました。避難生活や日々の余震への恐怖や疲れも重なり、一気にことを進めるのではなく、まずは日常の落ち着きを取り戻したいというお年寄りの想いが伝わってきました。

これまでの被災地でも、災害後10日~2週間頃に大きく体調を崩す方が増加する傾向があります。また、今回の地震では一部損壊世帯が大多数で、国から受け取れる支援金ほとんどないことが予測されます。経済力の弱い方々は十分な修繕ができないまま、居住を継続する可能性もあり、暑さ対策や寒さ対策、今後の地震の被害リスク軽減をどう進めていくかも今から検討しておく必要があります。また、これまで介護保険等を利用していない方でも、今後の体調変化を見据えた上で、介護認定の申請等を勧めるなどの必要性も感じます。

同日、地元での私たちの窓口になって頂いている穴水町社協さんらとこれらの状況を共有しながら、近隣2市2町の繋がりの中で、どのような生活支援が展開できるかについて意見交換しました。過去の災害で、在宅避難者のアセスメントや個別支援に深い知見のある「特定非営利活動法人YNF」代表理事・江﨑太郎さんや北陸学院大学・田中純一先生らにも合流頂き、罹災証明書発行後の第2回目のアセスメント開始のスケジュール感や項目立て、経済力の弱い方々の仮復旧の支援や孤立感や不安感の軽減、いつも後回しにされがちな食生活の維持・改善などの必要性についてもアドバイスを頂きました。

身体的、肉体的限界を迎える前に、困った時に頼れる人の繋がりづくりや、正確かつ適切な情報の提供、各種手続きの申請に関する伴走支援、生活環境の整備などを進めていけるよう地元の皆さんと共に検討を重ねていきます。

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RSY石川県珠洲市への支援について(第1報)

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5日に能登半島沖で発生した地震について、犠牲となられた方と共に、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

RSYは昨日から、震度6強の地震に見舞われた石川県珠洲市へ、常務理事・浦野の他、スタッフ1名を派遣しています。以下、浦野からの報告です。

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(被害状況/珠洲市)石川県発表(5月8日現在)

死者1名、負傷者32名、全壊7、半壊9,一部損壊336

避難所10カ所(滞在者0人)

8日の時点で断水は解消

災害救助法:珠洲市、輪島市、能登町に適用

応急危険度判定:「危険」51棟、「要注意」81棟(5月8日北國新聞)

(現地での活動の様子)

2007年3月21日に発生した能登半島地震の支援で関わりが深まった、穴水町社会福祉協議会(以下、社協)のHさんと、穴水町ボランティア連絡協議会代表のTさんと共に珠洲市社協を訪問し、現状や災害ボランティアセンター立ち上げに関する今後の課題等を共有させて頂きました。

能登地方には、2市・2町の社協からなる「能登北部ボランティア部会」が形成されており、代表理事・栗田は、部会が開催する研修会などに講師として招かれた経緯もあります。能登北部地方は、金沢市内から車で2~3時間程度かかるということもあり、何かあった時は近隣市町で助け合っていこうという連携の土壌も育っている地域です。

打合せの後、穴水町社協の方々と共に、被害が集中していた正院小学校、直公民館、山間地域の日置公民館等の避難所を訪問しました。7日から降った大雨が8日朝には上がったため、ほとんどの方が自宅に戻って復旧作業に当たっているそうです。日中は一人も避難者の姿はありませんでした。

市には、「保健医療福祉調整本部」が設置され、それぞれの専門職が避難所のアセスメント調査を行い、早い段階で環境改善を進めていました。また、在宅避難をしている一人暮らし高齢者、高齢者世帯、障がい者世帯を優先に、保健師と看護師がチームを編成し、個別訪問によるアセスメント調査も始まっています。

本日より浦野もこの活動に参加させて頂き、要配慮者の生活課題の早期発見、早期対応に向けて今後必要となる生活支援プログラムについて地元の方々と検討していく予定です。

現地には、震災がつなぐ全国ネットワークの加盟団体である、レスキューアシストや、ピースボート災害支援センターなどが既に活動を始めているため、随時情報交換を重ねながら、災害関連死や健康被害防止に向けて効果的に動けるよう連携していきます。

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RSY活動支援募金にご協力ください!
(随時受付中)
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この支援金は、スタッフの現地派遣や情報発信、被災者への生活支援プログラ
ムのために活用致します。<銀行振込>
三菱UFJ銀行 本山支店 普通3505681
特定非営利活動法人レスキューストックヤード
※「カツドウキフ 寄付者のお名前(カタカナ)」とご入力ください。
<郵便振替>
00800-3-126026

 

 

 

(リマインド)【参加者募集】トルコ・シリア地震 被災地の現状を知る学習会(拡散歓迎!)

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
今日で、トルコ・シリア地震から3か月が経ちました。被災地域のみなさまには、心からお見舞い申し上げます。
昨日石川県珠洲市で発生した震度6強の地震も含め、地震が頻発しております。この機会に、被災地の現状を知ると共に、私たちの地域での防災対策について、今一度しっかり見直すきっかけになればと思います。皆様のご参加をお待ちしております。
※なお、珠洲市の地震については現在も情報収集を継続中です。
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トルコ・シリア地震  被災地の現状を知る学習会
=CODE事務局長・吉椿雅道氏に聞く=
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【目的】
トルコ・シリアを襲った未曾有の地震から2か月あまりが経ちました。RSYは
街頭募金や寄付金の呼びかけを行い、以前から海外の災害支援において信頼の
ある「CODE海外災害援助市民センター(CODE)」を通じて、被災者の生活

再建に役立てて頂きました。

昨今、現地の様子を日本の報道で取り上げることはほとんどなくなりまし

が、CODEは2度のスタッフ派遣を経て、地元のカウンターパートやボランティ
アと共に丁寧な関わりを重ね、状況の把握や今後の長期的な支援について検討

を続けています。

そこで今回は、CODE事務局長の吉椿氏と、共に現地入りされたインターンの

学生さんを名古屋にお招きし、被災者の心情や課題、文化的背景等を学ぶと共
に、日本からできる支援について改めて考える機会を設けます。

多くのみなさんのご参加をお待ちしております。

【日時/場所】
5月12日(金)18:30~20:00
・リアル参加の方:名古屋建設業協会1階会議室

(RSY事務所のある建物の1階/名古屋市東区泉1-13-34)

・オンラインの方:前日までにZoomアドレスを送付致します。

【参加対象/申し込み】
・無料・どなたでも参加可
・下記GoogleフォームよりRSY事務局へお申込み下さい

(締め切り:5月11日(木)正午)
https://forms.gle/Vjm85z7nZ16LX2B49【内容・スケジュール】
・18:30~18:35
RSY代表挨拶

・18:35~19:35
講演「被災者の現状と課題、地元支援者の動き」
CODE海外災害援助市民センター
事務局長・吉椿雅道氏、学生インターン

・19:35~19:40
バズセッション
2~3人の少人数で講演内容について感想や疑問点を共有します。

・19:40~20:00
質疑応答、インフォメーション、終了

【主催】認定NPO法人レスキューストックヤード
【共催】災害ボランティアコーディネーターなごや
(お問い合わせ)
認定NPO法人レスキューストックヤード(RSY)
〒461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2F
 TEL:052-253-7550   FAX:052-253-7552

能登半島での震度6強の揺れについて

みなさま
お世話になります。RSY事務局です。
先ほど、石川県能登半島で発生した震度6強の地震について、常務理事・浦野が、2007年3月21日の能登半島地震で被災した穴水町と昨年の水害で被災した石川県小松市の関係者に連絡を取りました。いずれも震度4程度で、揺れは長く続いたものの、怪我や倒壊した建物はないことを確認しました。
震源地となった珠洲市は昨年6月にも震度6弱の揺れを経験しています。その際は神社の鳥居が倒壊するなどの被害は出ましたが、家屋の倒壊被害はほとんど報告されていませんでした。しかし、今回は震度6強であり、報道では一部の建物の倒壊も見られているようです。また、家具の転倒やガラス等の破損など室内の被害も少なくないと予測され、揺れへの恐怖感に伴った、精神的なサポートの必要性も感じます。
今回の地震の余震も含め、連続する揺れで家の傷みが進むと、倒壊のリスクも高くなることが予想されるため、引き続き警戒が必要です。
RSYでは引き続き穴水町社協はじめ、石川県内の関係者から情報収集を続け、必要に応じて対応を検討致します。

【募集】東北・七ヶ浜ツアー報告会 – 被災地を想う若者たちの記録 -(転送歓迎)

皆様
お世話になります。RSY事務局です。
RSYは3月、東日本大震災から12年を迎えた被災地に向けてスタディーツアーを行いました。そこに参加した若者たちが中心となり、『自らの体験を自分たちの言葉で伝えたい』と、報告会を開催することになりました。
これまでに何度も話し合いを重ね、準備を続けてきた手作りの企画です。広報用のチラシも添付しますが、チラシ作成や当日の運営、準備も含め、全て彼らが行っています。
東日本大震災にゆかりのある方も、ない方も、あれから12年経った今だからこそ織りなされる言葉の数々を、ぜひ聞きにお越しください。
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東北・七ヶ浜ツアー報告会
– 被災地を想う若者たちの記録 –

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RSY は2つの東北ツアーを企画して、若い世代が東日本大震災について改めて学ぶ機会を設けました。

ひとつめのグループは、被災者を含む若い世代で構成され、2023 年3 月10 日から13 日までの間、岩手・宮城・福島の3 県を巡り学びました。

もうひとつのグループは、RSY が震災当時から支援を続けてきた宮城県七ヶ浜町に行き、そこでの震災について学びました。

今回はそんな2つのグループが交流し、それぞれ感じたことや体験したことについて発表しあいます。

★日時
5月21日(日)午後1時半~4時半

※参加費無料

★会場
(リアル)イールーム名古屋駅前A
名古屋市中区名駅3-12-14今井ビル5F
※名古屋駅東口から徒歩5分
(オンライン)当日までにアドレスをお送りします。

★応募方法

下記のGoogleフォームへご記入下さい。
★応募締め切り
対面 :1週間前(5/14)
オンライン : 前日(5/20)
※会場参加の定員は50 名です。
定員になり次第応募は終了致します。
★問い合わせ
認定NPO 法人レスキューストックヤード(RSY)
住所 : 名古屋市東区泉1-13-34名健協2F
TEL : 052-253-7550
Mail : info@rsy-nagoya.com
担当:森本・浦野
★チラシ
※本事業は、独立行政法人福祉医療機構(WAM)令和5年度通常助成事業の助成を受けて実施します。

「3.11ユースCafe 2022年度活動報告書」のご紹介

RSY事務局です。

東日本大震災から12年が経過しましたが、東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)には、現在でも約1,050名の方々が避難登録をされています。原発事故の影響も大きかったため、避難世帯は子育て世帯が多く、愛知県の場合、震災当初小学生以下だった年代が避難者全体の30%を占めています。
月日が経過し、高校生や大学生の年代に成長した若者の声から今後の支援を考えるため、RSYでは2021年に東海3県の若者当事者対象のアンケート調査を実施しました。回答結果では、「震災前にいた地域の現状を知りたい」が9割、「自分の経験を伝えていく必要がある」が8割強あり、震災を忘れて欲しくない・知って欲しいという想いや、自分のいた町や被災地の復興への関心が高いことが明らかとなりました。

このことから、RSYでは、令和4年度社会福祉振興助成事業の助成を受けて、若者当事者と一緒に以下の3つの活動を2022年度に行いました。
➀震災について気軽に話し合える「語り合いの場」
➁東北の被災地の現状を知る「東北交流ツアー」
➂若者当事者の体験談を伝える「伝える集い」

2022年度の活動をまとめた報告書は、以下よりダウンロードいただけます。支援の輪を広げていくことに役立てていただけますと幸いです。

3.11ユースCafe 2022年度活動報告書

※本事業は「令和4年度社会福祉振興助成事業」の助成を受けて実施しました。

【報告】災害ボランティア活動資機材ネットワーク助成事業を進めました

みなさま

お世話になります。RSY事務局です。

2022年度、名古屋市社会福祉協議会が、赤い羽根「災害時のボランティア活動資機材ネットワーク」助成を受け、資機材の追加、名東倉庫コンテナの新設、ブロック内連携強化を目的とした交流会の実施、災害VC三者合同研修での連携訓練を実施。RSYも「なごや災害ボランティア連絡会」の所属団体として協同で事業を進めて参りました。

本助成金は、赤い羽根「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」へのご寄付を財源として、災害時のボランティア活動にかかる資機材等の整備やそれを活用するためのネットワーク構築を行うことにより、各都道府県・指定都市域における効果的かつ持続可能な支援活動を面的に広げること、都道府県・指定都市域ごとに保有している資機材の情報を全国的に共有する仕組みをつくり、効果的に資機材提供を行うためのネットワーク構築を目指し、今後発生が予測されている南海トラフ地震や首都直下地震のような大地震、複数の都道府県にまたがる広範囲の風水害等の大規模災害が発生した際には、被災者支援を行うボランティア活動の連携を促進する事を目的としています。

名古屋市では、「なごや災害ボランティア連絡会」、「名古屋市」、「なごや建設業協会」で三者協定が結ばれており、災害発生時に使用する資機材を名東倉庫と、市内を4つのブロックに分け、北西・北東・南西・南東のそれぞれに倉庫を設置し、計5つに分けて分散管理を実施しています。
名東倉庫は名古屋市に、4つのブロックの資機材倉庫は名古屋建設業協会(名建協)様及び協力企業の皆様のご厚意により、無償でご提供いただいています。

資機材は「高圧洗浄機」、「送風機」、「乾湿両用掃除機」等、近年の水害で活用が多くなってきているモノを中心に追加しました。また、名東倉庫にあるコンテナ一基が劣化していたため、新たなコンテナを新設しました。
これらの資機材は、名古屋市内で発生した災害だけではなく、例年通り被災地から依頼が入った段階で迅速に貸し出しをするものとなっています。

 

 

交流会は、資機材の管理に協力いただいている「中部土木株式会社様」にて開催されました。当日は16区の災害ボランティアコーディネーター、あいち防災リーダー会名古屋ブロック、名古屋市、市社協、担当ブロック区役所職員、区社協職員、名建協会員企業職員の方総勢61名が参加され、中部土木株式会社グループ企業の被災地支援報告等が行われ、支援内容の理解と、参加者同士お互いの顔を知るきっかけとなりました。

 

災害VC三者合同研修は、コロナ禍ということもあり、オンライン形式で開催いたしました。17回目となったこの研修は行政、社協、NPO、ボランティア、企業の方総勢150名近くが参加され、災害VC運営時に起きる課題についてどう対応するかのグループワーク等を行いました。

昨年度のこの取り組みによって、資機材が充足しただけではなく、連絡会、名古屋市、名古屋建設業協会三者の関係もより深めることが出来ました。

助成いただいた中央共同募金会様、財源となりました「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」にご寄付いただいた皆さまにお礼申し上げます。本当にありがとうございました。